インプットとアウトプットの疲労
Makoto Arata
この番組は、事業とエンジニアリングのマネジメントを探求する2人のEMが、
雑談多め、定期でお届けするポッドキャストです。
今回は、久々の箸休め回ということで。
小田中育生
はい。
Makoto Arata
いやー、最近ですね、なんか、インプットもアウトプットも疲れちゃってェ…、
全然動けなくてェ…、です。
小田中育生
そうですか。
Makoto Arata
感じなんですよー。
いやー、あのー、もちろんやってはいる。
何だろう、ゼロではないんですけど、
小田中育生
はい。
Makoto Arata
自分の中の10だった頃と比べて、少し減っちゃってるなーっていう感じがある。
で、別にそのー、何だろうな、何かこう、例えば解きたい課題がなくなっちゃったとか、
だと、あのー、枯れちゃう感じってなんか分かるんですけど、
小田中育生
はい。
Makoto Arata
そういうわけでもなくて、別にそのー、今自分が直面してる課題っていうのが、
自分の中にあるものだけで解決できると思ってないし、
うん。
もう少しこう、外側に目線を広げていくことで、何か打開策のヒントになりそうだなって思ってもいるけど、
うん。
甘えほど、この予感の時間に、あのー、集中してインプットするみたいなのが、
うん。
なんかあんまやれてないなって、こないだ思っちゃって、
小田中育生
そうか。
Makoto Arata
なんかこう、一時的なものだったら、あのー、まあそういう日もあるよねって、
自分のことを甘やかしてあげられるんですけど、
うん。
それがこう、少し続いてくると、ぼよぼよってなってくる。
小田中育生
なるほどねー。
Makoto Arata
みたいなことがありまして、最近。
最近の読書体験
小田中育生
これ結構、マネージャーって、その疲労感から土日だらっとしてしまったりって、
バンバンある、インプットもアウトプットもできないし、
でもそれって、なんか言ってしまえば疲れている自分を回復するっていう意味では、
必要な時間のはずなのに、
Makoto Arata
そうですね。
小田中育生
はい、過去のバンバンインプットアウトプットしていた自分と比べて、
自分これでいいのかしらって思っちゃうのは結構あるんじゃないかな。
ちなみに、あらたまさん、最近思うようにインプットできていないって話でしたけど、
最後に、思う様インプットできたなって思ったのはいつですか。
Makoto Arata
だいぶ前かもしれない。
小田中育生
おー、いいですね。
Makoto Arata
だいぶ前かもしれないって思うのは、
あー、でもどうかな、直近だと、技術統括者の方。
小田中育生
あー、非常に良かったですね。
はい。
エンジニアリング統括的人者の手引き。
Makoto Arata
そうですそうです。
あれを読んだ時が、結構引き込まれる感じっていうんですかね。
で、身につまされる話もあり、
確かにそういう捉え方できてたら、
あの時もしかしたら変わったかもしれないなとか、
そういう行い性を絡めながら読んでいくことができたっていうので、
結構集中して読めてたなっていう感じはあります。
あれが出たのが、確か6月とか?
小田中育生
5月ですね。
あ、6月か。
Makoto Arata
そのぐらいだったと思うので。
小田中育生
くっつけを見ると、5月30日に初版発行なので、
多くの方が手にしたのは確かに6月かな。
そうですね。
これは非常に素晴らしい本ですし、
確かにこの本読んだ頃、新玉さんこの本の話よくされてたなっていうのは、
僕も記憶してるんですが、
じゃあこれが今のところ記憶してる最後のインプットだとして、
その前はいつでしたか。
Makoto Arata
その前は、とにかく本の作業に追われてたんで、
インプットをお預けってしてたんですよね。
それもあって、ある種の飢餓感みたいなのが増えてて、
統括責任者の方が読めたみたいなのがあるかも。
小田中育生
なるほど。
マネジメントの考察
小田中育生
とすると事実ベースでいくと、
今その直近の1個とその前のものの、
しかもおそらく結構前に遡るところしか聞けてないのであれですけど、
インプットのこれまでの頻度を考えると、
すごーく停滞してるわけじゃないように、
僕には聞こえました。
Makoto Arata
はい。言ってないけど、直近もいくつか本読んでるし、
ゼロになったってわけではないんですけど、
そうですね。
例えば、もう結構ずいぶん前の話になるんですけど、
自分がPDMのロールを兼務しないといけなくなった時があって、
雰囲気はわかるけど、
マジでどういうところの力を自分が伸ばしていったらいいか全然わからんみたいな時に、
プロダクトマネジメントをすべて読んだんですね。
小田中育生
青い分厚いやつ。
Makoto Arata
はい、そうです。
で、あれってビルドトラップに惑わされるんじゃないよみたいなことを一貫して書いてる本なんですけど、
ビルドトラップって結局何なんだっけみたいなところが、
例字はすごくたくさんあるんですけど、端的に説明するとこうですみたいなのがすごくまとまっているわけではない。
ので、それを自分なりにまとめながら読むみたいなのを、結構ゴリっとやってたなっていうのを、
小田中育生
これは直近の例っていうよりは、記憶に残っている例として今書いてます。
ビルドトラップについて書いてあるやつは、プロダクトマネジメントだけじゃなかったっけ、タイトル。ごめん、細かいところ。
Makoto Arata
あ、本当だ。ビルドトラップを避け、顧客に価値を届ける。
小田中育生
あ、ですよね。
Makoto Arata
でしたでした。失礼します。
小田中育生
エダ派の話ですが、わかります。あの本すごくよかったし、まさにプロダクト作りってどうやったらいいんだっていう時に、
そもそも作らないっていう選択肢が大事だよっていうのを示してくれる非常に良い本だと思うんですが、
新しいとこに飛び込んだときにインプットしてきたっていう自分の実感だったりとか、
直近で読んできた本に対して、最近は今の置かれてる状況に対してのインプットができてないんじゃないかっていうのが、
新玉さんの実感としてはある。
Makoto Arata
そうかも。
小田中育生
そうか。それは、何でしょうね。
プロダクトマネジメントやらなければいけない、プロダクトマネジメントわからんのときはプロダクトマネジメントと書かれた本を手に取った。
だったり、やはりかつて新玉さんCTを経験されていた中で、やはりドンズバなわけですよね。
このエンジニアリング統括責任者の手引きっていうのは。
っていう過去の経験から照らし合わせて、さらに自分を深掘りできそうな本は直近でも読んでらっしゃって、
直近自分がインプットしなければいけないって思ってる領域って何ですか。
Makoto Arata
それでいくと、チーム自身のマネジメントだけじゃなくて、組織マネジメントみたいなところの手札を増やしたいなっていうふうに最近は考えていて、
なのでチーム間のコミュニケーションをどう設計するかとか、情報流通の仕組みをどう作っていくといいか、
意思決定はどの流度でどの層でできるといいかみたいなことを結構考えることが多いので、
それに類する本は結構アンテナを張っている。
あとはAIエージェント実践入門っていう、出るや否や売り切れ続出した本とかは、
仕事でそういうのをやってるのもあって、結構手に取って読んでましたね。
小田中育生
インプットしてるじゃないですか。
Makoto Arata
してるなあ。
小田中育生
なんかお話伺ってて、全然インプットされてるなって。
お忙しい中でもかつ、何をインプットしなきゃいけないと思ってるかという問いに対して、
今非常に明瞭に答えてらっしゃったなと感じたんですね。
何を必要としてるかわかってるし、そこに対してアンテナを張ってインプットはしているけど、
何かインプットしたりないような感覚もあるのが、そこがもしかしたらって思ったのが、
最初インプットとアウトプット、両方つかれてるって話をされてたじゃないですか。
ここまでインプットの話だけをあらたまさんがされていて、
アウトプットについては今、つかれちゃってっていうのはどういう状態なんですかね。
Makoto Arata
うーんとね、これは自意識過剰ですということを入れておくんですけど、
本の話ばっかりしてて、自分がもうちょっとバラエティに富んだことを
ブログに書けないもんかね、みたいなことを思って、若干自己慶応になってるみたいなのがあります。
小田中育生
まあ本を出版されたタイミング、7月とか8月すごかったですよね。
Makoto Arata
そうですね、頑張りました。すごい頑張ったっていう自覚はないんですけど、
精力的に活動はしていましたっていう感じで、実際そうなるよねと思う。
私はあなたがベンチマークなので、それがまず良くないなってずっと思ってるんですけど。
小田中育生
あ、僕ですか。
Makoto Arata
そうそうそう。
いくうさん結構、本の発信の合間にも小ネタ結構挟んでたりしたじゃないですか。
去年。
小田中育生
そうですね。
Makoto Arata
目標作りガイドブック出版したあたりとか。
小田中育生
はい。
インプットとアウトプットのバランス
Makoto Arata
なんで、そうありたいなって思うけど、ここまでは行かないなみたいな感じなのかなって今話してて思いました。
小田中育生
そうか。それで言うと、僕の見方で言うと、多分僕が本に関して出してたイベントと比べて、
あらたまさん多分倍以上出てる。
Makoto Arata
なるほど。
小田中育生
何回も本についてアウトプットとかされていたので、
一瞬、ご自身のリソースを使い切っていたんじゃないかなと。
Makoto Arata
あ、なるほど。放電して0%でしたって。
小田中育生
でもすごくいいと思う。それだけ本と向き合って集中的に発信されてましたし、
SNSでもあらたまさんのいいものの読み相談室について読みましたとか、
すごい参考になったという声は私も見かけるぐらいなので、そこはすごい高層していたのかなっていうところと、
話していて感じたのは外から見るとそこはよかったし、意図的にやってらっしゃったことだと思うんだけど、
ちょっと落ち着いて振り返ったときに、自分自身の発信としてあまりに単一的になりすぎていたことが、
インアウトが自分のコントロール外にあるっていう感覚にもしかしたら結びついているのかな。
Makoto Arata
そうかもしれない。
小田中育生
それだけとは限らないけど、今後のアウトプットでちょっとそこからずれたものをしてみたときに心がどう動くか。
っていうのは一つポイントになるのかもなって思いました。
Makoto Arata
そうですね。
次何を書きたいと思うかは自分と相談するとして、あとはいえ本のネタで1個書きたいノートがあるんで、
それはそれとして今整理ができたので、シャッと書いて出しちゃおうって思いました。
小田中育生
いいですね。
Makoto Arata
はい、ありがとうございます。
そうなんだよな、インプットもしてるしアウトプットもしてるんだよな。
小田中育生
そう、話してたら結構この本良かったですよみたいな、新玉さんが言ってくれること多くて、
あれだけ自分の本に関する発信してるのに、さらにインプットもしててすごいなっていうのはシンプルに思いました。
ありがとうございます。
でもこれって仕事をしてる中で、目の前のものに突進してるときにこれだけに集中していいんだっけっていうのが、
いろんなことを自分の中で抽象化して、インプットできてないんじゃないかと、アウトプットできてないんじゃないかって。
こういうときは定量的に見てあげるの大事ですよ、やっぱり。
Makoto Arata
そうですね。
小田中育生
何冊本読んだかとか、あとインプットって別に本だけじゃないですし。
間違いない。
Makoto Arata
そうなんですよ。
あと、あなた毎週ラジオ出してるの知ってた?
あれ?何の話かな。
そう、アウトプット、そりゃまあ、あれるよって。
この新玉いこうに関しては、私といこうさんの普段してる話そのまま切り取ってるだけなんで、あまりストレスとかはないんですけど、やってはいるからね。
そう。
小田中育生
うん、確かに。
で、まだちょっといい感じに新玉さんの表情も晴れてきたので、ゆるやかにクロージングに向かうと、やっぱその疲れちゃってできてないみたいなふうに感じるときはあるんですけど、
まずそのときに立ち止まってできてない感覚はあるけど、じゃあ本当にできてないのか。
Makoto Arata
最初に、最後にインプットできてたと思ったのは、いつですか、その前はいつですかって聞いたのは、自分の中の認識の、最近できてないが意外と別に最近の話じゃないことって人間よくあること。
小田中育生
いや、ありますね。
そうそう。
で、そういうのを点検してあげたり、アウトプットもできてないって言うけど、こと新玉さんに関しては7月はもうものすごいアウトプットされてたんで、
そういうやっぱ、客観的に定量的に自分の状態を見る。
定量的に見て確かにちょっとできてないなったら、そこの何が行動を変えたかっていうのを探してあげればいいし、今回でいうと定量的には全然、むしろ精力的にインアウトしているのにそう感じてるっていうのは、
何が自分の、自分にとってのインアウトの期待と違うのかっていうところと向き合うと、その感覚のギャップっていうのが見つかってくるんじゃないですかね。
Makoto Arata
ありがとうございます。今、いくおさんに深掘りしてもらったそのやり方っていうのが、なぜと聞かない質問術っていう本があるんですけど、
内省の重要性
Makoto Arata
そこで取り上げられていた質問術、深掘りの仕方みたいなのとすごくオーバーラップするなと思って聞いていて、
これは何か、それこそ最近ちょっとモチベ下がっててみたいな話とかを聞いたときに、何でって聞きたくなっちゃうんですけど、
何でっていうと、お話を創作してしまう、そういうスイッチを入れてしまうので、そうやって感じたのは直近だといつですかとか、
どういうことをしているときにそれを感じましたかっていう、事実ベースで答えられる質問から組み立てていく。
それは別に話を聞いている相手が、それってこういう理由じゃないですかねって推理するのは別に必要なくて、
なんでって聞くんじゃなくて、事実5W1Hみたいなところを聞いていく。
あ、5Wの中にYが入ってるじゃないか。間違えました。
小田中育生
いいんですよ。
Makoto Arata
ニュアンスで。
そう、事実を元にして聞いていくということができると、しっかり対話もできるし、その人が内省するのを手助けすることができますよみたいな。
そう、それじゃんと思って、なので私に足りてなかったのはインプットでもなくアートプットでもなく内省でございましたという話ですね。
小田中育生
素晴らしい着地でございますね。
Makoto Arata
音がよろしいようで。
内省、自分自身の振り返りとか、自分自身の回帰のコンディションを掘り下げるみたいなのって、
多分その痛がわかっていても、気持ちが伴わないとできないみたいなところもあったりするなってたくさん思うんですけど、
今度そういう話も橋安明さんのネタとしてお話できるといいな。
いいですね。
では本日はこんなところで終わります。ありがとうございました。
小田中育生
ありがとうございました。ごきげんよう。