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TaeとKumikoのえいようカフェ。
このラジオは、私たちが日常生活で、これって興味深いなと感じたテーマについて、10分ほどでお届けします。
では、くみちゃん、今日のテーマは?
最近、読んだ本がすごく興味深かったので、ちょっと内容をシェアしようかなと思います。
はい、お願いします。
2018年にすごく人気になった本で、新井紀子さんって言われる著者さんだと思うんですけど、
AI vs 教科書が読めない子どもたちっていう本が出たんですよ。
Taeさん、聞かれたことあります?
教科書が読めない子どもたち。
ケーキが切れない子どもたちは読みましたけど、それとはまた違う。
ありましたね。それとは違うんですけど、いわゆるAIがそろそろ出だす頃ですよね、2018年って。
そのAIが仕事を奪うみたいなこと、すごく社会的トピックになったじゃないですか。
で、AIが仕事を奪うっていうことは、子どもたちがそのAIに勝とうと思ったら、
教科書を正しく読んだりすることまで奪われてしまって、子どもはどうなるんだろう、みたいな。
教育をどうしていったらいいんだろう、みたいなね。
そういう話ですごく有名になった本があったのは、私も知っていたんですけど、
新井さんが新しく、今年の2月、2025年の2月に、
新読解力、学力と人生を決めるもう一つの読み方っていう本を出されたんですね。
これを、私、ボイシーだったかな、どなたかが紹介していたのを聞いて、すごく興味を持って買って読んだんですよ。
そしたら、むっちゃむちゃ面白くて、なんか久しぶりに、これ誰かにシェアしたいなって思った内容だったんですよ。
そうやったんや。
でね、いわゆる一般的に、国語力、国語の得意な人とか、読解力は生きていく上であったほうがいいよねっていうことってよく言われるじゃないですか。
例えば、算数とか数学も、単純な計算問題の式を解くのはできるけど、文章題になったら急に解けなくなるっていうことってよく聞きません?
聞きます。
それって、計算力はあるんだけど、文章を読解できないと、一体何を聞かれているかわからない。
Aくんは時速10キロで家を出て、Bくんは時速20キロで歩きます。
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10分後に出た場合、どこでどうこうしますかみたいなことって、正しく文章を読解できないと解けないから、計算はめっちゃできるけど、読解力がないと文章題でつまずくっていうのはよく。
よく聞きますね。
そういう読解力を正しくつけるほうがいいよっていう本なんですけど、その力が今の人は落ちてきてると、そういう話があったんでしょう。
読解力っていうと、例えばね、国語の問題で作者の気持ちを述べようとか、なぜここでこんなことが言われているのかとかって、そういうのも読解っぽくないです?
それこそ読解やってる感じですね。
そうそう、作者の心情を述べようとか。
でもそういうことじゃなくて、さっきの算数とか数学で言うと、Aくんが何キロで走って、Bくんが何キロで走って、それはどっちの方向にどう走ってったら大体ここら辺で合うだろうみたいな、そういうことも読解じゃないですか。
そっちの力のことを言っててね。
で、それをよく誤解されるから、カタカナのシンという字前につけてシン読解力って定義をされてるんですよ。
国語や読書のときに用いられる一般的な読解力じゃなくて、教科書、文章を正しく正確に読み取る力をシン読解力って定義して、
その力がどうなってるかっていうことが書かれてたんですね。
そうすると、どんなことが書かれていたかというと、誰でも読めるはずの教科書の文章を、いかに子どもたちが読めていないか。
で、それは実は子どもだけじゃなくて、実は大人も教科書とか新聞が読めてないっていうことやったんですね。
で、この本の中に新聞の記事の文章が出てくるんですよ。単文で1行とか2行。
例えば、今年の就職活動の大学生は何パーセントぐらいで、就職内定率が何パーで何々だみたいな、よく本当に単純に新聞に載ってるような文章が一文書いていて、
要するにこの文が言いたいことは何かっていう問いがあるんですよ。
で、問いの中にカッコ抜きで、5つの言葉の中から正しいものを入れなさいっていうような問題がこの本の中に出てくるんですよ。いくつかね。
まあ、難しい。
難しい。なんか聞いてたら簡単そうに聞こえたけど、違うんだ。
でしょ。で、大人でもこの問題の正答率は20パーでしたみたいなことが書かれて、私も一生懸命読んで当てはめようと思うんだけど、すっごい難しくてね。
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これが新聞が読めないっていうことなんだっていうのを、まざまざと実感させられながら本を読み進めていくわけですよ。
例えばグラフとか円グラフみたいなってよく書かれたりするじゃないですか。私たちの仕事だったら食料自給率がどう、今年はこうだった、カロリーベースでどうとかね。
何パーセントがお米で何パーセントが何々で、総供給量は何トンでしたみたいな円グラフも途中で出てくるんですけど。
要するにこの円グラフから正しく読め取れることは次のうちのどの文章でしょうとか出てくるんですけど、なかなかね、確かに難しいんですよ。
論理の飛躍で思い込んでこうだろうって言ってしまうことが問いにあった、それ選んだりする大人も結構いてね。
そういう力のことについていろいろ書かれてるんですけど、そういう読解力、新読解力と定義されている読解力と学力はすごく相関関係にあると。
そう、その新読解力が低いとビジネスにも支障が出るという話が載っていたり、でもそれを新読解力っていうのはスキルであってトレーニングによって誰でも身につけることができますよって書いてあるんです。
おー、そうなんだ。
それでね、著者の新井さんが、新聞ってトピックって出るじゃないですか。
例えば今手元にある新聞だとなんて書いてるかな。
富士山噴火、塵が降る勾配30センチで避難、政府検討会危険4段階指針案。
新聞の今一面のタイトルを読んだんですけど、ここっていかに短い言葉で表さなあかんじゃないですか。
ここって長い文章書けないから、トピックというか。
本の中で書いてたのにめっちゃ面白かったのが、ビジネスのチームの中でこの文章、ここの今読んだタイトルだけを投げて、これを正しい日本語の文章を作れっていうトレーニングをしたんですって。
手に尾羽はないし、順番は逆になってたりするので、これから正しくこの後で書かれている言葉の文章に直すっていう読解をしたら、めちゃくちゃ難しいと最初は。
文章にならない、一文にしようと思ったら、これを主語にしたら言ってること逆になるよとかなるのを何回も何回もトレーニングを積んだら、みんなめちゃくちゃ上手くなったんですって。
だから要するに、さっき言ったトレーニングでその深度解力がつくっていうのはまさにそういうことなんですけど、そういうのをしたらすごくみんなのそういう力がついたと。
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そうなると確かに仕事をする上で、いやいや、その配られた資料はそういうことを言ってるんじゃないよっていうようなことってなくなるじゃないですか。正しく読めると。
っていう話も載ってたりして、なんか子どもの学力を上げるためにこの深度解力があるといいやじゃなくて、いや大人もいるわみたいな。
そうなんや。
それがね、めちゃくちゃ面白かったんで、ちょっとたえさんよかったらこれは面白いんで読んでみてください。
はい、読んでみます。私だいぶその深度解力低そうな感じがする。
私もね、本の中に読み進めとって、じゃあこの問題解けますかって結構いたくさん出てくるんですけど、
深度解力ほんまにちゃんと読まないと、思い込んでしゃべることとか新聞記事にしてもネットの記事にしても、ここに感情が動いたらそう読んでしまうことってプラスでつくじゃないですか。
読みたいからそう読んでしまうとか、趣旨はそうじゃないはずなのに、なんでそこにこだわる人がいいの?みたいなことも全く一緒で、
フラットな文章をフラットに入力するっていう読解力があると学力と相関するっていうのは正しく文章が読めるから、すべての点数が高くなるっていうことなんですよね。
ああ、そういうことか。
だから深度解力をつけていくと、子供にとっては学力がアップされることにもつながると。
大人の場合、その読解力をトレーニングすれば、例えばどういうふうに役に立つのかなと思って。
中で出てきたので、ビジネスに支障を来すっていうケースの例が載ってたんですけど、逆に上司が出してきた、例えばこういう資料を作ってくれって部下に言うとか、一般の会社でよくあるケースあるじゃないですか。
それが正しい文章で出てこないとか、訂正を延々にし続けなあかん。
指摘をしても、その指摘された意味がわかんないから、もう一回出てきてもまた違うもん出て、もうそれやったら自分が作るみたいな、そういうことになるんですって。
今の話聞いて、めっちゃデジャヴを感じましたけど。
ありました?そういうこと。
私はもう大学院でひたすらそれでしたね。
資料をまとめておいてくれにしても、まとめるさっきの文章にするじゃないけど、いやそこじゃないねっていうところが出てくることとか、そういうのも全てちゃんと真読解力がないと、部下を育てるのもそもそも難しいと。
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そんなことも載っていたり、それを英検みたいな感じで、この方がテストを作ったんですね。真読解力を測るリーディングスキルテスト。今で50万人ぐらいそれはテストを受けてるらしくて、その中からもいろいろわかると。
就職の人気ランキングで高いところがこのリーディングスキルテストが高いとか、例えば20代、30代、40代、50代って会社の中にいるときに、世代の上の人のリーディングスキルテストが高い、下が低い組織と、世代の上の人たちのリーディングスキルテストが低くて、若い子のリーディングスキルが高い組織だとどういうことが起こるかとか。
上が強くて、下が弱いと組織がなかなか活性化できない。上が全部やっちゃう。下の子のリーディングスキルが高くて、上がそうじゃなかったら、もうすぐに転職してしまうとか。
そういう話が面白くないですか?
面白い。これは読まなくちゃ。
リアルにそういうのがあったんで、私も受験もできるらしいんですよ。自分たちもね。リーディングスキルテスト。定期的に受けていくと、自分がどう変わるかっていうこともわかると。
これは本に載ってる?その受け方とか。
受け方載ってるんですけど、個人で受けようと思うと東京に行かなきゃいけないみたいな感じなんで、実際のところは難しいのか、どこかで受けれるのがあるのかはわかんないんですけど。
でも、これを読んで、私が子供につけたい力はこれやなって思ったし、私も必要やなって思ったし。
AI時代だからこそ、まさにプロンプトをAIに投げかけるとき、最近だとこれを言うといいよっていうものをたくさん出してくれてる人がいるから、それをコピペしてぶっちゃけ貼ればできるんだけど、
こういうこと聞きたいなっていうときに、正しく文章が打てないと、正しい文章を理解するAI側は、そりゃいいアウトプットできへんわな、でへんわな。
なんでこんな違うことちゃんとGDP答えてくんねって言う前に、いやいや、あんたがちゃんと聞いてないからやってってなるんやなって。
そういうことにもすごく感じてですね、これは大事な力だなと思ったんで。
これからも大事そうですね。
それを今日はシェアさせてもらいました。
はい、ありがとうございます。
今日は新読解力っていう新井のりこ先生の方を紹介していただいたところから、その内容についてシェアしてもらいましたけども、私もすごく読みたいと思ったので、コメント欄とかにリンクとか貼っておきますので、ぜひ皆さん読んでもらって、感想とかあったら教えてほしいなと思います。
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私もまた読んで、ここでどんな感じだったかっていうのを。
聞きたいですね。
再び発信できたらなと思います。
ぜひぜひ。
ではまた。