1. 土壌医あさひのオモテじゃ語れない農業トーク
  2. 水稲|リン酸過剰でも入れた方..
2025-11-11 09:31

水稲|リン酸過剰でも入れた方がいい?【解説します】

土壌診断書|リン酸減肥で失敗する理由
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#農業 #肥料 #土壌 #土壌改良 #土づくり #北海道 #土壌医 #農業経営アドバイザー #水稲 #ケイ酸
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サマリー

水稲におけるリン酸の必要性とその過剰問題について考察します。特に、北海道の低温がリン酸の吸収に与える影響や、過去の施肥方法の見直しが重要であることが強調されます。

00:06
おはようございます、あさひです。
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リン酸の必要性と影響
さて、今日のオモテじゃ語れないトークは、水稲|リン酸は必要なのかどうか、
これについて語っていきます。
まず結論から言うと、水稲|リン酸は必要です。非常に重要な行文です。
なので、もし欠乏しているような水田があったとしたら、
そこではリン酸がないことによって、水稲の生育不良、そして減収ということに
つながってしまうと思います。
ただ、ここで一つ問題があると思います。
多くの水田では、リン酸過多の状況が続いていると思います。
皆さんの水田、水田じゃなくてもそうかもしれません。畑でもそうかもしれませんね。
ほとんどの保生では、リン酸が過剰に存在しているのではないかなと思います。
これは北海道の特徴ですね。なぜこのような状況になってしまったのか。
これについては、知っている方は知っていると思うんですが、
リン酸という成分の特性にあるんです。
リン酸ってどういう時に吸われやすくて、どういう時に吸われにくいか、
ここがですね、分かっているか分かっていないかなんですね。
リン酸というのは、気温が低いと吸収が著しく悪くなってしまいます。
なので、北海道というのは春先非常に寒い、
地温も上がらない低温続きの春だったことだと思います。これまでは。
なので、リン酸を少しでも多く使用することによって、
吸えない中でもいっぱいあるんだったら、少しでも吸えるんじゃないかというような発想で、
リン酸が多めの銘柄、これを選定して元日として使用していました。
ところがどっこいですね。
ここ数年、数年どころじゃないですね。もう10年以上前からだと思うんですが、
過去昭和の時ほど、それから平成の初頭ほど、すごく春先が寒いということは減ってきたと思います。
過去のリン酸過剰製品による影響が、今かなり問題になっているかなと思うんですね。
低温とリン酸の吸収
土壌診断をしたら、リン酸は基準値を突き抜けて過剰に存在しているというような保障が多いかなと思うんです。
その経緯としては、今お話しした通りなんですが、
皆さん、農家さんの悩みの種としては、ここでリン酸を減尾しては、
もしかしたら生育が悪くなってしまうんではないか、減収してしまうんではないか、
というようなリスク、悩みが、不安がよぎるかなと思うんです。
実際によく聞かれる質問です。
リン酸を減尾したことが過去にあるんだけど、実際に減尾したら、
生育が悪かったと、ダメだった、失敗したということで、
リン酸は過剰だけど、リン酸の高い肥料を使っているというケースは少なくないです。
ただし、これについてはですね、私は少し懐疑的です。
先入観というのもかなりあるかなと思っています。
減肥した年に、もし低温が続いていたら、低温続きの年だったら、
それは高いリン酸肥料を入れようが、少ないリン酸肥料、減肥銘柄を使っていようが、
生育は悪いはずなんです。
こういう年にたまたま減肥していると、やっぱりリン酸って入れないとダメだよね、
というような感想、これを思ってしまうんですね。
なので、実際に減肥した年がどうだったか、気温がどうだったかというのは、
考察として絶対に入れなければならない要素です。
そしてさらに、よくこれも聞かれる質問なんですが、
土壌診断書に出てくるリン酸の数値って、これ吸えないリン酸も入っているんだよね、
というような質問、コメントをよく私は聞くんですが、実際そんなことはないんです。
分析方法によるんですけども、土壌診断書のリン酸の数値というのは、
基本的には有効体リン酸と言われるものを測定しています。
有効体ということは、これは作物が吸えるリン酸を測定しているんです。
なので、ここで出てくる土壌診断書に載っているリン酸というのは、
吸われるリン酸だと捉えてまず間違いないと思います。
私はそういうふうに考えています。
リン酸の分析の方法について多少変わってきますが、
おおむね吸えるリン酸だと捉えていいです。
ここの説明については過去の配信でお話ししていますので、
概要欄に過去の配信リンクを貼っておきます。
ぜひこちらを聞いてみてください。
ここで皆さんの土壌診断書、どっちのリン酸測定方法が取られているかで、
ちょっと考え方が変わってくると思いますので、
ぜひご存じない方はこちらの配信からインプットしてもらえたらなというふうに思います。
合理的な施肥戦略
なので、リン酸が過剰に存在しているのであれば、
私としてはリン酸原皮一択と言えます。
あるんだから吸えるはずなんです。
だから減らしても大丈夫。
減らすと言ったってゼロにするわけではなく、
例えば汎用的な銘柄でいけば14の10の10とか、
14の減らしても7とか8とか、
それぐらいまで減らすのは全然許容範囲かなというふうに思っています。
さすがにゼロというのはちょっと心配かもしれませんね。
私もそれはちょっと心配だなというふうに思いますが、
実際リン酸適宜なしでやっている方も稀にいるんです。
リン酸過剰だからリューアンだけでやっているよという方もいるんです。
そういう人たちが極端に収量を落としているかというと、
決してそうでもないんですね。
なのでリン酸適宜しなくてもいけるんだなと、
私も改めて感じたりすることもあります。
ただやっぱり精神的にもちょっと心配だと思うので、
リスクがあると思うので、ゼロではないにしても、
一桁台のリン酸は入れておいても最低限あってもいいかなとは思います。
その選択をすることで簡単に肥料の1体のコストというのは
300円とかかかるはずなんですね。
それが2体3体使うと思うので、
1000円弱の10割あたり、1000円弱のコスト削減につながるかなと思います。
ちなみに水道に関する施肥方法では、
全層施肥と側上施肥の2つがあると思います。
多くの水道農家さんはこの2つを併用していると思います。
リン酸を減肥するにしても、全層と側上の両方を減肥する、
もしくはどちらかを減肥するというように複雑なパズルを構成することができます。
いろんなパターンがあるんですね。
私は一般的に推奨しているのは、全層を減らすことですね。
土壌診断をするとリン酸が過剰にあるということは、
その保障にはどこもかしこもリン酸がたくさんあるというふうに考えてまず間違いないです。
この保障にはたくさんのリン酸がある。
だけど初期生育にもしリン酸が不足してしまうと、
活着後の分欠が悪かったり、
初期で水道が生育が悪いと後々取り戻すことはなかなかしんどいので、
分欠は最低でも確保しておきたいです。
なので側上にはそれなりにリン酸が入っている銘柄を選定して、
それを20キロとか30キロ入れる。
これによって最低限のリン酸は株元に入れることで補うことができる。
それ以外のたくさんの物量も使う全層製品に関しては、
水道原皮の銘柄を使用することで、
必要最低限のリン酸は入れると、
リスクも最小限に抑えることができる。
収量は今までどおり、それかそれ以上の収量を期待することができるということで、
こういう設備体系を私は一般的には提案することが多いです。
ただしこのやり方にもし少しでもリスクを感じるのであれば、やるべきではないです。
なんだかんだ言って、作り手の印象というか先入観というのはかなり重要です。
やっぱりダメだったというふうになるようでは、
だったら最初から入れておいたほうが精神衛生上いいわけですね。
なので作り手の同意を得てやっていくのが基本的に私のスタンスですし、
無理やりこのやり方をやってもらうということは私も実際にしません。
なので、そしたらそれでもやっていけそうだね。
ちょっとチャレンジしてみようかなというふうに思ってくださる方については、
ぜひこれをやってみましょうということを、
ちょっと手を取って先導するような形でやってみますが、
ここに一末の不安がある方には全くお勧めしません。
もしやるにしても補助一筆という少ない面積から試してみてほしいなというふうに思います。
ということで、今日の内容は以上になります。
水筒とそれから過剰であるリン酸にどう対処するか、ここについてお話ししてみました。
参考になった方がいましたら、いいね、コメント、フォロー、シェアなどしてもらえるとすごく嬉しいです。
励みになりますのでよろしくお願いします。
では引き続き農業経営の勝ち筋を考えていきましょう。
ではまた。
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