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2022-01-29 16:24

#318 夫婦喧嘩の最終ターン「冷めて離れる」とは?

【感情焦点化療法シリーズ】

夫婦喧嘩の行き着く先「冷めて離れる」

夫婦はなぜ会話をしなくなるのか?

なぜ事務的な連絡のみの簡素なコミュニケーションになってしまうのか?

なぜ顔も合わせたくないほど距離を取るようになるのか?


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アツの夫婦関係学ラジオです。このラジオでは、僕自身が夫婦関係改善のために行ったことや、過去のエピソード、そして夫婦関係改善に役立つ書籍の紹介などをしています。
このラジオを通して、あなたにとっての夫婦関係改善のヒントが見つかれば幸いです。
婚論が起こらないほど、二人の関係は冷え切っている。妻が、もしくは夫が、何か言う時は地味的な連絡だけ。必要最低限の会話しか、夫婦には存在しない。
二人とも、お互いの心に触れることを諦めてしまった。そんな経験はないでしょうか。
今日は、感情焦点化療法シリーズということで、お話をずっと進めてきたんですが、夫婦喧嘩の第三ステージ、寒いて離れるということについてお話をしたいなと思います。
今日も心理学者のスー・ジョンソンさんの著作、私をぎゅっと抱きしめて、を元にお話をさせていただきます。
この第三ステージ、寒いて離れるなんですが、今までお話をしてきた第一ステージ、第二ステージというのがあるんですね。
第一ステージは悪者探し、第二ステージは抗議のポルカというものでして、詳しくは前回、前々回の放送を聞いていただけるとよりよく理解できると思うので、
今日の放送の前か後でもいいんですけど、ぜひ前回の前々回を聞いていただければと思っています。
簡単にちょっと説明しますね。
簡単に言うと、夫婦喧嘩の第一ステージの悪者探しというのは、お互いに非難し合うというステージなんですね。
あんたがこう言ったでしょ。いや、お前こそこう言っただろうという言い合い。
お互い感情的になってひたすら言い合いをし続ける。
お前が悪い、あんたが悪いという責任のなすりつけ合いというのが、悪者探しというのが第一ステージなんですね。
第二ステージは、抗議のポルカと言って、どちらかが相手を非難するんだけど、もう一方は沈黙してしまうということですね。
これが抗議のポルカ。ポルカって何?って思うと思うんですけど、
昨日お話ししてたんですが、民族舞曲なんです。チェコかな?民族舞曲なんです。
タカタカタカタカタカって2拍子のダンス音楽なんですね。
手を差し伸べてダンスをしようとするんだけど、相手が手を取ってくれない、ダンスにならないということですね。
今日は第三ステージ、冷めて離れるということについて説明をしていきたいと思います。
これは第二ステージは結構多いと思うんです。
抗議のポルカにハマってしまった方は結構多いと思います。
そこから冷めて離れるに進む人もいるし、そこで留まる人もいると思います。
ちょっと詳しく話をしていきますね。
これは感情焦点化療法では、撤退のパターンと呼ばれてるんですね。
どういうことかというと、2人とも撤退してるってことなんですよね。
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後ろずさっちゃってる。2人とも撤退してるという。
これは抗議のポルカ、第二ステージの抗議のポルカがしばらく続いた後に起こると言われています。
相手に、パートナーに絶望して、諦めの境地にいたり、自分自身の感情や欲求を凍りつかせちゃうんですね。
無感覚になって、そういった感情を感じない、自分自身がそういう感情を感じないと決めてしまう。
そうやって無感覚になって、相手から離れていくというのが、冷めて離れるという第三ステージですね。
そのまんまなんですけど、これ以上お互いが傷つかないように、相手から離れるってことなんですよね。
今まで第一ステージは割れ者探しと、第二ステージは抗議のポルカで、散々傷ついてきたんですよ、お互い。
二人が会話することが、お互いを傷つけることになるということが身に染みて分かった段階なんですよね。
この冷めて離れる、第三ステージまで進んだってことは。
口を開けば喧嘩になるし、嫌な気持ちになるし、何も言わない方が二人にとってその方がいいんじゃないの?
このまま黙っていて、何も会話をせずに何事も起こらなかったかのように、
家庭の中で二人が別々の生活を続けることが、お互いにとっていいんじゃないかというふうに思ってしまう。
自分自身の感情、欲求、この人とこの人に触れたいとか、この人と心の結びつきを得たいとか、
欲求を凍りつかせてしまって、無感覚になって相手から離れるというステージですね。
自分が気付かないための防御反応なんですよね。
何度か前の放送でお話をしている、情緒的飢餓という回で、
僕はすごく情緒的飢餓のエビデンスをたくさんお伝えしたんですけど、
人は自分が気付くと思った時、自分の情緒が危険にさらされていると思った時って、
命に関わると思っちゃうんですよね。
なぜかというと、情緒的飢餓というのはまさに命の危機だからなんですね。
実際に死んでしまうということなんです。
実際に乳児を集めて、お世話はするけど話しかけないとか、笑いかけないとかというふうな育て方をすると、
6歳までに全ての子どもが死んでしまったという社会的実験があったりとか、
戦後の乳児院で甘いにも子児が多すぎて職員が対応しきれなくて、
ただミルク飲ませるだけとかおむつ買うだけになってしまった結果、
多くの乳児がバタバタと死んでしまった。
愛がないために死ぬというのは人間として実際に存在しているということなんですよね。
僕らはおそらく無意識のうちにそれを感じているので、
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自分自身が情緒的な結びつきを絶たれてしまったと、相手からスパーンと切られてしまったと感じたときに、
自分自身が死なないように、命に危険が及ばないようにする防御反応があるんじゃないかと僕は思うんですよ。
それがこの第3ステージの冷めて離れる。
離れることによって自分自身が死なないように、命に危険が及ばないように、
あえて離れるようにしているんじゃないかなと思います。
これは本の中に書いた内容と僕の感想を混ぜて今お話をしています。
じゃあこの冷めて離れるって何で起こるのってことなんですけど、
さっきも言ったように相手から拒絶されたと、そういうふうな気持ちを感じないようにするためなんですよね。
情緒的飢餓を感じないようにするためにあえて離れると。
何でそういう無感覚にするのかというと、さっき言ったように情緒的飢餓という命に関わるために、
この状態でいたら私の命やばいと思って離れてしまうということですね。
あとは自分が情緒的繋がりを求める気持ちを無視するということもあります。
そういった気持ち自体がないとおかしいとか思い込んでしまったりとか、
それをそこに気持ちを集中させないというか、気がつかないということですね。
自分が情緒的繋がりを求めている中、なかなか気がつかないことであったりとか、
相手がそれを受け止めてくれないがためにもう諦めてしまうということ。
もしくは逆で相手が持っている情緒的な繋がりへの欲求、つまり愛着欲求ですね。
これを軽視するということも理由の一つです。
これは自分が離れるというパターンですね。
相手が本来持っている情緒的な繋がりの欲求が見えない、もともと見にくいんですよね。
グワーッと言われた時とかって喧嘩を吹っかけられたと思うんじゃないですか。
バーッと言われた時とか、あんたなんでいつもこうなのよとか、なんでこれやらないのとか、
物を言われて分からないわよみたいな感じのことをバーッと言われたことがある人いると思うんですよ。
たくさんいると思うんですけど、そんなバーッと怒っている人がまさかその言葉の裏で抱きしめてほしいとか、
寂しかったとか、そんなことを思っているって思えないじゃないですか。
そんなこのバカ野郎みたいな感じで言われているのに、実は寂しかったとか、実は心の繋がりを求めていたとかなんてまさか思いもしないわけですよ。
思いもしないがために、お前がそんな上手な繋がりを求めているなんて分かんないよというふうに軽視しちゃうということですね。
これは結構多いと思うんです。分からない、見にくいというのは。
あともう一つの理由は、自分は相手に対する影響力を持っていないことに絶望したためというふうに言われています。
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これはちょっと解釈難しかったんですけど、相手の感覚とか相手の感情とか、そういったものに対して自分自身が影響力を持っていない、
相手の行動を自分は変えることができないという絶望感、そういったもの、それを感じたがために相手から離れてしまうということですね。
冷めて離れるのはどうやって改善できるの?ということなんですけど、その一つは相手の言葉の裏にある自分への強い影響力を知ることだと言われています。
これは相手がワーッといろんなことを言ってきたりとかするじゃないですか。
言ってきたんだけど実は寂しかったとか、一緒にいてほしかったとか、手伝ってほしかった、助けてほしかったとかという気持ちがそこにはあるわけなんですね。
そういった自分は実は妻をこれほどまでに頼られていたのかとか、寂しい思いをさせるほどの影響力を自分は持っていたんだ、
それほど自分は相手にとって価値とある存在だったんだということを知るということなんですね。
自分が相手にとってどれだけ貴重な存在であるかということを知ること、
そのためには相手の言葉の裏にあるそのソフトな本質的な部分の感情を知ることが大事になってくるということなんですね。
そしてそれを相手に伝える。相手が自分にとって強い影響力を持っていて貴重な存在であるということを伝える。
自分にとって妻というのはすごい影響力を持っているんだと、そして自分にとってはとても大事な存在、貴重な存在なんだということを伝える。
これをお互いに感情を伝え合うということなんですね。
それが本の中ではエクササイズとしてお勧めをされています。
実際なんだろうな、僕ここで一番大事なことって、相手の言葉の裏にあるソフトな感情を知ることであったりとか、
自分が相手にとってどれだけ大きな影響を及ぼしているんだということを知ることだと思うんです。
自分の一言でどれだけ相手が気づくんだとか、どれだけ相手が喜ぶんだとか、
その自分の影響力の強さを知ることだと思うんですよね。
それがおそらくこの冷めて花出るを改善させる力があるんじゃないのかなと思っています。
本の中ではこういったエクササイズがいいですよということをいろいろと書いているんですね。
ちょっと簡単に言うと、情緒だけ繋がりを求める気持ちを無視したり軽視したりする行動を、
どこで誰から学習したのかとか、どういう時に一番孤独を感じるかとかということをお互いに伝え合うということですね。
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よそよそしい態度になってしまうきっかけについて夫婦で話し合ったりとか、
自分がどんなふうに相手を遠ざけてしまうのかを考えたりとか、
相手が自分に近づきにくくなるのは何でなんだということを考える。
情緒的な関わりを避けてしまうことをどうやって自分は正当化しているのか。
相手が求めない、手を差し出さない理由は何だと自分で言い聞かせているのか。
そしてそこに親とか社会から教えられたことが反映されているかもしれないと。
それについて夫婦で話し合う。
僕らって気がつかないうちに社会の影響とか刷り込みを受けているじゃないですか。
そのことについて二人で話し合う。
それってもうどっちかは悪いって話じゃないんですよね。
そういった刷り込みによって自分の考え方はこうなってしまったっていう。
悪いのはあなた自身でもなく妻自身でもなくて、そういった思考方法であったりするわけなんですよね。
そういった思考とか概念とかってそのものなんですよ。
そこを話し合う中からピックアップして取り出して自分とは別な存在として
それを二人で飲んじゃったりとか共通の敵と見なして
それに対してどう対応するかって話し合うっていう
メタ認知をちょっと持って
そういった思考とか概念について話し合うっていうのがいいんだろうなと思ってます。
ただこれは僕すごい思うんですけど
個人でやるのはすごい厳しいなって思うんですね。
ちょっとそのことについて次のチャプターでお話をします。
一旦ちょっとここで聞きますね。
さっきお話したように
冷めて離れるから抜け出すための手順っていうのは
この私をギュッと抱きしめての中で書かれてはいるんですけど
これを本当にやろうとしたら
僕臨床心理師のカウンセラーさんとかに行った方がいいと思います。
それはすごくお勧めします。
今冷めて離れる状態になっている方とか
もしくはその前段階の抗議のポルカとか
割れ物探しその状態になっている方で何とかしたいと思う方は
臨床心理師さんのところに行くと
そういったエクササイズをしてくれるところがあるんですよね。
セッションの中で心理師の方がうまく手を差し伸べながら
なかなか言葉にできない言語化できない自分の思いとかってあるじゃないですか
夫婦共にあると思うんですけど
自分でも気がつかなかったような感情に気がつけたりとか
言えなかったことが言えるようになるとかっていう発見があるんですよね。
これは僕いろんな人というか
最近何人かの方からお話を聞いててすごい思ったんですけど
民間の夫婦カウンセラーのところだと
それができない人が多いなって思ったんですよ。
実際できなかったっていう話を聞くんですね。
そういうことはやってなかった。
その後、認証心理師のカウンセラーさんのところに行ったら
全然違うっていう話も聞いたりとかしてて
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もうなんか別物なんですよね、この2つのカウンセラーって。
以前、夫婦カウンセラー、認証心理師、公認心理師の違いについて
お話をした回あるんですけど
もう別物。そういったね、夫婦関係に関する相談とかカウンセリングは
認証心理師とか公認心理師の資格を持っている方
大学とかできちんと心理学の勉強をした方のところに
行かれた方が絶対いいです。もう地雷なんですよ。
普通の民間のカウンセラーってドカーンってなっちゃうんで
絶対認証心理師のカウンセラーさんを選んで行った方がいいです。
ということで
今日は夫婦喧嘩の第3ステージ
冷めて離れるということについてお話をさせていただきました。
次回は、僕ね、この本
心理学者の通常相談の著作がすごく良かったので
この本をもとにもうちょっと読み進めていきたいんですけど
次は愛着不安かな?
愛着不安っていう部分、むき出しの箇所とか
不安定な瞬間に立ち戻るとか
いろんな夫婦関係改善のヒントが詰まっている本なので
しばらくはこの本をもとに
内容をご紹介していきたいなと思っています。
ということで
今日も最後までありがとうございました。
また明日お会いしましょう。さようなら。
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