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こんにちは、田代です。
こんにちは、堀です。
Advanced Therapistエピソード7本目ということで、今回はですね、教育についてという話をベースにできたらなと思います。
前回、前々回は結構、認定専門理学療法士とか、学会に関する話で、どちらかというと結構卒業の話が多かったかなと思いますけど、
今回はちょっと学校での教育とか、またその先の話もできたらなと思いますけど、よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
理学療法教育っていうところを考えると、1963年に最初に、今日はちょっと調べてきたんですけど、
国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院、通称清瀬という学校が最初に生まれたんです。
僕ら清瀬っていうもんだから、正式名称あんまり分かってなかったんですけど、ここから始まって、
そしてその次に福岡県の九州リハビリテーション大学校というのができたという風な流れになるんですね。
そういう学校教育を受けた人たちと言われるのを当時はRPTと呼んで、特例の人たちっていうのはそうは呼ばなかったという話をどこかでしたと思います。
この教育そのものというのは、WHOからの先生たちが来て、ほとんど外国人の教員が授業を教えていたというのが非常に特徴的な時代になります。
なので教科書もないので、基本は英語の教科書をみんなで翻訳しながらやっていく。
教える側というのも、何を教えていいかがはっきりと分からないまま進んでいっているっていうのが、理学療法教育の黎明期なんですよね。
そこからどんどん清瀬を出身とした、あるいは九里派を出身とした人たちっていうのが、
この学校を作っていくことに貢献していって、気づけば300校ぐらいあるというような状態になっています。
なるほど。初期の学校も高卒で入る?
もう全部、基本は高卒からの専門学校ということになりますので、3年生の専門学校に全部入るということです。
なるほどですね。そこからどう増えていくって感じなんですかね?
増えるまでにだいぶかかります。
例えば、1965年の最初の国家試験、66年かな?最初の国家試験で理学療法士になった人っていうのは、106人かな?108人かな?100人前後になっているんですね。
当時の清瀬の卒業生で20人なので、80人は特例だったということになるわけですけど、
その特例の人たちっていうのもある一定増えながらも、清瀬、給理派といっても両方出ても40人ぐらいしか出てきませんので、
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全間に本当に増えても100人ずつぐらいしか増えていかないとわかったわけです。特例を入れて。
なので、1965年から僕が理学療法士になった時が1999年。何年間ですか?
34年。34年間で僕が2万人目の理学療法士なんですよ。
そこから今が2025年ってなった時に、今、理学療法士は24万人いるんです。
だから、1年に1万人以上のペースで、そこから急激に増えているということなんですね。
だから、学校教育制度というものがある時に転換点を迎えたというところが一つの肝になると思います。
このあたりで何か知っていることってありますか?逆に。
いや、そんなに、このアドバンステラピストの中でもその3年生から4年生の大学ができてとか、その大学院できてみたいな話は聞いたんですけど、あんまり詳しいところではなくて、
堀先生の頃から考えても、そこから10年とか20年の間に学校数がかなり増えているって感じなんですよね。
僕が理学療法士の頃受験をすること、今は1つ300くらいあるわけですけど、僕が受験をしたのは1996年なんですけども、その頃に大体80から90の専門学校がありました。
後々見たら、僕大学って広大市がないと思ってたら、当時の段階で大学が7つか8つあったみたいです。
ちょっとそれがどこの大学かってのは分かっていないんですけれども、今は大学と専門学校の数で言うと、どれくらいかな、4対6ぐらいでまだ専門学校多いぐらいの状況なんですけど、
にしても300のうちの4なので、120、30は大学があるという状態。専門学校の数というのも、僕が理学療法士に入った頃から比べるとかなり増えてはいます。
なるほどですね。今だと、例えば高校生で理学療法士目指そうと思ったら、どういう専門学校か大学かっていうと、どっちを最初の選択として選ぼうとしている人が多そうとかあるんですかね。
これはなかなかデータ的には追えないところなんですけど、僕自身は大学の教員なので、大学に来ましょうとかっていうような売り文句を必ず言うわけですね。
大学の方が同じ4年生に行ったとしても、例えば学士が取れますよとか、公共の病院に行くと給与が違いますよとか、そういうような言い方で、非常に申し訳ないけれども、専門学校顧客っていうのを大学に課さそうというような誘い方はします。
逆に専門学校の方たちがどういう風な文句で誘っているかというと、だいぶ数は減りましたけれども、3年生で1年間早く現場に出れますよとか、あるいは専門教育という名前を使って、大学ではあまり学べないような専門的なテクニックを学べますよとかっていう風な売り物で誘っている人たちはいるんですね。
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今の高校生たちの受験動向というか受験のいわゆるモチベーションはどこにあるかというと、結構家から通えるとかっていうのがすごく多いです。
なので、地方にいて学校が1つしかないとかっていうのはちょっと一旦置いておいて、東京とか大阪とかってなった時にどれぐらい通えるかっていうのもすごく重要視されるんですよね。
だから偏差地帯っていうものを見ることももちろんあると思うんですけれども、理学療法教育って国公立行かない限りはどんぐりの生比べ的な偏差地帯で収まってるんですよ。だからどこに通えるかっていうところが結構重要視されたりします。
なるほど。どうなんですかね。それは本人が本当にそう思っているのか、親からの圧力というか経済面とかもあるかもしれないですし、親からの意見とかなのか、この辺って高校生と関わるとかだと感じたりしますかね。
経済的な部分っていうのは専門学校の金額を全部理解していないから大学を一つの指標でやりますけども、各大学めちゃめちゃ値段が違うってことはあんまりないです。
年額で本当に10万20万ぐらいの差で大体動いているんですよね。なので一人暮らしをするとか、あるいは公共交通機関を使う値段とかで相殺できるようなことが結構あるんですよ。
あそこに行きたいけれど、学費が例えば安いからあそこに行こうと思ったけど、結局電車代が高くなるじゃんとか、その時間バイトすればバイトで稼げるじゃんとかっていうような計算もする人もいたりするんですね。
ご両親がよく言うのは、この子が行きたいとこに行かせたいですっていう表現をして、そしてプラスこの子が行きたいって言ったんだから奨学金取ってねって言って、奨学金でその子が最終的に支払うというようなパターンが最近は多いと思います。
なるほどですね。確かに大学の偏差値だったりとか、ブランディング的な名前もあると思いますけど、理学療法士になろうと思ったら基本的に国家資格を取るっていうのが目的だと、そこだけ考えたら学校の違いはないかもしれないので、近くで取ればいいかなみたいな感じにはなりやすそうですかね。
関西圏だけの大学の、これは実際に入試って私立の場合ってかなりパターン数があるから偏差値だとか、共通テストの点数のランクで話すっていうのはちょっと他の違いの部分はあるんですけど、もう指標がないので、僕はなので共通テストの点数で協定利用で入れる大学の点数っていうのを見るんですね。
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例えば国公立の旧定代系とかのところに行こうと思うと、おそらく共通テストって80から85%が一つの基準値になったりするんですよね。それと同じように私立の理学療法を持っている関西のところを見ると、だいたい60%から65%の間にほとんどの大学があるんですよ。
なので、協定利用だけで考えるとあんまり実は差がないっていうのが現状です。実際協定って平均点が6割なので、協定を受ける人の平均点を取ってる人たちっていうのがほとんどの理学療法大学のターゲット層になってるってことなんです。
だから偏差値でいうと、もうほんとにど真ん中の50のところってことですよね。実際に指定校だとか、その推薦入試とかがあるので、さらにそれよりも低い偏差値っていうのはもちろんあり得るんですけども、共通テストっていうところだけを見ると、だいたい偏差値50前後というところが多くて、そこからポーンと落ちるっていうところもあります。ポーンと抜けるところはないんですよ。
なるほどですね。なので、そういう平均的な個性が理学療法士目指す方でも多いかなと思いますけど、それは過去を見た中でも全体的に見たら学力的には平均的な方が理学療法士目指すことが多かったとか、変わってきてるんですかね。
過去、それこそ本当に理学療法士ができて、僕らぐらいの時代のところでよく言われてたのは、医学墓地っていう言葉をよく使ってたんですね。あの人は医学部を目指してたんだけど、最終医学部に入れなかったから、理学療法に来たんだよっていう人たちっていうのは、それは嘘か誠か、要は自分を大きく見せようとする人たちっていうのが中にいる。
自分、医学部受けたんだけど入れなくてとかっていうような人たちっていうのは、多かったのは多かったです。あとは、社会人がすごく多かったということで、結構いい大学を出て、そこから社会に入れたけど、理学療法士になったとかということで、例えばこの辺りだったら、カンカン同率を出てから、理学療法士の専門学校に入り直すとかっていう人は多かったのは多かったんですね。
そうなってくると、じゃあその人たちが入るレベルだからカンカン同率なのかって言われると、多分そうではないんですけども、よく僕ら、地方の理学療法の専門学校でも僕らが入った頃って、もう本当に忘れもしない受験、僕は推薦入試を最初受けたんですね。
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推薦入試って40人定員のうちの3人から5人って書いてあったんですよ。なのに集まったら150人ぐらいいるんですよ、受験生が。え?と思ったのを覚えてます。でもそれ僕ね、なんか知らないけど、ここに面接がうまくいって通っちゃって、だから僕は選打式を受けてないんですよ。
だから当時のやっぱり倍率ってめちゃくちゃ多かったのは多かったんですね。倍率が高くなったからといってすごく優秀な人たちが集まってるかどうかっていうのは微妙にわからないところなんですけども、よく言われてたのは、地方国公立の偏差地帯を一つの基準で見ていますと。
ただ地方国公立といっても、つくばと琉球はだいぶ偏差地帯が違いますよね。なので、かといってどうなんでしょうね。今の偏差地帯をどう見るかわかりませんけど、地方にある国公立の偏差地で一つ見とけばいいですよ。かといって、カンカン同率まではねえんじゃね?みたいなことをよく言ってました。
なるほど。ここまでの話だと少し平均よりは高いかもしれないけど、そんなに大きく変わるわけでもないかもしれないっていうところで、学校数が増えてどんどん理学療養者になる人も増えていってるっていう感じで、ここからもう一回学校の中の教育とかも言いたいなと思うんですけど、最初はそういうあまりカリキュラム固まりきってないというか、そんな感じからスタートしたかもしれないけど、
徐々にそういうカリキュラムみたいなものとか教科書みたいなものが整備されていったって感じなんですかね。
そうですね。なので最初は技術職なので、技術というものを教える学校なんですよ。当時は労働省管轄の学校と厚生省管轄の学校があったんですね。
清瀬は厚生省管轄の学校で、九二派は労働省管轄の学校なんですよ。なので正式にはカリキュラムがちょっと違ったりするんですよね。
何を教えるかというと、やはりそれはあくまでも技術なんです。技術を教えるから何が多いかって言ったら実習がほとんどなんですね。
これは学校教育、この前学生理解してなかったんですけど、例えば大学教育においては三種類の教育を行いますと。
一つが講義、演習、そして実習という風になるわけですね。講義っていうのはレクチャーで、演習っていうのはエクササイズで、実習っていうのはプラクティシーズだっていう風に。
なので講義で学んだものを演習、エクササイズ、自分で高めて、そして実習でプラクティシーズ、実際に扱うっていう風なのが、これ大学教育の中での基本的な考えなんですね。
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なので、単位は講義二単位、演習実習一単位なんですよ。基本的な講義でしっかり頑張って、演習と実習を迎えなさい。
そのバランスでいうと、やっぱり講義単位の方が多いわけです。だけど理学療法教育って3年生の専門学校の中でもできた当時って、12週の3回が実習に行くんです。
36週実習だったんですね。なので、2年生から3年生にかけてはずっと実習に行って、現場で技術を学ぶということ。
3年間のうちの1年間、それは最終実習なので、その前に評価実習とかもありますので、おそらく45週近く実習に行くんですよ。
と考えたら、講義の時間ってのは短いですよね。そして、演習の時間もほとんどないですよね。というところで、今の学校教育のあり方とはだいぶ違います。
確かにそうですね。また、疾患も多様になってきてるから、今同じようなことしても結構難しいっていうのもあるかもしれないですけど、そこから徐々に講義が増えていくっていう感じなんですよね。
そうですね。前々回、理学療法学の話をしたと思うんですけども、厚生労働省管轄から文科省管轄に教育が移るということにおいて、理学療法が学になったんです。
それまでは基本的には、例えば評価法だったのが大学になっては評価学になってるんです。
なので、カリキュラムっていうものが文科省指導の方というか、コアカリキュラムっていうのが厚生労働省と、今だったら日本理学療法士協会とか作業療法士協会とか、言語聴覚士会とかが一緒になって話し合うんですけども、
そのコアカリキュラムっていうものの中で、学の方が今は先行していってるってことです。なので、実習を減らし、講義を増やせってなってます。
なるほどですね。今の大学の講義とか考えても、理学療法、学的な学問の方の割合がやっぱり多いですかね。
そうですね。なので、科目の付け方の名前が何とか学にしなさい。何とか論とか、何とか演習、何とか実習っていうのは基本1単位だけど、何とか学になったら2単位でいけるんですよ。
かつ、そこがまたちょっと厄介なところなんですけど、学っていう名前が付くのは専門家が教えなきゃいけないです。なので、新規の大学を作ろうとした時とかに文科省に、
例えば評価学というものを教える教員をこの人当てますって言った時に、評価学に関する論文実績がなかったりしたらはねられるんですよ。
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でも、演習とか実習ははねられないんです。だから、今は学問は学問の専門家が教えなさいというような1つのテーマがあるというところで、それは文科省の方に移ってから少しずつ変わっていってると。
文科省教育が始まったっていうのが、1980年代前半に金沢大学が最初の短大を作って、そして1993年から2年に広島大学が4年生の大学を作って、そこから広島大学が修士、博士というのを作ってからやっと学問として固まってきたってことです。
なるほどですね。なので、それ以降は学として教える教員とかも増えていきやすいっていう感じですけど、それまでの現場の教育っていうのは、もともと外国から来た先生が多かったっていう感じですけど、日本で教育を受けて資格を取って現場で働いてた人が、その現場の知見とかを元に教育もしていってたっていう感じですかね。
そうですね。よく言えばそういうことなんですけども、市にせの専門学校って、市にせっていうのは、例えば清瀬とか丘陵派ということではなくて、そこはもう公立の学校なんですね。清瀬とか丘陵派って。そうじゃなくて、私立の専門学校ができ始めて、最初にできたのは恐らく高知里派だと思うんですよ。
その辺りのところの卒業生はすぐに教員になったりしてると思います。つまり外から、例えば清瀬とか丘陵派の人を呼んできて、最初教員として教えてて、その後は自分で産んだところで教員をして。僕が行った学校も割と古い専門学校だったんですけども、そこも本当に臨床権限が少ない状態で教員になってる人がほとんどでしたね。
そうなると、まだ初期は結構学校における教わる内容も結構ばらつきが生まれてたっていう感じですかね。
むちゃくちゃばらついてたと思います。本当にその当時の人を集めて、実際に資料とかを見たらはっきりとはするんですけど、それはもちろんできないので、基本はどの教科書を使っているかということと、その教科書をちゃんと使って進めているのであればばらつかない。だけど教科書以外の資料を結構、大学なんかもそうなんですけど使うわけですね。
なので、自分の好きなことを喋っているということがすごく多くて、基本的に国家試験を受けるわけですけど、国家試験の勉強はまた別に勉強するわけですよ。なので、学校教育と国家試験教育っていうのが一連の流れになってるっていうのは、本当ここ20年ぐらいだと思います。
基本的には結構ばらついてたんですよ、そこが。
それも以前、運動機とか神経系とかでいろいろなんとか法とかそういうメソッドが各地で生まれて、外国から入ってきたものが吸収していったりしてた後もあると思うんで、その土地でよく用いられている考え方とかがおそらく技術的にも押し通わることが多かったっていうことですかね。
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そうです。なので九州の方にいたのか関東の方にいたのかで、だいぶ押し分けの内容は違うはずです。
そうなるとやっぱり就職っていうのも、例えばもう九州で学んだら九州で就職した方がやりやすいでしょうし、関東行ったりするとちょっと考え方違うなみたいな感じになりがちだったって感じですかね。
そうですね。ただ今みたいにエビデンスという言葉がなかった時代なので、これができる、あれができないっていうだけであって、やることはそんなに大きく変わらなかったんですよね。
なので、例えば熊本の学校に行って秋田の病院に勤めるとか、全然それは問題なかった時代だと思います。
ただ、実習生が来たときに、実習お願いねって言われたときに教え方がだいぶ変わってたっていうことです。
実習生は本当にどこの病院に行くかによって相当影響を受けてると思うんですよね。
なるほどですね。その辺も何かありましたね。ハッシュバグ的な。
そうですね。
全然考え方違うとこ行くと、教わるの間違いはないみたいな。
今、理学療法教育、少し話を戻しますけど、理学療法教育ってのは3年生の専門学校、3年生の短期大学、4年生の専門学校、大学っていう4パターンに分かれるんですね。
4パターンに分かれるつつも、専門学校っていうのがまだ多いと。3年生にした方が売り物としては売っていけるんだから、今3年生に戻したいっていう専門学校は結構増えてるんですね。
理学療法士のコアカリキュラムって102単位だったかな、103単位だったかなのやらなきゃいけない単位があるんですよ。これがちょっと前は93単位とかだったんですね。
10単位分ぐらい増えてるので、10単位増えてるってことは、講義だったら5科目、演習だったら10科目増やさなきゃいけないんですよ。ということで3年では終わらないっていう状況になってきてるんですね。
実習はどうしても時間をおおむね20週近くいかないといけないんですね、全部で。その時間を取ろうとしたときに3年生がかなり厳しいという状態になってはいます。
なので結局4年生の専門学校と4年生の大学が一つの選択肢になったときに、どうせ4年生行くんだったら学士になったほうがいいじゃんって大学がそっちのほうが勝っていくっていう傾向にあるってことです。
その辺の最低限取らないといけない単位っていうのも今後変わっていく可能性はあるんですかね。
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そうですね、細かな部分っていうのは数年に1回あるんですけど、大きいやつは20年に1回ぐらいの改定が入って、平成32年大改定って言われてて、実際平成32年来なかったので、令和1年、令和2年の大改定のときに分かりやすく大きく変わったのは臨床実習を受け持つ指導者の資格っていうのができました。
それまでは臨床実習を見ていい人っていうのは3年以上の理学療法士だったらよかったんですね。それが5年以上かつ2日間、10何時間かな、の講習を受けた人じゃないとダメになったんですね。
なので実習もそれに合わせて実習を作らなきゃいけない。実習をどうするかによって学校教育っていうのも変わってくるんですね。なので出口に向けて永久的に作っていくのがカリキュラムになってきてるんですよ。
例えば今はマルチモビリティの時代というふうに言われてますので、内部障害とかっていうものをいかに理解してさせておくかってすごい重要。なのでカリキュラムにおける時間数というのと、かつ実習でどういうものを扱うかっていうところを両方やっとかなきゃいけないっていうところですね。
あとその大改定のところで管理学とか画像診断学だとかそういった新しい科目が入ってくるわけですよ。教えれる人いないんですよ。なかなかそこがやっぱり大変だったっていうところでしょうね。
その辺だと理学療法じゃなくて医師が担当するみたいなこともあるんですかね。
医師が担当するって建前上は簡単なんですけども、医者は来てくれないんですよ最近。特に大学はできる限り非常勤講習を使わずにやる傾向にあるんですね。専門学校は非常勤講習を多く使ってやるんですよ。
なので結構大学が診断論とか管理学を教えれるという人で結構困りましたね。
なるほどですね。この辺の改定にも影響されると思いますけど、今だと何とか学っていうのを教えれる教員と実習を教えれる教員両方必要っていうところだと思うんですけど、どっちの方が見つけづらいとかっていうのは何となく感覚的にもあるんですかね。
ここ最近結局大学がかなり増えたということによって、もし分かりやすくとどうしようかな、運動機の教員が例えば定年で辞めました。運動機の教員をどうにか雇用したいですってなって公募を出したらものすごい数きます。
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だから教員の理学療法単体の科目であれば実はそんなに集めるのは難しくない状態なわけですね。例えば運動機の博士号とかっていうのはないわけですので、とりあえず博士号を持っておいて運動機に関する論文を書いておけば、雇ってもらうための訴状には乗るということです。
なるほどですね。
特に今は田代さんたちの年代の人たちの雇用がすごく難しいってことです。博士が増えちゃったから。僕らの時代は修士持ってる人もほとんどいなかったんですよ。だから修士持ってると今の博士ぐらいの感じでどこにでも雇ってもらえたんですね。
博士になるとなんで博士持ってんだよみたいな世界です。
なるほどですね。結構多いですよね今だと。
これは橋本、橋本って大阪の方ではなくて橋本内閣っていうのが1990年代の終わりのところに博士を増やさなきゃいけないって言って大学院のキャパをバーンと増やしたんですよ。
それのきっかけで大学院博士がたくさんできたんです。今は定員数通り博士は出ていないので、さらに博士を増やせという方向には今動いてるんですけど、昔やっぱり博士になれなかった時代があって、それの影響で理学療法教育っていうものが遅れたっていうのは事実あります。
なるほどですね。
そこで今理学療法士として、今後教員見据えてるみたいな人も、自分のある程度の専門性をどこに持っていくかみたいなことは結構考えとかないといけないって感じですかね。
そうですね。教員になりたいという人に対してあまりポジティブな話ができなくて申し訳ないところなんですけど、今は多くの理学療法のみならずです。大学がとにかく人件費を減らしたいんですよね。だから教員を雇わない方向になっていく。
10人の学科教員がいた時に、2人定年になったら1人しか雇わなくて9人にしていて、8人にしてギリギリの方向には持っていこうとしてるんですね。これまでは例えば物理療法ができる人は物理療法を教えたらよかったんですけども、
公募がかかる時に物理療法と解剖学とか、例えば運動療法と体育とか、そういうわけのわからない公募の出方をしてくるんですよ。つまりその2人がいなくなった分2人を雇わなきゃいけないので。
なので特殊公募が今、これは理学療法のみならずなんですけど、どこの大学もそうです。特殊公募なんですよ。これが例えば運動器って言ったら100人ぐらい公募が来るんだけども、例えば運動器と哲学とかってなったらほとんど来ないんですよね。
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なるほど。そうなると学校側もできるだけ当たりをつけてというか、結構もうこの人だなみたいなことを見ながら、これとこれみたいなので公募を出すみたいなことも実際に。
それは国公立とか、例えば他分野で行くと総経とかだったらいけるらしいんですけど、理学療法の大学って基本的に大手がないんですよ。大手がないから、この人呼びたいと思った時に出てもらえるかどうかって相当難しいみたいですね。
だから基本的に公募をかけてとか、あとは卒業生ですよね。卒業生人事がすごく多いと思います。
学校のこととか逃げかけとかもある程度わかってる方が一緒にやりやすいみたいなのがありそうですね。
個人的には卒業生人事はあんまり評価していないんです。やっぱり外から切磋琢磨していく人たち、特に助教工房なんかっていうのは5年ぐらいの中で、大学を下からっていうのはあくまでポジション的に下支えをしつつ有名にしていくぐらいの人たちと雇っていかないと。
基本的に上に行けば行くほどどかなくなりますので。だから本来は自分の教え子を入れると教え子としてずっと扱うんですよ。そうなってくるとヒエラルキーが明確になってて、会議だとかいろんなアイディアが出にくくなるんですよね。
僕はお友達人事と教え子工房っていうものを評価しないっていう立場を取ってます。
本当に学校とか組織で見たときには長期的に発展しづらい構造になりがちかもしれないんで。学校も数増えてきているけど、子供も少なくなってきて、学校の先生も減らすっていうと結構考えないといけない感じですね。
教育というところで大きなところで見ると、例えば1990年前半から2025年にかけて、センター試験共通テストを受けた人数ってほぼ変わってないんですよ。
昔は受ける人が30%ぐらいいた。今は50%ぐらい受けるわけですね。なので、受験者のレートを上げて受験者数を増やしてきたんですよ。来年、再来年から純減し始めるんですね。
限界に来ちゃったっていうのが、今の日本の教育なんですよ。なので、今、文化なんかがめちゃくちゃ引き締めに走ってるんですよ。実際に2024年から25年にかけて、46の短大が募集停止を決めました。これも過去最大です。46の学校ですよ。
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その次に今度は4大が閉め始めるはずなんですよ。なので、大学が閉める、そして専門学校が閉めるっていうことで、定員数をどんどん減らすという形で、国のコミットの仕方が僕はあんまり良くないコミットの仕方だとは思うんですけれども、補助金を減らすんですね。
あとは、ある一定の人数を担保できないところの階層。階層っていう言葉は、学部とか学科の名前を変えたり、内容を変えたりするんですね。我々、理学療法士が途端に作業療法士になるという階層は行わないんですけども、例えば、文学部が人文学部になるとか、外国学部が例えば国際リテラシー学部とか、そんな形に変えていくんですね。
そうやって学生の学びを広げることで、学生数を増やそうとしているんだけれども、そもそも定員割れしているとこはそのこともさせませんっていうことを最近、文化が明言しているので、要は潰れなさいという方向に今動きが動いています、文化は。
なるほどですね。その辺、設けて理学療法士界隈だとどうなるかっていうところかなと思うんですけど、もう一回その理学療法のところに戻ると、例えば国家試験の内容とか合格率とか、そういうのっていうのを初期から見るといろいろ変遷があったりする感じですかね。
平均値を見ると、あくまでも新卒っていう方になると、新卒はやっぱり90から95%上がるんですよ。その5%、10%の積み残しと言われる人たちがずっと落ち続けることによって、全体的な合格率ってだいたい88ぐらいで推移してるんですね。85から88っていう感じかな。
ただ、数年に1回70%台の合格率とかがあってくるんですね。あれ、それは多分問題を作り間違えたんだと思います。今まで2回かな、74%というのと79%という時代があったと思います。
ただ、今後、医療職全体の数をあまり増やしたくないはずなんですよ。実際に薬剤師の数を今絞ってきてるので、理学療法士がその絞りの方に入ってくる可能性というのは、僕の中では非常に高いとは思っているんですね。
ただ、新卒は85%ぐらい通して、2回目が通りにくくなっていくっていう形をいくんではないかな。全体としては70%、75%ぐらいを平均で進んでいって、合格させれない学校というものは補修ができにくくなってくるので、そうやって潰そうとしているんではないかなと。ただ、まだそこのターンには入ってきてないです。
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なるほどですね。もし、理学療法士の毎年生まれる数を減らそうと思ったら、試験の合格の水準を難しくするパターンか、そもそもの入学する人数を減らすかみたいな両方パターンがあるかなと思うんですけど、どっちのほうが…
これが両方一緒にできないんですよ。なぜかというと、入学は文科省、卒業は厚労省なんですよ。だからここが無理なんです。だから厚生労働省が理学療法士数全体を調整しようとする権限を持っているのは厚生労働省ですよね。
だけど、入学の話というのは文科省なので絞りたい。ただ、専門学校は厚生労働省なのでどうにか絞ることはできるかもしれないけど、専門学校の絞りをやった時に多分専門学校の団体はすごく怒ると思います。文科も一律にやれって言って。
だからここのダブルスタンダードっていうのがやっぱり医療職で、これ看護師も理学療法士もそうなんですけど、薬剤師と医師はそれがないんですよ。なのでこの医療職のダブルスタンダードっていうのがすごく実は日本における問題になってます。
そうなるともしかしたら今後試験難しくなる可能性も考えると、もし合格すれば理学療法士で活動するっていうのもありますし、もし難しくて落ちてしまうっていうのもあれば、違う働き方も考えるとかもあると、やっぱり大学で学部卒みたいのもあるといいよねみたいな、そういう言われ方もし始めるんですかね。
まだそこまできれいに動き切ってるところっていうのはあんまり聞いたことがないんですけど、聞いたことがあるとすればもう完全に旧定系の国立の理学療法学科だけですよね。一般の私立の理学療法学科はそこに動き切れてない理由が一つあって、かなりの大学が医療単科大学なんですよ。ということはキャリアセンターを持ってないんですよね、そういう。
なので、大きな大学の中の一つの分野だったらキャリアセンターを持っているので、一般企業就職の指導ができるんですけども、例えば理学療法の単科の大学の教員が一般企業就職の話をされると全くわかんないですよ。
なので、まず大きな大学、それこそ今僕が勤めてる高難女子とかだったらそれができるので、そういう動きをしていって、だんだん半分は無理だとしても、例えば10%とか20%の人が一般企業に行って、そしてそうじゃない人が病院に入るとかっていうプランができてくると流れが変わってくると思うんですよね。
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ただその理学療法教育をしている人たちっていうのは、一般企業就職っていうのを必ずしも良しとしてる風潮にまだないので、啓発をまずやっていかなきゃいけないのかなと思います。
なるほどですね。そうですね、そういう流れができるかどうかによって結構学生としても授業を受ける熱量とかも、実習をどのぐらい重視するかとか学問をどのぐらい学ぶかとか結構変わってくる気がするんで、結構センシティブなとこだなと思いましたね。
でも本当に学生のやりたいことっていう、やりたいことを持ってる人はどんどん進んでいくんでしょうけど、やりたいことを強く持ってないが上に、だけどもあなたたちは例えば人の命に携わるんだよとか人の人生に携わるんだよって言われても響かないんですよね。
だから何か面白いことっていうものを教育の中で伝えて、この職業になってもいいかもというのを例えば4年間の中でやっていかなきゃいけないと思うんですね。
今ではもう入ったんだから、あなたたち覚悟して理学療法士になりなさいよっていう教育が強かったんですよ。そうではなくて理学療法というのは一つのオプションに過ぎないと。
ただそのオプションとしてはかなりウエイトは重たい。それになるっていうこと自体の面白さっていうのをできるだけ伝えますと。それにダメだった場合は一般の就職っていうのもあるよっていうことでしょうし、
逆に理学療法という知識を持つことによってこういう一般企業のニーズが高いので、あなたたちは国家試験を受けるか受けないかは自己判断でいいけれども、実習まではどうしても実習というインターンには行かなきゃいけないのでという説明をしていかなきゃいけないでしょうね。
なるほど。その辺は本当に学校の先生の価値観も結構反映されそうですね。どういうふうに伝えるか。
学校の教員の価値観というよりもやっぱり大きな大学に入るとこれはもう経営側の考え方になってくると思います。
経営側が何を考えるかというと、いわゆる入ってくるときの学生の数を増やさなきゃいけないわけですね。入ってくる学生の数が増えれば要は人材の良さも増えてくるわけですよ。
その人材の良さが増えてくると売り上げが上がってくるというのが大学の基本的な考え方になりますので、経営者がそういう一般企業就職とかのほうがニーズが高いんじゃないかと。
そうなったら君たちの学科は一般企業就職のほうも増やしなさいというような上からの指示が来ると思います。
なるほどですね。
こちら側が一般企業就職増やそうと思うんですけどっていうプランニングを上げていくってことはなかなかないと思います。
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自分の場合だと結構先輩とかで一般企業就職する人も出てきて、それが結構先生側は反対する人もいたような気がしましたけど、
徐々に学生側がどんどんそういう流れになっていたみたいなこともあるんで、
学校の先生が云々するっていうよりも、経営側の方針とか学生自身がどう気づくかみたいなどちらかの要素が出るって感じですかね。
究極、大学の教員があなたはこういう就職をしなさいっていうのを、これは広い意味で言うとハラスメントなんですよね。
相談された結果、こういう案があるよっていうのはOKなんですけど、
例えば実習地に行って気に入られたから就職しなさいよっていうのはちょっとセンシティブなもんね。
例えば大学院が持ってる大学で、大学院に来なさいよこれも実はハラスメントになるらしいんですよ。
なので、来たい学生に相談されたら説明をするけど、来なさいっていうのはいけないらしいんですよね。
だから就職も命令的にやってはいけないっていうところがすごく難しい。
ただ、すごく危険率が高いというか、人を傷つけるような人を仮に打たんだとすると、
あなたは企業就職にしなさいって企業に一回傷つけていいかっていうのはまた別ですけど、
病院には向かないとかっていうようなアドバイスをすることはあるかもしれないですね。
実際僕はそういう経験はないですけど。
そうですね。そもそもそういう理学療法とかのところに志す時点で、ある程度はスクリーニングされてそうな気もしますけど、
中にはそういう人もいるかもしれないですし、その辺は適切にアドバイスできたらいいなと思いますね。
教育の難しさもありますけども、今はどちらかというと大学っていうのは教育の質を上げる理由というのが、
学生を増やすためだっていう風な形になってくるんですよ。
さっき言ったように、入学生の質が上がれば大学の質が上がるっていう、ある意味の料理屋さんの考え方ですよね。
いい肉を使えばいい焼肉ができるっていう。
なるほど。そうですね。調理の方法だけじゃない部分がやっぱりありますね。
そうなんです。
あると思うんです。
とはいえ、多様な時代になってきているので、多くの学生にとって面白いと思えることをちゃんと知らせていったり、
あるいはプライドの教育をしたりだとか、いろいろなことをやっていかないといけないっていうのが各大学、各専門学校のカラーになってくると思います。
確かに。
決められた小分けもあるけども、その小分けもどう解釈するかというのは学校側に委ねられてるんですよね。
特に我々のつながりでいうところでいう、推論というのは、理学療法推論をやりなさいというカリキュラムはないんですよ。
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教科学の中に一部入ったりだとか、疾患学の中に入ったりとかっていうことになるんですけれども、
そういった推論系の授業をちゃんとやっているところかそうじゃないかによって、やっぱり実習が変わる。
実習が変わると修飾が変わるんですよね。
そういった動きを持っているか持っていないかっていうところがものすごく見え隠れしているなと思います。
あと教育の内容もちょっと見ていくと、こういう科目は学生も意欲持って学びやすいよねみたいな教育もあれば、
ここは本当は大事なんだけどなかなか興味持たれづらくてみたいなところもあるような気がして、
推論とかは本当に意義が高くて現場に出て生きるだろうけど、なかなか学生にはちょっと距離を感じて学びづらいとかあるような気がしますし、
オフィスの中だとこういう授業は学生から興味持たれやすいなとか、科目による違いみたいなのって感じたりしますかね。
要はそのプロパワーかプロポアじゃないかっていうところに差がまず第一点としてあるんですね。
要は理学療法士が理学療法の授業をやっているのか、そうじゃなくて一般教養としてやっているものなのかというところの差で言うと、
一般教養の方が割りかし興味を持たれない傾向にはあると思います。
プロパワーがやる、例えば運動機とか、シュースとか、そういうのはやはりその先にある実習だとか就職にものすごく影響をするので、
結構学生は興味を持ってやっていく傾向にはあると思います。
科目というよりも、これ多分小中高みんなそうだったと思うんですけれども、科目を誰が教えたかによって好き嫌いが最初に生まれたりとかしてるんですよね。
だからめちゃくちゃ上手い数学の先生がいれば多分その学校で結構数学好きだっていう感じになってくるのと同じで、
結構誰が教えたかっていうコーナーが個人的には大きいような気がしてます。
そうですね。一見面白くなさそうでも、面白おかしくとか興味を持たせるように伝えれば、全然興味を持たれることが増えるっていうのはありますよね。
なので、その科目として人気がないというところで言うと、物理療法、技師層がやっぱり人気がないですよね。
もう今は回復期とかに行くとまず物理療法を使う機会がすごい少ないですし、
特に技師になってくると先生を見ることってかなりの数少ないので。
それと真逆にほとんど見ることがないけど人気があるのはやっぱり小児です。
なるほど。純粋にその発育の過程とか学ぶのも面白いとかそういうのもあるんですかね。
あとはやっぱりその家族だとか、いわゆる兄弟とか学校にやっぱり小児疾患の人がいて、
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自分の大きなモチベーションになっているという人が結構多いかもしれないですね。
なるほど。この高齢者に関することとかっていうよりも、
小児とかのほうが興味を持たれることが多そうだなみたいな感じはあるんですかね。
高齢者は常にベースに高齢者ですからね。
なので、自分がおばあちゃんがとかってなったときに、今の学生のおばあちゃん世代よりも上の世代を見るんですよ。
今の学生のおばあちゃんって75から85ぐらいのスパンに入ってくるんですね。
実際入院って85から95とか思ったのと違うっていうのはあると思います。
なるほど。確かに。なるほどですね。
結構教育について、学校の優先とか内容とか教員の仕組みとか、ある程度しゃべれたかなと思うんですけど、
過去の流れとかでもうちょっとここを話しておけたらなみたいなところってあったりしますかね。
多分次の話のところで国際比較だとかそういった話をしようかなと思ったりはしています。
いいですね。国際比較とか今後の教育のあり方とか、この辺もぜひ話せたらなと思うので、
一旦これまでの過去を振り返ったりとか全体像が見えてきたかなと思うので、
そしたら前半はこのぐらいにしておきますね。ありがとうございます。
ありがとうございました。