1. 土壌医あさひのオモテじゃ語れない農業トーク
  2. 「肥料が高いから減らす」←典..
2025-11-03 14:15

「肥料が高いから減らす」←典型的な失敗例

ブログ記事
https://green0017.conohawing.com/hokkaido-soil-analysis-guide/
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サマリー

このエピソードでは、肥料の高騰とその影響について詳しく述べられており、肥料費が農業経営において重要なコストであることが強調されています。また、肥料のコスト削減方法に伴うリスクや適切な資材選びの視点も示されています。肥料の重要性とその管理について討論されており、特に土壌診断の必要性や経済的理由から肥料を減らすことのリスクが指摘されています。

肥料価格の現状
おはようございます、あさひです。
このチャンネルでは、農家へ出入りする業者だけが知る情報や、経営がうまい生産者が実践するテクニックなど、
知っているようであまり知られていない話を、独自の視点で語っていきます。
ウェブ上には存在しないオンリーワン情報を発信しますので、ぜひフォローしてください。
一緒に農業経営の価値筋を考えていきましょう。
さて、今日のオモテじゃ語れないトークは、「肥料は安く済ませるべきなのか?」
これについて私の視点で語っていこうと思います。
実は私、ブログもやっております。ブログでも情報発信をしています。
まだきちんと体裁が整っているとは言えないんですが、
記事の内容にはかなり気合を入れてクオリティ高いものを作っていると思いますので、
ぜひこちらをご覧いただければなというふうに思います。
URLの方を概要欄の方に貼ってますので、ぜひ一度クリックしてみてください。
かなり内容が多いです。
1万文字以上の記事がたくさんありますので、
たくさんと言ってもまだ4、5記事ぐらいしか上げてないんですが、
着実にこれを増やして私の知識をアウトプットしていこうと思ってますので、
要所要所でこちらを参考にしてもらえたら嬉しいなというふうに思います。
そして今回アップした記事の中から、
じゅんぐり私がこの音声でさらに詳しい話を解説していきたいなと思いますので、
テキスト媒体だけでは語れない。
そこで書くとちょっと話が逸れてしまうことだとか補足説明だとか、
これをちょっと今回このポッドキャストというせっかく音声媒体もやってますので、
こちらで取り上げて別な視点補足なんかを含みながら発信していきますので、
ブログの方もぜひ見てもらいながら補足としてこちらも聞いていただけたら、
両方から目からと耳からとプラスアルファの情報も含めて、
皆さんの知識をアップデートすることができたらなというふうに思ってますので、
一緒に農業経営の価値筋を考えていきましょうというね、
終わりの話を終わりのセリフをこの冒頭で話してしまったんですが、
その記事の中から今日は肥料費、肥料のコストこれについて、
私の視点でちょっと語っていこうかなと思います。
皆さん肥料が高くて困っている今日この頃かなと思います。
ある時から肥料の価格が高騰してしまいました。
その高騰した価格ももうどうでしょうか。
3、4年、4、5年経っているかもしれません。
この価格に慣れてきたかもしれませんが、
今実際問題、肥料は経営費のどれぐらいを占めているか、
肥料コスト削減の考え方
皆さんパッと考えて出てきますか。
実はこれについては農水省が発表しているデータがあります。
肥料費は農業経営におけるコストの生産費のうちの
何%を占めるのかというのが、
作物別というか畑作、水道、野菜など各ジャンルごとに
これは算出されています。
その中で例えば水道水田作であれば9%、畑作であれば13%というのが
生産における肥料費の割合となっております。
なので、総じて10%前後は肥料によるコストだと言えますね。
水道であればまあまあおおよそそんなにぶれはないかなと思うんですが、
畑作って一言に言っても空き小麦からビートからそれから蕎麦も畑作ですかね。
多種多様な作物の平均値を出しているにすぎないので、
これが参考になるかどうかっていうのはまた別な話なんですけど、
おおむねこの畑作であれば13%というこのコストですね。
これを皆さんは高いと思いますか?それとも安いと思いますか?
これは農業に携わっている人またはそうではない人によって
感覚はだいぶ違うかなと思います。
その上でこの肥料コストを少しでも安く済ませようっていう人もいれば、
いやいや肥料は絶対に必要だからそこはそんなに気にしない。
価格はあまり見ないで必要なものを必要なだけ入れているという方もいらっしゃるかなと思います。
はたまた高い肥料を使った方がもしかしていいものが取れるんじゃないか。
例えばね有機肥料のように有機質が配合された肥料のもののように
比較的高いものだけどそれを入れたら例えば野菜が甘くなるんだとか
いいものが取れるんだとかそういうような感覚をお持ちの方もいるのかもしれません。
どういった考えでこの肥料というものを捉えていくのがいいのか
ここで私の考えをこれからお話しします。
まず肥料については決して安いものだとは私は考えていません。
水道であっても10アルあたり1万円ぐらいの肥料コストは
かかるのではないかなと思います。
例えばですよ肥料が今20キロ換算で
1体あたり2500円前後することが多いかなと思います。
2500円から3000円ぐらいの肥料水道であれば
3体もしくは4体ぐらい10アルあたり
使う方が多いのではないでしょうか。
だとすると2500円×4体だと1万円
3000円×4体だと1万2000円ですね。
ちょっと話をわかりやすくするために
10アルあたりの肥料費が1万円だったということにしましょう。
仮定です。
ここでいくと今年の肥料価格
今年の2025年の6月に価格改定があって
また今年も値上がりというような傾向にあります。
国連の発表ではだいたい果汁平均で
5.5%の値上げということになっています。
なので皆さんの肥料費も
おそらく1万円かかっていたとするならば
1万550円というような感じで
肥料費が加算でいるかなという風に考えられます。
おそらく肥料を使う生産者の皆さんからしたら
また肥料が上がるのかと
また生産コストが上がるじゃないかと
また金がなくなるというような感じで
思われる方も多いかなと思いますが
実際のところ5.5%の値上げというのは
この1万円が1万550円になる
10あるあたり550円の値上がりに過ぎないとも言えるんですね。
なので肥料は確かに高いですし
それがさらに高くなるというのは
心理的にもかなり負担は大きいかなと思うんですが
よくよく計算すると
農業における肥料の重要性
それほど莫大にコストが上がっているというわけでもないんです。
肥料の値上がりがあると
少しでも肥料の価格を
肥料コストを下げようとする方もいるかなと思います。
例えばリン酸の高い銘柄
これをやめてリン酸の低い低リン酸タイプの銘柄にする
これなんかは肥料コスト削減の王道かなと思いますが
これはですね
安易にやらないように
ぜひ気をつけてもらいたいなと思います。
カリやその他
クドだとかいろんな成分あると思いますが
全てにおいて共通の考え方です。
肥料が高いから
リン酸やカリ
クドの低い銘柄を選ぶ
これは決してやらないように気をつけてください。
なぜなら
仮にリン酸やカリの低い銘柄を使うことで
1体の肥料が2500円したものが2000円になったとしましょう。
500円も変わったら
結構大きいように変わりますよね。
3体入れている人であれば
1500円のコスト削減になるわけです。
4体であれば2000円のコスト削減になります。
これはなかなかパンチがあるようにも感じます。
そして実際パンチはありますね。
10割当たり2000円の削減ができたら
なかなかパンチはあります。
インパクトあります。
これは支出の観点から見ると
確かに効果的なんですが
実際のところ
農業、土壌の観点からすると
そして作物整理だとか
そういった生産の観点からすると
完全に的外れになってしまっているんです。
なぜなら
その作物が
その土壌が
リン酸が必要か
必要じゃないか
カリやクドも同様です。
ここを全く無視した
財務の観点からの
考えだからです。
リン酸やカリを減費することで
肥料を安く済ますことができた。
それによってどんな影響が及ぶかを
しっかり考えなくてはならないんです。
例えば水糖や
麦、それから各種作物で
リン酸は初期に
著しく必要とされる成分です。
分血が増えるだとか
根っこが晴れたとか
根粒の付きが良くなるだとか
こういったものに大きく影響するのが
リン酸です。
リン酸が過剰であれば
偶然にも低リン酸の
銘柄が効いてうまく
生育が進むということもあります。
ただしリン酸がそれほど過剰でないにも
関わらず、必要なリン酸を
減らすというのは全く理に
かなっていません。
そこでトータル2000円のコストを
削減したとしても
間違って1票、2票
2票はなかなかないかもしれませんが
1票や半票の
減収となってしまっては
肥料の管理と家庭の状況
もともこもないんです。
これ、人間で例えて言うならば
今、食費が高くなっています。
家計も厳しい人が多いと思います。
私も厳しいです。
そういった状況で
今は家計が厳しいから
いつも晩ごはんは
肉か魚を必ず入れて
タンパク質を摂るようにしていたけど
今年は、今回は家計が厳しいから
今月はですね、今月は家計が厳しいから
肉や野菜をやめておこう
というようになったとします。
そうすると、大人であれば
それほど
すぐに影響はないかなと思うんですが
そこにお子さんがいた場合
肉や魚がないと
これは栄養として
いいのでしょうか。バランスが取れていると
言えるのでしょうか。
成長期のお子さんがいる中で
そういったタンパク質が取れないと
これは支障が出てもおかしくないと思います。
もちろん、どうにも家計が厳しくて
どうにも経営が厳しくて
やむを得ずそうするのであれば
それはやむを得ないので仕方ありませんが
ちょっと目の前のお金が
もったいないからということで
栄養が取れてしまっては
そもそも良い生産ができません。
良い秋を迎えることができないんです。
あの時500円、10割当たり2000円
けちんなければ
普通に取れたものを
ここで大きく減収してしまうんです。
なので、肥料は決して安いものではないと思います。
経営の10%前後を占めるものです。
なので、これを安易に
減らしたり増やしたりするというのは
人間の経営の観点では
よく考えないといけません。
お金の問題ではなくて
土壌の観点から考えないと
この判断は得て失敗してしまいます。
土壌診断と農業経営
ビートだとか
玉ねぎだとかは下手すると
ちょっと一体減らそうかなというような
考えが簡単に出てきてしまうんです。
20キロ減らすというのは
もうこれは
たくさん肥料が入る作物であれば
そういうことを考えがちなんですけど
果たしてそれは正しい判断なのかというのは
ちゃんと考えないと
後々後悔することになってしまいます。
なので、ちゃんと土壌診断をしましょう。
リン酸は過剰なのか適正なのか
それとも欠乏しているのか
そういうのを考えた上で
入れるべきものは入れなきゃいけないですし
多いならそれは減らすべきです。
それはお金がかかるとかかからないとか
そういうことではないんです。
もし必要なら
お金がかかっても入れなきゃいけないんです。
今、農業の経営規模は
どんどん大きくなっていると思います。
40ヘクタール、50ヘクタール
なんていう規模感は
もはや普通になってきているかなというようにも感じます。
そうなると
よく採れる場所とそうでない場所
この差がかなり大きくなってくるんじゃないかなと思います。
今まで
なんとなくこのホジョウは採れないから
肥料売れようとかいう風に考えていた方も
ここまで来ると
もはや全部を把握しきれなくなってくると思います。
自分の勘と経験だけでは
物事がうまくいかなくなるんです。
そういった時に別な視点から
判断を支えるもの
それが土壌診断になるかなと思います。
そういったもので
肥料をちゃんと可視化して
自分の判断を支える一つの重要なツールとして
それを使っていきましょう。
さらに言えば
今はITが進んでいますので
スマート農業
これもすごく身近になってきていると思います。
GPSを使ったり
可変石やセクションコントロールなんかも
使ったりすることで
肥料の利用効率というのは
劇的に向上させることもできます。
なので闇雲に肥料を増やす
肥料を減らすということがないように
適切な場所に適切な量を入れることが
すごく大事です。
ブログ記事では
この音声だけでは
お届けできない
土質の見極め方
これも実は北海道の
同窓圏のサイトの中にある
土の素顔というページから
一部抜粋している写真と
私のつけているコメントなどがたくさんあります。
これを見てもらうと
黒木土の特徴だとか
データンドの特徴だとか
それから低地蔵だとか
水田が盛んなエリアだと
それから旗咲くが
重要なエリアと
全然全く違う
土の性質なんですね。
これらを踏まえて
土壌診断書も見比べて
どういう整備をするのが一番いいのか
この辺を考えていかないと
最適な答えはなかなか出てきません。
今うまくいっている人は
どうやったら
この重量だとか品質を維持して
コスト削減ができるのか
ここを考えたいですね。
逆に今取れていない人
良いものが取れていない人は
どうやったら取れるのか
最適な土壌改良だとか
こういうところに結びつく
ヒントとなりそうなことを
この記事でお話しています。
ぜひURLの方をアクセスして
学んでみてもらえたらなと思います。
10分以上喋ったんですが
この記事
まとめも含めて
ここまで喋ってまだ
第一章と第二章です。
まだまだたくさんあります。
引き続きこの記事から
別途お話したいことを
このポッドキャストでお話していきますので
ぜひ明日からも
引き続き聞いてもらえると嬉しいです。
一緒に学んで
一緒に知識をアップデートして
農業経営の価値筋を考えていきましょう。
ありがたいことに
Spotifyのポッドキャストでは
再生回数が500回を超えました。
5つのプラットフォームで
マルチ配信していますので
お好みの
プラットフォームから
私の配信を聞いてもらえれば
それで十分ですので
これからも聞いてください。
よろしくお願いします。
14:15

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