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2024-03-25 11:09

#60 アートディレクターのお仕事ってこんなの【前編】

自分の知らないお仕事の話を聞くのが好きです。元検察事務官のミチコフさんから、アートディレクターのお仕事について聞いてみたい!とリクエストいただいたので、思い出して話してみました。

放送内、いい間違いがありました💦
「検察事務次官」ではなく「検察事務官」でした。
ごめんなさい!

ミチコフさんのスタエフはこちら

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イラストレーターの原あいみです。私が受講している悪魔の経調ライティング講座の受講生のメンバーに、元検察事務次官のミチコフさんという方がね、いらっしゃるんですけれども、
彼女の音声配信が、検察事務次官のお仕事について色々と触れてくれるので、とても面白いです。
検察事務次官が何をやっているかって、知らないですよね。なので、彼女しか話せない内容なんです。それがね、聞いていてとっても面白いです。
人のお仕事のお話って、元々私結構好きで、ミチコフさんから私がアートディレクターもしていたっていう話を聞いて、アートディレクターのお仕事の話聞いてみたいです、
というコメントをいただきました。なので今日は、イラストレーターではなくて、アートディレクターのお仕事のことをちょっとお話ししてみようと思います。
アートディレクターって何かって言うとですね、これはもしかしたら業界によってちょっとニュアンスが違うかもしれませんが、私がいたデザイン業界、グラフィックデザイン業界で言うとこんな感じです。
一つの案件、例えば広告とかあるプロモーションのビジュアルを作るとか、そういったことを受けますと、誰かやっぱり司令塔がいるわけですよね。
それがアートディレクターかなというふうに考えています。アートディレクターの上にプロデューサーとかね、お金のことも全て含めてやるっていう職種もあったりするんですけど、
私がいたデザイン会社はアートディレクターが一番権限を持っているという感じで仕事をすることが多かったです。
お客さんの窓口にもなり、予算とかそういったお金のことも一応管理しているのがアートディレクターでした。
ディレクターとアートディレクターって何が違うかっていうと、やってることは同じような感じなんですが、
アートディレクターはアートって付くだけあって、デザイナーが職種が上がっていくとアートディレクターになるっていう感じでしたね、うちの会社は。
どちらかというとデザイン面、ビジュアル系ですね、の視点でディレクションをしていくっていうのがアートディレクターでした。
コピーライターが職種として自分の専門職で、そしてディレクターになっていくという子もいました。
そういった子はですね、ディレクターっていう名前でしたね。
なので、自分の専門分野があってディレクターになっていくという流れでした。
私は元々グラフィックデザイナーで半分はイラストレーターをやっていてっていう感じで、いつしかアートディレクターもやっていくという風になっておりました。
一つのものを作り上げるのに、一人で作るわけではなく、写真が必要な場合はカメラマンさんがいて、文章を書いてもらうにはコピーライターさんやライターさんがいて、
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編集といって、例えば冊子を作るような時に構成考えたりとかそういったことが必要な場合はエディターさんが入りという感じでチームがどんどん大きくなっていくわけですね。
写真撮影に対して例えばスタイリストさんがいるとかそういったことが増えていくと、どんどん関わる人々が増えていくわけです。
そういったチームをリーダー的な役割で、皆さんの役割を決めて、我々が作るものはこういうものであるというゴールをみんなと共通の認識を持って、
そこに向かって各プロフェッショナルたちに力を出してもらって一つのものを作り上げるという仕事ですね。
もちろんお客さん側からの意向もあるので、お客様がこういったことを、こういう効果を出したいという思いを受け取って、
それをするためにはこういうビジュアルでしょうみたいなところを考えながらチームでものを作り上げていくというお仕事でした。
世の中にはアートディレクターとして有名になっている方々もいらっしゃいますよね。
そういう方々はこの方に頼むとこういう世界観が得意でっていう感じで、その方のテイストがあったりする場合もありますが、
私がやっていたアートディレクターはあんまりその別にハラー意味のテイストっていうのはなくてですね、そのお仕事に合ったものを作るっていうことに徹底していたという感じです。
ですが私は半分イラストレーターだったので、ハラさんの絵を使って効果的にみたいな案件もたくさんいただいていたので、
わりとイラストを使って全体をトータルで作るみたいなこともたくさんやっておりました。
チームでやる仕事っていうのは、一人で絵を描くとは違ってもちろん面白みもあるんですけど、
やっぱり私は個人プレイで自分の絵を描いている方が極楽ですね。
すごくそっちの方がストレスはなかったなというふうにアートディレクターを辞めた今思います。
ただアートディレクターの仕事はちょっとダンスを作ったり演劇をやったりっていうのに似ているなというところがありまして、
そちらはそちらで面白みがすごくありました。
でもやっぱり金額が大きくなって関わるスタッフが増えてってなっていくと、
もう本当にその調整で日々ずっとヒヤヒヤしてるみたいなね、そういう仕事だったなという気がしています。
もともとスケジューリングとかそういうね、段取り組んだりとかって決して得意ではないんですよね。
なんですがお仕事だから精一杯頑張ってやっていたっていうところがあって、
まあでもちょっと抜けてるところがあったのでお客さんもすごい好きを見せてくれて、
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お客さんとも一緒にとにかく我々は業者という感じではなく、
お客さんも一緒に同じチームになって一つのものを作るっていう空気はすごく出せるアートディレクターだったなというふうに振り返って思います。
アートディレクターのお仕事でいろいろと思い出に残っている案件はたくさんあるんですけど、
今日は一つ芸能人の方とお仕事してすごくすごく記憶に残っている案件があるので、そのお話をちょっとしたいなと思います。
まだ東京に出てきたばかりの頃で、とにかくお声掛けいただける案件はやったことがなくてもあってきます、やらせてくださいっていう時期の頃です。
で、なんかねいろいろと人脈がつながっていて、とある舞台の宣伝美術、メインビジュアルですねを作ることになったんですよね。
それをご依頼いただけて、それの責任者になりました。
芸能人の方の撮影のお仕事って、なんかちょっとした小さいインタビューみたいなのに立ち会ったことはあったかもしれないんですけど、
自分が主軸になってやるっていうのはね、それが本当に初だったんですよね。
なんですけど、初めてにしてこんな大きな案件やらせてもらっちゃっていいんだろうかっていう、めちゃめちゃでかい案件でした。
でもね、怖いもの知らずっていうんですかね、もう全てが初めてなので、別に前例を気にしてやるとか、先輩についてやり方を学ぶとかではなく、
もう本当に手探りでやったっていう感じだったので、今思えばできたのかなという気がしています。
メインビジュアルの撮影を行う日なんですけど、すごく大きなスタジオを借りて、今までももちろんいろんな物撮りっていって、
物の商品の撮影したりとか、そういう撮影経験はたくさんあったんですけど、人々、タレントさんをお呼びして大きなスタジオで撮影するっていうのは初体験でした。
すごく大きい撮影場所をセッティングして、これらのセッティングはちょっとクライアントさんと一緒に協力してやらせてもらってたっていう感じだったと記憶してますが、
とにかくアートディレクターはその当日までに、とにかく交番表って言って撮影の順番を作る、スケジュールみたいな表なんですけど、そういったものを作ったり、
先ほども言いましたようにカメラマンさん、スタイリストさん、ヘアメイクさん、いろいろいろいろ皆さんと打ち合わせを重ねて、
当日のこの撮影を、このビジュアルを撮るためにっていうので、セッティングをしていくわけですよね。
もう本当にこの準備の仕事が、今だから言いますが大嫌い。もう本当に苦手でした。嫌だった。よくやってたなと思います。十何年も。
はい、で、当日を迎えました。前々からちょっと要注意というふうにクライアントさんから聞かされてたんですけど、
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その主役のタレントさんですよね。芸能人の方、何名かいらっしゃったんですけど、結構要注意、接し方要注意みたいなそういう方もいらっしゃって、
あんまり芸能的な仕事をしたことがなかったので、めちゃめちゃ緊張してました。でも芸能人の方といえども、人対人なので、とにかく精神繊維を持って、
私の仕事としてはこういうことをやりたいということをきちんと丁寧に伝えて、やっていけばきっと大丈夫だろうというふうに信じて本番に向かいました。
そういうことも聞いていたので、事前にちょっと衣装のこととかは、こちらはこういう思いでこういうものを用意してますということを、
手書きで手紙みたいなのを書いて、マネージャーさんにお渡しし、くれぐれも事前に伝えておいていただくようにというようなことをお願いしたのを記憶しています。
なんですが、当日来られてですね、伝わってなかったんですよね、その衣装のことが。
で、皆さん役者さんですので、僕が考えるこの役の衣装とこれは違うというふうに言われてしまいまして、
その日までめちゃめちゃプラン考えてきてるんですけど、これでは撮れないって当日言われてしまったんですよね。
この話、思い出して話してるだけでも変な汗が出てくるぐらい鮮烈な記憶に残っています。
すいません、ここまで来てもう10分経ってしまいました。
なので、次回に続くにさせていただきます。
今日は私が十数年やっていました、アートディレクターのお仕事についてお話ししました。
初めての芸能人の方のお仕事、用意していた衣装が違うと言われてしまいましたが、さあどうなった?
続きは次回、イラストレーターの原江美でした。
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