1. なんでも倫理
  2. #9 呪術の倫理(前編)
2024-05-13 20:21

#9 呪術の倫理(前編)

呪術廻戦を題材に倫理について話しました。

真っ向勝負の倫理 / 尊敬 / 戦わない平等思想


題材にさせていただいたエピソード: アニメ『呪術廻戦』第2期 第16話(通算40話)

https://jujutsukaisen.jp

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はい、後半は、じゃあ私から、呪術回戦の話をさせていただくということで、
させていただきます。大人気ですからね。大人気、呪術回戦。
僕の呪術回戦とのファーストコンタクトはマジで最悪というかですね、あの鬼滅見てなかったんですよ。
で、鬼滅、流行ってたじゃないですか。僕見なかったんですね。流行ってるし。
で、したら鬼滅の次は呪術だ、みたいな話が耳に入ってきて、何を言うとるんや、みたいな。
鬼滅も見てないし、なんか、鬼滅ですらないのかよ、みたいな感じで、なんかね、あの本当にもうそういう感じの印象を持ったんですけど、
これはいかんと思って、その、見もしないで、そんな印象を持ってはいかんと思って、見たらもうドハマリですね。
行き見しました。わーわーわーってネットフリで全部見て、漫画はね、僕、読めてないんですけど、
だからアニメの範囲でしか知らないんですけど、ちょっと漫画も読みたくなって、ちょっとなってます。それぐらいちょっとね、
結構最初からもう入り込めたというか、もう乗っていきました。1、1、1話、2話。
あーどうだったかな。私、これを収録するとなって、やっぱり1話かな、
まあ数話なんですけど、見て、ちょっとまだ、なんか、
なんだろう、ストーリー自体というか、このキャラの感じに、その1話1話を引き込まれる感じあるんですけど、
まだそんなに、その、もっと早く次見なきゃ、もう行き見しないとやってられねえみたいな、
そこまで行ってない。そうです。そうですね、僕も何がドライバーになってるのかわかんないけど、
でもまあちょっと見ちゃったんですよ。あのね、 見ちゃいました。
で、話を非常にざっくり紹介すると、
現代の、 日本が舞台で、
妖怪みたいな、呪霊って呼んでるんですけど、呪霊がいるんですね。おばけがいるみたいな、
呪霊が見える人と見えない人がいて、人間も呪力を持っている人と思ってない人いるんですよ、なんか。
呪力を持っている人には見えるみたいな。呪力がめっちゃ強いやつは見えるし、戦うこともできるみたいな、
なんかそういうような感じ。 だいたいそういうような設定だったはずです。
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なんで、呪霊を倒すわけです。
主人公が、 話の本筋としては、主人公が、なんかね、呪力にたまたま目覚めて、
それで、呪霊を倒すみたいな話ではあるんですけど、僕が今日紹介したいのは、実は、
ちょっと、
本筋じゃないところっていうかですね、アニメで言うと、具体的には41話、41話、41話かな、
41話の、40と41、ちょっとまたがってた気がするんですけど、そのあたりの話をしたくて、
そこで何が起こるのかというと、物語の、中ボスとラスボスが戦うみたいなシーンがあるんです。
中ボスとラスボスの戦い。だから、主人公のね、成長とか本筋は、
実は、今回見た感じは、そんなに、こうやってめっちゃ引かれるってわけじゃなくて、
すんごい感動したのは、このエピソードだったんですよね、実は。
中ボスとラスボスは、全然違うやつなんですね、そのキャラ的に。
でも、鬼滅とは対照的というかですね、そういうところで言っても、こう、途上人物の数だけ、
思想があって、正義があって、物語があって、みたいな、なんかそういうようなタイプの話なんですけど、中ボスとラスボスも全然やっぱ違う人。
で、中ボスはですね、これ、ジョウゴ、ジョウゴっていう名前。で、ラスボス、スクナっていう名前なんですけど、中ボスのジョウゴはですね、
これはあの、なんていうの、一爪小僧みたいなキャラなんですけど、なんかね、火を使う悪魔、悪魔じゃない、呪霊で。
で、立ち位置が非常に特殊で、その呪霊のアイデンティティ政治のリーダーみたいな、なんかそんな人なんです、一言で言うと。
なんか、こう、そういう人、それぞれが言うには、こう、呪霊って人間に、こう、虐げられてる。
なんか、火陰でコソコソ生きるしかない存在なんだ、俺たちは。虐げられてます。
だから、俺たちの地位を向上するんだ、みたいな。で、それを、そのために戦ってる人なんです。呪霊を、人、呪霊なんです。で、呪霊を組織して、
そいつらを率いて、社会を変えようとしている。呪霊の地位向上と、俺は呪霊だ、そういうタイプのやつ、ジョウゴ。
で、ラスボスは、これ全然違ってですね、政治家タイプじゃないんです。
で、スクナーは、これは何系かって言うと、戦闘狂みたいなキャラで、あの、とにかく戦うことが好きだから戦ってます、みたいな。
なんか、何が正義とか何が目標とか何もなくて、とにかく戦いたいから戦ってるんですよ。
強い奴いないか、みたいな感じで、なんかこう、そのせいで、なんかその、めっちゃ人殺すんですよ。
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なんか、良くない、良くないっていうか、良くないことするんだけど、なんか原理としてはちょっと一貫してるタイプの人、キャラですね。
で、数百年前に人間を殺しすぎて、それで封印されてたんですけど、なんかのきっかけで、あの封印が解けちゃって、
で、それで今は、こう、人間とか獣類と、あの、なんか戦いまくって、みたいな感じですね。
久しぶりに復活したぞ、みたいな感じで、強い奴いないか、どんどん、みたいな感じです、ざっくり言うとね。
そういうキャラ、2人が、2人が戦うんです。
その瞬間、めっちゃ良くて、で、
経緯としてはですね、そのジョウゴ、中ボスの政治家ジョウゴが、スクナを仲間に引き入れようとするんですよ。
要するに、獣類の地位向上のために、なんか核兵器みたいな位置づけになるわけですね。
こう、なんか、めっちゃパワーがある。こいつを仲間に引き入れたら、社会変わるぞ、っていうことで、仲間に入れようとするんです。
で、スクナに会って、ラスボスに会って、ちょっと獣類の地位向上したいんですけど、仲間になってくれませんか、言うと。
そしたら、スクナは何て言うかというと、あんま興味なくて、そういうことに。ただ、戦いたいだけの人なので。
で、俺に一撃でも、俺と今から戦おうぜ、って。一撃でも当てられたら、お前の仲間になってやろう、って、そういうことを言うんですよね。
めちゃめちゃ強いやつのセリフで、もうなんかそのセリフの時点で、一撃も当たらないことを確定してるじゃん、っていうようなセリフなんですけど。
まあ、そういう経緯で戦い始めるんです、2人が。
丈夫としては、やっぱこう、獣類を地位を上げたいと。で、獣類の友達もたくさんいて、みんな虐げられたり殺されたりしてて、そいつらのためにも、みたいな思いもあって。
で、もちろん自分の利害っていうのもあるし、それでこう、自分の目標達成のために、計画のために、ということで、なんとか攻撃を当てたい。
で、むちゃ強いんですね、こいつ。中ボスと言っておきながら、作中で、作中でね、登場キャラは本当に何百と出るんですけど、
その中でも本当に上位5本の指くらいに入るような、多分強キャラなんです。
上5本か10本に入るような。中ボスは本当に強い。強いんだけど、ラズボスに一撃も当てられないんですよ。
思いを持って戦うんですけど、一撃も当てられずに結局負けて殺されてしまうんですね。
で、戦いの後に、その2人の対話のシーンがあって、
こう、戦闘協が政治家に言うんですよね。お前、お前はなんかこう、
俺は樹齢で、とか、樹齢の地よ、とか、そういうことにこだわりすぎだ、みたいな。
結構変わった意見なんですけど、樹齢のことにこだわりすぎで、なんか、もっと自分の好きなように好きに戦ったら、
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好きに戦えばお前は良かった。そうすれば俺に一撃当てられたのかもしれない、みたいな、そういうようなセリフを言って、最後にこう、
大事なことを言うと、スクナのメイン武器は火じゃないんですけど、スクナは火で戦ったんですよ、ちなみに。
それがめっちゃ暑いんですけど、暑くないですか。暑い。暑いっすよね。それで、カンプ泣きまでに叩きのめして、その上で最後に、
ジョーゴに、中国人に対して、いや、お前はまあまあやる方だったよ。お前は強い方だよ、って励ますんですよね。
それで、ジョーゴは涙を流して、そして、まあ死んでしまうんですけど、
っていうシーンがあるんです、41話に。はい。
すんごいかっこいいと思って、スーパー感動したわけです、僕は。
いいな、本当に、なんかね、最初の印象はもうスーパー感動ってそれだけで、ちょっとその後何回か繰り返し見たんですね、そのCMで。
その対話のシーンがめっちゃ印象的で、スクナーのセリフが結構抽象的で難しいこと言ってたんで、
これ何を言わせてるんだろうって思って、それ理解したくて何回か見たと。
で、その中でちょっと気づいたことというか、あの僕の解釈みたいなものをちょっと話したくて、
で、これなんで感動したのかなって思った時に、
あの、対等に戦うとか、そういう戦いを通してお互いを理解し合う。
それって、こう他者との向き合い方としてすごい倫理的なんじゃないかなっていうことを思って、
そういうこう、人との、他者との向き合い方を
思い出させてくれて、僕は感動したのかなっていうふうに思ったんです、結論としては。
対等に戦って、相手と相手を理解して、同じ対等にとか同じ同票で戦って、相手を理解し合う、いい関係を築く。
で、確かにそういうことなんか忘れてたなって僕思ったんですよね。
というのも、その、ここ5、6年ぐらいずっとそういうノリだったんですけど、僕はこう、
なんか競争なんてそもそも成立しないよね、みたいな。
あの、そもそも対等じゃない、その環境とか、親ガチャとか、まあバズワードでしたけど、とか、
たまたま自分がこう男性だったからとか、その環境次第とか、なんか運とか、そうですね、実力も運のうちみたいな、
あの本が、それこそそれは倫理学の本で流行ったりもしたんですけど、ああなるほど、なるほどと思ったり、読んだりして、
まあそんなような感じで、同じ投票で戦う、戦いなんて成立してなくね、みたいな。
そもそも平等じゃないし、こう、なんかゲタ、誰かなんかゲタ履いてるし、みたいな。
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で、競争なんか成立しなくて、そんなこと競争なんか、
そもそもする前に、その前提としての平等な社会を、みたいな、あの、
世論があるかなと思ってて、僕もそういう意見はまあそうだろうなぁと思いながら、ずっと生きていて、今もそれはそれで正しいなって思うんですけど、
なんか、それだけ考えていると、やっぱ競争と、なんか、
じゃあ競争しなくていいのか、誰かと対等に、その、えっと、なんだろうな、なんか争ったり、例えば僕で言えば、
その、同僚と仕事の出来を競うとか、そういう話になるのか思うんですけど、そういうことを本当に無価値なものとして切り、今の状況であってもね、それを切り捨てていいのかなって思ったときに、
まあそうでもないかもなっていう風に、ちょっとこのアニメを見て思ったんです。
やっぱりこう、同じ土俵で、こう、競争して、で、切磋琢磨するっていうかですね、こう、
あれはこう、お前はこういうアプローチなんだとか、こういうこと頑張ってるんだとか、なんかその、同じ土俵で戦うことで見えてくることってあると思うんです、お互い。
で、それで仲良くなったりとか、信頼関係が生まれたりとか、まあ、喧嘩するとかでも似たようなことかもしれないですけど、
そういうことって確かにある、一面ではある。だから、あの、
それはそれで大事だなと、なんか思うようになったりして、それを忘れてたなっていう、こう、気づきを、あの、させてくれたシーンで、ちょっと、
まあ好きだったので、ちょっと今回紹介させていただきましたけれども、まあポイントとしては、こう、
周述は、我々に対等な戦いをすることの倫理を持っているのではないかということですね。
ちなみにちょっとあの、この後の話の流れが気になりすぎて、僕ネタバレサイトを見たんですけど、それは倫理的にどうなのっていうのはあるんで、
ネタバレサイトを見たところ、あのね、その後もその戦闘機をのやつはいろんな人と戦い続けて、
で、バサバサと殺していくんです、キーパーソンたちは。なんですけど、キーパーソンたちは、
あ、強い奴と最後に戦えてよかった、みたいな、満足した顔して死んでいくみたいなところがあって、ようやく、
俺が全力を出して戦える相手と出会えた、みたいな、なんか、感じで、こう、死んでいくらしくて、なんか、あ、それって、
なんかこう、なんていうんでしょうね、
対等の戦いに救われたっていうことなんだろうなって思って、
やっぱり一貫なので、その鬼滅の、鬼滅じゃない、呪術の、
最初から最後まで、ずっと描き続けるテーマの一つではあると思うんですけど、僕が今言った話って、
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まあちょっとそういうことを問うてる作品なんじゃないかなということで、ちょっと紹介させていただきました。
刺さりますね。
刺さりましたか?
結構、私、
なんか、環境もあるし、いろいろ違うし、って方向で考えるタイプなんで、
私、まあ、なんだろう、人とぶつかることは避けがちなんで、
確かに言われてみれば、そういう、なんだろう、
まあ、競ったり、自分をさらけ出して戦うことで、
お互いに知らない部分が見えたり、
その上でお互いを認められたり、みたいなことはあるなって思いますね。
確かに、そういうふうに整理するとすごい面白いですね。
確かに、いや、価値観が全然違うはずなのに、なんかお互い、
一種のスポーツみたいな感じですよね。
そうですね。
ソウルを共有した上で、で、やり合ってみて、
で、それによって満足が得られるみたいな、幸福が得られるみたいな。
そうなんですね。
ジョーゴのこれまでの生き方、そのチューボスの方ですね。
振り返ると、結構、呪礼、呪礼っていうのがそいつにとってすごい大きなキーワードで、
俺は呪礼で、俺は呪礼のために生きてて、みたいなことがあって、
なんかこう、自分が何したいのかとか、こう、なんていうんでしょうね、
まあ、多分、呪礼なので、その、なんていうんでしょうね、
めちゃくちゃ、なんか火山の呪礼なんですけど、
めっちゃ大噴火したいみたいな欲望ってちょっとあったと思うんですけど、
なんか、そういうのを抑えて計画的にやってきたタイプなんですよね。
なんですけれども、少なくとも戦いの中で、こう、
自分、なんかこう、自分に迫られ、自分の個性に迫られたっていうかですね、
初めてこう、呪礼とかそういうのをちょっと脇に置いて、
とにかく、自分の全力をっていうところにシフトしたというか、
そこをようやく発露させたようなシーンでもあったりして、
表情の描かれた方とかもすっごい違うんですよ、それまでと。
そのアニメ版の話なんですけど、なんかね、なんていうんですか、
なんかね、小学生みたいな表情になるんですけど、
こう、とにかく全力で走ってる小学生みたいな顔になるんですけど、
まあ、そうですよね。何が言いたかったのかっていうと、
戦いの中で自分を出せたんだと思うんですよね、
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ジョーゴが、その呪礼っていうキーワードに囚われていたところから、
なんか、自分として全力を出して戦って、
それを相手に受け止められるっていう経験をしていたような感じがして、
そこが、こう、対等に戦うことの一つの価値なんだろうなと思ったんですけど。
みなさん、スラムダンクって読みました?
あー、見てないです。
スラムダンク、そんな話だった?
うん、スラムダンクは多分、日本の王道スポーツ漫画だと思うんですけど、
なんか、主人公たち性格が悪いんですよね、みんな、基本的に。
あの、みんな性格が悪くて、最初いがみ合ってて、
でも、一緒にバスケっていうフィールドで練習しているうちに、
なんか、その、繋がり、なんか、こう、照れながらも、なんか、その、
おお、やったな、みたいな感じで仲良くなっていって、
まあ、敵、対戦相手もそんな感じで、
なにこいつら、みたいな。
あの、最初なんか出会った時、罵り合ってみたいな、
気に食わない奴らみたいな感じで、
ムカつくやつみたいな感じで、その、最初バチバチやって、
で、まあ、でも、いざ試合やってみて、
こう、お互い切磋琢磨して、こう、ぶつかり合って、
まあ、勝敗がついて、
おお、みたいな、なんか、
いや、あいつらすげえじゃん、みたいな。
勝った側も、あいつらすげえじゃん、みたいな。
で、待てた側、待てた側で、いろいろ、その、思うところがあって、
でも、まあ、最終的に、なんか、
意味表情になって、みたいな、
そういうのが描かれてるんですよね。
でも、だから、なんか、
そう、その、河原さんが言ってた、その、
同じフィールドに立って競争する。
まあ、まあ、競争っていうのは、ちょっと、社会、
自社会において、すごいお金の格差とかも、
いろんな問題を生んではいると思うんですけど、
競争が何だろう、
お互いに満足と幸福を与える、
みたいなのは、なんか、すごい普遍的なものなのかもな、とか思いました。
いや、そうかもしれないですね。
本当にそうでしょうね。
いいな、スラムダンクもじゃあ見なきゃな。
暑いですね。
ちょっと、その暑さを、はい、思い出したくてしたいですね。
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