近況のポンコツエピソード
イラストレーターの原あいみです。絵本や書籍、キャラクターを作ったり、難しいことを分かりやすく、漫画やイラストで伝えるお仕事をしています。
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今日の本題に入る前に、ちょっと最近ポンコツぶりが和をかけて酷くなってきておりまして、そんな話をまずちょっと近況のお話をさせてください。
なんかね、作品作りをしていると、ちょっと時間の間隔とか曜日の間隔とか本当に狂ってきていて、もうおかしなゾーンに入っているんですね。
まあこれは、個展まで1ヶ月を切った状態ということで言うと、正しいかなと、いい感じだなと思っているんですけれども、そのおかげでどんどんどんどんポンコツ具合がすごく酷くなっているんですよね。
少し前の放送で、生体の予約を忘れただの、いろいろ何々を忘れただの、いろいろ多発してますという話をしたんですけど、それが続いています。直ってないんですよ。
この前は美容院も忘れてしまって、忘れたというかね、時間をとにかく勘違いしてるんですね。
そして、昨日、昨日なんて酷いです。ちょっと机が足りなくなってきました、アトリエに。
これはちょっと娘もね、もしかしたら夏休み中に絵画コンテストとか何かに出したいって言ってたんで、それだったらうちの事務所に書きにおいでって言ってあるので、
ちょっとそうなると机が足りないなぁと思って、少し小さめの机をもう1個買い足そうかなと思い、
IKEAで少し奥行きの狭い机を買ったんですよ。
買って、昨日の午前中に届くという設定になっていたのにもかかわらず、
その時間に、私、5点前の最後にアートスキャンをもう1回頼もうと思って、スキャニング工房への予約を取ってダブルブッキングしてしまったんですね。
気づいたから良かったです。慌てて、この時間はIKEAの机が届く日だから、届く時間帯だからダメだと思って、前日に予約を変更させてもらいました、時間変更。
もうこんなことばっかりしてます。謝ってばっかりです。
今日は午前中にIKEAの机が届くからって言って、あまりにミスが多いので、朝ごはんの時に全員家族で、
今日の1日の動きっていうのをみんなで話して、口に出して、忘れないようにするっていうのを最近やってるんです。
やってても忘れるのは本当にミラクルなんですけど、
で、午前中ね机が届くからと思って、よし今日は大丈夫大丈夫と思って待っていて、何時に届くかもう1回確認しておこうと思ったら、
なんと、買ってなかったんです。もうね、びっくりですよね。自分でも笑えてきてしまいました。
夫にね、IKEAの机買ってなかったって送ったら、ずこーっていうね、ドラえもんと伸びたがずこーってなってるスタンプが返ってきました。
我が家はこういうミスが家族全員多いので、そういう時は必ずこのずこーってやつをね、使います。
本当にずこーですよ。買ってないってどういうこと?ってね、びっくりしました。
よく見たら、カートに入った状態で決済されてなかったんですね。
で、そのカートに入ってお届け日時みたいなとこまで、最終の最終まで確認して、最後のクリックを押す間際で、
いやいや待てよ、この机の厚み、カメラ設置できるかなとか、なんかね、何かちょっと最終確認をしようと思ったような記憶がよみがえってきました。
で、そこで何か娘に話しかけられて止まっちゃってたみたいなね、そんな感じだったっぽいんですね。
でも買ったと思い込んでたんですよ。で、その届く日付は頭に残っていて、この日に届くって思い込んでたっていうね。
買ってもないのに届く、しかもその前にダブルブッキングしてますからね、もう本当に意味がわからないって笑えてきました。
こういうことが本当に多くてですね、アートディレクターをしてた時からこういう感じだったので、一緒にお仕事をさせていただくね。
かなり深い方はもう私のこういうところをバレていくので、いつも笑い飛ばしてくださっていました、皆さん。
よくよくお仕事させてもらっていたカメラマンさんなんかは、私がこういうことを起こすと、また愛美のミラクル、ミラクルじゃないな、ファンタジーって言ってたかな。
もうファンタジーだよなって言われてました。もうそのくらいひどいんですよね。
立体造形作家をやっていた頃に人形を作って、スタジオを押さえて、カメラマンさんを押さえて、撮影当日っていう日に作った立体を持っていくのを忘れるとかね、もう信じられないことを数々やっていました。
そういうことが今作品に集中していて、さらにひどくなっているというそんな感じです。
皆さんはどうですか?なんか忘れ物しない人はしないですよね。もう本当に脳の作りが違うんだろうなぁと思ってね。
なんかね不思議です。自分でも本当に信じられないことを忘れたり間違えたりするんですよね。
なかなかこれはもう治らないので仕方がないんですけど、夫はこういうことを大笑いしてくれる人だからこそ結婚できたと思っているんですが、
でもギリギリで思い出す力と、何か起きてしまった時のリカバリ力がすごいよねって褒めてくれました。
人形作りの再開
それはすごいんですよ。もう本当にギリギリで、ギリギリセーフで思い出したり、なんかなっちゃった時に何とかしてリカバリするみたいな能力は長けているんですよね。
そんな能力いらないので最初から忘れないようになりたいなと思います。
近況報告で長くなってしまいましたが、今日の本題は、久しぶりに立体造形作家の肩書きを思い出して人形を作り始めましたというお話です。
古典まであと1ヶ月。絵の作品は一旦一応全部描き終えたというふうになっております。
自分の中で最低ここまでは作ろうと思っていた作品は完成しました。
今は額縁を待っているところと、最後の大型スキャンを、一応手元にデータを残しておきたいので大型スキャンを出しているというところです。
そして私が課した当日までの最終チャレンジということで、人形を一つ作りたいなと思っています。
作品展の古典のタイトルはひめまるけというタイトルなので、ひめを一人作ろうかなと思っています。
でも人形作り、かなりブランクがあるんですね。どのくらいかな。
10年はないですけど、7、8年本気の大きいやつは作っていないかもしれないですね。
なのでだいぶ手が下手くそになっているんです。
リハビリでちょっと小さい作品を今作り始めました。
鬼の子にこちゃんをちょっと作ってみようかなと思って、ちっちゃいにこちゃんを作っています。
でもやっぱり下手になっていますね。
でもここでにこちゃんを作ることでちょっと感覚を思い出してきたので、これで手を慣らしておいて、ひめを一人生み出そうかなと思っております。
うまくいったら古典会場にひめが立たずんでいると思いますが、
ダメだったらイラスト展示だけでしたという顔で私が立っています。
どんなふうになるか、これも時々近況をご報告しながらお伝えしていこうかなと思います。
私は人形をどんなもので作っているかと言いますと、かなりマニアックな話になりますが、きっと造形作家の沢直さんしか分かってもらえない話かなという気がしますが、
石粉粘土という、見た目紙粘土みたいな石の粉でできている白い粘土をメインで使って作っています。
ベースは全部粘土だとすごく重いし、乾くのにも時間がかかるので、
ベースはまずワイヤー、針金で骨格を作り、そこにスチレンボードという、
よく家とか建造物にも使われているのではないかな、そういうものを削ってボディに真材として入れています。
私はいつもその上に石粉粘土を盛って立体造形を作っていくのですが、
私の大好きな人形作家さんがアルミホイルで、まず針金の上にアルミホイルを巻いて、
その上に、その方も発泡だったかな、何かつけるという作り方を公開していて、
アルミホイルを中に入れるんだって、ちょっとすごい不思議だったのですが、
確かにアルミホイルで巻いていくと、いろんな形が自由に作れるし、厚みも持たせられるので、
これいいかもしれないと思って、今回初めてアルミホイルを真材に入れるというのをチャレンジしてみております。
そして、石粉粘土を盛って、これが結構時間がかかるのですが、
乾かしては削っては盛って、みたいなのを繰り返し、紙やすりで最後にやすって、本体を完成させます。
ここが勝負、ここが全てと言っても過言ではないですね。
ここで顔の傾き方とか、仕草がここで決まるんですよ、人形の。
そして出来上がった真っ白な人形に、私はアクリル絵の具で着彩をしていくという、そういう作り方をしています。
これに全部オール粘土ではなく、時々私は羊毛フェルトを使いまして、
例えば髪の毛だけ羊毛フェルトの表現にしたりとか、あとは普通に布のお洋服を着せたりとか、
その時々でそこの材料の表現は変わるんですけど、そんな感じで色々な材料を組み合わせて、
お人形を一体作るということをしております。
鬼の子にこちゃんは、今回はお洋服は布にはせず、ただ頭だけはオレンジのお河童を羊毛フェルトでやってみようかなと思っておりまして、
制作の懸念と挑戦
というのも一体作り出したいと思っている姫の頭をお河童にしようと思っているんですが、
それを羊毛フェルトで表現したいと思っているので、その練習と思って、
にこちゃんも頭を羊毛フェルトで作ろうかなと思っています。
そんな感じで、立体人形を一体作り出すのはすごく時間がかかるんです。
なのでここから1ヶ月で、当日までに間に合うかどうかはそのくらいという感じの制作時間です。
当日間に合わなくても後期、古典の後半から出てくるとかもありかもしれないですね、
なんて自分に締め切りの甘えを与えてはいけないですけど、
そんな感じで私の十数年ぶりのチャレンジを見守っていただけたらと思います。
ということで今日はかなりマニアックな話になってしまいましたが、
久しぶりに立体造形物を作り始めましたというお話でした。
イラストレーターの原江美でした。また話します。
皆さん忘れ物には注意してくださいね。