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アツの夫婦関係学ラジオ、このラジオでは、夫婦関係を悩む男女向けに関係改善のヒントへの発信をしています。
今日はですね、良い夫婦関係とは自然の欠陥なのか、それとも努力の欠陥なのか、ということについて話をしようと思うんですけど、どういうことかというと、よく耳にする言葉で、
夫婦関係を良くするとか悪くするとかっていうのは、
夫婦関係というのは、結局自然の結果だよねって話をたまに聞くことがあるんですよね。 自分たちの夫婦関係が悪くなったのは、相性が悪かったんだとか、
なるべくしてなったんだとか、あと、夫婦関係が良い夫婦というか、関係性が良い夫婦というのは、もうお互いに自然に振る舞っていて、そうできているんだと、
それが自然な姿なんだという話を聞くことがあるんですね。 一方で、いやいや違うと、夫婦関係というのは、お互いが良い関係を作るべく努力して生まれた結果なんだという話もある。
この2つについて今日も話をしようと思うんですけど、僕の個人的な意見としては、
良い夫婦関係というのは自然に生まれるものではなくて、努力の末に生まれる結果だと思うんですね。
その話を今日はしようと思うんです。 自然な結果とは何なのかということなんですけど、良い夫婦関係とは自然な結果ができたものだというのはどういうことかというと、
お互いが自分らしく生きていて、うまくいく関係のことを指しているケースが多いんですね。 私が私らしく生きている、あなたがあなたらしく生きていると、その結果、私たちが良い関係しているのを気づけている。
それが良い夫婦関係であって、そうあるべきだと、それが自然にあるべき姿なんじゃないかという話を聞くことがあります。
これをもうちょっと紐解いていくと、自分らしく生きていて、うまくいっている関係というのは、
お互いに感情に振り回されずに自然に暮らすことができる状態ですよね。
これって前回の話をしていた自己分化度の話でいうと、自己分化度が高い者同士の組み合わせであることが一つなのかなと思うんですよ。
自己分化度というのは、人は感情システムと知性システムというのがあって、生まれたばかりの時は感情システムの塊だけど、
心身の発達に伴って知性システムが分化していって、それがうまく分化していくと、
能力的に話を整理できたり、同時に相手の感情を受け止められたり、自分の感情を表現できたりするようになると。
それが自己分化度が高い状態を指している。
そして自己分化度が高いと、感情に振り回されずに喧嘩になることが少ないんですね。
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その自己分化度が高い者同士だと、お互いに感情を分かり合って、共有し合って、伝え合って、
そして、かつ同時に、冷静に、能力的に自分たちの関係性を話し合うことができるということなんですね。
確かにこの組み合わせというのは、すごく良い組み合わせであり、ベストな組み合わせだとは思うんです。
だけど、自分たちのことを考えてみると、あと周りの夫婦を見てみると、こういった組み合わせってすごいレアな組み合わせだと思うんですよね。
なかなか無い組み合わせだと思うんですよ。
多くの夫婦は、デコボコな夫婦なんじゃないのかなと思っています。僕自身も含めて。
知性システムが高くて、感情システムが弱い。もしくは、感情システムが強くて、知性システムが弱いものと、知性システムが高くて、感情システムが弱いものの組み合わせ。
つまり、感情的になりやすい人と、論理的に振る舞いがちな人。この組み合わせが結構多いんじゃないかなと思うんですよね。
全員が全員そうじゃないと思うんですけど、多いかなと思っていて、お互い無いものを求め合って結婚した者同士ですよね。
自分たちに無いものを補い合っている。だからこそ惹かれ合ったというケースが多いんじゃないかと思うんです。
なので、自己分割とか高いもの同士の理想の夫婦というのは、なかなか無いんじゃないって僕は思うんですよね。
これに惹かれてしまうものと、そういった関係性に自分たちが慣れていると思ってしまうのは、実際慣れているケースもあると思うんですけど、慣れていると勘違いしているケースもあると思うんですね。
勘違いしているケースってどういうケースかというと、恋愛初期のラブラブ期だと思うんですよ。お互いに大好きになっていて、恋愛初期ってすごいラブラブするじゃないですか。
あの時ってお互いの良い面しか目に入っていなくて、ネガティブな面が目に入っていないんですよね。逆に言うと、どんな人間も感情システムと知性システムの差が存在するんですよ。
そのどちらかは恋の表と裏みたいなもので、付き合っているときは恋の表側だけ見ていて素敵になっていて、付き合ってみて結婚して子供を産めてくると恋の裏側ばかりに目を向けるようになってくるということだと思うんですよ。
恋愛初期っていうのは恋の表側しか見ていないので、素敵にしかならない。お互いにも素敵にしかなっていないと。だから私たち自然にうまくいってるよねって感じがしやすい。
これって不倫しているカップルの初期段階でもあると思うんですよね。もう大好きって自分たちこそベストパートナーみたいに勘違いしてる。
これは恋愛初期のドーパミンがバンバン出てて、アドレナリンがバンバン出てて、もうそういった恋愛ホルモンがバンバン出てるから勘違いしてるんだと思うんですよ。
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こういった恋愛関係はいずれ終わるんですよね。結構昔の放送でも話をしましたけど、人が恋愛してる時っていうのはフェネルエッジラーミンという神経電圧物質が出ていて、その効果によって相手のことを素敵だと思い込む。
だけどその効果は3、4年で切れてしまう。誰もが3、4年で切れてしまうんですよ。
あとは情欲によって結ばれている。相手の体が欲しいと結ばれたいという情欲によって結ばれているだけなのかなと思います。
だから僕らって自分らしく生きていけるよねって、この関係性、僕とあなたとの関係性って、自分らしくいられるすごく素敵な関係だよねって思ってるのって、
ただの情欲によって結ばれているだけであったりとか、恋愛初期のナブナブ期だけであったりとかっていうケースがほとんどなんじゃないのかなって思うんですよ。
そしてもしこれが素敵だと思って、例えばそれで不倫をしたカップルがそっちの方と結婚したとしても、
ナイフサイクルの変化によってどんな相手といても危機は訪れるんですよね、いずれ。恋愛感情はいずれ消え去るし、
結婚、出産して子供を産まれてってなってた時にナイフサイクルがどんどん変わっていって、コインの裏にばっかり目を向けるようにもなったりするんですよ。
同じことがまた繰り返されるんですよ、結局は。
この関係性、お互いが自分らしく生きていてうまくいくよねっていう関係性っていうのは、私、私ばっかりなんですね。
私らしく生きたいっていう、この主語が愛なんですよ、主語が私でしかないんですよ。
私らしく生きたいっていう自分のことを中心に考えてる関係なんじゃないかなって僕は思ったりもしてます。
主語が私ではなくて、逆に主語がweですね、私たちの関係性とは何なのかというと、
これが僕は努力の結果を生んでる良い夫婦関係だと思うんですね。
努力の結果を生んでる良い夫婦関係とは何なのかというと、
お互いに気遣い合い、ケアし合う、親密な関係を築くことだと思うんですね。
こういった関係を築くためには、意識と行動が必要だと思うんですよ。
お互いに気遣い合う、ケアし合う、気にかけようって思う気持ちが必要で、
そして実際に行動する行動力も必要になってきますよね。
これを自分らしく生きていくのがうまくいく関係を得ている人たちは、
無理をする関係だっていうことがある時があるんですよ。
お互いに気遣い合ってケアし合う、親密な関係を築くことを、
これは我慢する関係性だとか、努力が必要な関係性だとか、自然じゃないって言い方をするんですね。
自然じゃないって、さっきも言いましたけど、自然な関係と言っているのは、
ただ情欲によって結ばれているだけであったりとか、恋愛処刑のダブル武器であったりとか、
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すごくレアな自己文化とか高いもの同士であったりとかするわけであって、
いずれ終わってしまう関係性、幻想だと僕は思うんですよ。
なのにその幻想に溺れてしまって、お互いに気遣い合い、ケアし合う、親密な関係性を築くという努力を、
自然じゃないと言って気にしていることがある。
僕はそういった考え方を持っている限りは、夫婦関係は改善できないんじゃないのかなって思う時があります。
そしてこの努力の結果というのは、どういった努力をするのかというと、
自分たちがどうすれば心地よい日々を生きられるかを考えることだと思うんですね。
自分だけじゃないんですよ。
自分の話ではなくて、自分とパートナー、そして子どもたち、自分たち家族がどうすれば心地よい毎日を生きられるのかということを考えることなんですよ。
この思考が停止していると、それって自然じゃないよねっていうふうに単純に気にしているだけなんですよ。
でもそれって思考を停止するだけなんですよね。考えていないだけなんじゃないのかなって僕は思うんです。
自分たちがどうすれば心地よい毎日を生きられるか考えるというのは、楽じゃないんですよ。当たり前ですよね。
毎日何も考えずに生きていればたどり着けるものじゃないから、考える必要があるんですよ。考えて行動する必要があるんですよ。
だから時には自分の物の見方を変えることも必要になってくるんですよね。
それは今までパートナーのコインの裏側しか見ていなかった、だけど表側も存在したんだということに気がつくことであったりとか、
パートナーの裏側の部分をできるだけ伸ばしていったりとか、
パートナーの自己分割度の感情システム、知性システムにおける発達が弱い方を伸ばしてあげる努力をすること。
例えばそれは能理的な思考が苦手な人には、慶長を心がけつつも情報の整理を手伝ってあげたいとか、
何言っていいかちょっとわからないんだけどとか、話をまとめてから言ってくれないとか言うんじゃなくて、
その人が何を言いたいのかというのを自分でこちら側から情報を整理して、情報をきちんと言語化する手伝いをしてあげることだったりとか、
あとは感情に振り回されてしまって自分の気持ちをうまく言葉にすることが苦手、言語化が苦手な人には、
自分の感情を外に出すのが苦手な人もいますよね。自分の感情を外に出すのが苦手で、相手の感情を読むのが苦手で、
そういう人には何を考えているのか気持ちを尋ねて引き出してあげる努力が必要だったりとかするわけですよ。
こういったことの繰り返しの中でお互いに親密な関係性を築くことができるようになってくるわけなんですね。
この時にお互いが自分らしく生きていてうまくいく関係という自然な結果と対照的なのは主語がウィーなんですよ。
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私たちなんですよね。私たち。どうすれば私たち家族が幸せになれるのかということを考えるんですよ。
自分のことだけじゃなくて、自分が毎日の生活の中で辛い思いをしていると。
だからそこから逃げるというわけじゃなくて、自分だけが努力をしていて辛いというふうに悲観するんじゃなくて、
じゃあどうすればいいのかと自分とパートナーと子どもたちがどうすれば幸せを感じながら暮らすことができるのかということを考えるんですね。
こういう時によく女性の方の話で、自分は散々言ってきたと。夫に対して散々言ってきたと。文句を言ってきたと。
いろいろと言ってきたけど夫は変わらなかったというケースがあります。
だけど言ってきたけど伝えてなかったんじゃないのって思う時もあるんですね。
よく話を聞いてみると伝わってないというケースが多いんですよ。全然夫に言いたいことが伝わってなかった。
これ逆もまたあって、夫が妻に対して散々言ってきたという。だけど伝わってなかったんですよ。
言うと伝えるって全然違うので伝わってなかった。
そこの伝えることの努力を無視して、こんなにうまくいかないなんて自然じゃないよねと。
私たちもともとうまくいかないのよ。自然じゃないの。自然にうまくいく人たちをやっていきましょうよというふうに切り捨てるのはちょっと違うんじゃないのかなって思うんですよね。
この件に関しては夫婦関係の改善の本ってすごいいろんな中にたくさんあるんだけど、いい本いっぱいあるんですよ。
いい本いっぱいあるし、僕今まで紹介してきたんですけど、結構みんな歯ごたえがある本ばっかりで分厚くてなかなか読みづらかったりとか、
心理師さん向けの本だったりとか、読みづらい本が多い。
その中でこれ一番読みやすいなって思ったのが漫画なんですけど、疲れない家族っていう本があるんですね。
この中にも主語が愛じゃなくて上に行こうとか、言ったじゃなくて伝えることが大事ってことが書いてある。
この作者は女性の方なんですよ。実際にお子さんがいて家族をやられてる女性の方なんですね。
出産動きに夫婦関係が悪くなって、どうすれば自分たち家族が幸せになれるのかということを考え続けて実行し続けた人のリアルドキュメントコミックなんですよ。
これすごいパワーがみなぎってて、この本にはその人の苦悩がすごい詰め込まれてるんですよ。
どうやってそこから出してきたのかっていうことが書いてあるので、夫婦関係の本ってなんか読みづらいよねとか分厚いよねとかっていう方は、
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この疲れない家族っていう本、漫画なんですごく読みやすいのでこちらがぜひおすすめです。
今日は良い夫婦関係とは自然の結果なのか努力の結果なのかということにお話をしました。
切り捨てるのは簡単なんですよね。
自然じゃないって切り捨てるのは、だけど本当に夫婦関係を改善するために努力をしたのか、
そしてその努力の方向性はあっていたのか、そしてその守護は私たちになっていたのかっていうことを改めて考えることが重要なんじゃないのかなって思ったりもしています。
はい、ということで今回も最後までありがとうございました。
また次回お会いしましょう。さようなら。