00:03
アツの夫婦関係学ラジオショート。今回は、仏教における慈悲とコンパッションについて話をしようと思います。
これは何かというと、最近僕がずっと話をしているコンパッションの源流が仏教にあるという話を石村先生がされていて、
そもそもその仏教、その大元にある仏教を知れば、コンパッションについて深く知ることができて、夫婦関係の改善にも役立つんじゃないのかなと思って、
最近僕がずっと仏教について話をしているんですけど、前回、前々回と続いて、今回が最後ですね。
仏教における慈悲とは何なのか。思いやりと言われる慈悲ですね。コンパッションも慈悲とか思いやりと訳されるんですよね。
同じものを指しているんですけど、じゃあ仏教の概念における慈悲とは何なのか。
そこを考えると、コンパッションについてもより理解がしやすくなるし、実践もしやすくなるんじゃないかなと思うんですよね。
早速いくと、仏教における慈悲というのは他者の幸福を願い、苦しみを取り除こうとする心の状態を指すとあるんですね。
仏教の教えの中心的要素であると。これは本当にコンパッションと同じ定義だなと思っていて、
慈悲の定義と意味で言うと、慈悲って2つの漢字に分かれているんですね。慈しみと悲しみという漢字に分かれていて、
慈しみであっているのかな。慈悲という漢字を2つに分けると、まず慈という漢字がありますよね。
これ多分慈しみであっているでしょうね。他者の幸福を願う心、これは他者に楽を与えることを意味すると。
慈というのはそういう意味があるんですって。慈悲の慈というのは他者の幸福を願う心を指していると。
悲というのは他者の苦しみを取り除こうとする心のことを言っている。これは他者の苦、苦しい苦を抜くことを意味すると。
苦を抜いて楽を与えると。苦しみを取り除いて幸福を与えるということを意味していると。
コンパッションの定義と同じというか、ダライダマの授業生が言っているので、慈悲の仏教の概念でそのままのことを言っているのかもしれないですね。
この仏教の教えというのは、自分と他者の苦しみを理解して、それに対して深い共感と援助の意思を持つことが大事であるというのが中心になると。
自己利益や条件を超えた無償の愛と共感に基づいている。
この心は他者の喜びや苦しみを自らのものとして受け入れ、それに対して真摯に対応する姿勢を持つことを意味すると。
慈悲というのは仏教徒が日常生活で追求すべき精神的な資質の一つとされていて、
03:02
その実践は個人の精神的な成長を促進し、人々が真の幸福と調和を追求する手助けとなると言われていると。
なんかすごい宗教っぽいなって思う方も多いと思うんですけど、これ読んだときになんか
結構常識的なんだなと思ったんですよね。なんだろうな。コンパーションについて学ぶ前はうさんくさいなと思ったかもしれないんだけど、
すごい重要だなっていうふうに素直に思えたのと、多分それはコンパーションと似てるからだと思うんですよね。
同じとこにあるんだなって。それが結構細かく説明されているなっていう感じなんですよね。
具体的にじゃあこの慈悲っていうのは、仏教における慈悲というのはどうやってやるのっていうことなんですけど、
そこで言われているのが無罪の七世っていうのがあるんですね。これが慈悲の実践として具体的に書かれていて、
財産がないと書いて無罪、七世っていうのは七つの施しと書くんですけど、
仏教には物質的な財産を持ってなくてもあなたにもできるんだよっていう無罪の七世っていうのがあるんですね。
慈悲というのは自分が財産がなくてもできるんだっていう。
で、七つに分かれていて、一個ずつ言いますと、まず幻性。これは目で施すということ。
優しい眼差しで人に接するっていうことですね。
二つ目が、これがね、なんか謎の漢字が打列してるんだけど、和言越知規制というので、
えーと、にこやかな顔で接するっていうこと。漢字にするとね意味がわかんなくなるんですけど、
えーと、にこやかな顔で接するっていうこと。明るい気持ちになりますよね、相手がね。
で、三つ目は言辞性。優しい言葉で接するっていうこと。
四つ目は神聖。身体で施す。自分の体でできることを奉仕する。重い荷物を持ってあげたいとか、困った人を助けてあげたいとかっていうことですね。
で、五つ目が神聖。心の施し。他者のために心を配るってことですね。
えーと、思いやりの心から自然と優しい香りが物持ちに現れてくるでしょう。気遣い。気遣いかな。他者のための気遣いですね。
で、六つ目が生座性。これは席や場所を譲ることですね。電車の中とかで譲ってあげること。
あ、そうだ。これを思い出したんですけど、ゼルコンパッションについて学び始めた頃に、電車の中で以前よりも席を譲るようになったんですよね。
これ、なんか自然とそういう気持ちになってきて、優しい気持ちになりやすくなるなっていうすごい実感がありました。
で、七つ目は傍座性っていうので、自分の家を提供するってこと。
06:03
このお辺野さん、四国のお辺野さんをもてなすお接待という習慣が四国にあるそうで、人を止めてあげたりとか、給食の場所を提供するっていうことを擦れ出すんですよね。
こういった来客に対する温かなもてなしっていうことですね。これが傍座性。自分の家を提供する。
っていう七つの、誰でもできるよっていう、慈悲って誰でもできるんだよっていうことが書かれてるんですよ。
一番簡単なのって優しい眼差しとか、にこやかな笑顔とか、優しい言葉とか、気遣いとかだと思うんですよね。
こういったものが慈悲ですと。で、こうやって実践していきましょうというふうに書かれてる。
っていうのが仏教における慈悲の定義と実践なんですけど、
なんだろうな。それができたらいいよねって多分多くの人は思うと思うんですよ。それができたらいいだろうねっていう。
多分そういう感じになると思うんですよね。なんか言ってることは正しいけど実践難しくないって思ったりもすると思うんですよ。
じゃあこれどうやってできるようになるのかっていうと、そこでまたコンパッションに戻ってくるんですけど、
東洋的思想が源流となって生まれた西洋における慈悲の概念、コンパッション。ここにまた立ち返ると、確かにすごい分かりやすいんですよ。
じゃあどうやって人に思いやりてモテるの?どうやって人に優しい笑顔できるの?どうやって妻に対して優しい顔ができるの?
どうやったら夫に対して優しくできるの?って思うじゃないですか。
慈悲って大事だよって言われても、できなかったら意味ないじゃんって思うと思うんですよ。
じゃあどうやったらできるのかっていうと、コンパッションの3つの定義ですね。
セルフコンパッション、共通の人間性、マインドフルネス。これらを通じて言うとコンパッションが実現しやすく、よって仏教における慈悲にも行き着きやすくなるなって思うんですよ。
セルフコンパッションっていうのは自分に対する優しさですよね。
自分が失敗したりとか、辛い状況になった時に、俺はなんてダメなんだっていうふうに批判するんじゃなくて、そういうこともあるよねって。
いや頑張ってるな、今は頑張る時だなっていうふうに優しく思いやれること。自分のことを優しく思いやるってことですね。
自分がダメなんかじゃないと自分は頑張ってる。よくやってるよっていうふうに思いやること。
自分に対して親友に語りかけるように、ポジティブな言葉をかけていくってことですね。
これがスタート地点なんですよ。これがないと心ずたぼろになるんで、妻に対する慈悲、夫に対する慈悲というのを持とうと思った時に、
普通持てないじゃないですか。相手との関係性が悪かったら優しくしましょう、優しい笑顔で見つめましょう、優しい言葉をかけましょうって言われても、
いやいやいや、そんな気になれないよってラフになると思うんですよ。なんでなれないのかって言ったら、自分に対する優しさが足りてないからなんですね。
09:05
セルフコンパッションが足りてないから。まずはここを基礎として身につけていく必要があるわけなんですね。
で、コンパッションの2つ目の定義、共通の人間性。これは前のショートで話をしましたね。このヒューマニティ。
失敗や困難というのは誰にでもあるんだと。今自分が抱えている苦しみは過去、現在、未来にわたって自分だけが持っているものじゃないと。
過去、現在、未来にわたって全ての人々、もう自分以外のいろんな人々が感じてきた苦しみと同じなんだ。
あなたは一人じゃない。自分は一人じゃないんだ。みんなと一緒なんだ。っていう共通の人間性ですね。
これを感じると孤立感を和らげることができるんですね。困難に対しても前向きに向き合いやすくなってくる。
この1と2について話をすると、石間先生がおっしゃってたコンパッションフレーズをね、僕最近めちゃくちゃ唱えてて、
歩きながら仕事の間散歩しながらよく唱えてるんですよ。
今は苦しみの時である。この苦しみは誰しもが経験している。
自分に優しさを向けてもいいだろうか。自分には心から幸せになってほしいと願っている。っていうフレーズですね。
何回も唱えたのを覚えちゃったんですけど、これを唱えると自分への優しさと共通の人間性が体の中にこう、ぶわーって染み込んでくるんですよね。
で、すると優しい気持ち、慈悲というのも持ちやすくなってくる。
最後がコンパッションの3つの点、最後がマインドフルネスですね。
現在の瞬間に意識を集中して、自分が感じている感情とか思考をありのままに受け入れること。
過去の失敗とか、まだ起こっていない未来の不安にとらわれずに、今ここにある自分の感情や経験を冷静に観察して受け止めるってことですね。
3つしかないんでね。めっちゃやりやすいんですよ、コンパッションって。
そう考えると、仏教の概念とめっちゃたくさんあったじゃないですか。
四聖体、八聖道、慈悲って3つに分かれてて、でさらにその中で四聖体っていうのに4つに分かれてて、八聖道8個に分かれてて、慈悲っていうのはその無罪の七聖という7つの実践があるみたいな話で、
いやー長い、分からない、覚えられないって多分なっちゃうと思うんですよ。
で、それをすごいコンパクトにキュッて縮めたのがコンパッション。
それは3つしかない。自分への優しさ、共通の人間性、マインドフルネス、覚えられますよね。
で、これを実現するためのフレーズ、さっきのフレーズを唱えると、その概念が体の中に染み込みやすくなってくるってことで、やっぱりコンパッションって分かりやすいんだなっていうのが、
仏教を学んで、仏教の概念を学んで、改めて感じた部分ですね。
12:02
でもその源流が仏教にあるっていうのはすごく分かって、コンパッションについて深く知りたい。
コンパッションをある程度身につけて、もっと深く知りたいなというときは、その仏教概念に立ち帰るっていうのは、より理解を深めるためにはいいんだなってすごい感じました。
その四聖体とか八聖堂とか前回の話ですね、この辺が理解できるようになってくるんですよね。
コンパッションを知る前だと、ちょっとよく分かんないな、なんか宗教臭いな、なんか嫌だなっていうふうになっちゃってたと思うんだけど、そこへの捉え方が変わってきたなっていう感じがしています。
少しでも参考になれば幸いです。
ということで、今回も最後までありがとうございました。
本編は月曜朝5時から配信。ショートは火曜日から金曜日、10分間ほどの短いお話を朝7時頃からお送りをしています。
この放送がいいなと思っていただけたら、番組フォローと五つ星評価をぜひお願いいたします。
あと番組ではお便りとお悩み相談を募集しております。
Googleホームが概要欄にありますので、そこからぜひお送りください。番組内でお答えさせていただきます。
あと7月以降はシーズン2ということで、いろんな方をゲストにお招きしてお話をしていきます。
これ本編の方ですね。
そこでですね、自分も夫婦関係をこういうふうに改善したと、この体験をシェアしてもいいよという方はぜひご連絡ください。
こちらお便りホームからご連絡ください。
あなたのお話を聞いて、一緒に番組の中でその話をリスナーの皆さんにシェアをしていきたいなと思っています。
基本的なインタビュー形式ですね。
僕が聞き手となって、あなたの話を聞いて、それを収録してこのポッドキャストで配信するという流れになります。
自分の体験をシェアしてもいいよという方はぜひご連絡をください。
あなたが体験したその道のりが誰かの足元を照らす松明になると信じています。
あとですね、月曜日のお話はニュースレターということで、
毎週金曜日に無料のニュースレター、夫婦関係学ニュースレターを発行しています。
月曜日の配信本編内容をより深掘りした、わかりやすい内容となっています。
夫婦関係により向き合いやすくなる内容となっていますので、ぜひご登録ください。
今なら自分の柔らかな気持ちを深掘りできると、井戸掘りワークというワークもついてきます。
あと火曜日から金曜日のお話はノートの方で記事として書いています。
こちらもよろしかったら好きとフォローと、もしよろしければシェアもいただけるととっても嬉しいです。
ではまた月曜日ですね。今度の月曜日はシーズン1の最後の回となりますので、ぜひ聴いていただけると嬉しいです。
ではまた来週お会いしましょう。
さようなら。