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2025-05-21 17:50

Figma Sitesは日本のWebサイト制作を変えるのか?(第818回)

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Figmaでデザインしたものを、そのままWebサイトとして公開できるFigma Sitesについて話しました。日本ではデザインとコーディングの役割分担がしっかりしているケースが多くFigma Sitesの需要はそれほど高くないけど、ノーコードWebサイトビルダーに注目が集まるきっかけになりそうといった話をしました。
=== 目次 ===
オープニング
Figmaのイベントで新プロダクトが4つも登場
Adobeからの違約金10億ドルが資金かも
Figmaでデザイン→Figma SitesでWebサイト公開
日本でのFigma Sitesの影響力は限定的
ノーコードWebサイトビルダーに注目が集まるきっかけ
しばらくは追加料金はかからない
エンディング
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サマリー

Figma Sitesの登場により、デザイナーや一般のユーザーがウェブサイトを容易に作成できる可能性が示されています。しかし、日本のウェブ制作業界におけるデザインとコーディングの分業構造が、Figma Sitesの影響を限定的にしています。

Figma Sitesの紹介
アシカガコウジです。今回は、Figmaから新しく発表されたFigma Sitesに関連する話をしたいと思います。
Web制作のプロ向けな話なんですが、そうじゃない人にも多少は関係ある話になるんじゃないかなと。
デザイナーがWebサイトを作れるようになるという視点や、デザイナーじゃない一般の人もサイトを作れるようになるという視点からも考えてみたいと思います。
というわけで、今回のテーマは、Figma Sitesは日本のWebサイト制作を変えるのか、です。
この番組、アシカガキャストは、あなたのクリエイティブの背中をちょっと押すをテーマに、デジタル活用のヒントをわかりやすくお届けすることを目指しています。
今回取り上げるテーマは、Figma Sitesは日本のWebサイト制作を変えるのか、です。
最近、5月6日にFigmaのイベントが開催されたんですね。
Config2025という年に1回のイベントです。
そこでFigmaの新機能とかが出てくるんだろうな、くらいにしか思ってなかったんですが、新機能ではなくて、新プロジェクトが次々と登場してきて驚きました。
特に驚いたのは、FigmaのデザインデータがそのままWebサイトとして公開できるようになるFigma Sitesなんですが、
他にもCanvaみたいなテンプレートからデザインを作るツールなども登場しています。
これまでFigmaは3つのプロダクトを持っていて、デザインツールのFigma Designの他にFigJam、FigmaSlideというのがあったんですが、
その3つにさらに今回4つ新しいプロダクトが加わりました。
オリジナルメンバーよりも新メンバーの方が多いという、タイムレスみたいですよね。
欲しいなと思ったのは、新しいツールが5個あったら、3から5個増えて8になって、タイムレスのメンバーと全く同じになったんですけども、
1個足りずに4個だったところですね。 新たに加わった4つはFigma Sitesの他にCanvaみたいなFigma Buzz、
AIでコーディングするFigma Make、 ベクターベースのイラストなどが作れるFigma Drawです。
この発表を見て思ったのは、 Adobeに買収されていたらこういう展開にはならなかっただろうなということです。
2022年9月にAdobeがFigmaの買収を発表したんですが、 独占禁止法の絡みでEUとかイギリスで承認が得られなそうということで、
2023年の12月にAdobeが買収を断念したんですね。 なのでAdobeに買収されていた世界線もあったわけですが、
今のこのFigmaからいろんなプロダクトが出てくる世界線の方が面白いですよね。 ワクワクします。
買収が中止になった時にFigmaはAdobeから医薬金をもらってるんですよ。 この額がすごくて10億ドルです。
日本円にすると約1400億円ぐらいです。 この医薬金はもうFigmaに払われているらしく、
このお金があったからこそこれだけ多くのプロダクトを早く開発できたんじゃないかと思いました。
Figmaの時価総額や評価額と比較すると10億ドルというのは 8%くらいにしかならないんですが、
2022年のFigmaの年間経常利益が約4億円ということで、 年間の利益の
2倍以上に相当するわけですよね。10億ドルの医薬金は。 なのでこの医薬金によってFigmaはこれだけの数のプロダクトを短期間で開発できたんじゃないかと思い
ます。 結果としてアドビはライバルとなるツール作りに資金を
提供したことになるんじゃないかなと。 まさに敵に死を送るですね。
Figmaはウェブ向けのデザインツールとして プロの間で一番使われている定番のツールなんですね。
そのFigmaにデザインするだけでなくそのまま ウェブサイトとして公開できる機能がついたというのはインパクトが大きいです。
私キッチンカー大作戦という番組が好きなんですが、 料理人がキッチンカーで販売される新しい料理を開発する
そこまでできていたのが従来のFigmaで でいざキッチンカーで販売するとなると
原価計算をして食材を考え直すとか キッチンカーで調理できるように作業工程を見直すなどして
そして最終的にキッチンカーで作ってお客さんに提供すると そこの地味だけど大切な作業があるわけですが
そこのところまでできるようになったのがFigmaサイトと ちょっと強引ですがそういう例えを考えてみました
開発して関係者に試食してもらって これで
ok行きましょうというところまでじゃなくて その先の販売することができるまでお客さんの手元に届けるところまでが
そこの後工程がほぼ自動でできるようになったわけですね とはいえFigmaサイトの影響力は日本では限定的だと思います
それは日本におけるウェブ制作業界の構造的なものが影響しています 日本ではデザインとコーディングの担当が
明確に分業されているケースが多いんですね 設計と実装とが分かれていると
デザイナーはデザインカンプまで作れば仕事が終わり その先の実装の部分はコーダープログラマーに任されると
この構図ではFigmaサイトのようなノーコードのコーディングがいらない ウェブサイトビルダー的なもののニーズがあまりないんですね
品質に対する意識も強く やっぱりプロの知識や経験をベースにしたコーディングの方がノーコードよりも上だという意識も特に日本では強いんだと思います
このデザインとコーディングの役割分担がしっかりできているのは 日本ではウェブサイトの制作会社が企業から依頼を受けて
サイトを作るというケースがまだまだ多いからです 制作会社がサイトを作るのは当たり前だと思われるかもしれないんですが
アメリカでは企業の内部のスタッフがウェブサイトを作ることが増えているんですね 事業をしていく上でウェブサイトは欠かせないという会社にとっては自社でウェブサイトを
作れる方がいいですからね 他にもアメリカではフリーランスでウェブ制作をしている人が多いとか
人件費が安い海外にデザインとかコーディングをアウトソースすることが多いということで 単独のウェブ制作会社というのが生き残っていくのは難しい状況にあると
今後の可能性と反応
言われています そしてアメリカでは小規模の企業やスタートアップ企業のデザイナーが最終的なウェブサイトの公開まで担当しますというケースも多くて
ノーコードのツールを使ってサイトを構築するというケースが増えているそうです figma サイトはその機能自体が画期的というわけではないです
さっきから言っているようなノーコードウェブサイトビルダーというジャンルの中に新しく 参入したというイメージですね
figma サイトが発表されてフレーマーに似ているという声や スタジオとどっちがいいんだろうという声を多く目にしました
スタジオというのは日本の企業が開発しているノーコードのウェブサイトビルダーです 私も去年の年末に初めて仕事で使ってみました
フレーマーについては日本で話題にしている人が結構多くて 日本でそんなに知られている存在だったんだとちょっと驚いたんですが
もともとは figma とまさに競合するような プロトタイプを作るまでのツールだったんですね
それがいつの間にかウェブサイトを公開する ビルダー的なツールになって
かなり今人気の勢いのあるツールになっているようです コーディングをせずにウェブサイトを作って公開できるツールとしては
Wix とかペライチみたいなものも日本では有名ですが これらのツールはテンプレートとかをもとにしてそんなに自由度が高くない
一般の人向けのツールなんですね で一方で figma サイトとかフレーマー
スタジオというのはプロの人が使ってこそというツールです デザインツールとしての figma 自体は
ある程度デザインツールを使える人ならそれほど使うのにハードルは高くないです ウェブデザインではなくグラフィックデザインをしていた人が
figma を使うことで 最後 figma サイトを使ってウェブサイトを公開するところまでできるようになる
可能性は結構高いと思います じゃあデザイナーじゃない一般の人がと考えると
figma はそれなりにハードルは高いとは思いますが キャンバーを使っている人であれば
使える可能性は結構あるんじゃないかと思います キャンバーのウェブサイト制作機能に比べると
はるかに高いレベルのウェブサイトが作れるはずなので チャレンジしてみるのもいいかと思います
figma サイトが登場したことでスタジオとか フレーマーのような濃厚度のウェブサイトビルダーに
興味を持つ人が増えるという効果はありそうですね 私も今フレーマーがすごく気になっていて使ってみたいなと思っています
ちなみに英語圏ではフレーマーよりも webflow の方が人気が高いようです
日本でももちろん web デザイナーとしてデザインからコーディングまで
幅広くやってる人いますし私もそうなんですが まずはそういう人たちが
濃厚度のウェブサイトビルダーを使っていくきっかけに figma サイトの登場が
大きいんじゃないかなと考えています figma サイトでウェブサイトを公開するというのは
figma 側がそのサーバー的なインフラを面倒見てくれるということなので そこでコストがかかりそうなんですがその辺の料金体系がどうなるのかも
気になるところですよね figma のサイトに載っていた情報によると
2026年まで カスタムドメイン
帯域幅ストレージに対して料金は発生しません すごいですね
エンタープライズプランおよびビジネスプランではカスタムドメインを無制限に利用可能です
太っ腹ですね プロフェッショナルプランでは10個まで利用できます
これも多いですね 上限は2025年以降に変更される場合があります
最初のうちはともかく太っ腹作戦でいくっぽいですね プロフェッショナルプランの10個というのもカスタムドメインをつけた場合なので
カスタムドメインでなければ サイトは何個でも公開できるんじゃないかなと思います
このウェブサイトのサーバーにしろ AIのツールも導入されているので
そこのAIのコストとかを考えると将来的には プロダクトごとに料金がかかってきて
複雑な料金プランになってきそうな予感もします ということで日本のウェブ制作業界の構造的に
フィグマサイトがいきなりどんどんプロのウェブ制作の現場で使われるようになるということはないでしょうが
濃厚度のウェブサイトビルダーに注目が集まっていくきっかけにはなると思います とはいえ私もウェブ制作業界のほんの隅っこにいるだけなんで
そんなことないよという反対の意見とか 自分はこういうふうに思うという
声であったり一般の人からの素朴な疑問とか あればぜひ教えてほしいですね
6年アシカガキャストをやってきてやっとでですが お便りのフォームとメールアドレスを用意したので
概要欄にも載せていますのでそこからメッセージを送ってくれたら嬉しいです あるいは
Xでハッシュタグアシカガキャストをつけて投稿してくれれば 必ず読みます多分リアクションもします
ということでまた次回お会いしましょう アシカガコウジでした
17:50

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