スタジオ探しのポイント
イラストレーターの原あいみです。絵本や書籍、キャラクターを作ったり、難しいことをわかりやすく、漫画やイラストで伝えるお仕事をしています。
今日はですね、古典で制作をしました立体作品、人形作品ですね。
フラネちゃんという名前に決まりましたが、その子の撮影をしてきました。
プロのカメラマンさんをお呼びして、スタジオを借りてきちんと光を当ててですね、ちゃんと正式に作品集等に載せられるように撮影をしてきたんです。
こういった撮影のお仕事はですね、デザイン会社にいた頃は、私アートディレクターもやっていたので、かなりたくさん経験してきているんですね。
スタジオを探したり、カメラマンさんを手配したり、交番票と言われるね、そのスケジュール、撮影のスケジュールのことを交番票って言うんですけど、そういうのを作ったりっていうのが一番のディレクターの役目なんですが、そういったことをたくさんやってきました。
今回久しぶりにその作業を自分の作品の撮影に向けてやったんですけど、もうなんか3年経ってしまっているので、もうなんかポンコツぶりがすごくてですね、かなりいろいろなミスをしていたしました。
ちょっとミスの話は後でお話しするとして、今日はまずスタジオ探しをする時の何て言うんでしょう、注意点というかこういうところを見てね、やってるんですよっていうのを、もしかしたらどなたかの役に立つかもしれないのでお話ししていこうかなと思います。
今回の撮影はですね、フラネちゃんという人形作品、ちょっと大きめの人形作品と、あと小さな鬼の子にこちゃんの人形作品、この2つを撮りたかったんですね。
それに加えてちょっとね、プロフィール写真が必要な案件が近々あるので、それを撮り直しを自分ですね、自分のバスタップ写真を撮り直してもらうっていうこの3つが大きく撮るものでした。
お人形の方はですね、あんまり凝った感じのシチュエーションで撮るのではなく、白壁の背景に、白い箱というか土台に乗せて撮るっていう感じにしたかったので、白彫りスタジオを探しました。
白彫りっていうのは、白ホリゾントの略なんですけど、ホリゾントって水平線のことなんですが、通常壁と床に境目の線が出ますよね。
その線がなく撮れるようになっている、ちょっとね、カーブがかった壁になっている、なんて言うんでしょうね、床と壁がカーブで繋がっている、それが白彫りって言うんですよ。
色んな撮影で最もスタンダードに使われるスタジオっていうイメージですが、そういったところを探しました。
白彫りでスタジオで、都内で自分が行きやすいところ、カメラマンさんが来やすいところっていうのと、あとクライアントさんがいるね、大きな案件ではないので、自分で料金を払うのでリーズナブルなところを探しました。
そして広さはそんなに必要ないので、人物モデル撮影をするほどの空間がなくても良いので、物撮りができるくらいのサイズ感でもいいかな、物撮りっていうのは商品を撮る撮影のことを言うんですけど、そのくらいのもので色々と検索をして見つけたところでした。
初めてですね、運営側の方、オーナーさんがいらっしゃらない、いわゆる無人のスタジオを初めて使ってみました。
なかなか無人のところもいいですね。使い勝手は良かったです。
鍵をね、暗証番号で予約をすると教えていただけて、自分たちで入り現状復帰をして帰ってくるみたいな、そういう感じなんですが、LINEでちゃんとオーナーさんと繋がっているので、何があったときは質問したりできるっていう感じになっていました。
人件費が浮く分、その分スタジオ代も結構ね、抑え目で借りることができるので、個人的にね、私たちみたいなクリエイターが使うにはとても使いやすいなというふうに思いました。
撮影中の注意事項
そういったスタジオを探すときに注意しなくてはいけないのが、写真撮影するときって照明機材とかストロボとか、いろいろカメラ以外に使う必要な機材がたくさんあるんですよね。
どういった光で撮りたいか、どういう演出効果をつけたいかによって、その照明機材がどういうものが必要になってくるかっていうのが、私たち素人にはわからないわけなんですよ。
なのでカメラマンさんに自分が撮りたいニュアンスをきちんと伝えし、それにはどういった機材が必要だっていうのを考えていただいて、
機材を持っているカメラマンさんだった場合は持ち込んで持ってきていただいて、ご自身の機材を使っていただくんですけど、そうでない場合はレンタルしなくてはいけないんですね。
なので必要な機材がそのスタジオに揃っているかどうかとか、借りるにはベッドいくらかかるのかとか、そういったことをきちんとクリアしてからスタジオを決定しないといけないんです。
私がよくお願いしているカメラマンさんは、デザイン事務所時代から結構長くペアでやらせてもらってた方に今回お願いしたんですけど、
結構機材をご自身で持ってきてくださる方なので、スタジオにこういうものがなくても大丈夫っていう感じで選択の幅が広がるのでとても助かります。
本来だったらその機材代がスタジオに払わなくちゃいけないものをカメラマンさんにお借りするわけですから、本当はその分プラスしてお支払いを、ギャラを上乗せしなくてはいけないかとは思います。
なんですが今回はお友達という感じで作品応援価格みたいな感じでお手伝いいただけたので助かりました。
なのでスタジオ代以外に消耗品費とか、例えばバッグの背景の色をちょっと違うものに変えたいので、
例えばピンク色のペーパーをぐわーっと背景に引きたいとかなると、そういうバック紙が果たしてあるスタジオなのかっていうのも確認しなくちゃいけないですし、
それが何メートル使うといくらですとかね、もう使えば使うほど一個一個チャリンチャリンチャリンってお金がかかるスタジオもあるので、そういったところも気をつけないといけないです。
かつ、レンタルした機材だったらかからないけれど、持ち込みの機材を使った場合は電力料みたいな、電気代みたいなのが1時間いくらとかでかかりますとか、
スタジオによっていろいろトラップがあるんですよね。
ここのスタジオ安いわと思って飛びついても、実はそういったところでベッド費用がたくさんかかるみたいなスタジオもあるので、
そのあたりはですね、私たちディレクターでもわからないので、もうねカメラマンさんにそのスタジオの機材等々チェックしてもらって、
費用がプラスでどのくらいかかりそうなのかっていうのは見てもらっちゃう方が安心かなというふうに思います。
過去に使ったことがあるスタジオで、芸能人とかの撮影をするようなところだとものすごく広くて、
白堀でも巨大なスペースで正面を立てて組んで撮影ブースを作るんですが、それが3セットくらい組めるみたいな大きなスタジオを借りたことはありましたね。
そういうところですと、そのスタジオについているスタッフさんも使えるというか一緒に手伝ってくださるっていうようなこともできるんですよ。
撮影スタジオ探しの難しさ
本当にねもう様々なので、初めて借りる時はもう本当にわからないので、とにかくベテランのなるべくカメラマンさんとかと一緒に経験してカメラマンさんに見てもらうっていうのがね一番かなという気がいたします。
こんな久しぶりな作業をやりまして、もうなんかちょっともう感覚も鈍ってるし、時代も変わってるし、なんかね、もう本当忘れてしまっていて大丈夫かなと思いながら向かいました。
とはいえね、すごいたくさんの撮影現場をくぐってきた、とても仲の良い同世代の女性の気心しれたカメラマンさんなんですけど、
おしゃべりにね花を咲かせながら楽しくね撮影やろうねみたいな感じで行ったんですよ。
で私の事務所に迎えに来てくれてくるまで人形と必要なものとか機材をね、私の必要なものを一緒に運んでくれて現地まで車で行き、
時間制限があるので1分でも遅れると遅延、延長料金を払わなくてはいけないって結構厳しいルールになっていたので、
何分から何分までに照明組んで、何分から何分でってしっかりね区切ってやっていくんですよ撮影って。
よし久しぶりだな、なんかちょっとテンション上がるなと思って撮り始めようと思ったらですね、
なんとあの私のこの人形ちゃんですね、実は左手にお花を握っているっていう設定の作品なんですよ。
でとても大事なお花、摘んだお花なのかな、ギュッと握ってしまってしおれちゃってるっていうお花を持っているっていうのが結構ポイントになっている作品なんですが、
お花を忘れてきたんですよ、もうびっくりしました。冷えってなりましたね、もう現場に来ちゃってるんです。
そしてスタジオで3時間しか借りてないんですよ。もう一瞬終わったと思いましたが、でもね私結構こういうことをやるんですね。
立体造形物をたくさん作ってきて、こういう撮影たくさんやってきたんですが、撮影する小物、主役、本体のものを忘れたってことね、一度や二度じゃないんですよね。
そのたんびにデザイン事務所にいた頃は、後輩が持ってきてくれたりとか、なんかもういろいろね、いろいろやってきたんですよ。
だからもう私の中であるあるなんですけど、またやってしまったと思って、もうね、もう仕方がないです、撮りに行きますって言って、照明組んでいただいている間に、今やっと来たのにまたその時間往復かけてアトリエに戻ってお花を撮ってきました。
そのせいでですね、本当はゆったりじっくり光を作りながら、おしゃべりにも花を咲かせながら楽しく撮っていこうねっていう時間だったはずなのにね、ものすごいまきまきで、もう死ぬほど慌てて撮るっていう感じになってしまい、かつ自分の撮影はほぼできませんでした。
もう本当にすごい髪型とかメイクとか衣装とかね、もう気をつけて、人形も主役だけど自分も一応撮られる側だからってそれも頑張って朝やったのに、ほとんど撮れずに泥だらけで終わりましたね。泥だらけ汗まみれで終わりました。
もう本当に情けないですね。でもまあおかげでですね、ちょっと後ろの時間にまだ次の撮影までに間があったので、彼女がですね、じゃあもうね、あゆみさんのスタジオ、スタジオじゃないや、事務所に戻って事務所で描いてるとことか撮るって言ってくれてですね。
結局そのおかげで私の新事務所でなんかね、絵を描いてる、今作業中のところが本当そのまま残ってたんで、それを活かしてプロフィール写真を撮ってもらうということができました。
はい、もう本当怪我の巧妙というかね、もう本当にもうなんでしょう、気心知れたカメラマンさんだからこそ許されるというか、もう許されないですよ。本当はこんなミスダメなんですけど、もうこうやって私はね、ディレクターの時もいっぱいいろんなミスをしてね、皆さんに助けられながらやってきてたんですが、それをまた思い出しました。
はい、そんな感じで、でもいい感じに慌てて撮ったわりにはちゃんといい感じに多分撮れたと思いますので、何かしらの形で発表できるように準備できたらなと思っております。
撮影当日のトラブル
はい、ということで今日は撮影スタジオの探し方、選ぶ時のチェックポイントなどなどをお話ししてみました。
イラストレーターの原海でした。また話します。