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アツの夫婦関係学ラジオです。このラジオでは、僕自身が夫婦関係改善のために行ったことや過去のエピソード、そして夫婦関係改善に役立つ書籍の紹介などをしています。
このラジオを通して、あなたにとっての夫婦関係改善のヒントが見つかれば幸いです。
妻と出会った頃はいつも妻のことを気にかけていた。妻がこちらの言葉に傷ついていないかを気にかけ、妻もこちらの心を傷つけていないかを気にかけてくれていた。
いつからか、気がつけば二人の間には目に見えない距離が生まれていた。
手を伸ばせば届く距離にいながら、自分の言葉が妻に届かない。
同じ部屋にいながら、まるで別の世界に暮らしているかのよう、どうすれば僕らはまた同じ世界で暮らせるようになるんだろう。
そんなことを思ったことはないでしょうか。
今日は心理的な距離が空いてしまった夫婦は、どうすれば深い結びつきを再び得られるのか、ということについてお話をしようと思います。
今日も心理学者スー・ジョンソンの著作、私をぎゅっと抱きしめて、誠にお話をさせていただきます。
今回はですね、愛する人と積極的に関わるポジティブなパターンをどうやって生み出していくかということを話していこうと思います。
これはスー・ジョンソンさんはですね、愛の言語を学ぶというふうに表現をしているんですね。
愛の言語を学ぶためには、そもそも愛の言語って何?って思うんじゃないですか。どういうこと?って。
そのためには、まず夫婦間におけるネガティブなパターンを抑え込む必要があるというふうに言われているんですね。
これについては前回までの3回でお話をしています。
悪魔の対話に気づく、むき出しの箇所を見つける、不安定な瞬間に立ち戻る、この3つですね。
この3つがネガティブなパターンを抑え込むためにどうすればいいかということをお話をしているので、ぜひ3回聞いていただければと思うんですが、
今日はですね、このネガティブなパターンを抑えることによってやっとポジティブなパターンが生み出せるようになると。
そのポジティブなパターンって何なのかと。それは安定した夫婦の絆の維持なんですね。
そしてそのためには、2人が出会った頃と同じように相手に波長を合わせなくてはいけないというふうに言われています。
波長を合わせるって何?ってなんかスピリチュアルみたいな風に思っちゃうかもしれないんですけど、
波長を合わせるっていうのはすごい単純で、相手の感情に寄り添って同じように感じるっていうことなんですよね。
相手に共感するってことで強く共感するっていうのが近い表現かなと思います。
そして相手に波長を合わせるためには、意識的に関わったりとか結びつきっていうのを作り出していく必要があるんですね。
どうやって意識的な関わりとか結びつきっていうのは作り出せるの?ってことなんですけど、
それについてスー・ジョンソンは2つあるというふうに言っています。
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1つは、私は何が怖いのかということを明確にする。自分の愛着不安に対する認識のことですね。
もう1つは、あなたにどうして欲しいのかってことです。
今日は1つ目の、私は何が怖いのかってことについてお話をしていきたいと思います。
自分の愛着不安についていかに認識するかっていうことですね。
夫婦喧嘩になった時って僕らって、僕もそうなんですけど、つい相手の反応に気を取られちゃう時ってあると思うんですよね。
例えば妻に何かアドバイスをしたくなっちゃった時とか、妻が何かやらかした時とかに、
そういう時はこうすればいいんだよ、なんでこうしないんだよ、これだけでいいじゃん、これでいいんだよ、これでいいんだよ、
相手を導こうとする、いい表現で言うと導こうとするんですよね。
だけど妻が全然こっちの足を利いてくれなくて、
さらに妻が自尊心を傷ついてしまって怒りを爆発させたりとかすると、こっちも辛いって怒りを感じたりするじゃないですか。
それが酷くなってくると、僕の方のこっち側の夫側の心が、粉々のバラバラになったような気持ちになるんですよね。
せっかくアドバイスしてるのに、こうすればうまくいくってわかっているのに、
なんで話聞いてくれないの?なんで俺の人格否定するの?っていうふうに思っちゃう。
でもお前の方が問題なんだよ、お前の心の問題があるんじゃないの?って適当すぎんだよって思ってしまう。
こういうことを経験した方いると思うんですよ。僕もあるし、結構男性に多いと思うんですよね。
なかなか自分で認めたくないんですけどね、こういうことをやってるっていうのって。僕もそうだし。
で、こうやって二人の関係性を切り離してしまうっていうのがよくある夫婦喧嘩のパターンだと思うんですよ。
だいたいここで終わっちゃうんですね。終わって、なんだよ、知らねえよみたいな感じで、
ちょっとまた2,3日して、ちょっとずつまた関係性をちょっとずつ良くしていくとか。
もしくはそれが積もって積もって、もう距離が思いっきり空いてしまうとなるんですけど。
大事なことはですね、ここからさらに話を深掘っていくってことをスーちゃんさんは言ってるんですね。
その時に、お喧嘩になった時に、そして妻が怒りを爆破されたりとかした時、
自分の心が粉々になったって感じた時、自分がその時何を思ってるのか、どう感じたのかと。
黙ってないでどう感じたのかってことを意識を集中させようと。
頭で考えるんじゃなくて、もう心で感じようと。心で考えようってことなんです。
もしかしたら、自分を守ろうとしてるんじゃないか。
もしかしたら、すごい自分困ってるんじゃないか。
今自分ってもしかして困ってるって思ってるんじゃないか。
もしかしたら、どうしていいか分かんないんじゃないのかなって。
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自分が一体どう感じてるのかってことを、集中意識をそこに集中させていくんですね。
集中させないと分かんないんですよ。
僕もそうなんですよ。
怒りに振り回されてしまうと、自分が一体何を感じているのか、
怒りとか沈黙といった表層的な感情の下にある、もっとソフトで本質的な感情、
一体何なのかってことになかなか気づけない。
そこに意識を集中させていくんですね。
大体多くの場合って不安になるっていうのがあると思うんですよ。
不安になるから、その不安を隠すために理屈をこねたりとか、距離を置いたりとかするってことが多いと思うんです。
これ僕もあります、そういうことって。
そして一方で妻の方も、こうすらいいんだよ、なんでこんなことするんだよ、こうすればいいじゃんって批判ばっかりされると、
自尊心が傷ついて劣等感を感じてしまうっていうことがあると思うんですね。
なので、これ断然逆もあると思うんですけど、
今回妻ということで、本の中では例として抱えているのでそのまま話すんですけど、
こういった妻が怒りを爆発させるっていう裏にあるのは、
劣等感とか傷つけられた自尊心の存在があるんだってことに、
二人が気がつく必要があるんですね。
そうやってお互いが相手の感情の深いところにあるものに気がつくってことが大事だと。
そしてさらに言うと、夫が妻を冷静にさせようとして、
理性的になれって直接そう言わなかったとしても呼びかけたりすることってあるじゃないですか。
でもあれって逆効果のことがすごい多いんですよね。
僕も経験あるんですが、妻に対して、
なんかすごい理性を失っているように見える、感情に振り回されているように見えるって時に、
ちょっと理性的なアドバイスをしたりとかするんだけど、
すごい感情的になっている人に対して落ち着けとか言っても、
まず落ち着かないし、なんでわかってくれないの?ってなっちゃうんですよ。
順番が逆だなって、僕今回本を読んでて思ったんですよ。
妻を冷静にさせようとして理性的に呼びかけても逆効果で、
逆に感情に寄り添うってことをすると、
そうすると理性的になるんですよね、女性も。
まずは感情に寄り添えばいいと。
そうすると落ち着きを取り戻して、その次に冷静になっていくっていう風な順番があるんじゃないかなってちょっと思ってました。
ちょっと話戻しまして、
怒りとか沈黙といった表層的な感情の下にある深い感情を知ることで、
お互いの言葉を今までだったら受け止められなかったんだけど、
それが相手の深い感情、そういう風に思ってたんだねってことを知ることができると、
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より素直に相手の感情とか言葉を受け取れるようになるってことなんですね。
その上で次に不安とか寂しいとかといった、
その感覚、その感情の中核には一体何があるのか、
あなたは本当は何を怖がっているのかといった会話に移っていくと。
これは心の奥にある中核の感情、寂しさや恥の感情の中核を成している部分ですね。
そこに次は焦点を当てていくってことです。
例としてこの本の中では、チャーリーという女性が何を恐れているのかについて、
カウンセラーと一緒に、カウンセラーとのやり取りの中で自分の心を深掘っていくというシーンがあるんですね。
すごい印象的なんですけど、ちょっと長くなっちゃうので、
一旦ここでチャプターを分けて次のチャプターで話をしていきたいなと思います。
続きなんですけど、本の中ではチャーリーとキョウコといったカップルが出てきます。
チャーリーとキョウコは日本に住んでいてアメリカに移った人だと思うんですよね。
キョウコは日本人でチャーリーはおそらく米国人だと思います。
2人がアメリカに移ったんですが、キョウコは日本人なのでなかなか英語が上達しなくて、
大学院の入試とかになかなか受からないとか、いろんな問題があったんですね。
2人は喧嘩になってカウンセラーのところにやってきた、スージョンさんのところにやってきたということでした。
そして2人はお互いの心の奥にある寂しさや不安といった感情を気づくことができたんですが、
その次に2人の心の中核を成している一番恐れていることは何なのかということについて深掘っていきます。
今からカウンセラーとチャーリーの会話をちょっと読み上げますね。
まずカウンセラーの会話ですね。
では起こりうる最大の悲劇は何でしょう?あなたが一番怖いのは何ですか?
こんなものになるという言葉が繰り返し頭に浮かんできます。
もし今日この不満を聞き続けていたら、僕はこんなものになってしまう。
寧静を失ってしまう。爆発は耐えがたい。
するとチャーリー、そこにある基本的な感情は不安ですね?違いますか?
彼は大そかに頷く。確かにそれをここで感じています。
と言って胸を軽く叩く。そこで私は続ける。
ではその不安は何を伝えようとしているのでしょう?
もし起きたら怖いと思うことは何ですか?
あなたが寧静を保たないと、彼女がもっと寧静を失うということでしょうか?
あなたがどうやって与えればいいかわからない何かを、彼女が欲しがるかもしれないということですか?
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妻は傷ついていると聞いてしまったら、あなたは完璧な夫ではなかったことになるということでしょうか?
そうしたら、彼女を失ってしまうかもしれないということでしょうか?
チャーリーは力強く頷く。
はい、そのすべてです。全部当たっています。
僕は一生懸命頑張ってきました。でもうまくいかないんです。
彼女を理性的にしようとすればするほど状態が悪くなる。
それで自分にはどうすることもできないという無力感を感じます。本当に情けない。
僕は大抵のことに優れています。ルールは守るし。
でも今は。
彼は敗北の仕草で両手を広げる。
愛し方、愛され方についての正しいルールがあったらどんなにいいかわからない。
だが愛は即興なのだ。
そしてチャーリーはそこで一番大切なものを、つまり自分と妻の感情を切り落としている。
今その不安や無力感から出てくる一番恐ろしいメッセージは何ですか?教皇に伝えましょう。
と私は言う。
彼はさっと背筋を伸ばして、どうすればいいかわからないんだと叫ぶ。
それからもっと教皇の方に体を向けて続ける。
君が僕と一緒にいて幸せでない時、僕はどうすればいいかわからない。
しかも君はいつ爆発するかわからない。
君に対する自分に自信が持てなくなる。
でも自信を持ちたい。とても悲しい。
僕たちは一緒に世界を渡ってきた。
もし君がいなかったら。
彼はすすり泣く。教皇も泣いている。
こんな風に彼は情緒的混乱に流されるのではなくて、
そこから生まれる愛着のメッセージを妻に伝えることに成功するんですね。
ちょっと読み上げが長くなってしまったんですけど、
ここで僕はぜひ本を読んでもらいたい。
ぜひ読んでもらいたい。
私をぎゅっと抱きしめてをぜひ読んでもらいたい。
これ読んでもらえるとものすごい理解ができるんで。
こういう風な流れによって、
今までこの怒りとか沈黙といった表層的な感情に振り回されていたんだけど、
実はそれは不安を隠すためであったってことに気がつくわけなんですね。
そしてその不安の中核にあるのは一体何なのかといったら、
それは自信を持ちたいと。
君に対して自分に自信が持てなくなる。
どうすればいいかわからないんだって。
といったような愛着のメッセージなんですよね。
それが核にあったわけなんですよ。
彼の心の核に。
そしてこの京子という妻もまた夫に促されて、
自分にとっての最悪な瞬間というのは何なのかということを夫に伝え始めます。
ちょっと読み上げてきますね。
私は悲しんだり怖がったり怒ったりしても、
あなたは知らん顔している。
慰めてくれないし抱きしめてもくれない。
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そばにいて欲しいときに不満げに立ち去っていく。
そっぽ向いて私を見捨てる。
私はあなたの望む妻ではないのよね。
これね、怖いですよね。
普通にこういう妻からの心の叫び、
心からの愛着信号ですよね。
愛着欲求。
これを聞いたときにどうしたらいいのって思うと思うんですよ。
僕も思います。
どうしようって。
いやいやそんなことないからって。
いや大丈夫だよって言いたくなっちゃいますよね。
いやいや望む妻じゃないとかそんなことないからって。
何言ってんのって思っちゃう。
どうしたらいいんだってなると思うんですよ。
僕もね、昔たぶんね、
しかししいことを言われたことがあって、
何言っていいかわからなくて、
ごめんよって。
ごめんだってば。
ごめんってば。
ってふうにひたすら的外れの謝罪を繰り返したことがあったんですけど、
本を読んで今回わかったんですけど、
本当に必要な行動って謝罪じゃなかったなって思ったんですよ。
僕が妻の気持ちを気遣っている。
妻を大切に感じているってことを
妻にわかってもらうことが大事だったんですよ。
それが必要だったんですよね。
本の中で京子の言葉はさらに続いていきます。
あなたが私を無視して自分のルールに頼ろうとするときほど嫌なときはない。
それほど寂しく感じるときはないわ。
それから目を上げてまっすぐ彼を見る。
チャーリー、あなたは私の心の支えになってくれていない。
寄り添ってくれていない。
だから私はパニックになるの。
私の言ってることわかる?
彼はそれを聞くと、
妻の手をぎゅっと握り何度もなずく。
そうか、そうか、そうか。
それからしんみりと言う。
悲しいよ。
それを聞いてすごく悲しい。
彼の感情は彼が座っている椅子と同じくらい
明白にそこに存在している。
っていう風に書かれてまして、
文章力うまいなって思うんですけど、
それよりも、
この二人の感情というのが
うまく融合していく姿を目に浮かぶんですよね。
この本を読む中で。
こうやって人というのは
心の中核まで深ぼっていって
それをさらけ出すことによって
やっとそこでお互い分かり合えるのかと。
そこにあるのは
表層的な感情である怒りとか沈黙ではみじんもなくて
ただ寂しいとか悲しいとか
寄り添ってほしいとか
心の支えになってほしいとか
頼りたい、頼られたいといったような
そういう愛着信号なんですよね。
これこそが愛着信号なんですよね。
そこに喧嘩が
夫婦喧嘩が入っていくような好きなんかないんですよね。
人間として根源的な気持ち
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愛し愛される者同士の根源的な感情なんですよ。
そこにある核ですよね本当に。
こうやってやっと頭で考えることをやめて
心で感じたことを言葉にして
大切な人に伝えることができるようになることなんですね。
そして一番大事なこと、僕は思うんですけど
自分の深い感情をしっかりと捉えて
深い感情というのは
怒りとか沈黙じゃなくて
その下にある寂しいとか悲しいとか
そういった深い感情をしっかり捉えて
そしてその核にあるもの
心の支えになってほしいとか
そういった感情の核をしっかり捉えて
明確な愛着信号に変えて
愛する人にきちんと届ける
心の支えになってほしいとか
そういったふうに明確な言葉として
相手に伝えるお互いに
これが愛の言語なんですよね。
自分たちの表層的な感情の下にある不安とか恥ずかしさとか
そういったソフトな感情
そのソフトな感情のさらに奥の中にある中核の部分
これを使って相手に言葉を伝えることが
愛の言語というわけなんですね。
これはね、僕すごいなんだろう
こういう考え方があるのか
すごい学びになったので
ぜひ本を読んでほしい
スー・ジョンソンの私をぎゅっと抱きしめて
この本を読むとより理解がしやすくなると思いますので
あとね、他の超相対性理論というボッドキャストがあるんですけど
そこで聞いた話なんですけど
人間って危機に直面すると
すごい金銭的な危機とかね
経済的な危機とか
実際に身に迫ってくる危機とか
身体的な危機とかに直面すると
IQが14ポイント落ちるんですって
徹夜明けとかアルコール依存状態の時も
14ポイント落ちてるんですって
そうなると長期的に物を考えることができなくなって
短期的な決断しかできなくなるんですよね
今ここを抜け出すぞっていう風になるんで
今ここから抜け出すためには
短期的な決断しかできなくなっちゃいますよね
これって夫婦喧嘩も同じだなと思ったんですよ
夫婦がお互いに喧嘩しあって
表層的な感情の部分でぶつかり合っている時
悪魔の対話の落ち入っている時
まさに情緒的な危害の落ち入っている状態で
危機に直面してますよね
多分この状態の時って
IQ落ちてんじゃないかなと思うんですよ同じように
IQが14ポイント落ちていて
短期的な決断しかできなくなる
今ここでこいつをやっつけるみたいな風な感じの
決断しか2人ができなくなってるんじゃないかな
って気がするんですよね
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それを思うとそういった認識を持つことによって
今俺たちIQ落ちてない?みたいな風に思えるようになると
いやいやちょっと文化的な
その人間として正しい行動を取ろうよって風に
多分思えるようになると思うんですよね
そういった現状的な感情に振り回されないで行こうぜ
っていう雰囲気に多分なってくると思うんで
そういった部分の認識っていうのも大事だなと思いました
はいということで
次回はですね
今回のこの愛の言語の後半部分
あなたにどうしてほしいのか
ということについてお話をしていきます
はい今回も最後までありがとうございました
また明日お会いしましょう
さようなら