読書感想会の体験
こんにちは、めいです。このポッドキャストは、日々ふと思ったことや、
あたまの中でぐるぐるしていることを、整理がつかないままポンポン終えていく、そんな番組です。
話が脱線したり、ちょっと迷子になったりするかもしれませんが、のんびり聞いてもらえたら嬉しいです。
そこにちょっと腰掛けて、一休みしていってください。
ホニタンさんという、ギチの寒天人間などの界隈のホニタンさんが、本を書かれていましてね。
マリファナ家族という本なんですけど、その本を読んだ皆さんによる、読書感想会というものがございまして、それに参加したんですね。
それが本当にすごい刺激的でですね、読書感想会が進むのって、あんまり初めての経験でしたので、
なんかよくわからないまま、ベラベラ自分の意見の話で終わりって感じになったんですが、
やっぱり物語、作品というのはね、何の作品でもそうなんですけど、
制作者というのは、もうその人の想いというか、意図というか、そういうものを持って世にワーッと、その作品を放つわけですが、
受け手側にもね、受け手の人それぞれの人生があって、それをバックグラウンドにその作品を受け止めるということで、
受け止め方も人それぞれっていう感じがして、本当に面白かったですね。
物語の内容とテーマ
マリファナ家族は、吉野完全人間ランド東京オフ会っていうのが7月にあったんですけど、
その時にね、二次会でね、小熊さんっていうね、素敵な女性にお勧めいただいたので、
それでものすごい興味を持っちゃって、小熊さんのお話がまた面白くてですね、
コニターさんの危うさと面白さとかね、笑いのじりでいろいろ紹介してくださったりして、
小説の内容なんかもね、すごいいいからとにかく読んでくれみたいな、
私が語彙がないのでこういうことになっちゃうんですけど、本当に楽しく紹介してくださったので、
それですごい興味持っちゃって、本をAmazonで買って、それで読みました。
まあ、マリファナ家族がすごい面白くて、すごいギュンギュンはまっちゃいまして、
私小説読むのってものすごく苦手でですね、本ってあんまり読めないんですよね、実は。
物語的なものを。
で、ものすごい肌にあったというのか、
一日、たぶん一日ちょっとぐらいで全部読んじゃったのかな、あっという間に読んじゃいまして、
一冊で完結する本だったんでね。
ものすごい面白いなと思って、
その読み終わった翌日にですね、仕事中になぜかムラムラと、
ヒダリトンペイのヘイユーブルースっていう曲があるんですけど、あれを聞きたくなっちゃって、
で、聞いたらなんか小説を読んでた時に、
なんて言うんだろうな、
その主人公のジョーイチさんっていう人がメラメラと内なる炎をずっと燃やし続けているんですけど、
そのメラメラ感とね、ヒダリトンペイさんのシャウトがね、ものすごくシンクロして聞こえてて、
すごくシチュエーションとか、歌と小説とね、全然違うんですけど、
なんか燃えたぎる、なんだろう、なんか閉塞感に対しての怒りとか、
でも俺は諦めないっていうね、
ふつふつと煮えたぎるような情熱みたいなものが、怒りとかね、
そういうものがものすごく似たようなものに感じられてですね、
なんか翌日は英雄ブルースを聞きまくりましてね、
なんかそんなことがあったんですけど、
で、その感想会でもそんな話をいたしました。
で、何がマリガナ家族っていうのは、
あの、とある男の人がね、ものすごく平凡に、
平凡に、平凡に、なんか波風立てないような感じのね、生活をしている男の人なんですけど、
奥さんと小さい男の子がいて、3人で暮らすっていう、
割と平和なお話、平和な暮らしをしているんですが、
一方でマリファナをね、お家の中で栽培して、
で、唯一の安らぎっていうのが、その自分の栽培したマリファナを摂って安らぎを得るっていうのは、
それだけが、なんていうんだろう、人生の救いっていうかね、
あと息子さんね、息子さんと触れ合うっていうのが、ものすごいこの人にとって大事なことで、
ちょっと奥さんとはあんまりうまくいってなくてっていう感じの暮らしをしている人ですがね、
あの、そういう暮らしをしている人なんですけど、
ある時、ガタガタってその、危ういバランスで保たれていたような日常がガラッと崩れて、
タイマーもね、所持しているっていうことでね、栽培もしているみたいな容疑で、
警察に捕まって流地上に入ってしまった。
物語の最初はその流地上にいる自分で愕然としている状態から始まるっていうところでね、
平和主義っていうか平凡な暮らしを愛するこの人がなんでタイマーをやってたのかなとか、
奥さん、奥さん一体どうなってんのとかね、
息子さんとの関係とかね、
いろいろ回想とか、
あとその流地上に入ってから刻々となんかいろいろね、
国宣弁護人の方が現れたりとか、
いろいろ聞き取りの調査とかね、されたりとか、これで交流期間どうなりますよとか、
流地上で同じ部屋にいた人たちとの関係とかね、そんなことが、
本当にとにかく面白くてですね、最後まで本当に一気読みだったんですね。
文体と人間性の魅力
昨日の読書会では作者の小倉さんがね、
読みやすさをとにかく心がけていったという話で、
一つの文章をね、なるべく短くして、読者の方が読みやすいように読みやすいようにっていう、
とにかく読んでもらわないことにはっていう話だったんで、
それで、なるほどそういう工夫もしていただいてたんだなというふうに思って、
でも多分私が一番惹かれたっていうのは、文体なのかなと思って、
なんていうんだろうな、文体の奥に潜む人間性というんでしょうかね、
何だろう、その人の人としての在り方っていう姿勢のようなものが、
上市さんとか、書いてる方のそういうものが滲み出てくるようなところが、
私にはすごく合ってたような感じがしましてですね、
思い出したのが、学生の頃、国語の先生でね、
ものすごい本読みの先生がいらっしゃって、
で、いろいろ本とか読むときにね、ストーリーだとか、いろんな背景とか、
知識とか、いろんな本読むときにいろんな要素があるんだけれども、
僕が今いろいろ読んできて、何でその本を読むかって、
その一番の理由は、その本の文体が好きかどうかっていうね、
ストーリーの面白さとかよりも、文体の良し悪しっていうか、
自分に合うかどうか、そういうので本を今読んでますよ、
なんていうことを先生がおっしゃってたのをふと思い出して、
なんか今回、マリファナ家族、私にとってそういうのが、
なんかいい感じにハマった例なのかなーなんて思いました。
で、7月の頃に一回読んだんですけど、
なかなかもうね、今になってみて結構忘れてたんで、
今回の読書会に備えて私、
また読み返しまして、メモを取りながら。
それでね、一番気になったこととか、
一番赤線を引いて読んだのが、
赤線を引いた引用文が、
監修のね、流地上の監修の方が、
実は流地上の長だった方なんですけど、
その人が、あの上一がね、何か途方に暮れてる様子を見て、
書けた言葉が、
焦らず一つ一つできることを確実に終わらせていくしかないよって、
なんていうんだろう、上からでも下からでもなく、
ファトスでもなく声に重みを、
重みと妙な説得力があったっていう描写があったんですけど、
本当になんか、流地上に来た当初、もう本当に混乱して、
どうしようどうしようってなっちゃってる、上一に書けられた言葉で、
その言葉が割と物語の終盤で、いろいろ、
上一が頑張っていく、支えになっていくような言葉の、
一つだったんじゃないかな、なんて思ってます。
本当に一個一個、やっていくしかないんですよね。
何だろう、お話の中にある人一人一人に与えられた孤独っていうんですかね。
親子関係の考察
それによる強さみたいなものを感じて、
でもその中で人と人との繋がりっていうのをね、
なんか考えちゃいますね。
割と内向的な性格をしていて、
一人でいるのはすごく好きなんですけど、
やっぱり人との繋がりがあると安心するっていうのは、
やっぱり人間は社会性のある動物だし、生き物としてね、
人と人が繋がっていかないと絶滅しちゃう、
そういう生き物としての差がっていうものがあるから、
やっぱり誰かがいないと生きていけないっていう、
ジレームみたいなものを感じながら、
読み進めていたりもしました。
上一さんと息子さんの関係とかも、
すごいあったかみがあって、すごくいいなっていう場面があったりとか、
奥さん、三里さんと息子さんの関係というか、
三里さんが息子をどういうふうに見ていたか、
どういうふうに扱っていたかというのと、
上一さんが息子さんをどう見ていたか、どう思っていたか、
どういうふうに接していたかっていう対比がね、なんかえぐくてですね。
私も子供いるんですが、
子供に対してどんな気持ちで立ち向かうかっていうのを、
ちょっとまた考え直させられたようなところがありますね。
うちはもう結構大きいんでね、
こういう時期はもう過ぎてしまったんですけど、
今になってもやっぱり親子は親子なんでね、
考えなきゃいけないようなところありますよね。
自分と自分の親はどうだったんだろうなーなんていうふうにも思って、
読書会の交流
ぐっと来る、なんか水落ちに気持ち悪いものが込み上げる気持ちがあるので、
深層心理掘っていくとなんかちょっとやばいものが出てきそうな気がしなかったりしたりしています。
なんか、そうですね、
昨日の読書会でなんとなく言いたりなかったようなことを、
喋ったりとかもしていますが、
私は結構上市さんの気持ちっていうものにフォーカスしてお話を読んでいたんですけど、
この燃え尽きるような感じ、めらめらしている、なんかふつふつとなんかね、
ホワイトソースを煮てる時の感じに似てるっていうか、
なんて言ったらいいんだろうな、
すごい熱くて重たいものが沸騰している感じが、
それに集中して読んでいたんですが、
他の方は描写の細かさにものすごい感銘を受けていたり、
世間がタイマーをどう見ているかっていうことかな、
というのと、自分がタイマーをどう見ているかっていうことのギャップっていうのをね、
この本を読んで感じた方がいらっしゃってね、
それは人それぞれだよなぁなんて思って、
あとはですね、なんだろう、奥さんの美里さんにね、
本当に嫌悪感を、とにかく嫌悪感っていう感じでね、読んでいらっしゃった方も結構いて、
それには私も賛同いたしまして、本当に嫌悪しかないな、
あとはなんだろうな、
最後にね、上一が息子さんと遊んでいる場面なんていうのが、
お話の中に出てくるんですが、
その時に上一さんが発する単語がですね、
小学校上がるか上がらないかぐらいの息子さんにね、
書けるようなワードではないなっていうのが、
ものすごい、ずっと来るっていうか、
ここで、ここでこのワードを選ぶっていうのはやっぱりあの、
マリファナ家族っていう本のタイトルに相ふさわしい何かを感じることができましたね。
あーそうで、私はものすごいなんか、もう一つすごく読んでて、
あーって思ったのが、自分もなんかものすごい平凡な毎日を過ごしているわけなんですけれども、
いつこんな風に足元がガラガラっと崩れて、
まるで違う、やばい状況になってしまうかわからないなっていう風なことは思いましたね。
例えば車を運転していてね、ものすごいアクセルとブレーキを間違えちゃうなんてよくあるじゃないですか。
ニュースでね、もしあれを私がやっちゃって、誰か人を引き殺しちゃったりなんかしちゃったら、
もう本当に私はその時点で殺人犯になってしまって、
上一みたいになんか目覚めたら流地上にいてみたいなことになるんだろうなーみたいな、
同じように混乱するのかなとかね、思っちゃったりもしましたね。
あ、そう読書界ではね、こういうのってこうだよってなんか割と、
なんだろうな、このマリファな家族に出てきそうな人たちのこういう知り合いがいるとかね、
こういう人に会ったことがあるよとか、
こういう背景知識を広げるようなお話をしてくださる方もいらっしゃいましてね、
面白いなーって、そういうのもね、
こういう読書界っていうものならではのことなんだろうなーと思って、すごく楽しく聞きました。
そんな感じですかね、もうすごい長く喋っちゃったんで、もうこの辺にしておきます。
というわけで今回はこの辺で、
思考の迷子の中庭に少しだけ付き合ってくださってありがとうございました。
またお会いできたら嬉しいです。
めいでした。