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アツの夫婦関係学ラジオです。このラジオでは、僕自身が夫婦関係改善のために行ったことや、過去のエピソード、そして夫婦関係改善に役立つ書籍の紹介などをしています。
仕事と家庭、どっちを優先したらいいんだろう?家族のために仕事を頑張ること、なぜ妻から非難されなくてはいけないんだろう?
職場と家庭、2つのグループへの所属のバランスをどうやって取ったらいいんだろう?そんなことを思ったことはないでしょうか?
今日はシェイムシリーズ2回目ということで、恥という感情について、そしてその感情が夫婦関係にどのような影響を与えているのか、ということについてお話ししようと思います。
今日もお茶の水、女子大学、機関研究員、人間発達科学系岩上茂教授監修の著作、シェイム・エキズラーサの根っこにあるものを元にお話をさせていただきます。
この恥という感情について、そもそも何なのかというところを今日お話したいなと思うんですけど、
夫婦関係においても結構大きな影響を与えているなと思ったので、ちょっと深く話をしていきたいなと思っています。
まず恥という感情、これは文化を超えた基本感情だと本書では書いてあるんですね。
国ですとか文化ですとか言語、そういったものを超えた人間に普遍的に備わっている基本感情、誰かに教えられてなくても元々体に備わっているというふうに言っています。
そして恥とは自分と他者との関係性の中で起こる自意識感情のことであると。
もうちょっとわかりやすく言うと、自分という存在を他者との関係の中で意識した瞬間に起こるというんですね。
もうちょっと具体例を交えながら話をすると、例えば子供の時にお母さんと一緒に道を歩いていて、
近所の人にあれなれないじゃんみたいな、良い子ねみたいな大きくなったわねみたいなふうに声をかけられたことがあると思うんですよね。
4,5歳とか5,6歳とかですかね。その時にさっとお母さんと一緒に隠れてしまったりとか、ちょっと恥ずかしいなったりとかいう経験あると思うんですよ。
こういった恥じらいとか戸惑いというのが恥の感情なんですね。
あと小学校の時にクラスメイトの前で何か間違えてしまったりとか、かっこ悪い姿を見せちゃったりとか、中学生高校生でもありますよね、そういう時って。
顔が赤くなったりとか、穴があったら入りたいとか、もう逃げ出したいって思う時があったと思うんですけど、これも恥の感情ですね。
これは自分の行動は人からどう見られているんだろう、笑われてないかなって気にかけているわけですね。
他者との関係の中に自分の存在を意識しているということが、こういった具体例がわかると思うんですね。
前回の340話では恥とはグループへの所属に関わる感情と話をしたんですが、今日はもうちょっとここ詳しく話をしていきますね。
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社会生活を送っている霊長類、人、猿、ゴリラなどにとって関係性の中で生まれる恥というのは、グループへの所属に関わる感情だというふうに書いています。
例えば、芸能人がトラブルを起こしたりとか、浮気をしたとか、不倫したとか、
また芸能活動に復帰する時とか、もしくはその事件が起きた時の謝罪会見とか、
すごい長い間頭を下げますよね。申し訳ありませんでした。パッと頭を下げてパシャパシャってカメラが撮られて、
何十秒頭を下げてるの?って頭を下げるじゃないですか。やたら反省していることを強調しますよね。
ここまで謝らなくてもいいじゃんって個人的には思うんだけど、だけどそこまで恥をさらけ出すことによって、
やっと今まで所属していた社会というグループに戻ってもいいよみたいなふうに周りが受け止めてもらえるっていうことは、
これ良いか悪いか別として存在すると思うんですよ。芸能人の謝罪会見とか代表されるようにね。
これ猿でも同じなんですって。ボセザレに喧嘩を挑んで負けた猿は、喧嘩負けた後にキーキーって言って頭を抱えてうずくまるんですって。
土下座しているかのように。まるで恥ずかしがっているかのように。人間と同じなんですよね。
なんでこんなにグループへの所属と恥が絡まり合っているかというと、集団への所属意識が高かったりとか、
異端を排除する圧力というのが強いほど、恥の感情が強くなるというふうに本書では書かれているんですね。
つまり恥という感情が強いと、こうあらねばならないって、こうじゃなきゃダメなんだって、こうすべきなんだっていうふうな、
そういった規範意識も強くなると、べき論みたいな感じが強くなっていくっていうことなんですね。
これはですね、また別の本なんですけど、確か農学者の中野信子さんだったかな、の本だったかと思うんですけど、
日本人と韓国人の遺伝子を調べてみたら、他の国の人間と比べてオキストシンの需要帯が多かったって話が確か何かの方に書いてあったかと思ったんですよ。
オキストシンって幸せホルモンというふうに呼ばれていて、子供に受診したりとか、子供と一緒に遊んだりとか、会話したりとかする時に、
幸せって思うホルモンなんですね。これを感じやすいと、日本人と韓国人は。
これがですね、オキストシンで実はそれだけじゃなくて仲間意識を強くさせる効果もあるって言われてるんですね。
自分たちの身内意識を高める効果がある。だからこそいじめとかも受けやすくなるんですよね。外と内をきっちり明確に分けてあがるんですよね。
内からちょっとはみ出した人間に対しては、もう外の人間というふうにピシーンと切り離して考えちゃうので、すぐに排除しようとする。そういった意識が強く高まる。
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日本人と韓国人は遺伝的にそういった傾向が強いってことを書かれていたんですね。
こうあらねばならないっていう規律違反も日本人と韓国人は強く持ちやすいっていうことなんです。
韓国の人って上下関係に厳しかったり年上を誤ったりとか会話の中でタメ語でよろしいでしょうかみたいなことをわざわざ聞いたりするらしいんですよね。
お酒を飲むときに横を向いて飲まないといけないとか、なんか日本だと考えられないようなその習慣って結構多いですよね。
他者との関係性における規律っていうのが多いなーっていうのをすごい感じるんですね。
日本でも似たようなことはあると思うんですけど、このように日本人は遺伝的にもグループへの帰属意識が強いので、より恥の感情に敏感だということなんです。
例えば、夫婦関係に関する話にしていくと、会社に対する帰属意識が強いと個人の事情よりも会社の都合を優先させることってしたことある方いると思うんですね。
最近減ってきましたけどサービス残業を進んでやる人とか昔めっちゃいたんですよね。
僕が昔働いていた会社でもすごいいて、どれだけ俺はサービス残業してるか自慢みたいなのを始める人とかがいて、お前給料もらってないんでしょみたいな、結果も出てなかったとかするんですけど、
サービス残業をひたすらやっていることに誇りを持っている人とかも結構いて、これだけ貢献してるんだと思い込んでるんですよね。
だけど僕何度も何度も転職してきたんだと思うんですけど、会社ってやつは単なる器でしかなくて、その器があなたの人生やあなたの家族に恩返しをしてくれることってないなって僕すごい感じてるんですよ。
もちろんその福利構成とかで手厚くしてるとかもあると思いますけど、それとはまた別で、どれだけ自分自身とか自分の家族よりも会社という組織に対して強い帰属意識を持ったとしても、
その結果会社があなたやあなたの家族に対して見返りを与えてくれることっていうのはないなというふうに僕は思ってるんですよ。
育児についても会社の都合を優先して、女性の場合ですけど時短勤務に変えたり退職することもあると思うんですね。
周りに迷惑をかけるのが申し訳ないとかっていうふうに。 だけど夫に相談して勤務内容を2人がうまく調整することで、今まで通り働き続けることもできたかもしれない。
だけど会社に悪い、申し訳ない、迷惑をかけられないということで、子育てよりも会社の都合を優先して退職という決断をする方もいらっしゃったと思うんです。
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もしくは男性の場合、子供が生まれて男性が育休を取ろうか悩んだりする時もあると思うんですね。
1ヶ月や3ヶ月の育休を取れば妻としてもきっと助かる。 だけど権限の強い大きな仕事を任され始めた時期、
子供が生まれる時期ってそういう時期が結構多いと思うんですよ。 責任感のある、責任感の強い仕事が回されてきて、これからちょっと出世できるかどうかっていう
別れ道みたいなことって結構あったりすると思うんですよね。 そんな時に数ヶ月の子供の世話という理由で休んでしまうと
自分の社内でも評価が落ちて出世に悪影響が出てしまう。 会社でも迷惑をかけてしまう。
そうなると収入が下がって、結果的に妻と子供たちのためにならない。 じゃあ育休取るのやめようって思うことあると思うんですよ。
男性そういったこと考える方いると思うんですね。 僕もわかるんですよ、そういうのは。
ここにはですね、グループへの所属意識という問題以外に現実的な収入面の課題もあるわけですよね。
だからこそ、現実考えたら給料減っちゃうし、出世も遅れちゃうし、もっと収入減るし、それだと。
で、その妻と子供への生活費とかの問題が出てくるじゃん、結果そうなるじゃん、みたいな。
そういう問題ってあると思うんですよ。 僕は
上の子たちの時には1週間だけ育休取ったんですね。双子だったんですけど、めっちゃ大変だったんですけど、そのおかげでその後が。
で、3人目の時には3ヶ月間取ったんですね。 その上で話すんですけど、会社によっては確かに評価が落ちることはあると思います。
僕もいなかった3ヶ月間に関して、不在だったから評価を下げるというのはそれに近いニュアンスのことを言われたこともあるんですね。
だから育休復帰後の評価、その年の評価は前年よりも落ちたんです。 その結果、昇進も遅れるわけなんですけど、
こうやってみると悪影響出てんじゃんって思うと思うんですよ。 だけど僕が育休取ってことで、妻は今後のことを考えやすくなって資格取得の勉強をして、
育休復帰後は以前よりも収入の高い職種に就くことができたんですよね。 だから夫婦のトータルで見ると、そこまで大きなマイナスになっていないなというふうに感じてはいるんですよ。
あとこの僕の3ヶ月間の育休というのは間違いなく夫婦の絆を強めてくれたので、いくらお金を払っても手に入れることができない夫婦の絆というのを手に入れることができたんですね。
その3ヶ月間のおかげで。 これは何よりも大切な宝物だって僕は思っています。
どれだけ収入が上がっても手に入らない、お金では買えないものなので。
話を戻すと、こういったグループへの所属意識か恥という感情を生んでいくわけなんです。
そして恥という感情は集団のまとまりを維持するに役立つ。 例えば会社という組織の維持するためにとても役立ちますよね。
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だけどそれは集団の都合でしかないので、個人にとっては生きづらさを生むことにもつながるということなんですね。
今自分が抱えている生きづらさは、グループへの所属意識が生み出した恥という感情が原因なんじゃないか。
今自分たち夫婦が抱えている苦しみは、夫婦というグループよりも他のグループへの所属意識を優先させてしまったことが原因なんじゃないか。
そんなことを考えていくと夫婦の問題はより考えやすくなって、より解決しやすくなるんじゃないのかなって思うんですね。
はい、ということで今日は恥という感情とは何なのかということをお話ししたんですけど、次回は恥という感情が持つ破壊力について話をしていきたいなと思います。
夫婦関係に大きな影響を与える恥という感情、これがどのような破壊力を持っているのかということについて、次回も話をしていきたいなと思っています。
ちょっと前にうちの三男が3歳なんですけど、僕がお風呂に入ろうとしてお風呂場の洗面所のドアを閉めたんですよ。
そしたら三男が開けて、ドア開けといてって言うんですよ。
なんで開けとくのって言うと、寂しいからって言ったんですよ。3歳児が寂しいからドア開けといてって言うんですよ。
でもすごいなって、自分の感情というのにすごい敏感で、それをちゃんと言葉にできることがすごいなと思って。
これはたぶんこの子が生まれた時からみんなが話しかけたりとか、その子の感情について言葉にしてあげたりとか、楽しいね、嬉しいね、悲しいねとか言葉にしてあげてたんですね、僕ら夫婦も周りの人たちも。
だからここまで自分の感情に敏感になれて、それを言語化できるんだろうなって思ったんですよね。
上の子たちに対してもそういうことをちょっとしていきたいなって思ってます。
はい、そんな感じで今回も最後までありがとうございました。また明日お会いしましょう。さようなら。