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建コンのアレこれの建コンのアレです。よろしくお願いします。
本日、ちょっと久しぶりのアップロードというか配信になりますけれども、
ちょっとですね、年度のまたぎなのでバタバタしてまして、最近撮れなかったんですけど、
今日は質問回答コーナーというのをやっていきたいと思います。
私は前回でもお話ししたんですけど、
Twitterのアカウントを2年前くらいからやってまして、そこに質問を寄せられるんですけど、
その中で特によくある質問に答えていきたいと思います。
今日は〇〇社、この会社の雰囲気を教えてくださいとか、イメージを教えてくださいという質問が多いんですよね。
大手4社ありますけど、それぞれ建コンのアレさんの印象を教えてくださいとかですね。
この会社とこの会社を考えているんですけど、印象を教えてくださいという質問があります。
私がそれにいつも答えているのは、会社によって雰囲気というのは、いわゆる社風というのはないんじゃないかというのが私の持論なんです。
社風というのは幻想だと。
どういうことかというと、部署ごとの雰囲気というのは結構あって、
それはあるけど、部署ごとでも会社でまとまった雰囲気というのは、私はほとんどないんじゃないかなと思っているんですよ。
部署というのは、部課長が日常的に社員と接して、仕事のやり方だとか、連絡をこういうタイミングでこういうふうにあげなさいとかですね。
あるいは、1年間の業務をどういうふうにやっていくかというようなこととかも、部課長の裁量でやることが多いので、
そういう部とか課の雰囲気というのは必ずあると思うんですけど、
例えば、うちの会社でも、どことはちょっと言えないんですけど、全然違うんですよね、部署によって雰囲気が違います。
人によっても違うし、業務の内容によっても違うんですよ。
現地調査が多い部署とか、例えばサボーダムをやっているところとか、地質をやっているところなんかは本当に山に入ってたりするわけですけど、
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そういうフィールドワークを、特に地質なんかは学生さんの頃から研究としてやっている人なんかが入ってきたりするパターンがあるので、
やっぱりそういう人が集まっている独特の雰囲気みたいなのもあるし、
あるいはね、交通計画をやっているようなところとか、町作り系の人なんかは、
同期で飲んだ時に作業着なんて着ないよって、当たり前なんですけど、計画系やっている人達って作業着着ないんですけど、
それは私は当たり前だなと思ったんですけど、ダムの部署の人がですね、「作業着持ってないの?」とかってびっくりしてて、
びっくりしなくてもそれはそうじゃんって思ったけど、そういう風に雰囲気があるんですよ。
そういう感じで、雰囲気が全然違うってことです。全然違うんです。部署によって、同じ会社でも。
というわけで、あの会社とこの会社の雰囲気っていうのはやっぱり比べられないと思うんですよね。
よく私が質問箱で答えている例は、群馬県と栃木県とどっちの飲食店が美味しいかみたいな話で。
いやいやいや、群馬県にもいろんな飲食店あるし、栃木県にもいろんな飲食店あるし、それを一つに括ってどっちが美味しいなんて絶対言えなくて。
いや、もしかしてですよ、中華で比べたらこういう文化の背景があって、中華料理はこっちの方が美味しいとか、
蕎麦はこっちが美味しいとかあるかもしれないですけど、飲食店って比べちゃうとやっぱり厳しいよねっていう。
そういう話かなって思ってます。
でですね、この部署によって違うっていう話をちょっとここではもう少し掘り下げてみたいと思っていて。
っていうのは、例えば製造業と比べてみると、アップルコンピューターっていう会社ありますよね。
iPhoneとか作ってる会社ですけど、あそこ私何人ぐらい社員がいるかわかんないですけど、多分何千何万と社員さんがいる中で、作っているもののバリエーションって少ないですよね。
iPhoneのバリエーションとMacBookとか、コンテンツの事業部とかもあると思うんですけど、ソフトウェアもあると思うんですけど、それにしても少ない。
少ないっていうのは何と比べてるかっていうと、我々建設コンサルタント業界の人間は1人で1年間に何件も駆け持ちをするし、しかも去年と今年は発注者さんが違ったりするんですよね。
今年は主に部署支店とかにもよるけど、でもそうなんですよ。
毎年お客さんが変わるんで、プロジェクトが毎年毎年変わるっていう。しかもその毎年毎年複数のプロジェクトを駆け持ちしてる。
だから1人に対してたくさんプロジェクトがあるんです。でも製造業って基本的にそうじゃなくて、たくさんの人で1つのプロジェクトをやってるっていうパターン。
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ちょっと説明に誤変があるな。建コンも1人でプロジェクトをやるわけじゃないんで、チームを作ってやるんですけど。
でも私の場合だったら例えば3人とかぐらいのチームで5件やったりするから、やっぱりプロジェクトの数の方が多いんですよ、比べると。
製造業っていうのはむしろプロジェクトの数の方が多分少ないんですよ。もっとたくさんのたくさんのたくさんの人がこのiPhoneに関わってるって感じ。
そうすると目指してるものが1つあるいは限定されてるので、そこに向かっていく上で企業で言うガバナンスって言葉があったりしますけど、統一されていく部分ってあると思うんですよね。
ブランド力っていうのも必要で、B2Cのビジネスっていうのはコンシューマー、消費者の人たちが自由に選ぶ中でAndroidよりiPhoneにしようって思ってもらうためにブランドっていうのは非常に大事にするわけですよね。
そういう意味でも統一されていく会社の雰囲気ってあるかもしれないなって思うんですけど。
健康はどうかっていうと、確かに健康は発注者さん、都道府県とか国交省さんはブランド力で好きなコンサルを選ぶわけじゃないんですよ。
これは前の回にも説明しましたけれども、きちっと定められた発注方式、業者選定方式っていうのがあって、その方式に基づいて決めるので、ここかっこいいからここに頼もうってことにはならないんですよね。
当然、いろんな場面でブランド力って我々の会社にも必要なんですけど、業界の種類的にそういう特性があると思っていて、そうするとどうなるかっていうと、我々健康の仕事っていうのはかなり個人のキャラクターっていうのが尊重されやすいって私は思うんですよ。
組織の空気よりも個人のキャラクターのほうが尊重されやすいと私は思っているんです。
例えば技術士を持って管理技術者になれる、プロポーザルに参加できる資格を持ったりすると、もう私の裁量でこの仕事はちょっとこういう理由で、将来性なんかも考えると避けたいですとか、その代わりにここに予定されているこの業務に行きたいですって私が決められる部分すごく増えるんですよね。
そういう人たちが集まっているのが健康の会社なんですよ。
ってなると、会社全体でこんな雰囲気にするとかしないとかって、会社の業績にそんなに直結する問題というよりもじゃないと思ってて、会社の雰囲気を統一することがメリットになりにくいと思ってて、それよりもいろんな技術者がその人なりのやり方で社会に対してパフォーマンスしていく。
それを容認するっていうか、それをサポートするっていうか会社の方がね。
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そうやって働きやすくすることの方が健康の会社ではメリットになるような気がして、そうするとなおさらうちの会社はこういう雰囲気だっていうことを技術者それぞれに押し付けることってあんまり意味がないと思うんですよね。
で、そう思っていろんな会社が経営してるかどうかはわからないですけど、でも自然とそうなってるなって思います。
で、もう一つの私の経験は、建設コンサルタンツ協会という話、これ過去にも出てきましたけど、それの委員を何年かやってたことがあって、何年って何年やってたんだろうな全部で。
7年ぐらいやってたのかな。
で、そこでいろんな会社の人に会いました。
まずその人に会ってみて、会社の雰囲気ってやっぱないなって思いましたね。
一つは同じ会社から来る委員として参加してる人でも人によって全然キャラが違うし、
なんかだからどの会社がブラックでホワイトでとかっていう噂をする時ありますし、
学生さんの話にも聞いたりする時あるんですけど、
なんか本当にその会社の人に、いろんな会社の人に会ってみると、会社によってどうこうってやっぱないんだろうなって思います。
少し戻って、部署によってはそういう雰囲気があるっていう意味は、
さっき話したみたいに個人のキャラクターが全面に出やすい業界なんじゃないかと私は思ってて、
そういう意味でも部長とか課長っていう企業の中で一番小さい組織単位のマネジメントをしている人のキャラクターっていうのは、
やっぱりその課にあるいはその部に反映されやすいっていう側面はあるんじゃないかっていうふうに思っています。
でですね、そうなった時に、この質問をそもそもする人は学生さんが多いと思うんですけど、
本当は何を知りたいのかっていうか、何の目的でそれを聞くのかっていうことをちょっと深めていくと、
私の理解は、要はどの企業に入ればいいか判断基準を求めているんだと思うんですよね。
A社、B社、C社があって、C社が一番ホワイトだったらそのC社に行こうって。
そういうふうに会社を選ぶ、部署はやっぱり選べない場合もあるんで、
採用はされたけど、希望の部署に配属されない場合もあるから、部署ごとに違いますって私が答えると困る。
私が答えると困っちゃうんですよね。でもそういう部署に行けるかわかんないですよみたいな。
それはそうですよね。で、選べるのは企業だから、A社かB社かC社がどれが一番いい選択なんだ、自分にとってっていうのを知りたい。
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で、その気持ちに答えるんだとすると、社風の話から一回離れて、
この後の時間は少し簡単に企業の選び方、私のアイディアを話したいと思います。
企業の選び方、どの会社がどういう雰囲気かっていうのは特にないので、
じゃなければどうやって企業を選ぶかっていうと、
一つ私のアイディアはね、在宅勤務をどれくらい導入してるかって判断基準としてはいいんじゃないかと思うんですよ。
っていうのはそれによって、その会社の上層部にいる人がどういうマインドを持ってるかって透けて見えてくるところがあるなと思っていて、
在宅勤務っていうのは目の前に部下がいなくても、その組織、部とか課を管理しなきゃいけないわけですけど、
そこに対する抵抗感、見張っていたいと。
必ずなるべく会社に来て、自分の部の部下たちを見張っていたいみたいな会社がもしあったとしたら、在宅勤務には抵抗感あるかもしれないし。
で、ちょっと注意点は、そういう雰囲気の問題じゃなくて、システムが整ってなくてできてませんって会社もあるかもしれないんで、
それはなんで在宅勤務はあんまり導入してない会社があれば、なんで導入してないかっていうところも人事の人に聞いたりしてもいいと思うんですけどね。
そうやって掘り下げて探ってみるっていうのは1個いい手だと思います。
それと、これとはまたちょっと別の視点で、転勤があるかどうか。これも反対基準として私はすごく重視していいと思うんですよ。
例えば、東京とか大阪とか福岡とかにもありますけど、広域のいろんなところに視点があるコンサルに入るのか、地域のコンサルに入るのか悩む場合に、視点が多い会社は移動がある可能性があるんで、
それはやっぱり働き心地に結構影響すると思うし、それは勘に頼らなくても確かな情報として聞き出せるから、それは判断基準として結構いいんじゃないかと思います。
それと新規事業をどれくらいやってるか。日本は人口が減っていきますので、これから。そんな中でどういうふうに生き残るっていう言い方あまり好きじゃないんだけれども、企業として社会貢献を続けていこうと思ったときに、
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人口が減っていく日本に対してどうやって貢献しようと思っているか。その会社のそのビジョン、未来像っていうものはホームページ見れば出てると思うし、ホームページに出してない会社は出してないっていう事実を発見することができますよね。
そういう見方も結構いいと思います。4つ目はちょっと繋がりますけど、その会社のホームページの雰囲気ってよく観察してみると、そこに透けてくるものもあると思います。
ホームページってやはり当然その会社のそれなり偉い人たちがチェックしてその結果出てるものだと思うんですよね。デザインとか見やすさとか、いろんなコンテンツを設けてるホームページありますよね。なんかコーナーがあったりとか社員紹介コーナーとか大体いろんな会社ありますけど、そこにどんなふうに顔写真が載ってるかとか顔写真があまり載ってないかとか、
そういうものに透けて見えてくる会社の雰囲気。会社の雰囲気ないって言いながら会社の雰囲気を探るような話であれですけど、ホームページの雰囲気っていうのはそれなりにあてにしていいんじゃないかなと私は思います。
それとあと人事の人の雰囲気もそうですね。その人事の人っていうのは多分皆さんと直接学生の人と直接やり取りをする人っていうのは人事の中でも管理職じゃない可能性が高いと思ってるんですね。部長とか課長、人事課の人事課長じゃない人がやり取りすることが多いと思います。
とするとその人は誰かの部下なわけですから、皆さんが人事の人と会話をするときに電話したりとかするときに、面接のときにこう会ってみたりするときにその人は誰かの部下なわけですから、その人が私にどんな学生さん皆さんにどんな声をかけるか、どんな雰囲気持ってるかっていうのはそれなりに少なくともその会社の人事部、人事課の雰囲気を知る手がかりに結構私はなるって思います。
個人的な話ですけど、初めて一次面接に行くって言って会社行って、初めてその会社の社屋を訪れて、説明会で1回行ってるから2回目かなって言って、人事の人が入り口で待ってて、あえて嬉しいよって言われたんですよ。
よく来てくれたよねとかって言って、俺はあの言葉は今でも印象的で、なんかいいなって思ったっていうことがありますね。
そんな感じで、まとめますと、企業の雰囲気っていうものはないんじゃないかっていう話ですね。
部署ごととか人ごとの雰囲気は多分にしてある。かなりそのキャラが尖って、個人のキャラが尊重されやすい業界じゃないかっていう話ですね。
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個人のキャラが尊重されやすいので、部とか課っていう単位のキャラクターもそれを管理している部長課長によって色づいてくるんじゃないかっていう話。
社風っていうものがないんだとしたらどうやって企業を選ぶかって言った時には、在宅勤務とか新規事業とかそういう新しいことにどんなふうにチャレンジしてるかとか、
あと転勤があるかどうかって結構リアルな話とか、あとホームページとか人事の人の雰囲気からなんとなく憶測をすると、そういうアプローチがあるんじゃないかっていうことですね。
あと最後に一つですね、最悪転職するつもりで就職するんでもいいんじゃないかって私は思います。
人材の流動性ってやっぱり私はどんな業界にも本当は必要だと思ってて、今は足りてないと思うんですよね。
取り組みが甘い会社からは人が離れていって、良い取り組み、良い労働環境を整えようとしている会社に人が集まるような、そういう人材流動性って普通にあっていいように思ってるから、
一回入ったらそれが最後って思わずに、自分の勘を信じて企業を選ぶというのがいいんじゃないでしょうか。
もう泣いてもらってる人もいるかもしれないし、もらってない人もいると思いますけれども、皆さんの就職が納得のいくものになるように祈っております。
祈っておりますってちょっと縁起が悪いね。
春、4月になりましたけれども、皆さんそれぞれのフィールドで頑張りましょう。
では聞いていただいてありがとうございました。