こんにちは、夫婦関係学ラジオのアツです。このポッドキャストでは、様々な夫婦の葛藤をサバイブするためのナレッジをお伝えしていきます。
今回はですね、広島県の福山市に今来てまして、福山大学に今お邪魔をしております。
福山大学の心理学科准教授、中野美奈先生の研究室ですかね。
研究室にお邪魔しております。中野先生、よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
今回は先生が出版された、当たるかなとのための初めてのマインドフルネスという本がありまして、
僕はこの本がすごく大好きで、ワークもやらせていただいて、
ぜひ詳しくお話をお聞きしたいなと思って、福山大学までお邪魔しにやってきました。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。わざわざお越しいただいてありがとうございます。
先生のご紹介をですね、最初にさせていただきますと、松田株式会社での勤務を経て、東京大学の大学院教育学研究科特任助教授ですかね。
専修大学非常勤講師、アドバンテッチリスクマネジメント社、社会療法人、小和会、脳神経センター、大田記念病院での勤務を通じ、
認証産業領域双方における実践経験を重ねられましたと、2020年より福山大学人間文化学部心理学科に着任し、
講師を置いて、2023年から準教授として在籍、認証心理学を基盤に、実践と研究の掛け足となる研究活動や研究に取り組まれていますということで、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
僕が先生にお聞きしたいなと思った理由が、先生がいろんな会社で働かれてきて、車の松田ですよね。
13年働かれて、しかもその前にも別の会社で働かれていた。さっきお聞きしましたけど。
そうなんです。信用金庫で働いてました。
そうですね。心理学の先生というと、僕の中では大学でずっと勉強した後に、心理学のカウンシュリングの業務に就くとか、大学に残って研究されるとか、
そういったイメージがすごく強かったので、一般企業で働かれていた経験があるのがすごく新鮮だったんですよね。
詳しくお話をお聞きしていきたいんですけど、なんで先生は、働くあなたのためのマインドフルネス、働くあなたのためっていう、なぜこの言葉をつけられたんですか、この本に。
やっぱり私が社会人として、もう何年も働いた後で、専門的に心理学の世界に、アカデミックの世界に入っていったので、
もうそのアカデミックの世界に入る時点で、もう働く人のことを研究しようっていうふうに、働く人のメンタルヘルスをテーマにしようっていうのは思ってたんですね。
なので、もう最初から産業領域を専門っていう頭でやってました。
それを働く中で、実際の企業で働く人にとって、マインドフルネスが必要だなって思う場面が結構あったっていうことなんですかね。
そうですね。心理学の世界に入った時には、まだマインドフルネスをそんなに専門にやっていこうっていうふうには思ってなかったんですね。
ただ働く人のメンタルヘルスに貢献したいという気持ちはあったので、ただマインドフルネスを勉強していくにつれて、これは必要だなと働く人にとって。
どういったところが必要だと思われたんですか。
特に対人関係だったり、自分の感情とか思考のコントロールだったり、そういったところにマインドフルネスすごく有効じゃないかなと思いまして。
そもそもマインドフルネスっていう言葉が何を意味するかも知らない人が多いと思うんですけど、マインドフルネスっていうのは、そもそもどういったものなんですか。
定義を言うと、今この瞬間に価値判断をせずに、意識して意図的に注意を向けることで得られる気づきっていうものになるんですね。
例えばどういった体験ですか、例としてあげるとすると。
自分の互感の気づきもそうですし、今見ているものにしっかり意識を向ける。
考え事して気持ちが過去に飛んだり未来に飛んだりしていない状態だったり、自分が今感じていることもしっかり意識できていたりとか。
なので別に24時間ずっとマインドフルである必要はないんですけれども、そういったマインドフルでありたいときにちゃんとマインドフルになれるっていうのは大事じゃないかなと思いますね。
それはなぜそういった状態になることが大事なんですか。
そうですね、やっぱり現代人って、今ここに気持ちがないっていうのがすごく多いですよね、やっぱり。
いつも何かが追われていたりとか、足めけがまずいとかやばいとか。
社会人、サラリーマンで働いているときはいつも何かが追われているような感じがあって、終わらないみたいな、心ここにあらず24時間365日みたいな、確かありましたね。
そうですね、感情にコントロールされちゃうっていうか、どうしても心ここにあらずな状態で借り立てられる状態っていうのが、現代人やっぱり多くなりがちかなと思うんですよね。
なのでそこは意識してマインドフルであるっていう時間を増やしていかないと、精神的健康が損なわれちゃうかなと思いますね。
マインドフルである、今ここにある自分の感情に気が付くことによって得られる功用っていうのはどういったものがあるんですか。
得られることによってどういった変化がありますか。
もちろん精神的健康になれるっていうのはもちろんありますよね。
疾患を持たれている方も疾患との付き合い方が上手になるっていうのもありますし、もともとそういった疾患を持っていらっしゃらない方であっても、
例えば働いている人だったら集中力がつくとか発想力がつくとか、あと対人関係力がアップするとか。
だいぶいろんなメリットがあるんですね。
そうですね。
しかも本にも書いてありますよね。
集中力がつく。集中力がつくのは感情に焦点を当てやすくなるからなんですかね。
感情だけじゃなくて、今やっている、例えば働いている人だったら、今働いているそのやっている作業にしっかり集中できる。
今やっている、今ここにしっかり意識が向くっていう。
マインドグレニスっていうと、なんか瞑想したいとか、自然の中を歩いたいなとか、そういったイメージはどうしても持っちゃうんですけど、
そういった日常の仕事をしている最中であっても、マインドグレニスになれるものなんですか。
そうですね。マインドグレニスイコール瞑想って思われる方って本当にすごく多いんですけれども、
瞑想っていうのはあくまでもそのトレーニングの一つっていうか、その練習の材料でしかないので。
なので、いつどこでも日常生活でもマインドフルになるっていうのは可能なんですね。
今この瞬間に価値判断をせずに、自分が体験していることにしっかり意識を向けるっていうことなので、瞑想だけには限らないですね。
それによって集中力がついたりとかするわけですね。
確かに病気が治るってわけじゃないんですよね。立ち向かいにすくなるってことなんですかね。
付き合い方が上手になるっていう感じですかね。
例えばどういうことですか。付き合い方が付きやすくなるというのは、ネガティブな感じ振り回されなくなるとか。
そうですね。痛みを痛みとしてマインドフルに感じるっていうことで、痛みに抵抗がくっついてこない。
なので、痛みかける抵抗が苦痛っていう式があるんですけれども。
書いてましたね。苦痛イコール痛みかける抵抗。
そうなんです。
抵抗っていうのがマインドフルネスと真逆の状態になるので、今自分が体験していることを見ようとしなかったり、目を背けたり否定したり、何とかしようと抗ったり。
結構そういうふうになりがちだと思うんですよ。僕らって。働いているときって特にそういったネガティブな気持ちにどうしてもなると思うんですよ。
これやばいな、これ明日はやばいだよなとか、終わんねえなとか、これって見せたら上司に怒られるなとか、でも自分ここで怒りたいんだよなとか。
いろんな感情がグワグワして、そのときに誰かが話しかけられたりとか、別の仕事に入ってきたりとかで全然集中できないとかって結構あると思うんですけど。
そういった働く日々の生活の中で、仕事の中で働く人たちがマインドフルになるにはどうすればなれるんですかね。
マインドフルになるために、意識して今ここに気持ちを持ってくるトレーニングだったり、もちろん瞑想っていうのもいいトレーニングにはなりますよね。マインドフルネス瞑想。
システが本の中で書いたのは、確かに呼吸の瞑想。
そうですね、呼吸も突きやすいですよね。呼吸にただ意識を向けるっていうのとか。
あと、瞑想にもいろいろ種類があるんですけど、マインドフルネスに強く影響を与えているのが、ビパッサナー瞑想と呼ばれるもので、洞察瞑想なんですね。
なので、呼吸だけに限らず、自分が今感じている、生じている感情っていうものを瞑想しながら探ってみたり。
ビパッサナー瞑想というのは、自分の感情に効果があっている瞑想なんですか。
感情だけに限らないんですけど、洞察瞑想、いろんなことに気づきを向けるっていうことですね。
気づきを向けるってのは、自分が感じている感情のことではなくて。
感情もそうですし、今日は感情を探ってみようでもいいですし、聞こえてくる音とかでもいいですし、目で見えるものでもいいですし、そこにストーリーをくっつけずに、ただ眺めるっていう感じですね。
それをできるようになるためには、先生が本の中で紹介されていた呼吸瞑想だったりとか、音にあえて焦点を合わせてみるとか。
そうですね。
っていうのを日々の生活の中で意識してみると、なんだか上手になってくれるものなんですか。
そうですね。別に上手になる必要はないとは思うんですけれども、ただ気がつくっていうのが大事なので、今それてるなっていうことに気がついて、また戻ってくるっていう、
その繰り返しが大事。
なるほど。そっか、それちゃってもいいんですね。
全然問題ないです。
そこに気がついていればいい。それっぱなしのままどっかに行かなければいいんですかね。
そうです。まさにそれて気がつくの、繰り返し戻ってくるの、繰り返しが大事なんで。
なるほど。先生が本の中で金魚鉢の話を書いていたじゃないですか。
あれが僕すごい印象的で、このイラストまさに金魚鉢の中に人が入ってきて、困った顔して、
ああどうしよう、怖いな、不安だな、みたいな顔して、もう完全にパカッとはまっちゃってる感じですよね。
うん、それしか見えなくなっちゃってるっていうことですよね。
新しい部署で絶対に上手くやっていけないっていう思考に支配されている、不安と絶望が自分自身が一体になっているっていう。
不安と絶望という名前の金魚鉢に自分が入ってしまって、感情と自分が一緒になってる、一体化しちゃってる。
これすごいよくあるなと思うんですよね。
そうですか。
ここから抜けられない、これしかないんだ、みたいな風に思い込みやすくなることって結構あるなと思ってて。
そうですよね。
で、そこから抜け出すのがマインドフルの練習をすると、自分が金魚鉢に入っているのを自分が見つめるみたいな。
そうですね。
やりやすくなるってことですね。
まずは自分が今こう感じてるんだなとか、こういう思考があるなとか、そういうことに気がつかないと金魚鉢から抜け出ることができないので、
その気がつくっていうのがマインドフルネスなんですよね。
自分自身のその感情に気がつこうとした時に、自分を責めてしまったりとかもあると思うんですよ。
ああ、やっぱ自分はダメなんだとか、どうしようもないなとか、この程考えちゃいけないとか、しっかりしなきゃいけないとか、
っていう風に自分を責めちゃう時もあると思うんですけど、そういう時はどうすればいいんですかね。
そこに気がついても、自分を責めることがどんどん苦しくなっちゃうと思うんですよ。
ああ、そうですよね。
なので、私が今一生懸命やってるセルフコンパッションのテーマに研究もしてるんですけれども、
やっぱりそのコンパッション、自分に対する愛、慈愛というか優しさとか、そういうところとセットでないと、
気づきだけを求めちゃうと、どうしても気がついた自分に優しくできなかったりとかね。
そうですね、確かに。マインドフルなやつはセルフコンパッションはセットで。
セットじゃないと、まずそのコンパッションがないと、マインドフルに見る余裕がないというか、
安心感がないと向き合うことが多分できないと思うんですよね。
自分に対する思いやりがない。
そうですね、自分に対して思いやりとか、安心感とか、
安全だから覗いてみようという気になるじゃないですか。
自分の心を。
そうですね、心とか、そう。
確かに、確かに。そっか、そっか、これはセットなのか。
でも最近ですか、ちょっと前々だと、マインドフルになったセルフコンパッションってセットじゃなかったんじゃないですか。
そういうことないです。昔からセットで語られてきました。
そうですね、マインドフルネスって、ずっと突き詰めていくと絶対にコンパッションというのは出てくるというふうに言われてるんですね。
そうなんですね。
ただ、一般の人ってそこまでマインドフルネスの修行をするわけではないですし、
やっぱりそこはコンパッションは意識していないと、マインドフルネスを実践していくのも継続していくのがちょっと難しいかなとは思いますね。
そっか、結構昔から言われてはいたんですね。セットだっていうのは。
そっか、でも確かにネガティブな感情を自分で認めるのが辛いっていうのって結構、僕は男性あると思うんですよね。
情けない自分を見つめたくないとか、こんなことじゃダメだっていう。
自分の感情を頑張って見つめるんだけど、出てきた感情が受け止められない感情だったりとかがあるので、
やっぱりコンパッション、自分に対する思いやりとセットじゃないと、マインドフルネスがなかなかできない。
進まないかもしれないですね。
金魚鉢から出るときも、そういうコンパッションがないとなかなか出れない。
そうですよね。安心・安全を感じられてないと、なかなか入っていけないですよね。
安心・安全というのは、自分の感情に敏感になるときに感じないと安心感、安全感。
もう気がついても大丈夫っていうか、自分の感情、自分がこういうことを考えてるっていうのをしっかり見て、見つめても大丈夫。
何が出てきても大丈夫っていう。
暗い部屋に入っていくときでも、ここには怖いものはない。
安心・大丈夫って思ってないと、その部屋を探索できないのと同じ感じですかね。
真っ暗な自分の心の中に入っていくときに、何があるのか、怖いなっていう気持ちはどうしても出てきますもんね。
そうですね。
これって、例えば仕事で染み切りに追われているとか、上司からプレッシャーをかけられてるとか、ストレスを抱えてる人多いと思うんですよ。
特にこのポッドキャストを聞いてる方って、4,50代の男性が多くて、女性が4割、男性が6割ぐらいだったんですけど、
結構管理職ぐらいの方が結構多いんですよね。
頑張れば、もしかしたら1個上にいけるかもしれないとか、事業部長とか役員とか頑張ればいけるかもみたいな。
っていうステージにいる方は結構多くて、でも結構ストレスを抱えてたりとかするんですよ。
そんな方たちが、どうすればこういったマインドフルネスとセルフコンパッションを習得できるのかなってよく思うんですけど、
やりやすいやり方とか、こういうふうにやると習慣化しやすいよとかってあったりします?
そうですね。
本の中でいくつか職場でもできるようなワークみたいなのを紹介させてもらってるとは思うんですけれども、
例えば、人の話を聞く、部下の話を聞くときに、しっかりマインドフルに耳を傾けるみたいなところをちょっと意識するだけでもだいぶ違うかなとは思いますし、
ありのままっていうのが大事なので、相手に対する人格の決めつけをせずに、人と物事をしっかり分けて考えるっていうところを意識するだけでも、だいぶマインドフルになれると思うんですよね。
マインドフルリスニングっていう。
そうですね。
これ確かにあれですね、仕事で部下の話を聞くときに、どうしても聞かなきゃならないので、その業務と一緒にやることができますね、これならば。
そうですね。どうしても上司って部下に対して注意しないといけないことってあると思うんですけれども、その注意の仕方が変わってくるんじゃないかなと思うんですね、マインドフルネスやってると。
例えば今までだったら、「いや、そんなことないでしょ。こっちでもいいだけでしょ。」みたいな、一方通行でぶった切ってるような決めつけをしてた人が、どういうふうに変わってくるんですかね。
よく上司としてやりがちなことは、人格の決めつけっていうか、あなたはっていう、あなたがだらしないみたいな、なので、締切を守らないのが悪い、締切を守らないのがダメでしょっていうんじゃなくて、あなたがだらしないのがダメでしょみたいな。
締切守らないほどだらしない、お前が悪いんだっていう。お前が悪いんだってことになっちゃうんですね。
その締切を守らないっていう問題解決をすればいいところ、あなたはだらしないっていう方に行っちゃう、人格としての決めつけ、あなたはっていう、まるっとした人に対する批判みたいな感じとか、ジャッジメントとか、そういう言葉使いも気をつけないとそうなりがちかなと思うんですよ。
マインドフルなニセリングだと、その場合ってどういう風に話をする感じになるんですか?
それは、あなたはだらしないみたいな、人として決めつけるようなことは言わなくて、ここで何が起こったのか、その締切を守らないということは何が生じてたんだっていう問題解決の方にまず行きますよね。
どういう風にこの問題が生じたのか、どうすれば解決できて再発防止をするのかっていうところにしっかり焦点が行くと思うんですよね。
だらしないで終わってたら、もうあなたがだらしないからダメなんだ、でも終わりじゃないですか。
そうですね。確かに、そっか。その人に対する、決めつけて、その人に対する感情がそこにすごい混ざってますよね。
こいつダメなんだよなーとか、こいつこういうとこあるんだよなーみたいな、それに多分頭が支配されちゃってるのかもしれないですね、決めつけが。
なるほど。こういうことって本当によくありますよね、仕事してると。
そうですね。
なるほど。あと先生が書いていた、ドゥイングとビーングの話も、これ僕のコミュニティの男性の方が、なるほどと言ってたんですよ、ドゥイングとビーングの話も。
どこだっけかな、ドゥイングとビーング。
わざと最初の動詞ですかね。
あ、これか。ドゥイングモード。借り立てられるモード。
そうですね。
あるべき状態を目指して現状を変えようとしている状態。
どうしても現代人で、ドゥイングモードが多くなりがちですよね。
例えばこれは、どういった、車を運転している時に気がついたら目的地に着いたみたいな。
心ここにあらずな状態だったり。
そうですね。
全然何も意識していないまま過ぎ去っている、やってしまっている行動みたいなことですね。
そうですね。
だけど、ドゥイングモードの場合、
グルグル回るネガティブな思考も、ドゥイングモードの一種だと説明されていますよね。
そうですね。
やっぱり嫌な感情っていうのは、心地よくないので落ち込んだ気持ちとか。
なので、なんとかしなきゃっていう借り立てられるモードで、その感情を変えようとはするんだけど、
うまくいかないから、グルグル同じところを回っちゃう。
グルグル思考になっちゃうんですよね。
ずっと回り続けちゃうんですね。
そうですね。
それと相反するというか、逆になるのがビーングモードって言うんですよね。
はいはい。あることモードですね。
これはどういったモードになりますか?
これがマインドフルな状態っていうことですね。
ちゃんと今ここに存在している。
あるがまま受け入れられる状態。
そうですね。
先ほどの上司、部下の話で言うと、部下に対して、お前は話せない、こいつ話せないんだよなっていう風になるんじゃなくて、
一体何が起こったんだろう、原因は何だったんだろう、冷静にじゃあ分析してみようかっていう状態もビーングモードになるわけです。
そうですね。自分の感情にしっかり気づいているっていうこともビーングモード、マインドフルな状態なので、
例えば部下に対して苛立ちを感じていたり怒りを感じていたら、別にそれが悪いことではないので、
ただここに怒りがあるなっていう風に気が付くっていうのが大事ですよね。
なるほど。怒るのがダメとかじゃない。
じゃないですね。なので部下に伝えないといけないこととか、指導しないといけない場面って絶対あると思うので、
そういう叱責をしないことがマインドフルネスではなくて、叱責の仕方、ちゃんと強い口調で言うっていう風にマインドフルに選択するんであれば、
それはマインドフルですよね。これくらいの声の大きさを出そうとか。
意識して上がっていく。
意識して。
その中にはあえて大きな声を出す人もいると思うんですけど、あれはビーングなんですか?
もしビーングでしっかりマインドフルな状態で、これくらいの声の大きさじゃないと伝わらないって思ってやってるんだったら、
マインドフルであると言えると思うんですけど、ただ怒鳴る人って気が付かないうちに反応してただ怒鳴るだけの方が多いかなと思うんですね。
反応っていうのは、相手の態度を見て。
カットして反応して怒鳴っちゃう。
本人としてはなんか冷静にやってるつもりだったり、あえて大きな声を出して言うことを聞かせようと思ってるつもりだけど、実はただ反応してるだけ。
そうですね。おそらくコントロールできてない方が多いですよね。
確かにありますね、それは。
靴以降、板にかける抵抗っていうのが一番すごい頭に残りましたね。
いろんな抵抗の形があると思いますね。
そうですよね。でもこれ本当にぐるぐるぐるぐるぐる考えちゃったりとかしますよね。
働いてる中で、前の会社で働いてるとき、他の会社もそうですけど、心が病んで休職しちゃう人が結構多かったんですよ。
年に何人か二人とか出てきたりとかして、気がついたらいなくなったんですよ。
あれ、あの人ママさんどうしたの?って聞くと、ちょっと今メンタルやられちゃって、休んだんですよ。
3ヶ月後ぐらいですかね、帰ってくるの?みたいな話が結構あって。
僕も似たようなことが昔あったんですよ。
家のこと、うち子供3人いるんですけど、毎日忙しくて家事があって仕事があって、
妻との会話もあって、プライベートのこういった発信活動もあって、いっぱいいっぱいになっていて、
特に子育て悩んでいて、死にたいって思ったときがあったんですよね。
メンタルクリニックに通ってたんですけど、おかしいなって思って、2回ぐらいそういうふうになったときがあったんですよ。
交付案約を処方してもらって、あとは会社の産業カウンセラーさんとか精神科医の方とかに面談をして、
ちょっと業務減らそうかみたいな話になって、1年ちょっとぐらい減らしてもらったんですよね。
でも気持ちはスッと明るくなったんですけど、楽になったんですよ、業務が減ったことで。
多分、僕の周りでも同じように給食したかとか、結構多いんですけど、
なんでああいうふうになっちゃうんですかね、なんでああいうふうになっちゃうっていう質問も漠然としてますけど、
せっせい色んな企業で働かれてきて、そういう方たちを見てきたのかなと思うんですけど、
働いてて鬱になったり心病んじゃうっていうのは、何が原因でああいうふうになっちゃうものなんですかね。
そうですね、やっぱり人それぞれ理由はあるんでしょうけどもね、
業務量が多すぎて忙しすぎて、体壊しちゃう人もいるでしょうし、それがメンタルにも来る人もいるでしょうし、
あとは対人関係の問題で悩んで鬱になる方もいらっしゃいますしね。
いろんな原因が。
それってマインドフルネスを意識することによって何に役になるものなんですか、心が病まなくなるに役になる。
そうですね、しっかり考えて冷静に対応するっていうのがだんだん上手になると思うので、
この業務量は無理だっていう判断も割と早くできるかもしれないですし、
またコミュニケーションをしっかりとって、業務量を減らしてくださいっていう交渉がもしかしたら上手にできるようになるかもしれないですし、
また自分の体との付き合い方とか、体が今どんな感じになってるのかにも気づきやすくなると思うので、
今無理しすぎてるな、胃がだいぶやられてるなとか。
そうか、そういうのに気づけないですね、確かに。その過中にいるときって。
そうですよね。
自分の体がどうなっているのかとか、何を感じているのかもよく分からなくなってきたりとかしますんで。
そういった状況からも抜け出しやすくなるのがマインドブリですね。
それをコンパッションと合わせることによって、より楽になりやすくなる。
そうですね。メンタル壊しちゃうと、すごく自分を責める方多いですよね。
自分を責めるからメンタル壊してしまうっていうのもあるかもしれないですけれどもね。
そこぐるぐる回ってますよね、きっと。
もう全てが自分に原因があるような気になってしまったりとか。
でも今自分がそういう状態になっているなっていうことにも気がつけるようになるので。
そういう、この辺もうちょっと深吻しちゃいますけど、そういうふうに自分の気持ちが落ち込んでいるときって、
よし、じゃあマインドフルエンス、瞑想やろうみたいな気持ちにならないじゃないですか。
そうですね。
そのワンステップどうやって踏んだらいいんですかね。
知識として持っていれば、その時に、あ、そうだった、あの本に書いてあった呼吸やってみようという気持ちになるのかどうなんでしょう。
瞑想をやる気分じゃなかったら、無理に瞑想しなくてもいいと思うんですよね。
まずは自分の感情とか気持ちとか状態にしっかり気が付くっていうのが一番まずは大事ですよね。
それさえできたら、別に瞑想をしなくても、もしかしたらヘルプを出すだけで解決できるかもしれないですね。
自分の感情に気が付きやすくなるのって、そういうメンタルがやんないときってどうすれば気が付きやすくなるんですかね。
金魚鉢のワークみたいに、何か強い考え、例えば自分はでき損ないだ、みたいな気持ちが出たら、
今思ってるんだなっていうのをくっつけて考える癖をつけるとか、
思ってるんだなってくっつけた瞬間に、金魚鉢から出てる状態になってるので。
思考の隣からとか、枠組みを変える感じですね、考え方を。
僕らは金魚鉢の中に自分が入ってるってことに気が付かないじゃないですか。
不安とか絶望っていう名前の金魚鉢の中に、実は自分が入っていて、その感情と一体化しちゃってるんだけど、
だけど自分は自分だと思ってる。
だけど外から自分を見てみると、不安とか絶望っていう感情にぐるぐるぐるぐるぐる振り回されてる自分が、
金魚鉢の中に閉じ込まれている自分が見えてくる。
それをやりやすくするのが、自分はこういうふうに感じてるんだなって。
そうですね。
逆観的に自分を見てみる癖をつけるみたいな。
そうですね。
って思ってるんだなとか、感じてるんだなとか、そういうのをくっつける。
そしたらもう自分は金魚鉢から出てるんだっていうふうに思っていいと思うんですね。
気が付かないと、気が付かないものって癒せないじゃないですか。
気が付かないものを癒せない。
なので気が付いたら、その気が付いたものをよしよしその傷つきがあるんだったら、それをセルフコンパッションで癒すことっていうのはできるので。
まずは気が付けないものは、どうにも癒すこともできないし、優しくしてあげることもできないっていう感じですね。
気が付きやすくなるときって、そういうふうに心の中で話しかけてみるといいんですか。
あー今自分不安だなーって思ってるなーって自分に話しかけるような癖をつけるのがいいんですか。
つぶやくでもいいと思うんですよ。
絶対ダメだーっていうふうに思ったら、ダメだーって思ってるなーって。
そっかそっか。
普通だと、あーもうダメだこれ、あーもうダメだこれ、あーもう終わった終わったーみたいなふうになりますけど、
あーダメだ終わったって思ってるなー俺ーって。
そうです。それをくつけてみる。
くつけてみるんですね。
あーなるほど。これスタートかもしれないですね。
なんとかって思ってるなーって。
僕が東京生徒大学の西島先生から教えてもらったコンパッションオーカストラフィーと
コンパッションエイトマインドトレーニングの宿題で、まさに似たようなことがあって、
セルフ・カインド・ワークっていう宿題を毎日やってたんですよ。
そうやって自分の心の中に浮かんだ気持ちをガーッとジャッジせずに書いていくっていうワークだったんですよ。
例えば、もうダメだこれ終末きついよこれダメだこれあーってなってるんだったら、
あーきついよこれダメだこれあーってなってるなーって自分に不安だなーって感じてるなーって書けばいいんですよって言われて、
そういうのやり始めてから楽になってきたんですよね。
すごいですね。
なんとかって思ってるなーって言うだけで金魚鉢がコーンって外れて、
自分は客観的に見慣れるんだなーって。
僕もすごいそれ実感してます。
本当意識しないとなかなかそういう見方ってね、できないですね。
できないですね。