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2022-11-10 19:26

#429 離婚への別れ道はどこにある?/情緒的ケアを期待するタイミングのズレ

離婚する夫婦としない夫婦の違いはなんなのか?

そこには4つのポイントがありました。

今回は3つ目のポイントである「相手に情緒的ケアを期待するタイミングのズレ」についてお話しします。


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アツの夫婦関係学ラジオ、このラジオでは、夫婦関係をより良くしたい、そんな方向けに、夫婦関係改善に役立つヒントを発信しています。
今日は、離婚への分かれ道、相手に情緒的経営を期待するタイミングのズレという話をしたいと思うんですけど、
これは何なのかというと、ここ何回かシリーズで話をしている、
離婚してしまう夫婦と、離婚に至らない夫婦の違いは何なのかということについてなんですね。
その分かれ道はどこにあるのかというと、夫婦がお互いに裏切られたように感じる時期というのがあるんですね。
これは、すごく二人の良好な関係から何かをきっかけにして、お互いに裏切られたように感じてしまい、
関係から引きこもれがちになる時期があると、すれ違いが起こる時期ですね。
ここをうまく乗り越えると、若い期という時期に入って、関係が回復されていくんですが、
このお互いに裏切られたように感じている縮小配信期と呼ぶのですが、
ここをうまく乗り越えられないと、離婚に至ってしまうケースが多いということなんですね。
この縮小配信期に至るきっかけが4つあるということで、
今日は3つ目にあたる相手に情緒的ケアを期待するタイミングのずれについて話をしようと思います。
すごく多いなと思っていて、僕自身も経験あるし、他の方のお話を聞いていても、
ここが起点になっているんだな、関係性がこじれてしまった起点はここにあるんだなというのがすごく感じたんですよね。
なので今日のお話は、僕の人が経験がある話じゃないのかなと思っています。
まず、相手に情緒的ケアを期待するタイミングのずれについて話をする前に、
前回のおさらいから話をしたいんですが、前回、親密性のパラドクスという話をしました。
夫婦というのは、お互いに親密さを築いていかなければならない。
親密さを築こうとするときには、人ってみんな自分で色々決めたいという思いがありますよね。
それと同時に、自分の価値観をパートナーと分かち合いたいという気持ちも持っています。
この愛反する二つの感情がぶつかれ合うこと、これが親密さのパラドクス。
これによって夫婦はお互いに歩み寄ることが難しくなったりもする。
だけど、夫婦二人の心がきちんと成熟していたりとか、
自立していれば、このパラドクスを抱えながら夫婦二人はお互いに親密さを築いていくことができる。
というのが前回の話でした。
もう一度、親密性について話をすると、親密性の定義については、
日本の夫婦パートナーとやっていく幸せと葛藤という本の中で書かれているんですが、
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自分を犠牲にすることなく、自分らしさを大切にした上で、
しかも、相手を自分のいいように買いようとか、説得しようなどという課題な要求を抱かずに、
互いに相手のありようを認め合うというのが親密性の定義として書かれています。
これ、簡単に言うけど難しいですよね。難しいんですよ。
難しいんだけど、理想であり、ここを目指していくべきなのかなと僕は思うんですね。
自分らしさを大切にした上で、なおかつ相手を買いようとか考えずに、
お互いの姿そのままのありようを認め合う。これが親密さだと。
これを築いていくことで、夫婦はより良い関係を築いていけるということなんですが、
そうは言ってもあるじゃないですか。いや、分かるよと。
それができればそれはいいよねと。だけど、うまくいかないじゃんって。
なんでじゃあうまくいかないのかというと、
お互いに情緒的なケアを期待するタイミングがずれてしまうからなんですよね。
夫婦の親密性というのが試される時というのは、
一番多いのは子供が生まれた時だと思うんですよね。大きくライフスタイルが変わる時。
だけどそれだけじゃなくて、結婚生活のほぼ全てのタイミングで
親密性が試されていると思うんですよ。
自分の心が成熟しているか、自立しているかということも問われているんだと思います。
話を戻しまして、じゃあこの夫婦の親密性の構築がうまくいかないのはなぜなのか。
その理由の一つは、相手に情緒的ケアを期待するタイミングがずれてしまうからということなんですね。
どういうことかというと、妻から夫からケアされたいと思う時期とか、
どれくらいケアされたいかというレベル感というのは、夫と妻それぞれで異なるんですよね。
ケアしてほしいなと思う時に、相手がケアできるとは限らないわけですよ。
例えば、2人が同時に仕事に力を入れたいと思っていたとしたら、
自分は仕事を全力で頑張りたいと、だからケアしてほしいと。
それを2人ともが思っていたとしたら、誰からもケアはされないのでタイミングがずれてしまうということになりますよね。
あとはよくあるケースで、妻が子育てですごく大変な時期だと。
子どもが生まれたばっかりで大変な時期。ケアしてほしいと。
だけど夫は夫で、経済的に家庭を支えないといけないといった気持ちを抱いていて、仕事が大変だと。
こうなると2人ともが大変で、2人ともがケアしてほしいと望んでいる。
だから完全にタイミングがずれていますよね。ケアできるタイミングがずれているわけですよ。
あとは夫がすごく元気がない時、仕事でストレスを抱えている時とか、落ち着きになってしまった時とか。
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そういった夫が元気がない時に、ちょっと支えてほしいなと思うじゃないですか。
大切にしてほしいな、ケアしてほしいなと思う。
だけどその時妻はキャリーアップのチャンスが来ていたと。
仕事でアクセルを大きく踏み込むことができれば、キャリーを大きく上げることができる。
次のステージでいけるんだと。チャンスが来ているんだというケースもある。
これも夫がケアを必要としているタイミングで、妻がケアできる状態ではないという、こういうタイミングのずれが起こっているわけですね。
あと40代、50代になってくると増えてくるのが、親の介護問題であったりとか、子どもの問題。
親の介護は50代とかのケースが多いと思うんですけど、あと30、40代だと子どもの問題ですよね。
学童期に入るとすごくいろんなことが変わってきて、うちでもそうだったんですけど、心のケアが必要になるんですよね。
子どもが小学校に入ってくると、今まで身の回りのお世話だけで済んでいたのが、心のケアが必要になってくる。
そういった子どもの問題が起こった時に、自分のパートナーが他のことで全然余裕がないと、話を聞いてくれないと。
今うちの子大変なんだよと、小学校に入ったばっかりで環境が変わってしまって、心がなかなか落ち着かない、情緒的に不安定になっていると。
子どもの話を聞いてほしいんだと、あなたにも子どもの話を聞いてほしいと。
私だけじゃなくて、あなたの話を聞いて、意見を聞かせてほしいと。
どうやって子どもの心を支えていったらいいか、一緒に考えたいんだと、思う時があると思うんです。
そういう時に、パートナーが夫や妻が、今すごく仕事に大事な局面を迎えているので、どんどんこっちに集中できないなと。
ちょっと余裕がないんだと。
あとは、自分自身のことで手一杯になっている。
自分自身の自己実現の構築だったりとか、自分自身の情緒の安定だったりとか、そういった自分自身のことで余裕がないというケースもあると思うんですね。
こういうふうに、自分がケアを必要とするタイミングと、相手がケアできるタイミングが違うということってめちゃくちゃあるじゃないですか。
これの連続だなと思うんですよね、夫婦生活って。
特に子どもが生まれると、それは顕著になると思うんですよ。
子どもがまだ小さい保育期であったりとか、学童期であったりとか、それぞれによって必要とするケアの種類が違うんですよね。
タイミングが違うし、その眠れ感も違うんですよ。
その時に仕事が忙しいとか、気持ちが落ち込みやすくなっているとか、自分自身の常時的ケアが必要としているんだと。
子どもまで手が回らないとか、夫まで手が回らないとか、妻まで手が回らないとかっていうケースってすごいめちゃくちゃあると思うんですよ。
これによって、相手に常時的ケアを期待するタイミングがずれてしまうことによって、2婚姻の分かれ道が開かれてくるということなんですね。
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こういうふうに身近な人に甘えたい、助けてほしいと思うタイミングって何度もあるじゃないですか。
今まで僕も何度もあったし、うちの妻も何度もあったし、これを聞いているあなたもきっと何度もあったと思うんですよ。
夫に助けてほしいなとか、妻に支えてほしいなって思うタイミングってたくさんありましたよね。
だけど、その思いとか自分のヘルプが相手に分かってもらえなかったっていうこともありますよね。
伝わらなかった。そして無視されることも何度もあったということも多分あったと思うんですよ。
そうなったら何が起こるかっていうと、相手を必要以上に責めてしまったりとか、追い込んでしまったりとか、無視をしてしまったりとか、会話がなくなったりしますよね。
するとだんだんと相手に頼らなくなってくるんですよね。
僕のところに来る話は、妻から頼られなくなったっていうケースが多いんですけど、逆もきっとあると思うんですよね。
夫から頼られなくなったっていう話もあると思うんですよ。
こういうふうにですね、自分自身の甘えたい、助けてほしいっていう、ケアされたいっていう気持ちは満たされないと、相手を責めたり無視したり攻撃的になったりとか会話がなくなったりとかする。
頼らなくなってくる。頼らなくなることによって、夫婦が他人のようになってくるわけですね。
同じ家の中で暮らしながら、同じ屋根の下で暮らしながら、二人はまるで他人のように暮らしをしていく。そんな生活が訪れるようになってくると思います。
すると、相手に頼らなくなってくると、その反動が起こるんですね。
何かというと、仕事に夢中になったりとか、育児とかお受験にのめり込んだりとか、果ては浮気をしたり不倫をしたりするようになってくる。
なんでこうなるのかというと、これは416話、二人を惑わす三角関係の甘い罠でも話をしたんですが、
夫婦二人のこじれた関係に第三者を巻き込むことによって、自分の心の安定を図ろうとするんですね。
なんでそんなことになるのかって思うと思うんですけど、自分たち二人では解決できないバランスが崩れてしまったところに第三者を挟むことによって、
それによって逆に関係性が安定する、気持ちが安定したりするようになるんですよ。
さっきの不倫の話でいうと、自分のパートナーとの関係性がこじれてしまって、うまくいかないと、一緒にいると落ち着かない、気持ちが乱れると。
だけど、他の第三者の異性とそういった関係を持つことによって、精神的に安定するようになった。
精神的に安定するようになったことで、自分のパートナーに対しても普通に接することができるようになった。
これって、この三角関係が安定してますよね。上手に安定してますよね。
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だけど、いやいや、不倫をして安定するってどうなんだよってなるじゃないですか。
ちょっとね、おかしな話になってるんですよ。
おかしなやり方で、お互いの上手な安定性を図ろうとしてしまう。これが三角関係なんですね。
とてもこれって起こりやすいんだそうです。
夫婦二人の関係性がこじれてしまった時に、子供であったりとか、第三者の異性であったりとか、そういった存在を巻き込むことによって、三角関係を作って上手に安定しようとする。
これは浮気問題だけじゃなくて、子供を巻き込んだ三角関係もあるんですよね。
母親が自分の子供を巻き込んで仲間にして夫を敵対視することによって三角関係を作って上手に安定しようとしたりとか、
もしくは夫が子供を巻き込んで妻のことを小バカにしたりとかすることで三角関係を築いて自分の心の安定を図ろうとしたりとかする。
これが三角関係なんですけど、だけど全部もとを正していくと、相手に甘えたいとかケアされたいというパートナーに対する思いがあるわけですよ。
これが満たされなくてこじれてしまった結果、そういうふうになっちゃうんですよね。
あとそれに伴う、自分の寂しさとか苦しさへの対処行動として、仕事とか育児とかおじけんとか不倫とかにのめり込んでしまう。
全部自分の寂しさとか苦しさを何とかするための対処行動なんですよ。
それを考えると、離婚の危機というのは、夫婦二人がもともとすっごい相性悪かったとか、全然ダメな組み合わせだったとかということじゃなくて、タイミングの悪さが起因しているんだなってことなんですよね。
こういうふうにお互いに相手に情緒的ケアを期待するタイミングがずれてしまったこと、自分がケアされたいと思うタイミングが違う、相手にケアできるタイミングが違う、自分がケアできるタイミングと相手がケアを求めるタイミングがずれてしまっている。
このタイミングの悪さによる関係性のこじれによって、離婚の危機が生まれるんだなということが、この本を読んでとてもよくわかりました。
日本の夫婦パートナーでやっていく幸せと葛藤という本ですね。
今回の話はまとめて言うと、夫婦が自分がケアを必要とするタイミングと相手がケアできるタイミングが異なるということなんですね。
それによってすれ違いが起こって、相手を責め立ててしまって、その結果、会話がなくなって、お互いに頼らなくなり、お互いの情緒的な絆が失われてしまい、その反動で仕事や育児やおじけんや不倫にのめり込んでしまい、2人の関係性がこじれていく。
だけど、元を正していくと、甘えたい、ケアされたいという思いがあって、それが満たされず、それがこじれてしまった結果であって、自分の寂しさや苦しさを何とかするために生まれた対処行動、それが離婚の危機を招いてしまうということなんですね。
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でも、悲しい結果ですよね、それも全部。元を正していくと、ケアされたいという思いがそこにはあるということなんですよね。
そこを理解するだけでも変わるのかなと思うんですよ。
妻や夫の行動がどうなの、何なのその行動って思うときあると思うんですよ。
でも、その元を正していくと、ケアされたいという思いがそこにあったりとか、そしてそのときに自分がケアできない状況があったりとか、するんじゃないのかなと思ったりもしています。
はい、次回は最後の4つ目ですよね、離婚への分かり道の最後の4つ目、コミュニケーションの悪循環について、次回お話をしようと思っています。
今回この離婚への分かり道シリーズに関して、日本の夫婦パートナーとやっていく幸せと葛藤という本をお手直しをしているんですけど、
この本の中に出てくる作者の方が書いている、別の本があるんですよね。
夫婦カップルのためのアサーションという本があるんですね。
これ今読んでるんですけど、すごくこれいい本で、とっつきに一貫でたんで、ずっとKindleで買って読まなかったんですけど、
この本の中で、日本の夫婦の中で紹介したいというのを改めて読んだんですけど、すごくよくて、またこれ別に紹介したいと思うんですよね。
何かというと、今日の話とも通じるところがあって、結局は、今日の話って相手に上位的ケアを期待するタイミングがずれてしまう。
そして自分がケアできるタイミングがずれてしまうって話だったじゃないですか。
それによって夫婦関係がこじれてしまう。
これって元々出していくと、根本の話をすると、相手と自分は違うんだっていう、
そのお互いの違いを受け止めることなのかなって思ったんですよね。
これは親密性の構築についても同じだと思うんですよ。
自分を犠牲にすることなく、自分を大切にしたい。
そして同時に、相手のありをそのまま認める。これが親密性の構築であると。
それって相手と自分は違うんだって、その違いをそのまま受け止めること、
自分と相手を一体化させようとしないことなのかなって思うんですね。
もちろん心理的な絆を築くために、心理的に近づいていくことはとても大事だと思うんで、
それはまた別の大事な話なのかなって思うんですけど。
それとは別に、相手と自分はそもそも違うんだと。
100%相手が自分と同じ気持ちになることはないんだっていうことを
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ポジティブに捉えることが大事なのかなって思ったんですよ。
これをうまく行動としてまとめたのがアサーションってやつなんですよね。
アサーションって何?って思うじゃないですか。
僕も最初、この型から何なんだろうと思ったんですけど。
簡単に言うと、自分も相手も大切にするっていうことなんですって。
そういう意味なんですって。
自分も相手も大切にして、その上で言葉遣いを変えていったりとか、
自分の行動を変えていったりとか、言葉掛けですかね。
相手に対する言葉掛け、話し方とかを工夫する。
自分も相手も大事にしながら言葉を選んでいくことだったりとか、
行動だったりとかっていうことをアサーションって言うんですけど。
たぶん、こじれてしまった夫婦関係を何とかしようと思ったときに、
とても大切になる概念なのかなって思ったりもしています。
ということで、次回はコミュニケーションの悪循環について、
またちょっと先になるかもしれないですけど、
アサーションについてもいずれ話をしていきたいなって思っています。
ではまた次回お会いしましょう。さようなら。
さようなら。
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