00:06
建コンのアレこれの建コンのアレです。よろしくお願いします。
今回は番外編を撮っていきたいと思います。
番外編の中でも質問コーナー、質問回答コーナーです。
私のTwitterアカウントの方にいただく質問の中で、
比較的多いものの中で、残業についてお答えしていきたいと思います。
よく多いパターンは、残業にもいろんなパターンのご質問があるんですけど、
多いパターンは、建コンのいろんな企業の中で、比較的ホワイトな会社ってどこですかとか、
あの会社とこの会社で残業が少ないのはどちらでしょうかっていう質問が多いんですが、
これは期待する答えじゃないかもしれないけど、
企業によってあっちが多いこっちが少ないってことは、まずないと私は思います。
その理由を今日は解説していきたいと思います。
題して、残業のメカニズムを解説すると。
これ建コンの企業のですね、建設コンサルタント企業の残業のメカニズムを説明していきたいと思います。
きっといろんな意味で、なるほどってなってもらったらいいなと思ってます。
では参ります。
まずですね、建コンの仕事の特徴、これをまず整理していきたいと思います。
建コンの仕事の特徴は2つあると思ってます。
1つは、建コンの仕事っていうのは受注をしてから執行して、そのプロジェクトを行って、最後納品をする。
受注・執行・納品、この順番で行われるビジネスモデルだということです。
納品っていうのは、検討のレポートとか図面とか数量とかそういったものを納品するんですけど、
2つ目、今のが1個目の特徴。
2つ目の特徴は基本的に複数のプロジェクトを掛け持ちします。
これが2つ目。
この2つの特徴をベースにして話していきたいと思います。
1個目の特徴、建コンの仕事は受注・執行・納品の順番で行われるっていう特徴は、
ちょっと整理をすると製造業と比較するとわかりやすいんですけど、
製造業は作って、設計とか企画をして設計をして製造をして、
作ったものが売れて初めてお金が入るっていうか、何個売れるかとか、そういう話なんですけど、
03:00
そうするとどれぐらい生産するかっていう生産量によって生産する拠点の忙しさって変わると思うんですけど、
それ全部自社のある程度計画コントロールに基づくんですよね。
一方で建コンの会社っていうのは受注・執行・納品の順番なんで、
先に受注してからやるんで、やるっていう前にまず契約行為が発生してるっていうことなんですよ。
その中で忙しさをコントロールすることの難しさっていうのがちょっと聞いてきます。
じゃあ、そういう背景で残業っていうのをちょっと分析していくと、
例えばなんですけど、ある、例えば4人とか5人とかのチームがあるとします、仮に。
チームの中のリーダーがいて、そのリーダー、部課長ですね。部長とか課長ってことにしましょう。
その人が受注をすると、仕事を受注してくる。
で、4人5人のメンバーでそれをこなすっていうのを仮に仮定します。
っていったときに、1年間でちょっとの業務しか、要はちょっとのプロジェクトしか受注しないで、
少ない案件を時間かけてやるという場合で、
例えばそうなってくると、毎日3時にはもうやること終わってる。
5時半までの2時間半は暇してると。
こういう状態にしておけば、残業は発生しないですよね。
要は4人5人のメンバーにとって、超楽勝なボリュームしか受注しない。
楽勝なボリュームしか受注しない。
コップで言ったら7割までしか水入ってなくて溢れてないっていう状態。
この状態だったら残業が発生しないんですよ。
だから極論をしちゃえば、健康の仕事もやりようによっちゃ残業をゼロにすることってできるんです。
受注する量を減らしちゃいと、そんだけのことなんです。
っていうのがまず背景というか、そこまではいいですよね。
ただ現実はそうじゃないと。
現実はそうじゃないんで、なんで現実がそうじゃないのかっていうところが理解できると、
残業があるってことのメカニズムがわかってくると思います。
最初に言いそびれたんですけど、健康の仕事は実際残業は多いと思います。
どことどう比べて多いかって私あんまり分からないけど、でも多いと思います。
で、なんで多いのかっていうのをこれから現実の話をしていきますね。
で、①、現実はどうかというと、企業っていうのは営利団体なので、社員を暇にさせちゃうと企業は損するんですね。
06:01
さっき言ったみたいに、みんなが3時で仕事をやること実際には終わってて、
5時半の定時までは暇してるっていう状態は企業としてみればすごく損なんです。
なんでかっていうと、これは月給っていうシステムの特徴でもあります。
社員が3時から5時半までの間、暇をしてても仕事してても払う月給は一緒なんですよ。
それが月給っていうシステムなんです。
これがアルバイトみたいに、3時に終わったら帰っていいと。
で、3時までの時給しか払わないんだったらちょっと話が変わってくる。
だけど基本的に健康の多くの企業は月給で支払ってるので、月給っていう形にした時点で、
その月給の定時の時間一杯なるべく働いてもらった方が企業としては得なんですよ。
だから企業っていうのは社員の定時一杯の労働量っていうかパフォーマンスを見越して受注目標を設定します。
あなたの部署は5人プラス課長が1人で部長が1人いますねと。
例えばですね。
っていうことは普通に働いたらこんぐらいの受注量をこなせるはずですよね。やってくださいっていうのを企業が受注目標を設定します。
で、この受注目標を各部署は達成しようと。
頑張るせいで3時で終わり、実際は終わりみたいな。
残りちょっと雑誌でも雑誌学会見ようかなとか受験勉強しようかなとかいうことできないんですよ。
そうならないように受注目標を設定されちゃうからですね。
っていうのが①番、企業側の都合。
②番、これは部署の都合です。
で、この②番が一番重要だと私は思ってます。
②番、部署では何が起こるかっていうと、
目標と部署の実態のバランスが取れてないパターン。
これが結構多いと思うんです。
どういうことかっていうと、
馬鹿正直に目標だけを追い求めて受注しようとする人っていうのがいる場合があるんですね。
だから目標を設定するのはしょうがないとしても、
その目標だけ見て、自分たちの組織、チームの、自分のチームのメンバーがどんだけ忙しくなおうが関係ない。
目標がだって足りてないから受注しなきゃ。
みんな一生懸命アップアップ残業いっぱいしてんのに、残業すでにしてるのにもう一件取るぞ。
なんで取るんですか。だって目標に足りてないから。
このパターンが一番残業の原因になっていると私は思ってます。
場合が多い。そういう傾向が多い気がします。
逆に言うと、メンバーの負担を考えて目標には達してないけど、
09:06
でも今のチームで言ったらこれが限界だと。
もうこれ以上取ったらみんなしんどいから目標に達してないけどしょうがないわ。やめよ。
って言えば、残業は過剰に多くならないはずなんですよ。
さっきの話と一緒で、3時で暇ってことはさすがにないけど、
でもめちゃくちゃ残業するレベルまで受注しなくてもいいわけで。
要はもう何度も繰り返して言いますけど、受注するボリュームをコントロールするだけの話なんです。
忙しくないぐらいの受注量にしとけば、残業っていうのは減らせるんですよね。
それがね、うまくいってないっていうことだと思うんですね。
そう言っても、じゃあそういういっぱい仕事を受注しちゃう部長とか課長が、
頭悪いかっていうとそうじゃなくて、
ちょっとその仕事を受注しちゃう人のマインドがどうなってるかってことをちょっと説明すると、
まずぴったしにするってことは難しいんですよね。
全員がぴったし5時半に帰れるぐらいの仕事量ってのはちょっと難しいんですよ。
っていうのが一つ。
もう一つは、これちょっと3番目に入ってくるんですけど、
3番目の要因ね。
変動があるんですよね、忙しさって一つのプロジェクトでも。
この時期、例えば半年間のプロジェクトでも最初の3ヶ月はマイペースにできるけど、
でもこの競技が終わった後はすごい急がなきゃいけないとか、
この競技が近づいてきたら忙しくなっちゃうとかね。
そういう設計とか計画のプロセスの中には下水の機関と競技したり、警察機関と競技したりとか、
そういうパターンなんかもあるし、議会の対応とかもあったりして、
どうしても山谷があるんですよね。
その山谷っていうのは流石にコントロールしきれなくて、
そのタイミングに限っては残業が発生してしまうってことはなかなか避けられない。
また複数駆け持ちしてるんで、その山が重なってしまう場合もあるっていうことです。
何を言おうと思ったかっていうと、
そういう波はあるにせよ、世の中多めに受注をしてしまう部署っていうのがしばしばあって、
その人たちが何で受注を多めにしちゃうかっていうと、
結構ね、業務の募集がかかるわけですよね。都道府県とか国土交通省から。
業務の募集がかかるときっていうのは、要はそこに課題があるんです。
老朽化してしまっている堤防があるとか、老朽化してしまっている橋があるとか、
12:02
あるいはこのトンネルができたら、こういうふうに地域の活動、生活が便利になるとかね。
で、それをやってあげたいって思っちゃうスピリットの熱い人がいるんですよね。
で、私の感じる限り多めに仕事を受注してしまうタイプの人っていうのは、
別にお金儲けをすごいしたいわけじゃないし、欲深いわけではなくて、
すごく社会貢献したい人っていうパターンが多いと思います。
だけど、昔はそういう人についてくるの当たり前だろっていうテンションである場合も多かった気がする。
そんな印象があります。部下は俺についてこいみたいな人が多かったような気がするんだけども、
今の時代はね、たとえその資格を持ってて業務を受注する権利がある人が、
目の前にすごくやってみたい仕事があったとしても、できればメンバーの意思を確認するってすごく大事だと思うんですよね。
こんな仕事あるんだけどお前どう?って、でもやっぱ厳しいかなどうかなって聞いてあげるとか、
ものすごいやりたかった時に勝手に取って、取ったからやれよやるぞって言うんじゃなくて、受注をしたり目指す前に話をする。
うちのチームちょっと今忙しいけど、でもこの仕事こういうふうに社会性が高くて、
自分はチャレンジしたいと思うんだけどどうかなっていう、そういうコミュニケーションが取れてる組織と取れてない組織で、
一つ残業を同じ時間するにしてもメンタルへの負担って全然違うと思うし、
そういうメンバーの総意で受注量をコントロールするっていうマネジメントが、
そういうマネジメントが私は今まで以上に健康の個々の、かとかぶっていう単位のチームに求められるんじゃないかなって私は強く思います。
一つ外的要因があるのは、さっき山がかぶってしまうとどうしても忙しくなるっていう話をしたと思うんですけど、
これは国土交通省とか自治体も含めた近年の取り組みで、今までは年度末、いわゆる2月とか3月が締め切りになっている業務ばかりだったんです。
どうやってもどうやっても2月と3月は絶対に山がかぶっちゃうっていう、そういう状況だったのが、
15:02
それをばらけさせるっていう取り組みが進んで、今ではかなりプロジェクトの締め切りがばらけるようになったんですね。
これは私はすごい効果的面だと思っていて、山をコントロールできる。
あっちが終わったから次こっちにかかろうみたいなことがすごくやりやすくなったなって思ってます。
だからそれによって、業界全体の残業の極端さっていうのはすごく緩和されたと思ってます。
もう一つは、そうであっても、やっぱり受注をした段階で半年先とか1年先とか、そういう長いスパンの仕事の山谷を正確に把握するのってやっぱり難しいんですよね。
これをやったらどれくらい忙しくなるかって、なんとなく感覚でしかわかんなくて。
で、それをやるってなったら2人しかメンバーは当てられないとか、やばくなったら2,3人補充しようとかってやっぱり難しいっていうかね。
メンバーを柔軟にやりくりするのも簡単ではないし、ボリュームを半年分正確に見通すっていうのは簡単ではない。
これについてはもしかしてだけど、AIとかデータサイエンスでね、そういった業務ボリュームの情報をストックしていって、見通しの精度を高めるとかっていうことはもしかしたら今後出てきたりするんじゃないかななんて思ってます。
とにかく残業の原因の一つは忙しいのにさらに受注しちゃうっていうことが起こる場合がある。
もう一つはボリューム、そのプロジェクトのボリュームを正確に見通すことっていうのが簡単ではない。
この2点、その後者、正確に見通すのが難しいってことについてはAIとかデータサイエンス、ビッグデータっぽいもので何か解決する余地はあるんじゃないかって思います。
他方の忙しいくせにさらに受注しちゃうっていうことは、世の中の健康のチームに責任を持っている管理職の人がメンバーの状態をよく気にして、目標に足りてるか足りてないかだけじゃなくて、チームの状態も合わせてバランスをとって受注計画をする。
受注をコントロールする。負荷をコントロールする。そういうことをこれからさらにどんどんしていくのが当たり前になってほしいなと。そんなふうに思います。
ぜひもしこれを聞いている未来の管理職になるような世代の人は、今のうちからそれをぜひ意識して、今管理職じゃなくても、きっとこういう管理が、こういうマネジメントがいいんだろうなっていうのを今からイメトレして、一緒に業界を変えていくみたいなことが起こったらいいなと。
18:10
私は勝手に思っています。
1回目の配信でも言ったんですけど、私はこの健康という業界が結構好きなので、悪いところはあると思っていて、
一つがやっぱり熱い思いのままに忙しくてもなお仕事をとっちゃうということは一つ典型的な良くない傾向だと思っているので、何かもっと変わっていけたらいいなと思っています。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。