お二人、なぜこの会社を選んだんですか。そもそもなぜ航空整備士を志したのか、というところもお聞かせいただけたらなと思うんですが、高賀さん。
はい、もともと小さい頃は航空整備士っていうのは全然イメージしてなくて、大きな機械というか、あと車とかバイクが好きで、学生時代過ごしてました。
津山航線に進学したタイミングで、いろんな機械を触りながら、自分も手を動かしながら仕事したいなっていう頃と。
小さい頃か父親の影響でレースを見に行ったりとか、岡山県の岡山国際サーキットっていうのがあるんですけど、そこにバイトに行ったりとかしてたんで。
そういったタイミングでレースエンジニアになりたいっていうところはまず一つの目標だったんですけど、そこからの航線のインターンシップっていうのがありまして、
EチームANA各社の工場見学であったりだとか、あと触手についての説明会みたいなのがあったんですけど、そこでLTCの工場見学を受けた中で、
目の前に自分が今まで見たことない飛行機、触れたことない飛行機がスポットインしてくるのを見てすごく迫力があって、自分がこの飛行機を触れるんだっていう衝撃を受けたのと、
あとは小さい頃から描いてたレースエンジニア、F1のピットクルーみたいなところが、やっぱり飛行機の整備士みたいなのもすごく通ずるもので、安全・安心の機材っていうのを定時で提供するっていうのは、
F1でいうとドライバーに提供しますけど、CAさんやパイロットにそういった安全・安心を定時で提供するっていうのはすごく通ずるものがあって、自分は航空整備士っていうものを選びましたね。
会社については、こういった航空整備士っていう、自分の働く答えみたいなところを教えてくれた会社ではありましたので、ここ一択しかないなということで、自分は入社しました。
僕がNAのLTCを選んだ理由はいくつかあるんですけれども、ずっとスポーツやってて、私自身外で働くことっていうか、外で動くことが好きだった。
LTCっていうのは、雨の日も風の日も寒い日も暑い日も外で作業しますので、そういった面では四季を感じながら仕事ができるなっていうのがあって、それが一つ。
あとは国内・国外の就航基地、201今就航してるようなんですけれども、そこで働く機会がある。そこでいろんな国外・海外とかも検討できるので、いろんな文化に触れたりとか、あとはそこでしかできないような軽減ができるかなと思ったので、選びました。
あとはLINE整備士、ずっとLINEで働きたかったので、LINE整備士がずっとできるのがLTCだなっていうのも一つ。あとは本当に最後の最後の決め手は青色っていう色が好きだったからですね。
青空に映えるんですよ、青って。
確かにね。
そういうクリアな青めっちゃ好きです、僕。
見えてないかもしれない。
僕の水筒のことを言ってます。
サファイアみたいな透明な色好きなんですよ。
休みの日お二人でよく遊んでると聞けましたか?
最近はよくバイク乗ったりとか、あとはキャンプ行ったりとかはしてますね。ちょうど後輩でもある井野さんと一緒にツーリングガテラ旅行に行ったりだとかはよくしますね。
結構趣味多い人って割と会社の中でいっぱい多いんで、いろんな趣味を教えてもらったりだとか、知らない文化に会社内でも触れるような。
よくサバゲーとかもね。
仕事の仲間で20人くらいで千葉のサバゲーフィールド貸し切ってやったりとかするんです。
サバゲーなんて、エアガンで大人同士が打ち合って何が楽しいんだと思ってたんですけど、めちゃくちゃ楽しくて。
一日中あの野山を駆け回ってね、大自然を感じながら趣味を教えてもらうとすごくいいな、個人的には思ってます。
どう?
いやもうおっしゃる通りですね。
おっしゃる通り?
よく一緒にツーリングがせてもらって。
小賀さんが行くとこ結構遠いんですよね、距離が。
距離遠いのはちょっと半分修行みたいな。
何も計画じゃないけど修行みたいな感じでいつも行かせてもらってます。
修行だと思ってたの?
反省するわ。
それ以外にも仕事終わりよく飲み連れて行ってくださったりだとか、食事連れて行ってくださったりとか、すごい普段講師ともに頼りになる大先輩ってイメージですね、小賀さんは。
結構資格取得の勉強をして、その後疲れたから一杯飲んで帰るかみたいなのもよくある。
ありますあります。メリハリがあっていいですもんね。
同じシフトの人同士で遊ぶことが多いですかね。
そうですね。
基本的には土日休みではないっていうのがシフトで動いてるんでそこは仕方ないかなとは思ってるんですけど、
そうなるとやっぱり同じシフトで動いてる人とよく遊びに行くっていうのが大半になるかなと思いますけど、
結構最初ね嫌だよね、土日休みじゃないって学生時代からの友達と全然合わないからね。
でも平日動くの良くない?
役所とか全部空いてますしね。
慣れちゃうと今月土日休み多くないって。
なんかちょっと逆に嫌になる。また渋滞かよ。
なんてこともあったりしますよね。
あとはでも同期とか全国各地にいるんで、その人らと休み合わせたり、
しかもそっちに遊びに福岡とかに飛行機で行って一緒に遊んだりっていうのもできるんで、
そういうのはすごい楽しいなと思います。
同じ基地だけじゃなくて隣の基地とか他のかとかっていうのもあるんで。
ということですね。
整備士にとっては資格取得が何よりも大事ということで、
私もですね国家資格を2機種持っております。
型式はボイング777っていう型式ですね。
一番大きな政府専用機とかと同じ一番大きな飛行機ですね。
500人以上乗るような大型機とボイング787っていう飛行機ですね。
2機種持ってますけれども、
今日いらっしゃるお二人も資格取得されてますので、
持ってる資格が増えれば増えるほどできる仕事の内容や、
もちろん給与にも関わってきますということで、
資格取得の中でお二人の苦労したことなどあればお伺いしたいなと思いますが。
苦労した点については、
やはり働きながら資格を取得するというところで、
今まで学生の中ですと、
勉強が全てというか、勉強が第一なので、
そこが社会人との大きな違いになるかなと思ってまして、
働くっていうところがまず第一で、
その中で資格を同時並行で取らないといけない、
勉強もしなければいけないっていうところが大変だったなというところが今感じてますし、
今現在も資格についても拡張中というところで苦労してる点にはなりますね。
はい、そんな感じです。
そうですね、今資格拡張っていうお話がありましたけれども、
資格は機種ごとに取る必要があるので、
1機種取るとその飛行機を深くまで触ることができる。
それがどんどんどんどん触れる飛行機の機種が増えていく形になります。
井野さん、聞いてみましょうか。
僕がやっぱり苦労したなと思うのは、
小賀さんと同じでやっぱり仕事をしながら勉強するっていうのは、
思ったよりも労力を使うというか、
学生にはなかった経験、学生時代はなかった経験だったので、
そこは社会人ならではでちょっと大変だなと思う面もありました。
でも、休みの日も勉強はするんですけども、
それもあって、1日目は勉強して、2日目は休んでしっかり遊んでみたいな感じで、
メリハリがつけられるようになったので、
そこは結構全然苦労じゃなくて、
むしろ1日家にいるよりかは何かしてるってことで、
メリハリができる、いいきっかけになったなっていうのはすごく感じてます。
あとね、同期とかと一緒に勉強したりとかね。
休みの日一緒に勉強した後一緒に飲み行ったりとか、ご飯行ったりとか。
そうですね。小賀さんにもいっぱい飲み連れて行ってもらって、
いつもありがとうございます。
そうですね。それもあるし、今私も次の飛行機、
今度ボーイングの767って飛行機の受験を今拡張中なんですけども、
またメリハリつけて頑張ってやってますといったところで、
飛行機のことも知れるんで楽しい面も結構多いかなと思って頑張ってます。
はい、ありがとうございます。
資格を取るのは大変ですが、LTCではですね、いろんなサポートをしていますということで、
そのあたりをお話ししていただければと思います。
資格取得については、やはり自分一人では成し得ないことだと思ってます。
現場にいる際は自分の時間を使ってっていうところも必要ですけれども、
メンターメンティ制度っていうのがありまして、
自分の担当の先輩、資格を取得する上での面倒を見てくれる先輩がいらっしゃるので、
その先輩にそのノウハウであったりだとか、受験のお作法みたいなところを勉強しながら資格を取っていく形になります。
カリカリペンを動かして勉強するような資格取得とはちょっと異なる航空整備士の試験になりますので、
例えばどういった作業でこういったことを注意しなければいけないというか、
実際に飛行機を見ながら、目の当たりにしながら覚えていくと、
すごく情景が浮かんで覚えやすかったりだとか、
あとは喋ることがメインになる試験が多いので、
そこら辺は人と人を表情とか言葉遣いとかをしっかり見ながら勉強が大事かなっていうことがすごくありますね。
作業中とか割と。
そうですね。いっぱい質問をふとした時に、これって何?名前何て言うの?とか、
いっぱい教えてくれるんでドキッとしますけど、
その違いから伺ってもいいですか。
一等航空運航整備士と一等航空整備士の違いにつきましてはみたいな感じになると、
すごいこういった感じなの試験を受けるんですけど。
そうですね。
質問が悪かった。
運航整備士が着くか着かないかみたいなところで、
よく言うのが出発前の点検みたいなところがメインになったりだとか、
あとはタイヤ交換であったりだとか、
飛行機に積んでる酸素ボトルみたいなのがあるんですけど、
パイロットの人が緊急時とかに吸う酸素ボトル、
結構交換頻度が高いような消耗品系を交換する資格が一等航空運航整備士に当たるので、
多分そこら辺がイメージしやすいかなと思うんですけど、
それをまず入社の2年目に受験がスタートするっていう形になりますね。
晴れて2年間ほど勉強してそれに合格すれば、
次の資格である一等航空整備士ということで資格拡張になるんですかね。
さらに深度の深いような整備ができると、
ライセンスの受験がスタートするって形になってますね。
それもやっぱり2年ぐらいは最低でもかかるかなって形ですかね。
人によってはですね、
ダイレクト、会社入ってからストレートで一等航空整備士を受験する人も中にはいますので、
一等航空運航整備士を先に取ってからっていう人だけではないっていうところですかね。
そこは上司との面談とか、
あとは会社の方針って言ったらちょっと硬いですけど、
どういった資格を取りたいかみたいな、
本人の希望に合わせたところも聞いてくれるのかなと思ってるので、
自分たちの方向性みたいなのが変わってくるかなと思ってます。
では井野さん、試験2年間ってお話あったと思うんですけども、
その2年間の流れ、簡単なスケジュール感聞いてもいいですか。
2年間は、まず最初は国土交通省管轄の学科試験っていうペーパーテストを受けて、
そこから2年のリミットがスタートします。
それに合格しますと、次に基本作業っていう緑の本、
それの勉強が2、3ヶ月、長くて半年ぐらいあります。
それがまたパスしますと、そこから今度は機種、
自分が受ける飛行機の機種ごとのシステムに特化した勉強になっていきます。
そこから約1年半ぐらい、ずっと試験を月1ぐらいで受けて、
晴れて国家資格取得といった流れになります。
この中にはちょこちょこ筆記試験もあれば、高等試験もあります。
その高等試験も結構難しいですよね。
学校の頃にカリカリペンを動かす勉強とは全然違いますね。
全然違うんですよ。
やっぱり喋り方っていうのも結構あって、
そういう喋り方ずっとしてたので、
私たちも今結構高等試験っぽい固い喋り方になっちゃってるんですけど、
なかなかこれってどうなってるって言われたら、
それにつきましては何々で、これがこうなりますのでこうなります。
みたいな感じで喋っていくんですけど、結構知識が問われる難しい試験ではありますね。
具体的にどんなことを聞かれました?
具体的には、例えば、
飛行機ってエンジンが2つ、ないし4つついてるんですけども、
それの、例えば燃料の流れを教えてみたいな。
飛行機って翼に燃料が入ってて、そこからエンジンに送って、
燃やして後ろに推進力を得るんですけど、
そのじゃあ燃料、翼のタンクからどうやって燃焼室まで行くのか全部教えて、
みたいな感じでポンって言われた時に、
インレットスクリーンからまずロープレッシャーフューエルポンプを取りまして、
そこから10個20個ぐらい答えるとね。
結構覚えるんですけども、覚えたら、
なんで結構全体的に勉強してたら答えれるけど、
この暗記じゃなかなか答えられないなっていう問題は結構多いですね。
理解を求められるって感じです。
結構作業とかね、行って、
これがフューエルポンプなんですか?
そうですね、なりますね。
これがフィルターか?みたいな。
そこがいいとこだよね、現場でやってて。
資料の知識が現場の作業で、ちゃんと答え合わせができるっていうのは、
働きながら仕事をする、勉強するっていうのはすごいいい面かなって感じです。