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2021-09-13 10:21

本谷有希子が小説で描いたネット依存社会の未来(第467回)

本谷有希子の小説「あなたにオススメの」の1本目の「推子のデフォルト」は、常にオンラインにつながりコンテンツを消費し続けるのが常識となった世界を描いたディストピアもの。でもそういう未来にはならないと思うという話をしました。

=== 目次 ===
本谷有希子の小説「あなたにオススメの」
若者たちはコンテンツを作る側にも回ってる
もう1本の作品も「コンテンツ」がテーマ
SNSや自撮りに取り憑かれる若者達の話も
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あしこゆきゲスト 本屋ゆきこの小説あなたにおすすめのを読みました
2本の小説が収録されているんですが1本目の 惜子のデフォルトという話が
ネット依存が進んだ未来を描いた作品ということで興味を持ちました
あなたにおすすめのというタイトルは ネットニュースやネット通販であなたにおすすめのコンテンツが自動で選ばれて
提供されていく そういうところから来てるんですね
惜子のデフォルトの惜子は人の名前なんですが 推薦の推に子供の子で惜子なんですね
これはあなたにおすすめのおすすめ 推薦の推ということなんでしょうね
惜子はその話の中の主人公になっているんですが ネット依存が進んだ社会に適応している人として描かれています
常にオンラインにつながって常にコンテンツを消費し続けてるんですね この世界の中にもスマートフォンというのがあるんですが
今のスマホの進化形だと思うんですがなぜか漢字表記になっています そしてそのスマホだけじゃなく自分の体に機器を埋め込むことで
そこからコンテンツを消費することもできるようになっていて 耳に機器を埋め込むことで音楽を再生できたり
鼻に機器を入れて匂いが出てきたり 口に機器を入れて味がしたりとか
そういう未来なんですね 惜子はいくつかの機器も埋め込んでいて
同時に複数のコンテンツを消費し続けてるんですね 人と喋っている時にも同時にドラマを見ながら音楽も聞いてたりとか
するんですね 惜子は保育園に通う子供がいるんですが
ネット依存が正常な世の中なので 子供も小さい時からタブレット端末を使って
コンテンツ漬けにされている おとなしく与えられたコンテンツをただ消費すると
考えることをしないことが子供らしいと 言われてるんですねこの世界では
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なのでそれに適応できない ダダをこねたりわがままを言ったり
一人で空想の世界に浸ったり そういう
オンラインに適応できない子供が オフライン依存と言われて
病院に行って見てもらった方がいいよと 言われるんですね
でそういうオフライン依存の子供を持つ 保育園ママがいて
その人はそのネット依存=正常という世の中自体に疑問を持ってるんですね
そこでいろいろ子供の未来のことについて悩んだりしてるんですがそれを 惜子は
楽しんでいてその親子を見ることを コンテンツとして楽しんでるとそういうところから始まる話です
まあいわゆるディストピアものですよね ユートピアの反対でディストピアそういう世界にならないで欲しいという
良くない未来を描いている作品です これはもちろん行き過ぎたネット依存とか
コンテンツを消費し続けるだけになっちゃうことへの継承だと思うんですが 今の若者たちを見ている限りそういう未来にはならないんじゃないかなと
私は楽観視しています 今のところ若者たちは
SNSなどでコンテンツを作る側に回ってる人も多いので 私がこうあってほしいと思うデジタル機器をちゃんとクリエイティブなツールとして使ってる人が
それなりに多いと思うのでただ消費するだけの人ばっかりにはならないだろうなと思っています コンテンツを作るためにデジタル機器を使いこなすことに抵抗がない
自然にできている人が多いと思いますし コンテンツを発信することに対する心理的なハードルも若い人は低い
新しい感覚なような気がしています デジタル機器を使いこなすことにも
宿泊していたり SNSに作品をあげるに対してもちゃんといい作品が完璧な作品ができないと出したくない
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みたいな感覚の年寄りの世代とは全然違うなと感じています ただ情報発信するかしないか
コンテンツを作る側か消費する側かというのは 世代で分けてしまうというのは乱暴すぎる気はします
それぞれの人の特性みたいなものの方が大きいのかもしれません コンテンツを発信する側と消費する側の
二極化というのは今後どんどん進むのかもしれないですね 本屋由紀子のその小説の中では
コンテンツを AI が作って AI がおすすめのものをリコメンドして
それぞれの人に提供しているような書かれ方をしていたと思います ちなみにこの小説の中の世界ではある時から
AI をひらがなのAに愛するの愛でAIと表記するようになったようで
それで人々がAIに愛着を持つようになったようです 体に危機を埋め込む手術をするのもAIですし
店の店員も AI なんですね 箱型らしいんですがそして子供たちは将来 AI になりたいとか
言ってるんですね この本の2本目の小説
マイイベントというタイトルなんですがこれは一見1本目の 由紀子のデフォルトとは全然関連性のない話だと思ったんですが
この小説の主人公が自然災害が来ること自体をイベント的に捉えていて 防災グッズを揃えたりとか
食料を備蓄したりすることも楽しんでる感があってそういうものをこの主人公が コンテンツとして捉えているという面で1本目の作品とテーマとしての繋がりがあると
いうことでした 他に元谷由紀子の作品で
sns や自撮りに取り憑かれる若者たちを描いた 本当の旅という作品もあります
これは 静かに ねえ静かに
という作品に収録されているんですが この本当の旅という作品だけ
試し読みとして電子版が無料で公開されています 私は kindle 版で0円でダウンロードしました
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まだ全部読んでないんですが いかにもな感じの sns にいそうな感じの人たちの話で
ツッコミ役のいないニューヨークのコントみたいだなと思いました この本はまだ途中までしか読んでいません
作家の元谷由紀子はセブンルールに出てる人ですね セブンルールでずっと見ていて親近感を勝手に持っていたので
ショートヘアですしね こういう本があると知った時に元谷由紀子の小説読んだことなかったので読んでみたいなと思いました
なので私みたいな人も他にいっぱいいると思うので ああやってテレビに出て自分を知ってもらう
マグチを広げるというのは大事なんだなと このポッドキャスト足利キャストを広めるためにはどうしたらいいかなとかそういうことも考えたりしました
今回は以上です
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