秋小麦の収量向上
おはようございます、あさひです。
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さて、今日のオモテじゃ語れないトークは、
なぜあなたの秋小麦は収量が低いのか、このテーマでお送りいたします。
実は、秋小麦をたくさん摂る方法、これはもう公開されています。
品種によっていろんなやり方、手法があるんですが、
一般的に全道的に多く広く作られている北穂波に関して言えば、
これは本当に資料がたくさんあり、公開されています。
増収するための法定式まで公開されています。
皆さんそれ、ご存知でしょうか。
おそらく分かっている方が過半数だと思うんですが、
よくよくこれを考えながら栽培しているという人は、意外と少なかったりするんですね。
なぜ収量が低いのか、この原因も実はこの法定式から考えれば考察できるんです。
考えることができるんです。
なのにこれを考えずにどうして収量が低いんだろうとか、
これを考えずに資料をもっと入れてみようかなとか、そういうことをよく考えがちです。
今現状をきちんと把握しないまま、来年の施費を変えてみるとか、
派出量をどう残すのかというのはちょっとナンセンスかなと思いますので、
ぜひこの法定式をまず踏まえて、その上でご自身の生育畑、作物の生育ですね、
これがどうなっているのか、手出し合わせながら考えてみていただければなと思います。
収量を決定する要素
ということで、まずはその法定式、結論なんですけど、
空き小麦の収量というのは掛け算で出来上がっています。
まずは穂数ですね、穂数。穂数×糸放流数×線流重。
この掛け算の答えが空き小麦の収量となります。
言われてみればその通りなんですが、
実はこの辺あまり頭に入れていない方も一定数いるなと私は感じています。
まず穂数については分かりますよね。
穂がたくさんある方が収量が多いのはまず分かると思います。
次、糸放流数なんですけど、その穂の長さですね。
穂が長い方がそれはいっぱい向きが取れますよね。
最後に線流重なんですけど、
その一穂に詰まっている実の数ですね、モミの数。
これが多ければ多いほど収量は多いですよね、という感じです。
もし農業に素人の方がこの放送を聞いたら、
そんなの調整できるんですかと、コントロール効くんですかというような印象を持つかもしれませんが、
ベテラン勢、それから実際に空き小麦を作っている皆さんであればご存知のはずです。
係数、この係数がニアリイコール穂数になってくるかなと思うんですが、
この係数や穂数をコントロールする方法、それから糸放流数はなかなか難しいですね。
この辺を増やす方法だとか線流重を載せる方法、これは実は技術的にはもはや可能ですね。
調べれば答えが出てきます。これをやったら穂数が増えるよ、
要水形成、日頃に追比したら穂が大きくなるよ、糸放流数が増えやすいよとか、
この時期に追比したら線流重が載りやすいよというのがだいたいもはや決まっています。
そして公開されています。なので、あなたの空き小麦の要素、性区はどうでしょうか。
どこが足りていて、どこが不足しているのか、この辺をまずきちんと現状を把握して、
気候条件と係数の重要性
どこに手小入れするべきなのかをはっきりさせれば、実は掛け算の答えは意外と簡単に大きくなったりするんです。
ちょっと今日の内容は、これも有料級かもしれません。
公開されている情報なんですけど、私が喋っているのは。実は紙砕いて解説しているものってあまりないんですよね。
だからこの方程式を意外とあっさりスルーしてしまう人たちがたくさんいます。
一昔前であれば、地域、エリアによるんでしょうけど、
例えば、どうしても秋が寒かったり、雪が早く降ったり、などなどで係数確保が難しいというのが、
これまでの、これまでといっても平成の頃の空き小麦だったかな、北船見だったかなというふうに思います。
係数が少ないと、そのすべての茎にすべて完璧な穂が付くわけではないので、
まずは係数を確保して分欠させて、そのうち部分的にでも穂が実ればその穂が収穫できるわけですね。
なので、この係数を確保するというのが命題ではあったんですが、
ここ数年の秋の天気、非常に温暖ですね。暖冬とまでは言わないですけど、秋はすごく長くて、
そのまま冬も雪が降ったりとか、溶けたりとかっていうのを繰り返したりするような
初頭を迎えていることが多いかなと思います。
こういう状況で係数を今までと同じようにたくさん増やそうというような目的で
発種をしていたりとか、施肥をしていると係数が多すぎる。
すなわちそれは穂数が多すぎるということになってしまうんです。
穂数が多いとどうなるか。実は北船見は穂数を確保しやすいという品種なんですね。
そういう特性があります。
これまでのやり方でやっていると穂数が多すぎて、逆に一穂粒数ですね、穂長ですね、
穂の長さが短くなってしまうことに繋がってしまいます。
穂の数が多すぎるあまり、そのすべての穂を実らせようとするので、
窒素の集脱があちこちで起きるんですね。窒素量は今までとおそらく変わらないのに、
穂の数が多いので、その窒素の奪い合いが起こります。
これによって穂の数は多いけど、穂の長さが短い。
最終的に線粒重も乗ってこないと、穂が多いので、モミ数が多いので、
そのすべてを取らせることができないという現象が起きてくるわけです。
なので、このまず穂数というのは非常に重要な指標です。
3つあるんですが、穂数、穂長、一穂粒数ですね、それから線粒重というこの3つの要素があるんですけど、
一番最初に大事なのがこの穂数ですね、穂数ですね。
これが一番コントロールもしやすくて、ここで失敗すると、
あとの2つもうまくいかないということになってしまいますので、
まず第一関門にして一番重要だと言えるのが、このまず穂数なんです。
ここはまず押さえておいていただきたいなと考えています。
じゃあ穂数はいくつが適正なの?って思う方も、
こういう方はね、もう今すぐ行動を実行に移したいという方々ですね。
こういう人たちは、皆さんのご当地の指導内容をよく確認してください。
場所によって目標とする穂数というのは変わってくるんです。
やっぱりエリアによって雪が多い、少ないとか、寒いとか、暖冬、暖かいだとか、
そういうのが変わってくるので、これはエリアによって目標とする穂数が変わってきます。
ただし、押し並べて言うと、この辺は大体800本から1000本、平米あたりの穂数が推奨されています。
その800から1000、多ければ1200くらいだと思うんですが、
この中で皆さんの住んでいるエリアではどれくらいの穂数が推奨されているのか、
ここをきちんと確認しましょう。
確認した上で自分の穂上の係数を数えるんです。
何本いってるかなというのを数えましょう。
それが適切なのか、それとも株側があるのか、
これをまず確認しないと、波種量だとか施肥量だとかということを考える、
まず入口に立てていないんですね。ベースが出来上がっていませんので、
そこを考える前に、まずは科学的にちゃんと整っているのか、
それとも何か乱れているのか、ここを見てみましょうということを私は強く訴えたいです。
分かっていても難しいんですよ。これはなかなかレベルの高い話で、
その狙った通りの係数にならないのがよくあるんですが、
ただ、狙って、狙って、出来ないこともないんですね。
その年の天候によって難しいこともあるんですけど、
狙えば、狙わないよりも圧倒的に近い、近しい数にはなってきます。
狙わないで上手くやったのは、それはまぐれです。偶然です。
ラッキーで上手くいってるだけで、狙ってる人は、
ちゃんと安定的に修了が確保できてるんじゃないかなというのは私の印象です。
そしてこの最終的に補数となるこの係数なんですが、
係数がなぜ重要かというと、もう一つ大事な要素がありまして、
それは倒伏に関わってくるからです。
この係数が多すぎると、皆さんご存知のように
混雑して、途調して倒れやすくなるわけですね。
麦というのは倒したらもうおしまいです。
修了は残念ながらそれほど伸びてこないと、そういうことが多いです。
ギリギリ倒れるか倒れないか、ちょっともたれかかってるなというレベルであれば、
それはかなり良い線行っていると思うんですけど、
ペターッと畳のように行ってしまっては、
これはもう、ああやってしまったなというような状況ですね。
こうなってしまっては、もう難しいです。
こうならないために、係数をですね、
これは必要量を適正にコントロールして、
必要量を適正にコントロールする必要があります。
窒素管理と収量の関係
そこで係数がですね、きちんとコントロールされていれば、
春以降、雪解け以降ですね、
ここでの3回程度追比するのが一般的かなと思うんですが、
ここでの追比を我慢する必要がないんですね。
追比を我慢しなくていいということは、
窒素をたくさん投入できるので、
その分、穂が充実してくるということになってきます。
例えば、季節期ですね、春先一発目の追比、
ここでもし係数が過剰であれば、
追比を控えましょうということになってきます。
ただし、追比を控えると、
今度、養殖が上がってこない問題もありますね。
いろいろここでもテクニックがあるんですが、
一般的には窒素を控えるということになってきます。
そして、分欠をそれ以上させないようにして、
養成形成期、2回目の追比を迎えているわけですが、
ここでもし係数が適正であれば、
思う存分に推奨される窒素量を入れることができます。
ただし、この時も係数があまり多いと、
いや、倒れるかもしれないな、このままいったら、
というような懸念が頭をよぎりますね。
そうすると満度に思うような比量、追比、窒素を入れられないわけです。
こうして我慢していくと、
だんだん収量ポテンシャルが下がってくるという事態に直面するんですね。
最後、止めばき、それから4回目もしかしたら
小声なんていうのもやれる方がいるかもしれませんが、
一般的には止めばきの追比で最後ですね。
この止めばきの追比、もうやらないという方も一定程度いるかなと思います。
ただし、この止めばきの追比をやるかやらないか、
これで戦竜獣が乗るか乗らないかに関わってきます。
ここが一番収量を伸ばすポテンシャルがあると私は思っているんですが、
倒れそうな麦を作っていると、ここで追比ができません。
これ以上追比を打ったら倒れてしまう。
だから最後は我慢するというような選択肢が残されていないんですね。
こうなってしまうと思うような収量が伸びてこないんです。
戦竜獣を最後、もう一押し上げるための最後の止めばきの追比、
ここができないと残念ながら収量がなってこないという事で、
ここで追比をするためには逆算していくと、
実は係数を適正にコンパクトに作っておくという麦が、
この麦の姿が非常に大事になってきます。
こういう麦を作っていると、葉っぱがピンと立っているんですね。
止め葉がピンと立っています。
しかもその止め葉はすごくコンパクトです。
小さいです。
過剰な窒素を初期から入れすぎていると、
ザラーンと大きい止め葉になってしまうんですね。
これは資料がたくさん出ていますので、
是非これは確認してもらいたいなと思うんですが、
ピンと立っている止め葉とザラーンと立っている止め葉は、
見事にパッと見で違います。
もしかすると、ちょっと物足りないような、
生育が物足りないような感覚を持つベテラン農家さんもいるかもしれないんですが、
今最新の北穂波の作り方では、ピンと立っているコンパクトな葉っぱ、
そういう秋小麦、北穂波が実装とされていますので、
この辺は少しマインドチェンジが必要な部分かもしれません。
収量を上げるための方程式
ということで、今日の内容は以上になります。
この麦のたくさん収量を取るための方程式、
これはもう明確に公開されています。
繰り返ししつこいようですが、穂数、それから穂長、
ひともみ数ですね、それから千流重、
この3つの掛け算の答えが収量になります。
ここを本当に大事に目標として、
どこを増やすのか、どこは過剰だから減らすのか、
ここをちゃんとアプローチしていかないと、
ただただシストの量を適当に増やすとか減らすとかやっても、
簡単には増収になりませんので、
よくよくこの辺はご留意して、
ちょっと飛沫体系だとか、それから波収量だとか、
この辺をコントロールしてもらいたいなと思います。
闇雲になっても簡単には行きませんので、
今出ている資料とか、公的機関から出されているこういう資料ですね、
ちゃんと目を通すと、実はそこに答えが載っていることがたくさんあります。
ただ残念ながら、これを目を通している農家さんが非常に少ないです。
我々業者だとか農家さんに出入りする人間は、
よく目を通してからアドバイスをするように心がけているんですが、
我々とって結構最近は忙しくなってきています。
残念ながら満足なアドバイスができる状況にはなかったりします。
なので私たちは見るように心がけていますが、
皆さんもぜひこの辺読んで知識を試しておいてもらえると、
業者、来た人間と共通言語で話ができたりするので、
ちょっと試してみてもらえると、
この辺こういうところを知識を入れながら試してみてもらえると、
いいヒントにつながることが多いんじゃないかなと思います。
では今日の内容が参考になったという方がいましたら、
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励みになりますのでよろしくお願いします。
引き続き農業経営の勝ち筋を一緒に考えていきましょう。
ではまた。