栄養指導の体験
最近初めて栄養指導を受けてみたんですよ。
管理栄養士の私が、管理栄養士から受ける側を。
ずっと、卒業して栄養士になって栄養指導し始めてからも、
20代の時から栄養指導を受けてみたいと思ってたんですけど、やっと受ける機会があって、受けてきたので、その報告をシェアしたいと思います。
なんで受けることにしたかっていうと、リサーチ目的で受けてみたので、
自分が栄養士やっていうことをもちろん言わずに予約して、栄養指導も言わずにバレへんようにしたんです。
リサーチやからね。漢字悪いやん。と思ったんやけど、でも、ほんまに真剣に自分の職生活を相談したんですよ。
めっちゃ面白いっていうか、すごい良かったんですよ。
なんかね、寄り添ってもらえてるっていうのと、30分だけやったけど、オンラインで受けたんです。
オンラインで受けて、もちろん私よりも全然若い、20も20も、いや30ぐらい若い、近く若いかもしれんけど、
でもその30分の間、私の話に集中してもらえて、一緒に考えてもらえて、ちょっとでも良くなる方法を提案してくれて、
すごく満たされた感じになったので、すごいなって思って、栄養士さんたちはって思いました。
栄養アドバイスの違い
私、栄養士ですって言ったら、今まで、なんか怒られるかもしれん、こんなの食べたらとか、おやつ食べてたら、終われたら怒られるかもしれん、みたいなこと言われるから、
栄養士って言うと、なんか怒られるイメージなんやなって思ってたんですけど、もちろんそんなん当たり前やけど、怒るってないし、
お菓子をね、ずっとパソコンとかで仕事してたら、夜遅くなると、どうしてもそんなお菓子食べたくなるんですよって言ったら、
でもそれでもそんなにたくさんは食べられないんでね、それぐらいはいいんじゃないでしょうかって言ってくれたりとか、
食事のアドバイスって、別に栄養士じゃなくても、トレーナーさんとか、せっこつ院の人とか、いろんな人が説されるじゃないですか、
どっちもそういう方から、こうしたほうがいいじゃないですかって言ってもらうことは、まあまああるんですけど、あんまり自分栄養士なんでとか言わないので、食事をこうしたほうがいいんじゃないですか、みたいなこと言われるけど、
栄養士のアドバイスの違いを知ったんですよ。ここなんやなって思ったのは、例えばトレーナーさんだったら、たとえばタンパク質がどうとか、マグネシウムはこういう働きがあるので取ったほうがいいですよって言うのは、
そういえばそうやったな、マグネシウムちゃんと意識して取らなあかんなっていうのはあるけど、栄養士道はそうじゃなくて、もちろんマグネシウムはこういう働きがあって、必要な栄養素なので、
たとえば豆腐だったらこれぐらい、納豆だったらこれぐらいっていうふうに、私の食生活の中に負担なく入れ込めるように量を提案してくれるんですよ。そこが違うなって思って。
ちゃんと食事の全体の食事の中に、どれぐらいの量を足したら必要量に足りるかっていうのをちゃんと頭の中で考えて提案してくれるっていうのが、栄養士と他の栄養士以外の人の食事アドバイスとの違いやなって思ったんですよ。
なるほどね。確かに。
そこが逆に私がもうそれが言えるので、それが強みなんやなっていうのを改めて感じたっていうのと。
もう一個は、患者さんの栄養指導をしてきた中で、患者さんは慢性腎不全とか、糖質とか、ガンの人とか、本当に命と向き合っている方々なので、食事も大事やと思ってはるし、すごい勉強してはるし、何なら私よりもたくさん知識を持ってはるっていう人もいっぱいいて。
私なんかがそんな提案しても説明しても全部知ってはるし、栄養指導しても意味がないんじゃないかみたいなことを若い時って何回も思ったこともあって、栄養指導っていう名の下、教えてもらってんのはこっちやなって、これでお金もらっていいんやろかって思ってたこともあったけど、
今回受けてみて、もちろん説明してくれはることはほぼ知ってることなんだけど、でもこうやって寄り添って聞いてくれはって、一緒に考えてくれはって、30分間集中してくれはって、私のことに集中してくれはってっていうのがすごく心地いいし、
自分の食事を振り返るっていうことができたので、知識のあるなしに関わらずすごく有意義やなって思えたから、その辺は今後栄養指導を自分がするときに相手の方が知識がたくさんあるやろうなって思ったとしても、自信を持って、絶対この人に役に立てると思ってやっていけたらいいなって思いました。
栄養指導の重要性
素晴らしい。
いいあれですね、栄養士さんだったんでしょうね、たぶんね。
2人受けたんですけど、2人ともよかったんで。
実際にね、水はすごく大切やっていう、体の中に60%以上水が入っているので、つまめに水を取ったらいいし、水を取ることで代謝が良くなったり肌がきれいになったりっていう効果もあるからっていうのは言ってくれはったんですけど、
もちろん知ってるけど、知ってることと自分がちゃんとできてるかっていうと別で、そうかと思って、水飲めてへんな人には言ってるけどと思って、ちゃんと飲むようにしたんですよ。
そうなったらやっぱりお通じが良くなって、ちょっと肌も乾燥もちょっとマシになったような気がするし、良かったなと思って。
なんか目をつぶっても話せるぐらい頭の中の栄養の知識はあるけど、やってるかできてるかはまた自分事とは別っていうのは栄養士あるあるですもんね。
あるあるでしょ、あるあるなんじゃないかなって思いました。
改めて客観的に自分の食生活を振り返って我が事になるというか、やっぱり常に自分はサポートする側としての専門職の立場だと、その人の今回の大さんの栄養指導をしてくださった栄養士さんのように相手のことだけを考えるから、
あまり自分の水分取れてないなってそこで感じてたら、ある意味ダメじゃないですかって、その人のことを考えながらね。
だからそれはそれでそうなるけど、だからこそ逆の立場になったら、できてへんなっていうところが分かったりするんでしょうね。
そうですね。
一番興味深かった視点がやっぱり、食事のアドバイスは誰でもできるけど、具体的な1日に必要な量とかカロリーとかを知ってるか知ってないか、
それは知ってるトレーナーさんもむちゃくちゃいらっしゃるけど、それをやっぱり食材に置き換えたらどの量で、じゃあどんな料理ができるかっていうようなところは確かに強みなんでしょうね、栄養士のね。
そうだと思います。やっぱり根立てたて、学生の時からそのトレーニングを受けてたから、それができてる人はやっぱりあんまりいいひんかもしれへんし、栄養士じゃない人でも。
ねえ、面白いなあ。そしてちゃんと、やっぱり自分のためにアドバイスをくれてる人だ、一緒に真剣に考えてくれる人なんだっていう、たぶんタエさんの中での早い段階の信頼がちゃんと構築できたんでしょうね、その栄養士さんと。
そうですね、たった30分でもね。
だから、言われていることに対して、規定的にタエさんも捉えることがない。
けど、世の中でよく言われる、本当さ、途中で言われてた、栄養士は常に怒るっていうイメージが一般の方は多いと、栄養士さんとこういった怒られるってなるのもあるから、やっぱりね、そういう人もいるんやと思いますよ、世の中には。
あなたそんなの食べてたらダメですよとか、先に言っちゃう人はゼロではない気しません。
そうですね。
で、面白いことに栄養指導って大学の授業の中でもやるけど、ある意味、机上の空論であって、現場に出てから試行錯誤するじゃないですか。
だから、モデリングじゃないけど、初めに見た先輩とか先輩のやり方みたいなのが、これが栄養指導なんだって思うから、ずいぶんいろんな流派というか、やり方は出るんやろうなっていう気はしますね。
すごい、ビシバシ指導する系の主任やったら、これが栄養指導なんやと思って、自分も教えてあげなきゃっていう立場ですごい、言葉は優しくても否定するとかが、それが栄養指導でしょってなる人もいれば、
今回のタイさんが2人に担当してもらった方のように、寄り添って一緒に考えるっていうようなスタンスを取られる方もいらっしゃったりするから、だから栄養指導を受けたくないっていう人もいれば、今回のように受けて自分ごとになって変わる人もいたりっていうことがあるんかなってちょっと思いましたね。
なるほど、そうですね。
でもやっぱりどんな仕事であれ、最後に言われてた相手の方が自分より知識が上でも自信を持ってやっていくことは大事だなっていうのは、栄養士に関わらずどんな仕事でもそうですよね。
特に年齢がだんだん自分が上がっていくと、上がっていくからこそ分かることとして、若い頃喋るより今の方がよく喋れるわっていうことって多いじゃないですか。
でも相手の方が知識があるかもしれないからっていうことはちゃんと理解した上で、どれだけ相手のために自分がサポートできるかとか自分のできることで相手の役に立てることはないかなって考えることって年齢関係なく職種関係なく資格関係なく、そういうスタンスが大事なんかなってお話を聞いてて思いました。
だから、私なんてっていう思い込みって誰の役にも多分立たないと思うので。
そういうことか。
自分ができることは必ず誰かの役に立てるんじゃないかなと思いながら、お仕事することって大事なんじゃないかなって思います。
皆さんはどうでしょうか。
ではまた。