1. 土壌医あさひのオモテじゃ語れない農業トーク
  2. あなたはどうする?pHは高いの..
2025-10-09 11:44

あなたはどうする?pHは高いのにカルシウム欠乏。

「pHが高いから、うちの畑に石灰は関係ない」…
本当にそうでしょうか?

土壌診断書で「pHは高いのに、カルシウムが不足」と
診断された、一見矛盾した畑。
そこに石灰を施用するのは、
問題をさらに悪化させる可能性があります。

この放送では、そんな厄介な土壌をリセットする強力な資材、
『石膏』の正しい使い方を徹底解説。

「なぜ石灰ではなく石膏なのか?」を徹底解説します。

逆に、「馬鈴薯には石膏」という先入観にとらわれてもいけません。

#土壌改良 #石膏 #pH #塩類集積 #カルシウム欠乏 #土壌診断 #北海道農業 #馬鈴薯 #イモ #硫酸カルシウム #硫酸石灰 #石灰 #炭カル
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サマリー

このエピソードでは、pHが高い土壌におけるカルシウムの補給方法として、硫酸石灰の重要性が説明されます。農業現場における硫酸石灰の利用法や、他の石灰質材の選択肢についても考察され、特に芋の栽培における役割に焦点が当てられます。また、pHが高い状態でもカルシウムの欠乏が及ぼす影響について語られ、農業における資材選びの重要性が強調されます。最終的な判断は各農家に委ねられるべきであることが示されています。

硫酸石灰の重要性
おはようございます、あさひです。
このチャンネルでは、農家へ出入りする業者だけが知る情報や、
経営がうまい生産者が実践するテクニックなど、
知っているようであまり知られていない話を、
特児の視点で語っていきます。
ウェブ上には存在しない、オンリーワンの情報を提供していきますので、
ぜひフォローしてもらえると嬉しいです。
そして、一緒に農業経営の価値筋を考えていきましょう。
さて、今日のオモテじゃ語れないトークは、
土壌に関してpHが高いけど石灰を補給したい場合は、
どうするのかというテーマでお届けしていきます。
今日の内容は非常にシンプルです。
まず結論から言ってしまいますが、
この悩み、こういうシチュエーションに対して、
解答といえばもう一つしかありません。
硫酸石灰という資材を使うことです。
硫酸カルシウムと言われることもあります。
石灰にはタンカルだとか、木石灰だとか、
たくさんありますけど、その中の一つに
硫酸石灰というものがあります。
バレーショウを作っている方は、
もう常識的にそんなの知っているよっていうような
印象かもしれませんね。
硫酸石灰たくさん使われているかなと思います。
バレーショウ、特に加工芋の出荷先でおなじみの
カルビーポテトのカルビーさんなんかは、
この硫酸石灰を栽培の際に芋に入れるように、
芋の作る畑に入れるように指導していることも
多々あるかなと思います。
それぐらい芋にとって石灰は超重要な成分だからですね。
で、どうして硫酸石灰なのかというと、
芋は以前にもお話ししたように、
pHが高いと創価病が出やすくなってしまうという
デメリットがあるんですね。
なのでpHは上げたくない、だけど石灰は補給したい。
こういう場面で活躍するのが硫酸石灰なんです。
まさに芋に適した畑と、この今日のシチュエーション、
pHは高いけど石灰は補給したい。
これはもうほぼほぼ同じ状況ではないかなと思います。
なのでこういう場合には、
芋でどういう栽培方法を取っているのか、
どういう石灰pH矯正を行っているのか、
これが非常に参考になるわけです。
結論は今言った通り、
硫酸石灰を使いましょうということになります。
話は今日は正直これで終わってしまいます。
栽培方法と石灰質材の選択
こういう場合には硫酸石灰と覚えておいてください。
あまりに教科書的なのでちょっと面白くないかもしれませんが、
今日の内容はたった2分半で終わってしまうということになってしまいますね。
しかしこれだけでは話がつまらないので、
せっかくですから硫酸石灰についてちょっと深掘りをしていきたいと思います。
いや深掘りするといっても、
硫酸石灰を深掘りするというよりかは、
硫酸石灰を深く考えずに使っている方が多いような印象を私は持ってしまっています。
ちょっと印象がね、この言い方だったら悪いかもしれませんが、
芋には硫酸石灰だよねというような感じで、
深く考えずに使用していることがたまにあるんですが、
そういう場面に遭遇するんですが、
それ正直、硫酸石灰じゃなくても単カルでいいのではないか、
一般的な石灰質材でいいのではないかと感じる場面があるんです。
例えば、和霊礁栽培している農家さん、
pHを上げないように低pHで5.5くらいのpHで維持して芋を作っている方、
まさに爽化病対策でそういう土壌を維持している方がいるかと思います。
一方でpHはもう振り切って、土壌pHは6とか6.5くらい、
いろんな作物を隣作で作りますからね。
大豆とか小麦とか、特にビートなんか作るときには、
pHを上げないと生育が悪くなってしまいますし、
肥料の効率も悪くなってしまいます。
なので、他の3つの作物に合わせて、
和霊礁のときも高いpHで栽培するというケースが、
最近は増えてきているように感じます。
こういう場面で、
わざわざ乳酸石灰を使うのは、
私はナンセンスではないかな、
ナンセンスとまでは言わないですけど、
別に普通の石灰でいいんじゃないのかな、というふうに思います。
なぜなら、こういう考えを持っている方は、
もうpHにとらわれていないからです。
和霊礁を栽培するのに、わざわざpH低く下げなくても、
そんなに爽化病は出ていないし、何とかなっているから、
むしろpH高い方が芋の生育自体はいいし、
もう下げなくてもいいやって思っている方なのに、
なぜ芋のときだけ乳酸石灰を使うのか、
特にバイドマイツイキだとか、
こういう場面で株元に石灰が売れる場面で、
わざわざ乳酸石灰を選んでいる場面が、たまにあります。
いや、いいんですよ。
乳酸石灰を使っても別にダメではないんです。
ただ、pHを上げずに石灰を足したいという、
そういう思考ではもうなくなってしまっています。
そういう思考では、もうなくなってしまっているのにも関わらず、
乳酸石灰を選んでいるのは、ちょっと違うかな、
というふうに考えています。
わざわざ乳酸石灰を選ばなくても、
それであれば、もう単カルでもいいのかな、というふうに思うんです。
逆に、木石灰だとか、即効性のカルシウムが、
もしその乳酸石灰の代わりに入れるのであれば、
さらに生育は良くなるのではないかな、というふうに思います。
なぜ乳酸石灰を芋のときに使うのか、
なぜ乳酸石灰を芋のかぶもとだとか、
即効性のカルシウムと他の資材
芋を作るときに入れたら効果的なのか、
芋の生育だったり収量だったりに、
跳ね返ってくるかといえば、石灰が、カルシウムが効いているからです。
カルシウムが効くことによって、
芋の細胞壁が強くなって、多目に強くなったりだとか、
それから中心空洞が少なくなったりだとか、
そういうことが起こります。
やっぱり外部環境に対して、
カルシウムが効いていると細胞壁が硬くなるので、
すごく天候に対しても強い生育を維持することができますし、
品質も上がったりします。
なので、カルシウムが効いていれば万事OKなんです。
乳酸が入っている必要は特にないです。
石膏だとか、石膏ボードだとか、
こういうものを原材料にして、
安価な乳酸石灰を販売している業者さんもあるかと思うんですが、
もちろんそれも安くていい乳酸石灰を手に入れるという意味では、
すごくいいんですが、
パンカルでいいんじゃないでしょうか。
石灰でいいんじゃないでしょうか。
と私は思ってしまいます。
もちろん、そんな芋の近くにpHが上がってしまう資材を入れたら、
創価病が出るんじゃないか。
大丈夫なのかというような不安な意見もあるかと思いますが、
いやいや、もうpHは気にしていませんよね。
というような状況かなと思います。
そもそもので。
であれば、乳酸石灰である必要はないように、
理屈的には考えられます。
これは現場経験というよりも、科学的に、理論的に考えたらそうですよね、
というような疑問提起ですね。
現に乳酸石灰ではなくて、
硝酸石灰、硝酸カルシウム、
これを倍度毎追比に実施している生産者さんも一定数いるはずです。
硝酸石灰、硝酸カルシウムは即効性のカルシウムです。
非常に溶けやすく、
これは湿度でも溶けてしまう、
温度と湿度で簡単にベチャベチャに溶けてしまうほど即効性のある肥料で、
これを倍度毎追比に使っている方もいます。
ビートとかキャベツとかこの辺でも使う方は一定数います。
最近はちょっとかなり価格が高騰してしまっているので、
使いにくい資材にはなっていますが、
農業における資材選びの重要性
即効性があり、窒素をすぐ供給することができて、
しかもカルシウムも吸わせることができる、
かなり良質な追比資材ですね。
これらを使って芋を栽培している方もいます。
ということは、これは別にペーハーを度外視して、
ペーハー強制という観点ではそれほどパンチがない硝酸石灰かもしれませんが、
芋の場合、ペーハーを少しでも留めておきたい、維持したいという意味では、
硫酸石灰を使っていたのに、
今となってはもう硝酸石灰を使っている場面もあるわけです。
であれば別に硫酸石灰にこだわらなくていいという意味合いで、
ハンカルでもいいのではないかなというふうに考えているのが私です。
いやいや、そんなことをして生育が悪くなったり、
なんか創価病が出たりしたらどうするんだという方は、
もちろん実施しないでほしいなと思います。
よく誰々の言う通りにやったら全然ダメだったという不満を口にする方がいます。
確かにどなたかのアドバイスを聞いてやってみたらダメだったという、
ただそれだけの事実に過ぎないんでしょうけども、
実際その判断をしたのは誰でもない、他でもないご自身であるはずです。
なのでいろんな方がいろんなことを言ってくると思うんですが、
自分が一番同意できるもの、共感できるものを判断として、
刑判断として取り入れていくべきで、
その責任は助言をした人ではなく自分にあるべきです。
なのでそれは違うんじゃないかなと思うものは、
なるほど、そういう意見もあるのかということで、
スルーズではいいだけの話であり、
いろんな人がいろんなことを言ってくれると、
自分が一番共感できるものを選んで、
それを実施していけばいいのかなと私は思います。
さらに言ってしまうと、過去の配信でもお話ししたように、
農業はいろんな要素の掛け合わせで生育が変わってきたり、
収量が変わってきたり、品質が変わったりします。
なので一つの資材を何か特定のものを使ったからといって、
大きく変わることもあれば、変わらないこともあります。
いい方向に変わることもあれば、悪い方向に変わることもあります。
ある一つのケーススターディーですごい良かったからといって、
全く同じことを別の法上でやったら、
全然うまくいかなかったということもたくさんあるわけです。
なので誰かの真似をしてもうまくいくとも限らないし、
誰かの助言をそのままやったからといって、
うまくいくとも限らないわけです。
その人を信じるも信じないも、
どの判断をするかも皆さんの責任になるところですので、
私もそのためのヒントを提供していきたいなと思いますが、
最終的な判断、これは皆さんの判断です。
最終的な判断、これは皆さんのご自身にかかっていますので、
ぜひこの辺を間違わないようにしていってください。
私も可能な限りは根拠のある情報を提供していきたいなと思っていますが、
いろんなシチュエーションがありますので、
絶対はなかなか入れないというのが、
この農業における鉄則かなと思います。
ただ、ある程度のリスクは抑えておきましょう。
そういう観点で、この芋、そして石灰の性を、
これについて一つ言えることがあるとするならば、
品種ですね。
バレーションによって、
創価病体制のある品種、
弱い品種、たくさんあると思います。
生殖の芋の場合、
創価病に弱いことがかなりあるかなと思います。
なので、こういう新しいことに挑戦する際には、
比較的リスクの低い品種だとか、
場面だとか、補助だとかを選んでいくのが重要です。
加工芋の場合は、
わりかし創価病体制が高い方が、
高い品種が多いのではないかなと思いますので、
試すのであれば、そういう品種を選んでいって、
問題ないというのを確認して、
徐々に別な品種に移行していっては、
どうでしょうかというのを、
最後にご提案させていただきます。
ということで、ライブエピソードのタイトル、
本題からは解離した内容になってしまいましたが、
学校の授業も、話題から逸れた方が、
脱線した方が面白いということもあるかなと思いますので、
この辺は自分を正当化して、
今回はここで着地撮影をかなと思います。
最終的な判断は農家自身に
それでは、今日の内容が参考になった方、
いましたら、いいね、コメント、フォロー、シェアのほど、
してもらえると、すごく励みになりますので、
よろしくお願いします。
今後も現場で迷わない判断軸を、
一緒に作っていきましょう。
ではまた。
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