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2022-11-24 17:28

#433 ”怒りの感情”を承認することで、夫の不倫問題と子どものイジメ問題に立ち向かった女性の話

自分の怒りの感情を認めてしまうと、都合が悪い事態におちいってしまうため、怒りを感じないようにしている。

すると、子どもやパートナーの感情にも鈍感になってしまう。

逆に、自分の怒りを正当なものであると受け止められると、夫婦間や親子間の問題にも立ち向かいやすくなる。


今回は、自分自身と息子の怒りをきちんと受け止めることによって、夫婦問題と子どもの発達問題に立ち向かったある女性のお話です。


怒りや悲しみを認めることで切り開かれる世界がある。

今回も「日本の夫婦 パートナーとやっていく幸せと葛藤」をもとにお話しします。


【参考文献「日本の夫婦 パートナーとやっていく幸せと葛藤」】https://amzn.to/3Iy4lHO

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00:05
アツの夫婦関係学ラジオ、このラジオでは夫婦関係をより良くしたい
そんな方向けに関係改善のヒントになる発信をしています。
夫の不倫問題と子どものいじめ問題に苦悩していた妻の話
ということを今日は話をしたいと思うんですけど
これは何の話かというと、前回まで引き続いて話をしている
悲しみを受け止めることで変わってくる変化についての話なんですね。
夫の不倫問題と子どものいじめ問題、これに困っていた女性が
子どもの悲しみを受け止めることによって
そして自分自身の怒りや悲しみ、これを認めることによって
家庭を再生していった話なんですね。
今回は一つの事例をもとにして
どのようにしてこの女性が家庭を再生していったのか
ということについて話をしたいと思います。
参考図書は日本の夫婦パートナーでやっていく
シアワストカットという本です。
いろんな心理学者の方が寄稿されていて
すごい夫婦関係に悩む方には参考になる話ばっかりなので
強くお勧めします。
今日もそこから抜き出して話をするんですけど
全部で3つの事例があって、今日はその2つ目ですね。
何があったかというと
まず3人家族で子供は小3の息子なんですね。
この小3の息子が学校でよくキレて暴れるんですよね。
あまりにも暴れるので
アスペルガー障害の疑いがあるという風に学校から言われたんです。
この子何があったかというと
小2の時に、2年生の時に
クラスメイトがすごいいじめられてたらしいんですよ。
いじめられてたんだけど
担任は何もしてくれなくて
この息子B君が成績優秀で
結構先生の間違いを指摘したりすることがあったらしいんですよね。
こういったB君の態度を担任は気に入らなかったんですよね。
俺のこと小馬鹿にしやがってみたいな風に見ていたんでしょうね。
なので担任はB君がいじめられていることは分かっていたんだけど
それは生意気なB君に問題があると言って
いじめに加担したこともあるらしいんですよ。
いじめをなくさせるどころか
加担していたというのはとんでもない気持ちなんですけど
これがB君に起こったことなんですね。
B君は担任への怒りを抱えながらも
生きていくために怒りを封じ込めて学校に通っていたと。
ここで先生に対して怒りを爆発させたりしたら
学校にいる場所がなくなってしまうので
自分の怒りを封じ込めて
この小さい社会で生きていかなければということで
怒りは閉じ込めていたんですね。
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だけど無理しているので何かきっかけがあると
やっぱり出ちゃうんですよ、外に。
キレて暴れてコントロール不能になっちゃうと。
母親が学校に対して
うちの子いじめられてるんですよと何度も訴えたそうなんですね。
だけど学校側としては
息子さんにも非があるんじゃないですかと言われて
全然相手にしてくれなかったと。
本当に子供を持つ親ならば
生きどおりしか感じないような出来事が起こっていたんですと。
同じ時期にこの女性の夫は
同僚と不倫関係にあったらしいんですね。
それが妻に発覚したんですけど
妻にそれがバレて
夫は開け直っちゃったんですね。
開け直っちゃって
出来た妻だったら大目に見るべきだろっていうことを言ったんですって。
妻はそれを聞いて忘れる努力をしたと。
だけど忘れようと思って
夫の好きな料理を出したりとか
謹慎的に夫を支えるんですけど
それでも夫は嘘をついて不倫旅行に行ったりとかしてたんですよ。
でも妻は怒りを飲み込んで気がつかないふりをしたと。
なんで妻はここで夫に対して
切れたりとか
何やってるんだよってやめさせようとしたりとかしなかったのかというと
自分自身の中にある夫に対する怒りを認めるっていうことは
この女性専業主婦なんですよ。
仕事をフルタイムにしてるわけでもないしパートでもなくて
専業主婦なので
離婚されてしまったら
もう生活していけないと思ってたんですよね。
ってことは
自分の中にある夫に対する怒りを認めるということは
これ以上一緒に暮らせないと
離婚をすることになると
子供と自分2人だけで
怒りに迷うことになるという恐怖感があったんですよ。
だから夫を失わないための防衛反応として
無意識に自分の怒りを閉じ込めていたんですね。
そんな中で離婚の激しく切れる症状は
どんどん悪化していったそうです。
この事態に対して
カウンセラーさんであるウォーカー・ラ・ミーさんかな
認証心理師であり
公認心理師であり
教育学博士で
ちゃんとなけれ子で育てようという
本来有名なウォーカー・ラ・ミーさんから
寄稿したチャプターなんですけど
この方がカウンセリングをしましたと
何したかというと
息子さんとのカウンセリングの中で
この離婚の気持ちを受け止めたんですね。
どこにも行き場所がなかった
その怒りと悲しみというのを
カウンセラーが受け止めたんですね。
するとこの離婚は
自分の中に怒りとか悲しみっていう感情が
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あるんだってことに気がついたんですよ。
そこでカウンセラーが
気持ちを受け止めてくれたことで
初めて俺怒ってるんだとか
悲しいんだってことに気がついたんですよ。
こうやって自分が
すごい怒ってるとか悲しい時
それを踏み込めちゃってると
自分でその感情なかったことにしちゃってるんで
分かんないんですね。
自分でも分かんないんですよ。
怒ってることとか悲しんでることに。
それをカウンセラーって
解散者を挟むことによって
自分の中にあるそういった感情に
気がつくことができたんですね。
するとこのB君は
本当は学校に行くのが怖いんだと
感じられるようになったんですよ。
今までは怒りや悲しみを封じ込めて
もう学校に行かなきゃいけないということで
通っていたんですけど
本当は怖いんだと
学校に行くのが怖いんだってことを
自分の心がちゃんと感じられるようになったんですね。
時間にあえてしようとしていたんだけど
やっと感じられるようになったと。
そこでカウンセラーさんは
不登校を
学校に行かないっていう決断を
一緒に取るんですね。
不登校にしたわけなんですよ。
不登校って言うと
すごいネガティブなイメージがあるんですけど
本書の中では
事故を回復させるために
必要な時間の確保
不登校を選択したというふうに書いてました。
こういった
だいぶひどいじゃないですか。
学校でいじめられていて
しかも他人の先生は
いじめを黙認してるわけですよ。
黙認どころか
いじめる側に回ってるっていう
とんでもないやつなんで
そんな経験したら
すごい傷つきますよね。
こういった傷つきの体験を
回復させるためには
安全な環境が必要なんですって。
自分はここならば
誰かにも攻撃されないと
誰かにも自分を非難されないし
痛みつけられることもない
傷つけられることがない
っていうことがわかる
ここならば大丈夫だって
安全な環境が必要なんですって
傷つきの回復のためには。
そのために
学校に行かないっていうことを
選択をしたんですね。
その次にカウンセラーさんは
母親とも話をしまして
母親はカウンセラーとの話の中で
子どもの怒りの気持ちを承認することの
重要性を学んでいったんですね。
今までは子どもの怒りの気持ち
というところに
ちゃんと目を向けていなかったんですけど
その怒りの気持ちを認めることの重要性を
カウンセラーとの話の中で学んでいったと。
すると何が起こったかというと
嘘をついて不倫を続ける夫への怒りと
いじめの存在を無視して
息子のせいにする他人への怒り
この二つの怒りが
ちゃんとこれって正当な怒りだよね
これって起こっていいことだよね
というふうに
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やっと自分の中に受け入れられたんですよ。
今までは見て見ぬふりをしていたんだけど
いやこれは起こることだよね
というふうに
これ正当な怒りだよね
というふうに
自分の中に受け入れることができたんですよ。
じゃあ何で今まで受け入れられることが
できなかったのかというと
他人への怒りを認めるということは
それをしちゃうと
自分の夫に対する怒りも
一緒に引っ張り出されてくるんですよ。
だけど夫への怒りを受け止めるということは
冒頭にも話したように
離婚されてしまうと
自分と子供が怒りに迷ってしまう
自分は専業職なので稼ぎがないので
子供と一緒に怒りに迷ってしまう
という恐怖感があったんですよ。
その恐怖感からの防衛反応として
無意識に怒りを封印していたんですね。
だから封印していた怒りが出ちゃうわけですよ。
出ちゃうと
冒頭に迷っちゃうと恐怖感に襲われちゃうわけですよ。
だから受け入れられなかったんですよ。
他人への怒りも。
他人への怒りを認めちゃうと
そういった夫への怒りを認めることになって
冒頭に迷う恐怖とか
経済的な恐怖とかも
全部一緒にバーッと出てきちゃうので
とても受け入れられなかったんですね。
だから夫への怒りを否認するために
他人への怒りということも否認していたんですね。
認めなかったわけですよ。
だからいじめっ子とか
他人に対する怒りを訴える息子に対して
息子も言ってたんですよ。
いじめられてるんだとか
うちの他人が全然味方になってくれないんだとか
なんならこういじめる側に回ってくるんだってことを
2年生の男の子が
まだ8歳ですよね。
8歳の2年生の男の子が
なんとか母親に訴えてたんだけど
母親はその怒りを無意識のうちに
否認していたんですね。
じゃあこのカウンセラーさん
大河美美さんとのカウンセリングの中で
母は子供の怒りの気持ちを承認することの重要性を学びましたと。
そして嘘をついて不倫を続ける夫と
いじめの存在を無視して息子を制す他人の怒り
これを生徒の怒りであると受け入れられたと。
じゃあその次何をしたのかということなんですけど
ここからはこの本書を読み上げたいと思います。
母は自身の夫との関係に決着をつけないと
美美君の問題も解決しないと腹を膨りました。
不倫相手の女性に面会を求め
どういう妻になるかの怒りをぶつけ
夫に離婚かけ子で自己決定を迫りました。
夫は妻の本気に触れて
妻と子供たちは失いたくないと泣き崩れ
妻を選ぶと明言しました。
夫は男は泣くべきではないという心情の持ち主でしたが
弱い自己をさらけ出して
妻と子を自分のもとに留めたのでした。
自身の怒りを受け入れることができた母
そして自身の弱さを受け入れた父は
共にその後の美美君の激しい怒りの表出に対しても
落ち着いて愛情を深く受け止めることができるようになりました。
12:02
自身の怒りが正当なものだと両親から承認され
怒りを抱えている自分は
そのままで愛されるということを実感することができた美美君は
怒り感情を自己に統合することができるようになり
落ち着いていきました。
5年生の春には転校した学校に普通に登校することができ
次第にその優秀さを発揮できるようになりました。
再登校できるようになった美美君の様子を見て
発達障害という人は誰もいませんでした。
というのがこの3人家族に起こった出来事なんですけれども
自分の気持ちもしくは今回受けた問題を抱えていた子供
美美君の気持ちを受け止めることによって
ここまでもいくく変わるんだなというのが
すごいびっくりしたんですよね。
親子関係の問題だったとか
子供の発達の問題だと思われていた出来事が
実は感情を受け止めることによって変わってくる。
親子関係における問題の改善が
夫婦関係の問題を改善させたいとか
もしくは夫婦関係の問題の改善が
親子問題を解決させたいとか
という風なことが起こっていくということなんですよね。
すごい思ったのが
怒りとか悲しみってすごいネガティブじゃないですか
これを受け入れることって普通に辛いんだけど
これを受け入れた方が人は強く
そして優しくなれるのかなって思ったんですよ。
そうすると悲しみとか怒りというのが
正当なものだと
怒っていいことなんだとか
悲しんでいいことなんだという風に認識して
そこでやっとその事実に立ち向かうようになるんだな
と思ったんですよね。
あとそういった感情を受け入れることによって
他者の悲しみとか怒りに
初めてそこで共感できるようになるんだなって
前回の話でもありましたけど
自分の気持ちをきちんと受け止めることによって
やっと他者の気持ち、子供の気持ちとか
そういったものに共感できるようになった。
ネガティブな感情って受け入れることが
すごい辛いんですけど
だけどそれが人を成熟させて
生きやすい人生になるのかもしれないなって思いました。
こういったネガティブな感情の処理って
自分一人でできれば一番いいんだけど
いろんな人の話を聞いていると
やっぱり一人で解決するのは難しいなって思うことが多いんですよね。
気持ちの整理をうまくやっている方とか
整理をするために工夫している方って
いろんな人に相談しているケースが多くて
自分の兄弟とか親とか
機能を受ける友人とか何でも話せる友人とか
に相談するケースがすごく多いんですよ。
いろんな方に相談する中で見えてくるものがあったりとか
話すことによって自分の気持ちが整理されて
その時の感情や記憶が
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処理されていくのかもしれないですね。
自分の脳の中で。
ということでネガティブな感情を受け入れることが
まずは大事だということなのかなって思いました。
今回の話と前回の話って
悲しみを受け入れるって話だったじゃないですか。
だけど自分の悲しみと
きっかけとなった傷つきの体験があまりにも深すぎて
それを思い出すことすら
辛いことってあると思うんですよ。
そういう時って受け止めるとは言うけど
ちょっと厳しいんですっていうのってあると思うんですよ。
そういった時って
さっき言ったみたいにいろんな人に話を聞いてもらうのも
一つだと思うし
その解決の強みとして
臨床診療師さんとかもいるんですよね。
そういった方を調べて自分のトラウマを解消することも
きっと必要なことなんじゃないかなって思ったんですよね。
いろんなことでフラッシュバックすることってあると思うので
それがなくなると
だいぶ楽になると思うんですよね。
前を向きやすくなるし
冷静に物事を見つめられるようになって
自分のトラウマが解消されるかというのが
クリアになっていくんじゃないかなって思うんです。
もし今自分がすごく傷ついていて
悲しみを受け止めたりとか誰かの怒りを認めたりとか
もしくは自分の悲しみを受け止めることが難しいのと
自分に起こった出来事を
そこで感じた感情を
切り離さないと生きていけないほど辛いんだという場合は
そういったトラウマ専門の臨床診療師さんとかを探して
臨床診療法を受けた方がいいかもしれないなと
最近は思ったりしています。
ということで
次回はもう一つエピソードがあるんですよね。
この悲しみを受け止めることに関しての
エピソードがもう一つあるので
次回はそれについて話をしていこうと思います。
ということで、今回も最後までありがとうございました。
あつの夫婦関係学ラジオは毎週月曜木曜朝5時配信です。
また次回お会いしましょう。さようなら。
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