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はい、じゃあ前回引き続き、産後クライスを回避するたびに夫側ができることの続きについて話をしていこうと思います。
今回は、里帰り出産と男性の育休についてお話をしていきます。
里帰り出産って聞いたことある方いらっしゃると思うんですけど、女性が出産のために一時的に実家に帰って、親のいる町で出産することを指しますが、
なんとですね、里帰り出産をしない方が夫婦関係が濃厚というデータがあるんですね。
これは横浜大学、久保教授ですかね、妻が里帰りをした夫と妻が里帰りをしなかった夫、それぞれ約100人の夫婦関係を比較した結果、わかったそうなんですね。
妻が里帰りをした夫婦の方が産後クライスが起こりやすかったわけなんですが、
その産後クライスは里帰りしてすぐじゃなくて、2年目以降に起こりやすかったらしいんですね。
なんですぐじゃないのかというと産後の恨みが徐々に積もっていって、2年目に爆発しているというわけなんです。
産後すぐは女性は家事、育児や母親をやるもんだというふうな洗脳に近いものがかかっているので、恨みってすぐに爆発しないんですよね。
これは僕自身の経験もそうだし、他の男性の方の話を聞いていても思うんですけど、産まれてすぐとかが一番女性って大変じゃないですか。
身体的、精神的、社会的に一番大変な時期なんだけど、ここでは爆発がしなくて、むしろ女性の方が進んでそういった家事や育児をやってしまう傾向が高いんですね。
僕のツアーもそうだったんですよ。自分がやらなければいけないと思い込んでいた、当時を振り返ってよく言うんですけども、
当時は自分がやるものだと、母親だからやらなければいけないと思い込んでいて、どんどん自分で自分に負担をかけてしまうんですよね。
だけどそれが恨みに出る。それが2年目以降ということで、なんか罠に近いなって思うんですよね。
その時は分からない。2人とも分からないんだけど、だんだんなんかおかしいなって女性は思ってるんですよね。
なんかおかしいな、なんで私ばっかりこんな大変なの?って。0歳1歳の時にちょっとずつ思い始める。
日々家事や育児をこなしていくんだけど、2年目くらいになって、やっぱりおかしいよねと思った時には、
夫は妻がすべてをやることに慣れきっているので、妻はそんな夫の態度に我慢ができず、爆発するというふうな仕組みになってるなぁって思うんですよね。
なぜ里代り出産は産後クライスと呼び寄せるのかということなんですけども、本書では里代り出産によって夫婦が親になるスタートがずれることを原因の一つとして挙げているんですね。
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どういうことかというと、妻は出産時から子供の面倒を見始めますよね。産んだ瞬間から。
おむつ替え、授乳、牧義、着替え、育児に関するあらゆることを一人、もしくは実家の親に手伝ってもらいながら始めていく。
その時点で女性の親としてのスタートが始まっているんですよね。 だから僕ら男性はその間家で一人で過ごす。
育休を取っていなければね、仕事をしたいとか家にいたいとか。 主に仕事が中心の生活だと思うんですよ。子供が生まれたばかりというのは。
これ里帰り出産した場合の話ですね。里帰り出産をした場合、家に一人いるわけじゃないですか。男性は家に一人でいて、
仕事をしたいとか、あとはプライベートで何か遊んだりとか、そんな自由に暮らしているわけですよ。
妻が実家から戻ってくる1ヶ月から2ヶ月の間、お互いそういうふうに別々な暮らしをするわけなんですけども、
男性が親としての生活をスタートさせるのは、このように出産から1ヶ月後、もしくは2ヶ月後、
里帰り出産から妻が帰ってきてからなんですね。この1、2ヶ月の間に女性はだいぶスキルがめちゃくちゃ溜まっているんですよね。
スキルがだいぶ溜まっている。男女の親としてのスキルがだいぶ差が大きくついてきてしまっている。
親としての圧倒的な差が生まれてしまっているというわけなんです。
そして母親というのは出産時からオキストシンが爆発的に分泌されるので、子供はかわいいと自然に思えるようになるんですね。
そして育児に関して知らぬうちにどんどん積極的に行っていく。
ところが子供と触れ合っている期間が少ない男性は、子供に対してオキストシンが分泌されていないので、積極的に育児に参加することができないんですよね。
やれよって話はわかるんですけど、ホルモンの作用のことを考えると、オキストシンが分泌されている方が子供の方がかわいいと思われるので、どんどん子供に対して関わっていくようになる。
だけど子供と関わる機会が少ないとオキストシンの分泌も少なくなってしまうので、積極的に育児に参加することがそういったホルモンの作用的にできなくなってくるってことなんですね。
ホルモンの分泌量で大きな差が生まれてしまっているので、行動にも大きな影響が生まれているってことなんです。
これは逆に言うと、男性もオキストシンの分泌がたくさんできるようになってくると、育児に関してももっともっと積極的に関わるようになるっていうことなんですね。
男性のオキストシンは子供と接することによって分泌されるという風に言われています。これはパパは脳研究者という本があるんですけども、
この本の中でものすごく詳しく書かれています。この本もぜひお勧めです。
そして子供もですね、そのように里外出産の間ママに慣れてしまっているので、パパが2ヶ月後に会って子供をあやそうとすると、見上がってママの方に行こうとしたりとかするわけですよ。
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泣いてしまったりとか。これを考えてみれば当然の行動で、いけない知らない人間に抱かれたら赤ん坊でももちろんびっくりするじゃないですか。
ここで男性がやっぱりママがいいんだねとか言ってしまうと、妻としては夫に対して戦力外判定というのをしてしまうんですね。
この人ダメだと、この人は使えないという風に思われてしまう。その戦力外判定を夫側が、それはつまりお互いに役割分担しようってことなのかという風に受け取ってしまうと、
家事・育児は妻、仕事は夫という風に考えるようになって、稼ぐことが夫に役割だから家事・育児はしなくてもいいという風な思考になりやすくなってくるんですね。
そして昭和時代というのは、そういった性別役割固定概念が染み込んだ時代だったので、自分の親世代や他の夫婦を見て、やっぱりこれでいいんじゃないかと。
女は家事・育児、男は仕事でもうまくいくじゃないかと。現に私たちの親世代はそうやってやってたじゃないかと。
それにあいつもこいつもそうやってやってるんじゃないかという風に思うようになってくるんです。
だけど男の知らないところで女性の恨みは積み重なっていって、産後2年目に産後クライシスが訪れるということなんですね。
恐ろしいマナーだなってすごい僕は思いますこれは。だからこれを知ってるか知らないかによって産後の危機というのは大きく変わってくる。
産後の危機が訪れるか訪れないかというのは、こういった知識によるものがだいぶ大きいなって僕は思っています。
そして何よりも僕は思うんですけども、僕ら男性が知っておいた方がいいことというのは、
これ本書の中にも書かれてますけど、妻も不安の中で育児をしているということなんですね。
子供を抱っこしている時に落として死なせてしまわないか。
授乳の後の月報をきちんとできなくて、土砂物を喉に詰まらせて窒息させてしまわないか。
おむつ買いはどのくらいの頻度で行えばいいのか、僕らもタイミングわからなかったんですよね最初の時って。
やたらおむつ買いまくってて、それを見た僕の母親が、子供産まれたばっかりだとどうしても気になっちゃうのよね、なんて微笑ましく言ってたんですけど、
あれは多分買いすぎだよって、多分そんなすぐ買えなくていいんだよって言いたかったんだと思うんですよね。
うるさいこと言ったら嫌がられるから多分やばいって言ってたんでしょうけど、
それぐらいわからなかったんです。今思えばそんなすぐ買えなくてよかったなって思うんですけど。
で、あとなんで泣いているのかわからないってやつですよね。おっぱいが欲しくて泣いているのか、眠くて泣いているのか、泣きやまないのなんでだろうって。
こういった不安の中で育児をしている、頼っている人もいない中で悩みながら失敗をしながら正解が全くわからない中で手探りで前に進んでいくのが育児なんですよね。
僕も産男の出産の時に育児をと言いましたけど、それを取らないと本当にわからなかったなって思っています。
はい、ということで産後クライス解放法の夫編4つ目。育児をとってみようについてお話をしていきますね。
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本書ではですね、産後クライスという本の中では育児は産後クライスの特効薬というふうに書かれています。
なぜなのか、それは育児のスタート時期を夫婦が揃えることができるからなんですね。同じタイミングで育児ができるということは、つまり同じタイミングで2人が同時に親になっていくことができるということなんです。価値観のすり合わせができることなんですね。
そして産後すぐの女性の体というのは産熟期と呼ばれていて、2ヶ月間は安静にしている必要があるというふうに言われてるんですね。
自動殺事故とかでこう怪我しちゃったら、2ヶ月間もう病院から出れない、ベッドから出れないんだけどみたいなぐらいの同じようなレベルの安静にしていなきゃいけない期間ということなんですよ。
なので夫側のサポートはかなり重要になりますよね。その妻のケアだけじゃなくて、上の子たちがいれば上の子たちの世話もあるし価値もあるしと。
その中で妻がいない状態で、僕ら男性が一人で育児をする機会でも出てくるんですよ。
これすごい貴重な経験で、育児の大変さは身をもって知ることができるんですよね。
育児を取ることによって妻がいない状態、妻が寝込んでしまったりとか休んでいる状態で、上の子たちの世話をしながら、家事をしながら妻のことも気にかけるっていうふうなことを、そういった経験ができるようになるんですけど、これがすごい良い経験になるんです。
本当に家事、育児、そして家庭のマネジメントというのは大変なんだなということを身をもって知ることができる。
これによって妻の視点というのを手に入れることができるんだなって僕は思うんですよ。
今までは夫の視点しか持っていなかったけれど、妻の視点を手に入れ、そして親の視点も手に入れられるようになるんですね。
一人で育児をする機会が増えてくると、思考がどんどん親になっていくのを感じるんですよ。
自分の考え方とかそういったものがどんどん親というものに変わっていくっていうのを感じるんですね。
そして知らないうちに親として、そして家庭のマネジメント担当者としての当事者意識が生まれてくる。
当事者意識というのはこうやって生まれてくるんだなというのは僕、三男に育児を取った時にすごい感じたんですね。
そしてどれぐらいの期間の育児が妥当なのかというと、これは子供がいる女性の意見を参考にした方がいいと思うんですが、
本書の中で書かれているデータだと、今から10年前なのでちょっと古かったので、
2020年のデータがありまして、ウーマンタイプという働く女性の転職サイトのアンケート結果というのがウェブであるんですね。
これをちょっと参考にしようと思うんですが、どれぐらいの期間夫に育児を取って欲しかったかと子供がいる女性に聞いた場合のアンケートがあるんですけど、
数ヶ月間の育児を取って欲しかったという声が最も多く34%、次が数週間が12%、
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多くの女性はこのように夫に対して数ヶ月の育児を取ってもらいたがっている、少なくとも数週間以上の育児を取ってもらいたがっているということがわかるわけなんですね。
逆に夫が育児を取ることによる不安点というのは何なのか。
アンケートによると収入が減るが75%、そして2番目が職場に迷惑がかかる、負担が増えるで47%だったんですね。
妻は夫に対して育児を取ってもらいたがっているけれども、こういった不安があるので、なかなか自分からちょっとあなたは育児を取ってよ、
今度半年取ってよとか1年取ってよとかって言いにくいんですよね。
その間仕事休んでよってことになるし、収入も減るし、こうやって仕事に大きな影響が出るんじゃないかとか、
職場から疎まれるんじゃないかとか、迷惑かかんないかなとか、いろいろ考えちゃうんですよね。
だからこそこういったことは男性側から言っていく、女性に対して男性側から取るよって言っていくっていうのを本書の中でお勧めされています。
そしてこれは僕らもそうだったんですね。僕の方から三男が生まれる時には育児を取るってことを妻に伝えたんですけど、
妻からはなかなかちょっと言いにくかったってことを言われたような記憶が僕もあります。
不安定の中で2つありましたよね。収入が減るってことと職場で負担がかかるってことだったんですけど、
実際にそのような困った結果になるのかというところをちょっと検証していきたいんですけど、
2022年の4月段階ではですね、育児休業給付金によって半年までは育休前の賃金の67%が支払われる。
そして半年以降は50%が雇用保険から支給されます。
そしてさらに社会保険料も免除されるんですよね。
そうなるので実績には最初の半年間というのは手取りの約80%は支給されるんですよ、雇用保険から。
これだいぶ大きな金額ですよね。これによって結構家計は大きく助かるんです。
僕自身もすごい助かったんですよね、これのおかげで。
そんなに困らなかったなという記憶があります、金銭的な面においては。
経済的な問題というのはあんまり気にしなくていいんじゃないかなって僕は思ってるんですよ。
そして職場への迷惑の件ですけど、2022年の4月からは男性社員に対して育休の存在の周知と取得の有無の意思確認が企業に対して義務化されたんですね。
そして2023年4月からは従業員1000人以上の企業は育休の取得状況を世間に公表することになるんです。
こうなってくると男性の育休に積極的な企業ほど社会的イメージが良くなると思うんですよね。
あそここんだけ取ってるんだとか、全然取ってないじゃんみたいなふうに比べられ始めるんで。
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そうなってくると企業にとって男性の育休取得というのはプラスに働くと思うんですよ。
だからこちらから会社に対して育休を申し込むというのは全然悪いことじゃないし、
会社にとってネガティブに働くことはそんなにないんじゃないかなって僕は思うんですよね。
それに自分が長期間休むことによって業務の精査性を上げなければいけない。
そして引き継ぎをするために情報をきちんと求めなければいけないとか、
次の人が仕事ができるように、言ってみれば一時的に退職するようなものなんですよね。
退職している期間、他の人が仕事がやりやすいようにマニュアルを作ったりとか、
仕事がやりやすいように仕組みを整えるってことにもなるので、
普通に仕事をしている者としてはそういった作業ってプラスに働くなぁと思ってるんですよね。
それからですね、ちなみに僕が最初の双子の出産の時に
育休を1週間だけ取ったんですよね。ほとんど意味なかったんですけど、
妻の入院期間中だったんですよね、1週間というのが。
だから妻が退院する時に僕の育休終わってたんですよ。
1週間で育休中って妻のお見舞いしかやることなくて、
子供と妻が退院した頃に仕事が始まったんで、
ほとんど取得した意味がなくなっちゃって育休だったんですよね。
本書の中で書かれてるんですけども、2人目以降の出産の時は上の子の面倒を見るために
妻が入院してからがおすすめですと書いてあります。
これは上の子の時とはまた別なんですよね。
2人目以降が生まれる時というのは上の子がもう存在しているので、
その面倒を見なきゃいけない、お世話をしなきゃいけないので、
妻が入院してから子供たちの面倒を見始める必要があるから、
育休の取得も妻が入院してからが必要になってくるんです。
僕3人目の時にこれをやったんですよね。
なのでその期間というのは子供と自分だけの生活なんですよ。
それから2週間ぐらいあったんですが、
そこで初めて党自在意識とか親としての意識というのは持つことができるようになったんです。
多分この期間がなかったら、僕はそういった意識は持つことができなかったなと思ってます。
これはなんちゃっていくめんだった僕を産男が親にしてくれた話というタイトルで、
ノートにも記事として書いてますので、合わせて読んでいただけると参考になるかなと思います。
ということで今日は産後クライス回避方法夫編、
里帰り出産にご用心と育休を取ってみようについてお話をしました。
次回は産後クライス回避方法夫編の最後である、
お金と同居でミスクを減らす家事育児より大切な値切れの気持ちについてお話をしていこうと思います。
今読んでいる本で、
トマノ一徳さんという哲学者の方の愛という本があるんですね。
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この本を今読んでいて、読み終わったらまたこれデビューをポッドキャストでやろうかなと思ってるんですけど、
これが結構面白くて、愛って何なのかってことをよく考えるんですけど、
この本の中ではですね、その愛というのは
性的欲望などではなくて、そして科学的に証明されるものでもないと。
科学的には僕はよく言っているようなオキシトシンとかフェネレチルアミンとかテストセロンとか、
そういったホルモンの作用によって、相手に対して恋をすることがホルモンの作用によるものだということが科学的な見方から見た愛についてなんですけども、
そうではない、二年生から見た、二年生という観点から見た場合の愛について哲学的に紐解いている本なんですね。
ちょっと分かりにくいと思うんですよ。なんで分かりにくいかというと、二年生というのがとても掴みどころのないものだからなんですよね。
じゃあ愛の二年生って何なのかというと、それは人はこの愛とは何かということを考えるときに、
親子の愛とか男女の愛とかそういったものだけじゃなくて、
愛ってもっと素晴らしいものなんじゃないの?という感覚を感じると思うんですよ。
人類愛とか、そういったこの世界のすべてを定義付けられるような素晴らしいものなんじゃないかといったような、
とても言語化が難しくて掴みどころのない具体性に欠ける理想理念を思い描かせてしまう概念なのだということを言ってるんですね。
この考え方が面白いなと思って、ちょっとしばらくこの本読んでいこうかなって思ってるんですよね。
この愛は何なのかということを考えるっていうのは、夫婦の愛について考えることに大きくつながってるなぁって思ってるので、
またこういったことを僕自身が言語化できるようになったらお話していこうかなって思っています。
はい、そんな感じで今回も最後までありがとうございました。また次回お会いしましょう。さようなら。