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2025-09-24 17:52

AI検索のPerplexityが日本の新聞社から訴えられてる件(第843回)

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朝日新聞社と日経新聞社が、米国の生成AI企業Perplexityを訴えました。訴えた理由やPerplexity側の言い分、一方で新聞社・出版社との提携を進めていることについて話しました。
=== 目次 ===
はじめに
朝日新聞と日経新聞がPerplexityを訴えた
情報収集拒否の意思表示を無視
有料会員限定記事を引用されている
米・英の新聞社などからも訴えられている
収益分配プログラムComet Plus
GoogleのAIモードと言い分
エンドトーク
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サマリー

今回のエピソードでは、AI検索のPerplexityが朝日新聞社と日経新聞社から訴訟を受けている問題について深掘りしています。記事の無断利用や著作権侵害に関する訴訟の背景や、その影響が他の企業に及ぶ可能性についても言及しています。

訴訟の背景
こんにちは、アシカガコウジです。 今回は、朝日新聞社と日経新聞社がアメリカの生成AI企業、Perplexityを訴えたことについて話をします。
Perplexityは検索機能に特化したAIのサービスなので、検索結果として外部のウェブページからの内容を
引用して表示できないというのであれば、サービスそのもののあり方みたいなことも変えないといけなくなるかもしれないですよね。
で、最終的には日本の新聞社とPerplexityが提携してお金を払って記事を使わせてもらうみたいな方向性もあるのかなと思ったりしています。
というわけで、今回のテーマは、AI検索のPerplexityが日本の新聞社から訴えられている件です。
この番組、アシカガCASTは、あなたのクリエイティブの背中をちょっと押すをテーマに、デジタル活用のヒントをわかりやすくお届けすることを目指しています。
今回取り上げるテーマは、AI検索のPerplexityが日本の新聞社から訴えられている件です。
朝日新聞社と日経新聞社は、Perplexityに対して記事を無断で使用されたみたいなことから、44億円の損害賠償と記事利用差し止めを求めています。
それぞれ各社22億円払えということですね。で、訴えた一つの大きな理由が、無断で記事を複製・保存して回答に利用したという著作権侵害です。
さっきも言いましたが、Perplexityは検索に特化しているので、検索結果として引用して記事の内容を表示しているんですね。そして元の記事はここですよと、その情報源のリンクを提供しています。
なので従来のGoogleの検索エンジンと同じように、そのウェブページに誘導してくれる、見てもらえるきっかけを作ってあげているという立ち位置ではあるんですね。
なので引用なのか、無断利用でダメなのか、詳しくはリンク先を見るようにと誘導しているので、検索エンジンのやっていることと同じじゃないのか、違うのか、みたいなことが議論になるのかなと思います。
訴訟の理由と影響
で、Googleも検索の時のAIモードというのが登場していて、Perplexityと同じようなことをやろうとしています。なのでこの訴訟の結果次第では、Google検索のAIモード自体にも影響を与えそうですよね。
読売新聞社も一足先にPerplexityを訴えていて、無断使用の中止と損害賠償として約21億6800万円を求めているということで、金額も多分この読売新聞社の金額に朝日新聞と日経新聞は合わせてきてるんですね。
そして、ただ記事を無断で伝載されたという以外にもいくつか訴訟している理由があります。
一つはロボットテキストによる情報収集拒否の意思表示を無視したということです。
ロボットテキストというテキストのファイルをサーバーに入れておいて、ウェブの内容を収集しているロボットに対して、うちのサイトの情報は拾わないでねみたいに指示することができるんですね。
で、これはもちろん素直に従うかどうかはロボット次第なんですが、そうやってロボットテキストで利用を拒否する意思を示していたのにも関わらず、Perplexityがそれを無視して情報を収集していた、取得していたということも一つ訴訟の理由、
取得兼侵害の理由ということです。
なお、Perplexity側はロボットテキストは法的拘束力があるわけではないと、AI時代にふさわしいAI企業、ネット企業と出版社、新聞社のようなパブリッシャーとの新しい新たな関係構築が必要だと、
主張しています。これは今回の日本の新聞社の訴訟に対してのコメントではなく、以前から言っていることです。
次に、これは問題が大きそうなんですが、有料会員限定の記事がAIの検索結果に引用されてしまっているということが起きているそうです。
無許可で回答に使われていたコンテンツには、有料会員限定記事や提携先に配信した記事も含まれているということで、有料記事の内容をPerplexity上で勝手に引用されてたら、それはまあ、訴えて当然という感じはしますよね。
ただ、新聞社の記事は無料期間があって、その後有料記事にということも多いので、無料の期間にテキスト全文を収集されて、有料になってしまってからも、そのまま使われたのかなと思います。
あるいは、提携先に配信した記事、Yahoo!ニュースとかGoogleニュースとかそういうところだと思うんですけども、そういう記事は拾うなというのもなかなか難しいところかなぁとも思います。
とはいえ、やろうと思えば対策できないわけでもないかなと。
回答に引用しようとしている元の記事が有料になっているかどうかの確認はしようと思えばできるはずですよね。
あと最後にもう一つ、間違った情報に対して引用元に朝日新聞とか日経新聞とか名前が表示されていることに対する問題というのがあります。
Perplexity に何か質問をして、Perplexity が答えとして書いている内容が誤っている、間違っているのに引用元朝日新聞とか出てしまうと、新聞社としての信用を失いかねないとして、不正競争行為に違反ということで訴えているということでした。
今後の予測と考察
Perplexity はもちろんというか海外でも新聞社とか出版社から訴えられています。
アメリカではウォールストリートジャーナルの発行元とかニューヨークポストの親会社とかから2024年10月に訴えられています。
これも著作権侵害ですね。Perplexity のビジネスモデルが新聞社だとか出版社だとかの著作権で保護された素材へのフリーライドに基づいていると主張しているということですね。
ただ乗りしているということですね。最近の話で9月10日にブリタニカ百貨事典とメリアムウェブスターというところからも著作権侵害、商標権侵害で訴訟を起こされています。
ブリタニカは百貨事典として有名なところなんですけどもPerplexity が場合によっては間違っていたり不完全な内容の答えに対して引用元としてブリタニカの名前が入ってくることを商標権侵害だと主張しているということです。
さっきの日本の新聞社の不正競争行為に違反という間違った情報に対して名前を載せられて迷惑というところでは同じ話ですね。Perplexity 側としては無断使用だ、著作権侵害だということに対しては公開されている情報の使用はフェアユースに該当すると主張している
そうです。一方でPerplexity は出版社や新聞社に使用料を払うことで何とかうまくやっていこうという道を考えているようです。
すでにタイムシやロサンゼルスタイムズなどのいくつかのメディア企業が
Perplexity の広告収入分配プログラムというのに参加しているそうです。百科事典のワールドヒストリーエンサイクロペディアというところもそのプログラムに参加していて
9月8日にその百科事典のデータベースにある情報や学術論文などを利用できるAIチャットボットを立ち上げたそうです。
あとコメットプラスというサービスを始めるそうです。これはPerplexity の有料プランの会員やあるいは新たに用意される月額5ドルを払うことでPerplexity が提携する出版社新聞社のコンテンツを
AI検索で利用できるというサービスです。で参加した出版社新聞社は使用料が支払われると。このコメットプラスの利益の80%は参加している出版社新聞社に還元されるということです。
なので日本でもそういう感じで出版社新聞社に使用料を払ってうまくやっていくという道もあるのかなと考えています。新聞社としても紙の新聞が売れなくなっている今デジタルの世界、ネットの世界での生き残りを考えている面はあると思うので
Perplexity のようなAI企業とうまく提携してウインウインな関係を築ければみんなにとってユーザーも含めてみんなにとっていいのかなと思ったりしています。
最後にGoogleの話なんですがチャット形式でAIが回答するAIモードという検索エンジンの一つのモードですねを日本語でも提供を最近始めました。
その前から検索結果の頭にAIによる回答が出たりしてましたけども AIがある程度の答えを出してくれることでそこでユーザーは満足してしまってその情報をもとであるウェブサイトウェブページへ訪問する人が減っているということが問題になっています。
アメリカのニュースサイトなどではAI検索のせいで検索経由での訪問者数が大幅に減少していると言っているようです。
それに対してGoogle側もそんなことはないんだよという反論をしています。その反論の内容としては全体としてのクリック数は減ってはいないとAIが提供した回答に対して興味を持ったユーザーがより
深い詳細な情報を得るたびに情報源のページにアクセスするケースが増えているので訪問するユーザーの質が上がっていると本当に興味を持ったユーザーがちゃんと行くようになっているということですね。
さらに広告面でも利益が増えているとAIを使うことが利用者や広告主にとってプラスになっていると単純に訪問者数が減っているとかいう問題とは違いますよと全体としての質が上がっている精度が上がってますよみたいなことを主張しているということですね。
ということで日本の新聞社がPerplexity を訴えていることについてどういう決着になるんでしょうね。
アメリカの新聞社とかが訴えている裁判の結果とかも影響を与えるでしょうしまだまだちょっと先の話になりそうですね。
朝日新聞と日経新聞がPerplexity を訴えたというニュースが出た時にPerplexity に私が聞いてみたんですがその答えを読みますね。
結末としては裁判所が著作権侵害と不正競争防止法違反を認める可能性が高く損害賠償請求やサービスの差し止め命令が出ることが想定されます。
一方でAIの情報利用と著作権保護のバランスを取るための制度整備や業界ルールの議論も活発化していくでしょう。
とPerplexity はPerplexity が負けるという予想をしていました。
私は何度か話しているようにPerplexity はすごく使っていてしっかりお世話になっています。
なのでPerplexity がなくなるみたいなことになると困るなぁと思うんですが
GoogleのAIモードを試してみたところPerplexity そっくりだったのでPerplexity がなくなってもGoogleのAIモードがあればいいのかもと
ちょっと今までお世話になっていながら薄情なことを考えたりもしています。
今回のこの内容に関してご意見ご感想などあれば
ハッシュタグアシカガCASTをつけてXに投稿していただくか あとお便りのフォームとメールアドレスも概要欄にありますので
そこからメッセージを送っていただけたら嬉しいです それではまた次回お会いしましょう
アシカガコウジでした
17:52

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