1. 土壌医あさひのオモテじゃ語れない農業トーク
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2025-11-14 11:34

秋小麦|【盲点】収量600kg=麦稈〇〇kg!!

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サマリー

このエピソードでは、空き小麦の収量や罰金の処理方法の重要性が詳しく説明されています。農業経営者は、有機物を有効に活用し、作物の健康を考慮しつつ、効率的な施用方法を模索しています。秋小麦の栽培においては、窒素分の使用が重要です。また、石灰と窒素を一緒に使用することで、微生物の働きが活性化され、分解が促進されることも説明されています。

罰金仕込みの基本
おはようございます、あさひです。
このチャンネルでは、農会で営業する業者だけが知る情報や、
経営がうまい生産者が実践するテクニックなど、
知っているようであまり知られていない話を、独自の視点で語っていきます。
ウェブ上には存在しないオンリーワン情報を発信しますので、
ぜひフォローしてください。一緒に農業経営の勝ち筋を考えていきましょう。
さて、今日のオモテじゃ語れないトークは、
知らないとヤバい罰金仕込みの常識です。
これはですね、かなり盲点だと私は考えています。
罰金を仕込む時に、やっている人とやっていない人が、
結構両極端で分かれる話ですね。
このひと手間をかけるかかけないかで、
有機物、これの有効活用が進むか、
それともデメリットとして、悪影響として補助に出てくるか、
ここが変わってきます。
良かれと思って罰金を仕込んでいるのに、
それが次の作の足を引っ張っている可能性すらあります。
なので、必ずこれはやってほしい、実施してほしいことです。
ということで、今日は罰金仕込みをテーマにやっていくんですが、
冒頭のですね、冒頭というか本日のタイトルですね、
これは皆さん分かりますかね。分かっている人は分かっていると思うんですけど、
意外と知らない人多いんじゃないかなと思って、
ちょっとこれは聞いてほしいなと、内容を聞いてほしいなというところで、
このタイトルで引き付けられたらいいなと思って設定してみました。
答えから、結論から言ってしまうと、
空き小麦の収量を10秒600キロ取った時、
この時の罰金の量はおよそ900キロです。
目安としては、始実収量の1.5倍の量の罠が発生します。
それぐらい罠の量は、なかなか大きいものになります。
この罠をどう使うか、ここがですね、非常に重要ですね。
世の中には、この罰金を、
例えば牛屋さんだとか楽農家さんに売るという人もいると思います。
1ドルいくらという形で買い取ってもらって、
お金に変えるという農家さんもいますし、
補助に戻す、すき込むという農家さんもいると思います。
どちらがいいというわけではないんです。
罰金と物々交換で廃品をもらう、牛糞をもらうという人もいると思うんですね。
そうやって牛糞を補助に施養するというのも、
これは一つの有機物施養になるので、
これはこれでいいのかなと思うんですよ。
ただ、近くに牛屋さん楽農家さんが少ないという方は、
この罰金を販売するか、すき込むかの2択になってしまうのではないかと思うんですね。
いずれにしろこの3択があるわけです。
いつも言っているように、唯一絶対の正解はありません。
皆さんの補助だとか、地域との関係性だとか、
周りの楽農家さんがいる、いないとか、
いろんなことが複雑に絡み合って最適解というものが生まれると思いますので、
これが絶対いいよということは言えないんです。
なので、一つのケーススタディとして、
有機物の施用方法
こういう場合はこうした方がいいよというのをお話ししていきます。
まず基本的な考え方として、
私は有機物は地産地消すべきだと思っています。
遠いところから肺皮だとか、こういう有機物を運ぶというのは運賃がかかりますし、
あまり社会全体に見ても効果的というか合理的とは言えないと考えていますので、
その近くのご当地にあるものを生かすべきだと思っています。
なので、その補助から生まれた有機物を外に出すのではなくて、
その補助に戻すのが一番の効率、それから物理性の改善、生物性の改善、
こういうところも含めて一番合理的ではないかなと思っていますので、
私の基本方針はバッカンはすき込むだと思っています。
ただしね、これ連作をしているだとか、その他にも麦と豆が非常に化作状態になっているだとか、
病気が発生しているだとか、そういう場合はこの限りではないので一概には言えないんですけど、
特別問題がない場合は基本的にはすき込むのが一番ベターなやり方かなと考えています。
10Rあたりね、1トン近くも試射購入すれば1トンになるかなと思いますし、
10票以上の収料を取っている方は普通に1トンを超えるバッカンの量が出ると思うので、
これを補助の外に持ち出すのはちょっともったいないかなというところと、
なんでせっかくそんなに有機物があるのに外に持ち出して別の有機物を売れなきゃいけないんだというところも
私は思ったりするので、基本的にはすき込むべきかなというふうに考えています。
この補助にバッカンを戻すときなんですけど、バッカンって要は麦わらなんですけど、
これ腐りやすいか腐りにくいか感覚どうでしょうか。
これは動物性の有機物と違って植物性の有機物、これは非常にCN比が高いですね。
CN比が高い。なので腐りにくいということが言えます。
腐るときに有機物は窒素を消費します。窒素がないとなかなか腐ってくれません。
なのでこの麦わらバッカンをすき込むと補助中の土の中の窒素が消費されます。
これがどういうことかわかりますかね。
つまり土にある窒素を消費するんですが、そこに窒素がもし少なければなかなかわらが腐らないということになります。
さらによかれと思ってプラウなんかをかけた場合、深く起こした場合、さらに腐るのが遅くなってしまいます。
プラウをかけて土の深くに埋め込んで、その2年後ぐらいにもう1回プラウをかけた場合、前々年の麦わらがそのままの状態で上がってくる。
こういうことはよく見受けられます。
これは本当に窒素危惧が起きている状態なんですね。
例えば、空き小麦の翌年の作が豆類だった場合、その豆のためにもと火をもちろん使用すると思うんですが、
このもと火、まさか緑火の分解に使われているとは思っている人も少ないかもしれません。
そうなんです。そうやってせっかく使用したもと火がわらの分解に使われてしまうんですね。
これってちょっともったいないなって思ってしまうのは私だけでしょうか。
もっと早く分解させておけば、この窒素が奪われるということが減るんです。
ある人はこう考えるかもしれません。
もし窒素を奪われるのであれば、その分多くもと火をやればいいじゃないかと。
確かにそうなんです。
そうやれば大豆の分も含めて窒素を供給できるかもしれません。
ただし、どうのみち分解させるのであれば、早く分解させておいた方が間違いなくいいんです。
なぜかそれは補助衛星の観点です。
長いこと、こういう漠漢などの有機物が土壌中にあるということは、
この未分解の有機物は病害中の住処となってしまうんです。
そこに変な病気、変な虫、これらが偽って翌年発生してしまうということが普通に起こり得ます。
窒素分の重要性
なので、早いうちに有機物、未熟な堆肥も含めて、
こういうものは少しでも早く分解させておかないと良くないことが起こってしまうんですね。
漠漢がどれくらい腐りにくいか。
これを示すために、やっぱり数値にするのが一番分かりやすいですよね。
CN比というものがあります。炭素率ですね。
この炭素率が先ほども言ったように高いほど腐りにくいんですが、
漠漢のCN比はおよそ40前後です。
一方で、牛糞、豚糞、これらのものは20未満です。
だから動物性の有機質はまだ比較的分解が早い、腐るのが早いと言えるんですが、
系糞はもっと早いですね。5とか7とか10未満だと思われます。基本的にはね。
なので、牛糞だとか豚糞だとかはそれよりもまだ遅いんですが、
動物性の有機質に比べると圧倒的に早いと言えます。半分以下ですからね。
こうやって比較していくと、漠漢がいかに腐りにくいかということが分かるかと思います。
なので、私が言いたいことはお分かりでしょうか。
漠漢を吸き込むときに必ず窒素分を採用しましょうということです。
ここで窒素が入るか入らないか、漠漢が腐るかどうか、これを大きく採用します。
正直何でもいいです。窒素分であれば何でもいいレベルで考えていいと私は考えています。
リューアンでもいいし、尿素でもいいし、系糞でもいいと思いますね。
有機物なので系糞はさらにいいと思います。
系糞は非常に効果が早い窒素肥料ですね。
世の中にはこれらを腐らせる効果のある微生物資材というものもありますので、
こういうものも非常に優れた効果を発揮します。
ただコストとの兼ね合いになってくると思うので、微生物を入れるのはすごく私は大賛成なんですけど、
各経営体によってコストをどれだけ投下できるかは変わってくると思いますので、
皆さんの財務状態を考えながら、そしてどこに投資するのかを考えながら、
この辺の資材は選定するべきかなと思います。
ということでこの辺の窒素を使用するというのは必須と私は考えています。
石灰と窒素の組み合わせ
なのでやってるよっていう方も多いと思います。
せっかくなのでここでプラスアルファもう一つ付け足します。
窒素を使用しているという方は少なくないと思うんですが、
私はさらにそこに奇石灰なんかをちょっと入れてみてほしいなと思っています。
生の石灰と書いて奇石灰ですね。
これを入れることによってどんなことが起こるか、
それはですね微生物の働きが活発になります。
そして窒素の効きも良くなります。
ペーハーのところで何回もお話ししているように、
石灰を使用することでペーハーが上がると窒素の効きが良くなります。
そしてペーハーが高いと微生物も活発に動きます。
ということは爆化の分解もさらに進むということになります。
なのでこの石灰と窒素を一度に入れることができる石灰窒素という資材は非常に優れた資材なんです。
ただし何ともここ数年は石灰窒素が非常に高い高級な資材となっていますので、
ちょっと荷の足を踏む方もいらっしゃるかもしれません。
なので無理に石灰窒素を使うということは私もちょっと言えませんが、窒素分だけでもいいです。
窒素がもしその補助にたくさんあるのであれば、
逆に石灰だけを奇石灰のような速攻性のある石灰資材を入れてみるのはすごく面白いかなというふうに考えています。
ぜひ試してもらいたいなと思います。
はい、ということで今日の内容は以上になります。
参考になった方がいましたらぜひいいね、コメント、フォロー、シェアなどしてもらえると嬉しいです。
励みになりますのでよろしくお願いします。
引き続き農業経営の価値筋を考えていきましょう。
ではまた。
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