コーヒー豆の輸送容器「麻袋」について
初めましての方も、いつもの方も、こんばんは。コーヒーショップラフターの三輪浩朔です。 三輪浩朔のあとがきラジオ。この番組は、日本一各コーヒー屋を目指し、日々ブログ投稿サービス、ノートに記事を投稿している。
私、三輪浩朔が、記事の中で書ききれなかった思いやエピソードを語る、あとがきのような番組です。 さあ今日はですね、5月27日に投稿した、
一人前のコーヒー屋に少し近づけたかなと思った瞬間、こちらの記事をあとがきしていこうと思います。
コーヒーにまつわるものってたくさんあると思うんですが、 その一つとも言えるのが、朝袋ではないでしょうかね。
コーヒーが入っている茶色い大きな袋。 あれをイメージされる方も多いと思います。その名の通り、朝を使ってできている朝袋というものに、
コーヒー豆は入ってやってくるんですね。 この朝袋っていうのは、破れにくいことや、繰り返し使える丈夫さがあること。
丈夫さがありながらも通気性に優れていて、 輸送中のコーヒーの豆の状態の変化を防ぐことができること。
もっともっと言うと、天然の繊維で環境負荷が低い上に、 安価で手に入るということで、本当にコーヒーを運ぶために
生まれたような、そんな袋っていうのが、あの茶色い朝袋でございます。 個人で朝袋をリメイクして、
鞄にしたりとか帽子にしたりとか、あとは家の中で小物を朝袋で作る方もいらっしゃいますし、
コーヒーのイメージ画像とかでは、朝袋にたくさん入ったコーヒー豆っていうのが出てくることもありますので、
コーヒーをよく飲まれる方も、そうでない方も、コーヒーの豆が入っている袋として朝袋、 これをイメージされる方は多いんではないかと思います。
今もラフターの西陣店に来ていただきましたら、各国から届いたコーヒーがその朝袋の中に入っていてですね、
たまにお客さんから、これ中見ていいですかとか、ぜひ中の生豆を見せてくださいということで、 生豆を見せて、わーこんな感じなんですねみたいな。
で、これ一袋に何キロぐらい入っているんですかということも、
よく聞かれるんですけど、この朝袋っていうのは国によって規格が決まってまして、 最低で30キロの国が多いですね。
大きい国だと60キロとか69キロっていう国もあったりします。
うちで言うと、東ティモールのコーヒーは30キロの朝袋に入ってやってきます。
エチオピアも30キロ、ハウスブレンドに使っているパプアニューギニアの豆は60キロの朝袋でくるので、
30キロだとね、まあまあサイズ的にもそうですし、重さ的にもまあ一人で持てるかなぐらいの感じなんですが、
60キロになるとね、もう結構大きさもあって、どうでしょうか。
成人男性の腰ぐらいまでの高さになるのと、まあ持てないですね、もう一人だと。
まあ店の目の前までは運送業者の方が運んでくださるんですけど、
店の店内でね、店の中で生豆の置いてある場所とかをちょっと動かしたいなという時に、
60キロはねやっぱ持ち上がらないですね、30キロはこうちょっと滑らせるように持ち上げることができても、
60キロのね迫力はなかなかすごいものがありますので、まあぜひちょっと見ていただけたらなと思いますけど、
麻袋の容量と個人店の仕入れの課題
あの今簡単に30キロ、60キロなんていうふうに言ってましたけど、
一杯に使うコーヒー豆って10から15グラムですので、
いかにこの30キロとか60キロっていうものが、一袋でかなりの数のコーヒーが取れるっていうふうに思っていただけたらいいと思います。
まああのうちもですね、豆売りとか卸売販売でいろんなカフェやですね、
施設にも卸をさせていただいておりますけども、そういう方々からご購入いただいて、
このキロ単位でコーヒー豆を販売するということになると、もう1ヶ月で朝袋なくなってということが珍しくなくなってきますけど、
カフェというかね店内でのコーヒーの販売、豆売りの販売ぐらいだとですね、
本当にこの朝袋、一袋をしっかり使い切るだけでも結構な労力がかかるということになるんですけども、
この量っていうのが個人店でコーヒーを扱うというところではネックになってくるんですよね。
コーヒー豆の鮮度とニュークロップ・オールドクロップ
コーヒーの生豆、焙煎する前の生豆と呼ばれる状態のものは結構長持ちはするんですよ。
これお米と同じようにその年に採れたコーヒー豆というのが基本的にニュークロップというふうに言われて、
お米でいう新米のような形で、基本的に市場に流通するのはこのニュークロップが流通していて、
もちろんその年のものですし、適正な水分地でやってきますので、
水々しくフレッシュな味わいが楽しめるということで、このニュークロップがやり取りされるんですけども、
1年間経つと言ったら前の年の豆になるわけですよね。
ここからオールドクロップという名前がつくようになって、お米でいう小米みたいな感じになっていって、
どんどん年数が経っていくという感じなんですけど、生豆自体は含有されている水分量が12%ぐらいが良いと言われているんですが、
これがどんどん年を追うごとに減っていくんですよね。
枯れるなんていう表現をするんですけど、この水分量が落ちていくことになっていくので、
ちょっと水々しさとか、味わいのフレッシュ感とか、そういうものが落ちていくというふうには言われていますので、
業界的にはその年に取れたニュークロップというものが一般的には使われますし、
なので生豆としては腐るとか品質的に飲めないものになるということはないんですけど、
やっぱり年が経つと、だんだんクオリティとしては、味としては出せなくなっていくところはありますので、
なので何が言いたいかというと、例えば60キロとかの浅袋をドーンと買って、
要は3年ぐらいかけて消費しても、まあいいっちゃいいんですけども、やっぱり新鮮なものをできるだけ扱いたい。
自家焙煎店としてしっかり名を売っているからには、ニュークロップの時々の豆を扱いたいというふうに思うじゃないですか。
だけど、コーヒーの生産国からやってくるのは浅袋という大きい袋なので、
これがね、結構最初の小さく始めたお店にとってはネックになるんですよね。
コーヒー商社の小分け販売とメリット
で、困ったもんだなというふうになるわけですけども、ここでコーヒー商社も最近は手を打ってて、
浅袋ほどは量がなくていいお店とか、あとは個人でね、最近趣味で焙煎される方も多いので、
そういう方向けに浅袋の豆を日本についてから商社が小分けして販売するようになったんですよね。
なので30キロとか60キロ単位でしか買えなかったコーヒーが、日本に届いてそのコーヒー商社が日本国内で小分けをすることで、
1キロとか5キロという少量で購入できるようになったんですよね。
これによって、もちろん常に新しい豆を買うことができるということにもなりましたし、
要は30キロ60キロコーヒーを買うと、当然ながらそれを消化しなければいけないですし、
例えば30キロの浅袋を買いましたと、半年かかりますとこれを消化するということになったら、
半年間は商品として出さなきゃいけないので、
大幅なメニューの変更とかができないことになるわけですよね。
この豆はもう使い切らなきゃいけないので、それが例えば1キロとか5キロで購入することができたら、
もう次々とね、今月の豆とか来月の豆とか、
もうほんと週代でコーヒーを出すみたいなこともできるようになるということで、
やっぱり小回りが効くという意味では、小分けでコーヒーを買えるということはすごく便利でしたし、
なんといってもお金が出ていくのも心理的には楽になるので、
今コーヒー豆、相場2000円とか2500円キロのものが多くなってきてますけど、
となると、例えば60キロのコーヒーを買うとなると、
もう15万、20万くらい一気にポーンと飛んでいく豆の効率によってはそうなっていくので、
これはやっぱり資金的にも、後から回収できるというのはわかっていてもちょっと辛いところもあるんですけど、
そういうリスクも1キロ5キロで買うことができると、少し減らすことができるということになります。
一人前のコーヒー屋になるための道のり
1キロ5キロで買うと、クラフトの大きいクラフト市みたいなので届くことになるので、
そこから豆を取っていくことになるんですけど、
僕らも最初はこのクラフト市で入ってくる1キロ5キロの小分けでコーヒーを買ってました。
で、こうなってくると、このタイトルの一人前のコーヒー屋という話なんですけどね、
なんとなくコーヒー屋の朝袋に囲まれたかっこよさというのがないわけですよ。
で、お客さんもですね、たまに朝袋が欲しいって言ってくださる方がいるんですよね。
さっき見たらハンドメイドされたりとか、何かいろんな形でご家庭で活用されたいという方が、
要はコーヒー屋だし、自家焙煎機もね、僕ら最初に構えるときに大きな焙煎機をドーンと入れたんで、
これだけ大きな焙煎機があって、自家焙煎でやられているということは朝袋はありますよねみたいな感じで聞いてくれる方がちょこちょこいらっしゃったんですけども、
いやごめんなさい、うち朝袋がなくてということをずっと言ってたのが、これがちょっとね、
お断りしてたのが、なんかまだコーヒー屋になりきれてないような感覚があったんですよね。
ちなみに、うちのお店、もうご存知の方多いと思いますが、タイのチャーリーさんという農園からですね、
毎年1トンあるいは2トン、トン単位でコーヒー豆を購入させていただいてます。
ダイレクトトレードで農園にも実際に足を運びながら、コミュニケーションを取りながら買い付けをしてるんですけど、
いやいや、チャーリーさんの豆があるじゃないかと、君たちには。
それこそ1トンなんていうふうになったら、朝袋40袋とか、50袋になってたくさんで届くんじゃないのっていう形なんですけど、
これね、チャーリーさんの農園のコーヒーは朝袋じゃないんですよね。
あのね、ほんと土農みたいな、白色のプラスチックって言ってるんですかね。
もう本当に、皆さん土農をイメージしてください。
あんな感じの袋でね、やってくるんですよ。
当然ながら、その袋があって、さらに内側にプラスチックのビニール袋で梱包してくれてるので、
もうクオリティ的には全く問題ないんですけど、朝袋じゃない。
言ったらビニール袋、プラ袋で来てたんで、それでお渡しすることもできなくて、
なかなかちょっと、なくなくお断りしながら、
いつか朝袋で買えるようにならんとなーっていうことをずっと思ってました。
本当にコーヒーやって時間がかかる商売で、まあ何でもそうだと思いますけど、
特にカフェと言いましょうか、
店内利用のお客さんというか、ドリンクを飲んでくださる、あるいはスイーツを食べてくださるみたいな、
そういうお客さんを増やすってなると、
結構ね、SNSで突発的にポンとバズって、そこが人気店になられたりとか、
京都でも行列ができるような喫茶店、カフェ、人気のお店ってのは本当にたくさんあります。
そういった意味では、店舗に来ていただく方を増やすというところでは、
速攻性と言いましょうか、いろんな方面から手を打ちながら、
成功されているお店っていうのもたくさんありますけど、特にこの豆を買ってもらうとか、
卸し先を新しく契約させていただくっていうところは、
本当に時間がかかるもので、
豆を買っていただく、そこから定期的に豆を、コーヒー豆を買っていただくって、
1回まず来店していただいて、店内で飲んでいただいて、豆買っていただいて、家で入れていただいて、
あ、悪くないな、美味しいなってなって、で、2回目3回目の来店があって、
これ、どのコーヒー屋さんもそういう経験あるよっていうふうにおっしゃるんですけど、
顧客獲得の難しさと師匠からの教え
何回かコーヒーを買ってくださった後に、ちょっとご無沙汰になったなっていう感じがあって、
また豆を買いに来てくださる方とかがいるんですよ。
こういう時って、皆さん、例えばうちの店だった時に、ラフターにちょっと気になってるなと思って行ってみましたと、
コーヒー豆買ってみて、美味しかった、もう1回ぐらい買ってみる、やっぱいいなってなる、
でも買ってみて、みたいなのを何回か繰り返した後に、そうなってくると、
要は、おうちでコーヒーを飲むっていう習慣ができてきてるわけですよ。
で、ここでね、結構いらっしゃるのが、他のお店の豆を買ってみようということで、
他のお店の豆を買ってみたりとか、やっぱり、僕らが売ってるようなスペシャリティのグレードっていう風になると、
スーパーとかで売ってるようなお豆に比べると、やはり割高にはなってきますので、
毎日飲むんだったら、ちょっと1回コストを抑えてみようかな、スーパーとか、
もう少し安価なコーヒーを飲んでみようかなということで、そういうものを買ってみる。
やけどやっぱり、あの店がいいな、ラフターがいいなということで戻ってくださるみたいな感じで、
本当真のリピーターとしてお客さんになっていただくためには、かなり地道な作業が必要だし、
何か特効薬みたいなものがあるかと言われると、なかなか難しいところがありますし、
卸先さんの話で言ってもね、僕が売線を教えてもらった師匠がですね、口酸っぱく言ってたんですけど、
力技で取った卸先とかね、販売先っていうものは必ず力技で取られると。
要は電話をかけまくるとかですね、営業をかけまくる、全国のお店にサンプルのコーヒー豆をむちゃくちゃたくさん送るみたいなことをして、
力づくでゲットした卸先っていうのは必ずどっかのタイミングで、
あ、もっといいとこ見つかったんだよとか、もっと安いとこが見つかったんだよということで持ってかれると。
だけど、相手さんから声をかけてもらった案件というものは末永く続いていくものだから、
君たちも本当に良いお店っていうものは営業をかけなくても声をかけられる存在になるものだから、
そこになるまで頑張りなさいっていうことを口酸っぱく言われておりまして、
なのでお店店内で飲んでいただく方もそうですけども、
家に帰って飲んでもらうためのコーヒー豆を買ってくださる方、これを増やしていく、卸先を増やしていくっていうことは、
なかなか特効薬速攻性があるというよりかはですね、
日々の営業を積み重ねてお豆を販売していることが一番の営業活動になってますっていうようなところなので、
本当に何年もですね、僕らもまだ6年目ですけど、本当にまだまだというところなんですけど、
麻袋での仕入れと一人前のコーヒー屋への実感
何年かお店を構えていて、タイミングで焙煎量もじわじわ伸びていきまして、
朝袋でこれだけ月で使うんだったら、これは朝袋で購入できるなと、
これはと間違いなく使い切れないということはないなというようなことを思ったタイミングで、
僕らも晴れて朝袋を購入するようになりまして、今では店内にその朝袋を貸していただくようにもなりました。
朝袋でコーヒーを購入して、何個か連続でタイミングが重なって、
朝袋でどんどんと届いたときには、ようやくこれで一人前のコーヒー屋に向けての第一歩が踏み出せたかなみたいなことで、
嬉しく思ったことを本当に昨日のように今でも覚えております。
皆さんからしたらコーヒーというものは当たり前のように茶色い朝袋で届くという認識かもしれませんけども、
実はコーヒー屋にとってみると、朝袋って近くて遠い存在でして、
朝袋に手をかけるまでには実は物語があり、そして朝袋が届いたときの喜びは等しようなんだというお話でございました。
麻袋にまつわる会話と番組告知
朝袋が並んでいるお店を見かけたら、ぜひその店主の物語に思いを馳せていただきながら、
これ朝袋で購入されてるんですかとか、どれぐらいでなくなるんですかみたいなふうにお話を振ってみると、
結構広がるんじゃないかなと思いますので、ぜひ朝袋を街で見かけたときにはそんなことも気にしてみてはいかがでしょうか。
ということで、今日の宮甲作のあとがきラジオテーマ朝袋でお話をさせてもらいました。
私、宮甲作、このあとがきラジオのベースとなっておりますノート、ほぼ毎日書かせていただいております。
宮甲作で検索していただきますとノートの記事出てまいります。
それからこのあとがきラジオでございますけども、お便りフォームも用意しております。
このスポーティファイとかですね、リスンで聞いていただいている番組ページの中にお便りはこちらということでリンク作らせていただいております。
Googleフォームに飛びましてね、僕へのメッセージなんかを送れるようになっておりますので、
ぜひぜひこのラジオで話してほしいこととかですね、ノートで書いてみてほしいこととか、
コーヒー屋に聞きたいこととかですね、もしありましたらお便りフォームからお寄せいただけると嬉しいなと思います。
ということで今日もあとがきラジオでございました。