農薬品切れの現状
おはようございます、あさひです。このチャンネルでは、農家へ出入りする業者だけが知る情報や、経営が上手い生産者が実践するテクニックなど、知っているようであまり知られていない話を、独自の視点で語っていきます。
ウェブ上には存在しないオンリーワン情報を発信しますので、ぜひフォローしてください。一緒に農業経営の価値筋を考えていきましょう。
さて、今日のおもてじゃ語れないトークは、今年発生した農薬の品切れ問題、それの解説と今後どうなるのか、2026年は大丈夫なのか、ここの展望について、私の調査した結果、私が各方面にいろいろヒアリングしたり、ウェブ上でもいろいろ調べてみたり、それをまとめた結果、私が今考えていること、これをお話ししていきます。
現場で私が足で歩いて、他方面回って、これは稼いだ情報もありますので、おそらくウェブ上にはそうそうないんじゃないかなと思う情報なので、ぜひこれは希少価値がある情報だと思って発信しますので、ちょっと耳を傾けてもらいたいなというふうに思います。
農薬がないと農業崩壊してしまいます。なので少しでもこれは来年に向けて、これはセーフティーネットだと思って、まず情報を入れてください。その上でどうしたらいいのかまでお話ししていきますので、ぜひ頭の片隅に入れていただければ、来年の営農も不安がなくなるかなと、なくなるまで言わないにしても、少しでも安心してもらえるかなと思いますので、ぜひ最後まで聞いてもらえたらなと思います。
まず今年2025年なんですが、各農薬、各作物に使う除草剤、それから殺虫剤、これを中心にいろんな品目で欠品が相次ぎました。
これはですね農協さんや商経さんもお構いなしにあらゆるところで欠品が発生してました。つまり卸し店でそもそも欠品が起こっていたと想定されます。卸し会社にも在庫がなかったんですね。
なのでそこから資材を仕入れる農協さんや各商店、商経などにも当然あるわけがないんです。もともと在庫をたんまり持っていただとか、何か理由があって在庫過剰であればもちろんあったかもしれませんが、その時に必要な分を仕入れて販売するというようなビジネススタイルをとっている会社さんであれば、そう簡単にはふんだんに在庫はなかったかなと思うんで、
すみません今年はなくなってしまいましたという状況に陥ったのではないかと思います。来年どうなるかというところまで含めて、まず結論から先に言ってしまおうと思うんですが、一番皆さんもねそこが気になりますよね。
なので2026年来年はどうなのかというところなんですが、おそらく農薬の品切れは今年だけでは終わらなくて来年以降も続く可能性が高いなと考えています。
ただし様相はちょっと変わってくるんじゃないかなと思っています。これは市場全体で物が足りないという状況から特定の有効成分、特定の商品だけが毎年欠品するというような厄介な状況への移行じゃないかなというふうに捉えています。
今回の配信を最後まで聞くことで、今後の品切れにしそうな可能性の高い農薬を推測予測して、そのための具体的な手を打つことができるようになる可能性がありますので、最後までぜひ聞いてください。
在庫戦略の転換
まず現状を正確に把握していきたいなと思うんですが、2025年の農薬はですね、まず8月末時点での出荷数量っていうのが前年比でプラス0.5%金額ではプラス3.5%らしいんですね。
なのでマクロで見れば市場全体の供給量っていうのはむしろ微増なんですよ。農薬が日本全体で足りないというフェーズは終わってるんですね。
なのになぜ我々の手元で品切れが起こるのか。これの答えは業界全体の在庫戦略の転換にあります。
皆さん実際に農業に携わっていて、例えばビートで虫が発生している、聞いたことのない虫が出ているだとか、カッパン病が大発生しているだとか、そういうものがあったと思うのが今年なんですが、いざ防御しようと思ったら農薬がないなんていう状態に出くわしたと思います。
これの原因がいろいろあるんですが、大きいのは今言った業界全体の在庫戦略の転換なんですね。
過去遡ると2023年から2024年にかけて過剰在庫とその後の値下げ競争、これが大きなメーカーというか農薬会社のネックとなっていました。
この反省からメーカー、卸、農協さんのように末端の販売店、ここら辺が今は極力在庫を持たない、薄在庫戦略をとっています。
そういう運用に舵を切っているんですね。
これはキャッシュフローを改善するための合理的な経営判断ではあるので、在庫を極力少なくするというのは農業界だけではなくて社会全体の今や常識となっていますね。
なのでその波に乗るかのように農薬の在庫もかなり少なくなっています。
ところがこの薄い在庫が我々農業の現場に携わる人間としては非常にリスクなわけです。
もしサプライチェーンのどこかで、ほんの少しの配達の遅延、流通の滞りのようなものが発生しただけで、それが卸し、ゆくゆくは末端の小売店の欠品に直結するという、そういう治安が当面続くということになってしまうわけです。
ではその遅延、少しの遅延、これはどこで発生するのか。
原因は大きく二つあると私は考えています。
一つは原体、農薬の原体です。もう一つは卸し、卸し会社です。
第一に原体、つまり有効成分の供給に関するリスクですね。
特に海外メーカーが非常に多いのが農薬ですね。
中国、インドのように製造を海外に依存する発酵系の成分だとか、難合成系と言われるちょっと合成に難しいと言われている成分。
例えば成分名で言ったらエマメクチンというのがあるんですが、これアファームとかに使われている成分ですね。
これがですね、該当するそうなんですね。
例えばそのメーカーの現地の環境規制なんかが突然強化されたり、それから工場の品質問題で生産がスポット的に停止したりするなんていうのは普通に起こり得ると思います。
この影響は依然として無視できない状況です。
なのでこういうことが起こり得ると、生産が滞る、流通が滞る、現場に物が入ってこないっていうのが全然あり得るんですよ。
その時にシナウス状態である日本の販売関係の店は、これでもう物が入ってこないと、物がないという状況になってしまうわけです。
対策とアクションプラン
一方でポジティブな動きもあるのはあります。
2025年の10月から大手化学メーカーのBASFですね。
ここが果樹向けの殺菌剤とか殺虫剤などで日本農薬を通じて独占的に供給される体制になったそうです。
なので特定のカテゴリーにおいては日本国内の供給が安定化に向かう兆しも見せているんですが、果樹って言うと日本全国で言えば該当する農家さんも少なくはないと思うんですが、
北海道で言ったら果樹っていうのはかなり限定的ですね。ニッチと言っても過言ではないレベルなので、これがすぐ効果が発揮されるかと言われたら、はなはな疑問です。
今一つ目のお話をしました原体ですね。有効成分の供給リスク。
2つ目に卸の構造です。先ほど述べた通りに卸は薄在庫運用を続けています。
農協さんJAもPOSシステムを導入したそうで在庫の可視化を進めています。
なので在庫管理についてはすごく透明性が出てきているのは間違いないと思いますが、ただしこれあくまでどこに在庫があるか分かるだけなんですね。
物理的に在庫量が増えているわけではないんです。
なので需要がピークに達した瞬間に特定の人気商品が蒸発するという現象は防ぎきれないのではないかというふうに考えています。
ここまでの話を一旦まとめてみましょう。
市場全体のものは減ってないんです。市場全体の農薬の量はほぼ減ってないです。
しかし流通段階の在庫が薄いため特定の海外由来の有効成分が遅れが発生した場合ですね。
この瞬間にその成分を使った製品だけがある地域だとかあるタイミングで品切れを起こす可能性は高いです。
これが2026年以降も続くと私は予想しています。
これが農薬品切れの新しい常識になるのではないかなと考えています。
なので基本的に農薬は潤沢にあると捉えていいんですが
特定の成分特定の銘柄だけがなぜか欠品を起こすということは
日常三次的に起こる可能性は高いのではないかなというふうに考えています。
はいということで我々はではどうしたらいいのか
農家それから生産法人だとかこういった人間はどんな活動というか対処をしていったらいいのか
ここについて具体的にちょっとお話ししていこうと思うんですが
私が考えているアクションプランは3つあるのでそれぞれ提案していきます。
一つは欠品広報リストを頭に入れておくことです。
まず来シーズン再び品切れを起こしやすい警戒の成分を把握しておきましょう。
ヒットは先ほどお話ししたエーマメグチンこれアファーム乳剤ですね
これいうものに代表される海外メーカーが主に特選的にというか販売している成分の農薬ですね。
こういうものは海外から輸入しないと入ってこないのでこれらはリスク高いかなと考えています。
逆に日本のメーカーが製造している農薬っていうのは比較的リスクは少ないのではないかなと考えて間違いないと思います。
なので農薬の製品名だけではなくメーカーまで確認して頭に入れておくことは大事ですね。
代替農薬の設計
そしてアクションプランの2つ目です。これは代替ローテーションを今すぐ設計することです。
もし今使っている主力農薬が警戒するべきリストに含まれている場合その農薬が欠品すること、欠品したらどうするかこれを前提に代わりのプランを2つ以上考えておきましょう。
例えばアファーム乳剤が使えないのであれば他のBT剤だとかスピノ神経の剤だとか他の系統の剤で代用はできないか
これを各作物ごと防御対象ごとに考えておくことが重要です。
冬の間農業できないのでここの間ですべてリストアップして対策を練っておくというのはすごく大事かなと思います。
シーズンが始まってから探していてはもはや手遅れになってしまいます。
そしてアクションプランの3つ目は十分な量を事前に確保しておくということです。
ちなみにすべての農薬を純宅に確保する必要はないと思います。
これは資金効率が悪化してしまうだけなので狙うべきは先ほど言った欠品広報に上がってくるもの、銘柄これを優先的に純宅にいつもより多めに在庫しておくのが一番安排かなというふうに考えています。
特に近年は異常に高温だったり異常に湿度が高かったりで病気それから虫がすごく出やすいかなと思います。
出やすいのであればその分一回傍所を増やそうかというふうになってもおかしくありません。
実際2025年も傍所を急いでやりましょうというような通達が各地で出されていたと思います。
そういう時にそのファックスが流れた瞬間に各農家さんはまず井の一番に農協に走ると思います。
農協で欠品になったそしたら最寄りの商店だとか取引している商系業者に連絡が行くと思います。
そしてそこでも物がなくなるわけです。
ここに至ってからではもはや手遅れなのでそういう状況が起こるかもしれないということを見越して多めに数量を確保しておきましょう。
こういった農薬殺虫剤とか殺菌剤っていうのはその年しか使わないっていうことはあまりないかなと思うんですね。
仮にもし万が一必要がなくて使えなかったとしても翌年使えばいいじゃないかというようなそういう発想も私はあるかなと思っています。
農薬一本高い銘柄から安い銘柄までたくさんあると思いますがそれほど高級な農薬ではないパターンが多いのではないかなと思っています。
すごく高いものもあるんですけどそういったものはちょっと手が出づらいかもしれません。
だとしたら代替できる農薬を探しておいてそれをちょっとね1回分余計に確保しておこうかなどと考えておくのはこれはね経営上のリスクマネジメントに通ずるところですのでぜひこれも考えてアクションしておきましょう。
海外由来商品の警戒
はい以上が今回の内容のすべてになります。
一旦ここで一旦というかね本日の内容を予約しておきますね。
農薬の品切れっていうのはまず特定の有効成分に集中して継続する可能性が高いと私は考えています。
これが一つ目です。
全部で3つあります。
2つ目に警戒すべきは海外由来の商品ですね。
海外メーカーが生産している成分だったり銘柄です。
3つ目はこの対策ですね。
だいたいローテーションだとか早期に潤沢な分を確保しておくだとかそういったことをぜひ実施しておきましょう。
今日の内容が参考になったと思ってくださる方がいたらぜひいいねコメントフォローシェアなほどしてもらえると嬉しいです。
励みになりますのでぜひ宜しくお願いします。
今回の内容はもう有料級じゃないかなと思って自負してるんですがいかがだったでしょうか。
結構気合いを入れて私まとめてみました。
ヒアリングも各方面にしてみました。
結構これはコストが時間と手間っていう意味でコストがかかっているのでそう頻繁にはできないかなとは思っているんですが
ちょっと有料のメンバーシップのようなものを開設してこういったものを週に1,2回お届けするっていうのも面白いかなとは思っています。
無料配信で平日毎日配信は引き続きやっていこうと思うんですけど
プラスアルファでもしこういうネタお届けしてほしい聞きたいという方いましたらちょっと私の方にコメントしてもらえればすごく嬉しいです。
Xの方もやってますんでこっちでコメントとかしてもらってもすごく参考になりますんで
ぜひ何かお声を聞かせてもらえればより皆さんの役に立つ情報発信していきたいなと思ってますんでよろしくお願いします。
では引き続き一緒に農業経営の価値筋を考えていきましょう。
ではまた。