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2023-02-15 18:04

優れた上司は「感情を配る」のがうまい? マネジメント入門者の適度なお気持ち表明

「マネジメント入門者におすすめの本」というお題で、今夜の勝手に貸出カードは、髙木晴夫さんの『プロフェッショナル マネージャーの仕事はたった一つ』です。

番組へのメッセージ、ご感想、本のリクエストは、インスタグラムのアカウント@batayomu のDMよりお送りください。お待ちしております!

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真夜中の読書会おしゃべりな図書室へようこそ。
こんばんは、KODANSHAのバタやんこと川端です。
真夜中の読書会おしゃべりな図書室では、
水曜日の夜にホッとできて明日が楽しみになる、をテーマに
おすすめの本や漫画、紙フレーズをご紹介します。
第124夜を迎えました。
今夜のお便りご紹介します。
ペンネームめぐみんさんからいただきました。
バタやんさんこんにちは。
いつも木曜日の朝の通勤時間に聞いています。
ああ、そうですよね。
翌朝聞いてくださっている方もきっと多いですよね。
ありがとうございます。
先日、私は勤めている会社から
4月1日付でマネージャー職のオファーを受けました。
正直、自分はふさわしくないんじゃないかと
まだ今はもう迷っているし、
子供が来年受験を迎えることもあって
今年は家庭に重きを置こうと思っていたところだったので
正直、戸惑っています。
バタやんさんはビジネス書は読みますか?
真夜中の読書会では
あまり仕事関係の本は紹介されていませんが
もし読まれるようでしたら
今のお立場になってから読んだ本はありますか?
参考になった本などがあれば教えてください。
といただきました。
ありがとうございます。
まずおめでとうございます。
このお便りからはオファーを
お受けになったのか
そもそも問答無用で
引き受けなきゃいけない感じなのか
ちょっと分かりませんですが
まずはおめでとうございますとお伝えしたいですね。
マネジメントとかリーダーシップの本を
読んだかっていうことでしょうか?
そうですね、確かにビジネス書って
あまりこの番組でご紹介してきてなかったですが
ここを読みます。
なんで紹介してこなかったのかなって
この便りを読んで思いましたが
深い意味はないんですけど
真夜中のっていうタイトルで
聞きながら途中で寝落ちしちゃっていいですよ
っていうコンセプトでやっているから
仕事の話を真剣にしだすと
好感神経が優位になりがちじゃないですか
だからですかね
仕事モードになっちゃうからみたいな
あんまり変わらないかな
ビジネス書は割と好きですし
リーダーのプロフェッショナル的な裏話とか
あとイケてる会社の成長の物語とか
そういうのも好きですね
あとはうまいパワーポイントの作り方とか
通る企画書プレゼン資料の作り方みたいなやつも好きで
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結構追加っちゃいますね
今度はビジネス書特集みたいなの
やってみましょうかね
ぜひね
そしてそして
今日の勝手に貸し出しカードはですね
プロフェッショナルマネージャーの仕事はたった一つ
という本にしました
これはkoビジネススクールの人気教授の
高木春男先生の人気の授業を書籍化したものです
どんな本か
なぜこの本を選んだのかお話ししていきたいと思います
私がその今の部署人事部へ移動になって
人事部長になるっていうのが
公開になった時に
どんなことが起こったかっていうと
やっぱり出版社ってすごいなっていうか
面白いなって思ったのは
社内外のいろんな先輩たちから
この本を読むといいよっていう
メールをくださった方もいるし
実際に本を持ってデスクに届けてくださった方もいらっしゃって
だから私の席に次から次へと
この本を読んだ方がいいよっていう
主に労務関係の法律の本が多かったですけどね
すぐに勉強をしなきゃいけないっていう意味では
机に積み上がっていって
少しずつ家に持って帰って
読み終わったら会社のデスクの後ろに
小さな本棚があるんですけど
そこに今は並べています
さすが出版社っていうのは
まずは花とかじゃなくて
本が届くんだなって思ったっていうね
めちゃめちゃありがたかったですけどね
花より団子っていうか
花より団子本
法律関係の本とか
ビジネス書も安くないですからね
嬉しいですし
でも紹介してもらったので
買って読んだ本もたくさんあります
その中でもですね
これは私の先輩というか大先輩ですね
新入社員の時に
営業として担当している雑誌の編集長だった人が
これ読むといいよって教えてくださったのが
今日ご紹介する
プロフェッショナルマネージャーの仕事は
たった一つっていう本なんですよ
すぐ買って読んだんですけど
最初にこれを読んでおいてよかったなって
今すごく思っています
だってたった一つですからね
たった一つならできそうだって
思ったっていうその時に
そして本当にこれだけやればいいなら
できそうだと思える本の内容なんですよ
そのたった一つっていうのは
何かっていうと配布の配るですね
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配るっていうことだけを意識すればいいっていうのが
ひたすら書いてある本なんです
何を配るのかっていうと
情報を配ると書いてあります
どんな情報を配ればいいのか
5つあると書いてあるので
少し読みながら
かいつまんでご説明したいと思います
1つ目は状況情報
これはどんな状況であるかについての情報なんですけど
会社の市場におけるポジションや現在の業績
あるいは合併提携などの話も含まれますとあります
2つ目は方向性情報
方向性情報っていうのは
会社全体とか自分たちの部署が
どちらの方向性に向かっていくべきかっていう情報ですね
3つ目が評価に関する情報です
どのように評価されているかとか
例えば上司であるあなたの評価
お客様に対しているなら
お客様がどう評価しているかとかです
なるほどって思うじゃないですか
4つ目が個別業務情報です
これは個々の業務についての情報で
例えば業務の手続とか規制をどうするか
ルールをどうするかとかがそうですかね
製造業だったら部品や材料をどうするかという
現場レベルの情報の提供です
5つ目が気持ち情報です
これは気持ちは情報ですって言われても
ピンとこないかもしれませんが
気分とか感情
上司の気分とか感情も情報であるという
この5つでした
最初の方の4つ
会社の状況とか部署の向かうべき方向性とか
何を目標に頑張ればいいかっていうことだったり
とにかくそのちゃんと情報を取りに行って
的確に部下に配れっていうのは高木メソッドなんですね
この正しい情報をどうやって取りに行くかっていうのを
ハウトゥーも載っていたりしますし
的確に配るっていうのはどういうことなのかっていうのを載っていたりします
私がこの本でその一番面白いなって思ったのは
最期一番最後にあった気持ち情報を配る
感情を配るっていうところなんですよ
そのままのむき出しの感情を部下とか後輩とかに配っちゃうと
それは発散っていうか
自分の感情の掛け口の発散、拡散先にしちゃっただけなんで
それはちゃんとコントロールせよっていうことをすごく書いてあって
この本はどっちかっていうと
上司は感情をコントロールしなきゃいけない
09:00
それだけの給料をもらってるからっていうことに
重きが置かれてるんですけど
私が注目したのはどっちかっていうと逆の側面で
感情とか気持ちって配っていいんだなって思ったってことなんですよ
ある程度抑制を効かせながらでも
どっちかっていうと配った方がいいっていうのが
新たな発見だったポイントです
この企画がとかこの商品が当たって嬉しいなとか
他の部署に受けが良くて嬉しいなみたいな気持ちって
一現場担当者でもあるし
自分が先輩として関わったり上司として関わったりした時もあるじゃないですか
そういうのを何にも言わないより言う方がいいんだなっていうのを
この本で気づいたし
確かに自分が部下の時も
例えば企画が通ったりした時に
販売部も宣伝部もいい企画って言ってくれて嬉しかったねとか
言ってくれる編集長は確かにいいなって思って
じゃあ進めといて後よろしくねみたいなタイプの人もいるから
だったらこうあれが受けて嬉しかったねとか
あの時ひっくり返されなくて本当良かったねとか
言ってくれる人の方がいいなっていうのは
実感としても分かるところではありますね
ポジティブな感情だけじゃなくて
もしかしたらネガティブな方も
怒りを爆発されたらちょっと嫌ですけど
やつあたりっていうか
あまりに感情的だとちょっと困りますが
多少やっぱ悔しいとか
あんなとこで会議ではしご外されて悔しいなとかは
言ってほしいっていう気持ちもあって
そんな風に
マネージャーにこれからなられるめぐみんさんも
マネージャーの側面と自分もまだ部下の面もあると思うんですよ
私もそうですけどこれから先も
社長にならない限りずっと部下の一面もあるから
確かに自分もこうされたら嬉しいなっていうのを
確認できる本っていう感じですかね
一個一個確認していく
ああそうだなそうだな
こういう人が上だったら嬉しいなっていうのを
実感できるような本だったので
なんかすごい意外とか
こんなこと私にはできないやみたいなことは
逆に言うとなくて
それが整理されて伝えられて
このぐらいだったらできるかもって思える
本当マネージャーの入門者にとって
すごくありがたい本だなって思いました
では今日はこの本から紙フレーズをご紹介して終わりたいと思います
ヒューマンスキルについて言うと
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根底にある部分は変わりません
根底とは人間理解のことです
人間とは何であるか
人間の本質、人間の成長などに関する深い理解が
ヒューマンスキルには必要です
君が言うように階層が上がるにつれて
場面は変わるけど
一人に向けて配る時も
一万人に向けて配る時も
根底の人間理解の部分は変わらないんです
つまり人間についてよく理解をしていれば
一万人に向けて何かをお話しすることと
一人に向けてお話しすることは
根底的には同じなのです
とあります
君が言うようにって急に出てきますのは
この本が講義形式をとっているので
講座の生徒さんからの質問とか
生徒さんの意見があって
それに対して高木先生が答えるっていうような
形式に途中になっているところがあるので
そういう風に呼びかけ形式になっているんですけど
そこがまたさらさらと読みやすくていいなって
思っています
ヒューマンスキルっていうのは急に出てきたのですが
これは経営者の専門能力
マネジメントに必要な能力として
3つのスキルが挙げられていて
1つがコンセプチャルスキル
2つ目がヒューマンスキル
3つ目がテクニカルスキルっていうのなんですね
コンセプチャルスキルって何かっていうと
仕事を構想し企画し戦略を練る力のこと
コンセプトを考えるとか
いろんな要素がどのような理由で関連付けられていて
どういう風にその業務を展開していくべきか
っていうようなことを考えて企画したり
戦略を練ったりする力のことなんです
2つ目が先ほどのヒューマンスキルで
これは人々を動かすための人間関係力です
その人本人のキャラクターとか人間性とか
人懐っこさとかっていう意味というよりかは
人と人の人間関係
仕事を取り巻く関係する人々だったり
上司とか部下とか自分を含めた周りの人たちの
関係性について理解したり
あの部署とあの部署の力関係とか
そこの人とあの人の人間関係とか
そういうのに気づくっていうか
関係を理解した上で目標達成に向けて
必要な人間関係を作っていく力のことだそうです
そして3つ目はテクニカルスキルっていうのは
専門的な技術力だったり知識だったりですね
それを活用できる能力のことを言うそうです
15:00
それぞれマネジメントにも課長クラスっていうか
小さなリーダーシップのクラスから
本当に経営者までいくつか階層があると思うんですけど
その経営者のステージによっても
必要なスキルが変わってくるっていうのと
ご自身がどのスキルが割と得意ジャンルか
っていうのも知っておくといいですよ
っていうようなことが書いてありました
私はそうですね
コンセプチャルスキル
戦略を立てたりコンセプトを考えたりするのは
結構好きなんですけど
さっき言ったような法律的な技術
知識を身につけるとか
そういう必要な専門技術や知識を身につけるというのは
ちょっと苦手なんで
これからやらなきゃいけないなって思っているところです
そんなヒューマンスキルは
たくさんの人を相手にするっていうことじゃなくて
一人一人の成長とか
本質とかを理解しようっていうことが
大事だよっていう話なのかなと思いました
このポッドキャストは
お一人に対して喋ってる気持ちなので
全然緊張とかしないんですけど
大勢に向けて喋るってなると急に緊張するけれども
ポッドキャストと同じ
一人に向かって喋ってるって思ったら
意外と普通に喋れるなって
この本ともつながってそう思ったりしたんです
だから部員が何人いらっしゃるのか
めぐみんさんの部署はどのくらいの規模なのか
ちょっとわからないですけど
お子さんの成長、人間の成長に向き合って
理解していらっしゃるめぐみんさんなら
それがその一人が積み重なって
20人だろうと30人だろうと
そんなにやらなきゃいけないことは変わらないよっていう
お話なのでした
オファーをお受けになったのかどうかはちょっと分かりませんが
ぜひ受けていただけたらと思いました
心から応援しています
この本もよかったらぜひチェックしてみてください
リクエストありがとうございました
ビジネスショーの特集の回もね
ぜひやりたいなと思いました
さて今夜もお時間になってしまいました
真夜中の読書会おしゃべりな図書室は
リスナーの方からのお便りをもとに
おすすめの本や漫画をご紹介しています
インスタグラムバタヨムからメッセージをお寄せください
それではまた来週水曜日の夜にお会いしましょう
おやすみなさい
おやすみ
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