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こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は、『ご本、出しときますね』若林正恭さんの本について話してみようと思います。
芸人若林が司会進行を務めるテレビ番組の書籍版。
毎回2名の作家がゲストとして登場し、日常生活や仕事のスタイルを語る。
登場するのは人気作家ばかりだが、頻繁に繰り返される話題がある。嫉妬だ。
対談企画に出ると、相手と自分どちらの発言が多く使われたか、記事の行数をチェックして割り出すという浅い量。
同期作家の活躍を見ると、足をつかんで引きずり下ろしたくなるという窪み墨。
普段から若林と進行があるためか、作家たちの口から出る言葉はあまりに率直で楽しい。
作家が作品を生み出すモチベーションは、意外と世俗的な部分にあるのかもしれない。
作家と作品に親しみと興味が湧いてくるということで。
これはですね、若林さんのBSの番組で5本出しときますねっていうのがあるみたいなんですけれども、
文筆系トークバラエティーと言われているものですね。
それの書籍かということで、だから若林さんは、
この番組、私見たことがなくてですね、
先週ライブをやった際に、聞きに来ていただいた方から、
この番組を見たことがなくてですね、
この番組を見たことがなくてですね、
この番組を見たことがなくてですね、
先週ライブをやった際に聞きに来ていただいた方から、
こんな本ありますよってことで紹介されて、
なんすかそれめちゃくちゃ読みたいですみたいな話になって、
勢いで買った本になります。
どういうお勧めのされ方があったかというと、
ただ今ほどバズる前の村田沙耶香さんがこの番組に出て、
村田沙耶香さんって、作家さんたちの間では、
村田沙耶香やべえぞと、あんなクレイジーな人見たことないで有名だったそうなんですけれども、
それがもう完全に世に出たというか、
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そういうきっかけのテレビ番組だったそうです。
めちゃくちゃ気になって買った本です。
出演されている作家さんはですね、
西かな子さん、浅井涼さん、長島優さん、加藤知恵さん、村田沙耶香さん、
平野圭一郎さん、山崎直香さん、佐藤優弥さん、島本龍さん、
藤沢秀さん、畠恵介さん、海猫座メロンさん、
白岩玄さん、中村浩さん、中村文則さん、
久保みずみさん、柴崎友香さん、
角田光雅さん、小沢世界観さん、最後は三浦靖子さんということで、
結構有名な作家さんが多いですね。
ほとんどが若ちゃんとのみ友達というか、知り合いということで、
一番最初はですね、西かな子さんと浅井涼さんの回から始まるんですよね。
事前にお勧めされた、
村田沙耶香さんは加藤知恵さんと一緒に対談されていた回でした。
加藤知恵さんは1983年生まれ、北海道出身。
2001年にタンカシューハッピーアイスクリームでデビュー。
ハニービターハニー、誕生日の出来事、アカネサスなどなど、
小説、詩、エッセイの他ラジオなどのメディアでも幅広く活動中ということで。
同い年の作家さんを見るとなんか嬉しい気持ちになりますね。
私は作家じゃないですけど、なんか同い年頑張ってんな、すごいなって思いますね。
そして村田沙耶香さん、1979年生まれ、千葉県出身。
2009年、銀色の歌で第31回野間文芸新人賞を受賞。
2016年にコンビニ人間で第155回芥川倫之介賞を受賞という、
クレイジーな小説ですよね。
私はね、村田沙耶香さんは地球星人を読みましたね。
もう本当、なんだこのクレイジーな話はっていう。
頭おかしくなるなって思いましたけどね。
で、じゃあ本物の村田沙耶香さん、どうなのかというと、
外見はね、可愛らしいそうなんですよね。
で、本人もクレイジーだクレイジーだと言われるので、
最近クレイジーじゃないアピールをしているということです。
ただ話をしていくとですね、やっぱりちょっと変な人だなぁというエピソードがたくさん出てきていて、
いまだに現役のコンビニ店員をやっていると。
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で、コンビニのバイトがある日は執筆もめちゃくちゃ進む。
でもバイトがない日はダラダラしてしまう。
で、私はコンビニのバイトを本気でやっていると。
いわゆる作家が、世の中のことを知るだとか、
人の観察をするためにバイトをしているんじゃない。
本気でコンビニのバイトをしているんです、みたいなことをおっしゃってましたね。
あとはですね、
えーっと、喜怒哀楽のどれを、えーっと、
どれが、どの感情が仕事のモチベーションになりますか?みたいな質問に、
加藤知恵さんはどれでもない、感情と創作別ですとかって言うんですけど、
村田沙耶香さんは喜びかなーとか言うんですよ。
で、若ちゃんゼックして、喜びであの小説が生まれるんですか?とか言って。
村田沙耶香さん曰く、人間の未知の部分を知るのって喜びじゃない?と、
殺人シーンを描くことができて喜びを感じました。
ここを交差したらこんなに血がいっぱい出るとか、
そんな、作家は小説の中でしか体験できない場面を描いて、
その中でしか出会えない言葉を探すことができるので、それはすごい喜びです。
本当クレイジーです。
で、バイトしているコンビニでね、よく抱きつかれたり、
足首をつかまれたりするそうです。村田沙耶香さんはね。
それでも怒ったりしないそうなんですよ。
悲鳴をあげたりもしない。
痴漢です!みたいなことも言わないし、セクハラです!みたいなことも言わないんですって。
なぜかというと、それをやっている本人にしかなぜやっているのかっていうのがわからないのに、
そうじゃない私がセクハラだ、痴漢だ言ってはダメなんじゃないかと思う。
やばいですね。
そんな村田沙耶香さんが一番興味あるのは何ですか?
快楽です。
走って気持ちいいだとか、いろんな意味ですごく気持ちよかった自分の肉体にすごく興味があります。
興味があるのは人間です。人間という動物そのものに興味があります。
私、動物番組が好きなんですけど、あれで人間をやってほしい。
今日は人間です。
で、若ちゃんがどういう映像が見たいんですか?
なんだろう、神威とか。
放送できねえよと突っ込んで終わるという。
いやークレイジーですね。面白いですね。
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村田沙耶香さんの小説にはあんまり興味がないけれども、沙耶香さん自身にはとても興味が湧いた私でしたね。
村田沙耶香さんは割とズバ抜けてぶっ飛んでるとして、それ以外の作家さんもまあまあ変な人が多いわけですね。
浅井涼さんとか肌恵介さんっていうのは、割とリアリティというか現実主義でぶっ飛んだ天才作家さんたちと比べると自分たちは現実路線だみたいな風に構えてるんですけれども、
それも行き過ぎててですね、よっぽどどっかネジ飛んでんだなっていう風に思ったりします。
中村渡さんとかもやっぱりネジ飛んでてですね、それも本当に中村さんってすごい年下の後輩とかから飲み会で説教とかされちゃうぐらいだらしないというか小学生みたいな精神年齢らしいんですよね。
そんな人がいたりですね、あらすじんも出てきたようにとにかく嫉妬にまみれている、同世代の活躍が許せないとかね、そんな人もいれば、角田光雄さんなんかはもうめちゃくちゃ鈍感なんですよね。
その鈍感さがずば抜けている。鈍感で真面目っていうんですかね。それがもう、度がすごいっていう感じですよね。なんか尾崎世界観の方がよっぽど普通の人に見えてくるなっていう感じ。
だからね、感覚がバグります。こういう人たちだからこそ小説が書けるんだろうなと思うし、そういうことを言ってしまうと、それって才能だよねーの一言で片付けられてしまいそうになっちゃうんですけれども、そうじゃないんですよね。
めちゃくちゃ努力もしてるし、いろんなこと考えたり、そのためにいろんなこと経験したり、書いてみたりしている。
で、生きどおりもあるだろうし、それこそ嫉妬にまみれる日も多分少なくないんでしょうね。将来が安定していて保証されているわけでもない世界で生きていて、それでもなぜ書くかというと、藤沢修先生曰く、やっぱり世界の本質を見たいからだ。
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そこに尽きると。その先を見たいから我々は書くんだと。そういったことに取り憑かれているのが小説家なんじゃないかというような話があって、大御所のコメントだったので、そこはすごく重みがありました。
なので、才能だけではなく、自分のクレイジーさだったり、何かを突き詰めていく、それをやめないこと。
やめないこと。不断っていう言葉なのかなと思いますけど、やめないってことですよね。書き続ける。そういったものは才能とか努力とかではもう言い表せられないもののように思えます。
やっぱり才能ありますねとか、そんな風に言うと、なんかとても失礼なことのように思えるなぁと。そんな気がしてくる作家さんたちの本性がありありと見えてくるような、そんな対談の小説家でした。
この本を読んでいてですね、やっぱり自分とは違うなぁと思う部分がほとんどなんですけれども、文の中にある村田沙耶香さんのような、ちょっと変態なところ。
角田光也さんのように、すごく鈍感で真面目なところみたいなものがやっぱりあるよなぁと。自分の中のクレイジーさもどうしても直視してしまうというか、そんなことに気づいてしまうような本だったなぁと思います。
私のようにね、普通の一般の会社員として働く上では、そういったことをしっかりちゃんと覆い隠してですね、なんていうか、その上に綺麗に土台を固めた家を建てて、ちゃんとした間取りでこんな感じでやっておりますみたいな。
そういう人生というか、家を設計して建てていくみたいな感じなんですけれども、そこに、もうこれ住めるのかっていうようなデザイナーズ建築を立てているようなね、自分の変な部分だったり、その土地そのものの剥き出しみたいなものを、
もう一つの建物の特徴として取り込んで家を建てていくようなデザイナーズ物件みたいな、そんな違いがあるのかなぁとか思ったりしましたね。
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もしかしたら私にも、こういう世界線が自分のクレイジーな部分だったり、変態な部分っていうのを覆い隠さずですね、きちっとした人生を生きるのではなくて、
茨の道であったとしても、クレイジーな自分を受け入れて、それを強みにして、何かこう普段の活動を続けるっていうような世界線があったのかもしれないなぁと思うと、憧れるというかですね、そんな気もするし、やっぱりそこまでの覚悟はないなと思ったりして、
やっぱり作家さんってすごいなぁと思うような本でした。
とにかく読んでいて、この人こんな小説書くのにこんな面白いこと言っちゃうの?というような大好きな作家さんの新しい一面が見えたり、逆に読んだことない作家さんの面白い一面が見えて、本を読んでみようという気になったりするのかなぁと思います。
若ちゃんが好きな人にもぜひおすすめの本になります。
ということで今日は、文筆系トークバラエティー、5本出しときますね!の、小説化された本について話してみました。
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今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
ではでは。