1. BUILD UP LOCAL!! / ビルドアップローカル
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2025-04-25 20:40

#18‐4 ゲスト:日本トライアスロン連合オリンピック・ナショナルチーム次世代ヘッドコーチ 田山寛豪さん

今月のゲストは、

日本トライアスロン連合オリンピック・ナショナルチーム

次世代ヘッドコーチ 田山寛豪さん

にお越しいただきました。


【今週のテーマ】

・トライアスロンを取り巻く支援

・コーチとしての指導

・今後について

・田山さんにとってトライアスロンとは


【番組内容】 スポーツ×街づくりをテーマに、30年のスポーツ界でのキャリアをもつ常田幸良が、 

スポーツを通じて街を盛り上げる様々な人にフォーカスを当て、掘り下げていく番組です。 

番組の感想は各媒体のコメント欄、または X(旧Twitter)で #ビルドアップローカル  

でよろしくお願いいたします。 


【配信日】  毎週金曜日  


【出演】  パーソナリティー: 常田幸良 


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サマリー

このエピソードでは、日本トライアスロン連合オリンピック・ナショナルチームの次世代ヘッドコーチである田山寛豪さんがトライアスロンやその支援体制について話します。彼は選手としての経験を基に、指導者としての役割についても述べます。また、トライアスロンを通じて人生を豊かにするメッセージを伝えています。田山さんはトライアスロンへの情熱や子どもたちへの普及活動についても語り、オリンピックを目指す選手たちへの期待や教育の重要性にも触れています。

トライアスロンの支援体制
BUILD UP LOCAL!!
BUILD UP LOCAL!! 番組ナビゲーターの常田幸永です。
この番組は、30年のスポーツ界でのキャリアを経て、現在は地域金融機関に勤務している私が、スポーツを通じて、町を豊かにしようという番組です。
さて、今月のマンスリーゲストは、トライアスロンの元日本代表、現在は日本トライアスロン連合オリンピック・ナショナルチーム次世代ヘッドコーチの、田山寛豪さんにお越しいただきました。
田山さん、どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さて、今週なんですが、トライアスロンを取り巻く支援、それとコーチとしての指導、このようなことを中心にお聞きしたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
お願いします。
競技を取り巻く支援ということなんですけども、トライアスロンの競技を続けるには、それなりのお金というか資金も相当かかると思いますし、特に大学卒業後などのスポンサーとか、そういったような支援の状況というのは、どうされていたんでしょうか。
はい、私は大学卒業と同時にですね、関西にある実用団チームに入りまして、そこで実用団選手として、仕事はしないんですが、練習に打ち込みながらオリンピックを目指すというような形で、そこに就職しました。
そうなんですね。ちなみに何という?
チーム提携という警備会社なんですけど、そこでの実用団選手として4年間やった後に、一度チームを離れて、流通経済大学の職員となって、ただ職員ですと衛生費を取るのが難しくなっていたので、その当時すぐにNTT東日本、NTT西日本からのサポートを受けながら、
トライアスに関わる面はすべて、スポンサーの費用でオリンピックを目指すというようにやってましたね。
なるほど。まず実用団に入られて、そこで4年間ですか、フルサポートで競技が続けられていたということですね。
そうですね。
そうなんですね。4年間が終わって、その後の2年ですか、流通経済大学も職員ということなんでしょうかね。
職員で、ジムも本当に短い時間ではあったんですけど、ちょっとジムにも顔を出しながら仕事をしながら、基本は練習に集中できる環境を作っていただきました。
なるほど。そこでNTTの東日本と西日本がスポンサーについてくれたと、これ非常に大きかったですね。
これは大きかったですね。やはり海外遠征も一つのシーズンにですね、4レース5レース行くこともありますし、長期の合宿をやるってなっても、
そこのお金を作り出すには、本当になかなか一人では難しいところをバックアップしていただけるっていうのは、競技力を高めるためのサポートが手厚かったですね。
選手から指導者への転身
練習拠点は流通経済大学に戻られたということは、また大学時代当時の練習環境の中でトレーニングされていたってことですか。
そうですね。今までやってきたコースをうまくフルに使いながら、あとは他のチームに練習に行ったりだとか、長期の休みの時にはナショナルチームに合宿に参加したりだとか、今までにない刺激を受けながら茨城の流通経済大学では自分のトレーニングをする。
自分のトレーニングの答え合わせを合宿でライバルたちと切磋琢磨して見つけるっていうところをよく繰り返してやってましたね。
なるほど。他のチームにも行かれたこともあったんですね。
そうですね。その当時はチームケンズの江島さんのもとに練習で合宿とか行かせていただきながら、そこでの指導を受けて競技を続けてました。
そうですか。わかりました。ありがとうございます。
そして江島さん、現役生活が終わりまして、2017年ですよね。日本選手権で最後優勝されて、ここで一戦を退くという形になるんでしょうね。
僕はちょっと衝撃的だったんですけども、日本選手権を勝って引退するってかっこいいじゃないですか。これも最初から決めてたんですか?
そうですね。最後は勝って優勝したいっていうことをずっと自分の中で言い聞かせたことと、あと私の中でその辞めるタイミングっていうのは始めるタイミングと同じように大切じゃないかなと思ってました。
その中で上手くいかないで燃え尽きて終わるっていうその辞め方もあったんですけど、私の中では勝って終わるっていうどちらかと言ったらスパッと辞める方をイメージがすぐにできたので、最後の日本選手権は勝って終わらなくちゃいけないなっていうところで、今まで以上に集中して本当に緊張感を持って取り組んだシーズンでしたね。
最後のレースというのはレース中はどんなことを考えてたんですか?
最後はレースをしながらこの景色を目に焼き付けようっていうか、この道路で自分が走ることはないのかなとか、多くの人の歓声を聞きながら走ることはないのかなと思うことが最後の方向を自分の中で考えついたので、しっかり焼き付けよう。
心の中に焼き付けようっていうふうに周りをいろんな神経を使ってですね、みんながいるっていうところをみんなの声を感じながら、声援を感じながら走ったっていうのは今でも忘れてないですね。
しかもそれで勝ち切るっていうのはすごいですよね。
そうですね。最後はやっぱり自分の人生を賭けるというか、これが最後って決めた時にどれだけ力を発揮できるか、自分の本気度がここで試されると思っていたので、この当時も選手兼監督という立場でレースには臨んでたので、自分の教え子にも監督の本気度を見てほしかった。
またこれから流通経済大学に進学したいっていう選手たちにも、こういう思いでレースに戦っているんだぞって、こういうことをやって勝ち切るんだぞっていうところを見てほしかったので。
なるほどね。スイム、バイク、ランありますけども、トランジッションも間に入って、やっぱり自分のイメージ通りのレースができたんですか?
いや、その時は雨が降って寒かったんですね。私は寒いのがとても好きだったんですが、この最後の日本選手権に向けてはランニング勝負ってもう分かっていたので、体重を4キロ落としたんですよ。
あえて減量したってことですか?
減量しました。ランニング勝負でどんなに前との差があっても勝てるように、これから選手から指導者に本格的になる時に、やっぱり体をどうやって絞ったら体を絞れるのか、減量するにはどうやったらいいかっていうのを自分は1回経験しようと思ったんですね。
なので、1日2食っていうのは変わらずやりながら、食事の前にキャベツいっぱいのサラダを食べる。その時に夜食べるのは結構鍋を。栄養もたくさん取れて、タンパク質とか野菜も取れて、そしてご飯を食べるっていうところで体重はもうどんどんどんどん落ちていきましたね。
63.5から64キロあったんですけど、それを60キロにまで落として臨んだんですけど、やっぱり体を絞ると脂肪も減ってくるので寒さに弱くなってくるんですよ。
なので、最後のバイク降りてランに移るときのシューズがなかなか履けなくてですね、集団の一番後ろからスタートだったんで、その先頭に追いつくまで、体が丸まるまでは結構時間かかりましたね。
いやーすごいなー。わかりました。ありがとうございます。そしてその2017年、現役最後のオレースを優勝されて、指導者の道にということなんですけども、流通経済大学の監督に就任されるんですよね。
トライアスロンの魅力
そうですね。
2018年、現役の選手と指導者、相当な違いがありますよね。
まだ選手辞めてすぐだったので、その期間は短かったので、なんか自分ができることは一緒に体を動かしながら、一緒に選手と一緒に練習しながらやってたことが多かったんですけど、もう今はですね、どちらかというと見てる時間の方が多くてですね、
やはり年々上から見て、冷静な判断をしながらフォームをこうした方がいいとか、もう少し体重移動をこうした方がいいとか、もう少しこういうものを摂取した方がいいよっていうようなアドバイスの方法は、なんか年々変わっていってるような感じがしますね。
そうなんですね。
選手との向き合い方なんですけども、強化とかそれから指導の難しさ、どういうふうに対応されてるんですか。
まあ、向き合いって言うんでしょうね。
練習以外のところはもうめちゃくちゃ一緒にこうはしゃぐというか楽しむ。
もう監督と選手っていうよりも、お父さんと子供じゃないですけど、冗談が言える、そういう環境を作りたいなって常日頃思ってまして。
ただ、練習に入ったときには、練習に入る前からは、もうしっかりオンとオフをしっかり分けられるような。
練習に入ったら厳しく。
そこで厳しく言われても、それは自分のためなんだって思ってもらえるような信頼関係を築くっていうことが一番大切かなと思ってます。
信頼関係ですね。大切ですよね。
日常のお父さんと息子みたいな、そんな関係のやり合い方っていうのもやっぱり大事なんでしょうね。
ご飯を食べに行ったりだとか、スーパーセントに一緒に行ったりだとか、または全く違う話をトライアーソンに関係ない話をずっとしてたりだとか、
そういうことをすることによって、選手の見ない一面を見れたりだとか、その時に監督ってこういうことを考えてるんだっていうのを感じてもらえたりだとか、
オンじゃないところのオフの大切さで、オンの厳しい指導が選手に生きて生きてるのかなっていうのは感じてます。
そうか、やっぱりコミュニケーションが一番大事ですかね。
あと今現在も当然大学の方のトライアーソン部の監督されてるんですけども、部員の構成だとか男女とかどんなような構成で今やられてるんですか。
今は男子が3人、女子が3人の6名、プラス卒業生だったりプロでやってる選手もいますので、
だいたい7名から10名ぐらいですね、出入りはあるんですけどプロの選手もあるんですけど、そのぐらいで一緒に切磋琢磨しながらトレーニングを行ってます。
有能な選手はいらっしゃいますか。
そうですね、今次世代で勢いのある平泉真子、女子の選手だったり男子でいうと、
上塚和志、大島拓人あたりはこれからやっぱりオリンピックを目指す、本当に大切に育てていかなくちゃいけないなっていう選手はいますね。
わかりました。
あとですね、実はですね、私もトライアスロンをちょっと愛好しておりましてですね、
一般のそういうエイジですとか、本当に楽しんでいる、生涯スポーツとして楽しんでいるアスリートに対して何かメッセージとかですね、何かありますかね。
常田さん見ていてすごく感じるのはトライアスロンが好きだなっていうか、トライアスロンをすごく調べてすごく勉強してるなっていうのをすごく感じるので、
楽しいから、自分が好きだから、その思いを忘れず、この自分の人生の中にトライアスロンっていうのを本当に健康のために幸せになるために楽しむために、
いろんな思い出のつくる一つのスポーツとして、いろんなところに行って、自然を感じて、海の冷たさを感じて、起伏を感じて、風を感じてっていうところを、いろんな全国そして世界で感じてほしいなというのはあります。
なるほど。僕もね、実はあんまり苦しいの、好きなことをやって苦しんでたら続かないじゃないですか。何でも一つずつ楽しみながら楽しみながらやっていくのが、これやっぱり継続させることの一つの大事な方法なのかなって思ってて、トライアスロンもスイムバイクランってそれぞれあるじゃないですか。
トライアスロンの楽しさと教え
大会に出てる時はやっぱり辛くて苦しいんですけど、終わった後、もう一回やりたいなってすぐ思っちゃうんですよ。あれって大事な感覚かなと思ってて、それをもう一度やるために自分がこうやるべきことっていうのを計画を立てながらやっていくのが、僕が言うのも何なんですけど、すごく楽しいんですよ。そこがやっぱり継続している秘訣かなと思うんですけどね。
トライアスロンって100点がないんですよ。100点がないからこそ終わった後にもう一回やりたいと思いますね。これ100点出るっていうのは多分一生ないと思います。
その100点を見つけるためにあんなに苦しいことって、もうこんなレースしたくないって思うことってあるじゃないですか。でも終わった後にもう一回やりたいっていうのは何か忘れてるんですよ。100点じゃないんですね。これがトライアスロン。
今、寺山さんの話を聞いて思い出したことがいくつもあります。去年出た佐渡の大会とか、あの時こうやってればよかったなっていうふうに思ってて、ゴールした後もう一回やろうと思ったのは、多分そんな忘れ物だったんですね。なるほどね。
これって私もよく考えるんですけど、トライアスロン以外に自分の人生でもそうだなと思っていて、一日一日100%頑張って生きて、頑張ってこういうふうに考えてこういうふうにしようと思ってても、やっぱりなかなか100%ってないんですよ。
今日一日100%だったな、100点だったなって思うことって自分も本当に一回もなくてですね。その中でうまくいかなかった時にこうすればもっとよかったっていう。そこがなかなかできないからこそずっと100点が取れないんですけど、本当にそのトライアスロンを楽しみながらやりながら自分の人生に置き換えてみると本当同じようなことが起きてるなって思うんで。
本当にこれからも常田さんはトライアスロンの100点を目指してですね、生涯スポーツとしてずっと続けてほしいなっていうのがあります。
ありがとうございます。全国のトライアスレートのエイジの僕みたいな愛好家の人たちに対して強烈なメッセージだと思いますが、いいね、本当に重要なファクターを引き出したなと思ってますよ。本当にありがとうございます。
ありがとうございます。
トライアスロンの普及についてお伺いしたいと思うんですけども、子どもですとかそういった世代に対して教えられていることってあるんでしょうか。
私は不定期なんですけど、龍ヶ崎市の子どもたちに地域貢献としてトライアスロンのプールでやって、その後プールから外に出て走ったりだとか、スイムランのアクアスロンだったりとか、自転車と走るデュアスロンというところのそういうのを不定期ですが、子どもと触れ合うことによってトライアスロンを少しでも活かしてもらうという企画は行っています。
そうなんですね。裾野って言うんでしょうね。そこがいかに大事で、そこに対していろんなアプローチ、例えば技術的なアプローチ、教室ですよね、スクールとか、それをやる大切さって本当にやっぱり大きなものがありますよね。
そうですね。子どもたちに少しでもトライアスロンを分かってもらう。そしてスイム、自転車、ランニング、最初は3種目やるの、たぶん子どもたちになるんですけど、その終わった後の達成感。自分の好きな種目だけで頑張るんじゃなくて、自分が苦手としている種目でもその後に自分の得意な種目があれば、前半に自分の好きな種目があれば、うまく自分の課題を乗り越えるために自分の好きな種目で稼いだりだとか。
これはうまくいかないことがダメなことではなくて、うまくいかないことを生かせる自分の得意っていうところが表せるのがトライアスロンだと思っているので、なかなか難しいですけど、こういうのを小学校、中学校の学校の体育の授業でトライアスロンってあってもいいなっていうのは感じて。
いいですね。ありがとうございます。最後の方になりますが、田山さんにとっての今後の目標、これをちょっとお聞きしたいなと思います。
オリンピックへの夢
やはり夢はオリンピックですね。
オリンピック。
日本人の今過去最高が私のアテネの13位なので、自分の教え子が13位を超えることが一つの夢です。
ただこのオリンピック13位だけではなくて、強いだけじゃない、結果だけではなくて、次世代の選手には私は3つの柱で強化していきたいなと思っています。
1つ目は応援される選手。2つ目は憧れられる選手。そして3つ目は自分が行っているトライアスロンの価値を高めてそれを広められる選手。
この3つの軸を柱にオリンピックの13位を超えられる。ロスで次世代選手が出場。ブリスベンオリンピックでは今の次世代選手がメダル獲得。
そこに行きたいです。
夢がありますね。
そうですね。この夢を実現できるって私は信じているので、厳しいかもしれないですけど、そこはしっかり選択と周知をしながら、目指せる選手で、目指せる環境で、目指せる仲間で、チームジャパンを背負って取り組んでいきたいなと思っています。
なるほど。本当楽しみだわ、これは。
ありがとうございます。
まずロスですね。そこに向けて。
ロスに向けてこの次世代選手がどこまで日本代表に加わられるか。そこに田山という次世代ヘッドコーチの役割がどういうふうになっているかというのは、4年後に答え合わせをしていきたいと思います。
わかりました。ありがとうございます。田山さんにとってトライアスロンとはいかがでしょう。
私にとってトライアスロンは人生そのものだと思っています。
人生。
そしてトライアスロンからでしか学べないこと、トライアスロンで経験したことは私のすべて、良いことも悪いことも私の宝です。
ありがとうございます。今月はトライアスロンの元日本代表、現在は日本トライアスロン連合オリンピックナショナルチーム次世代ヘッドコーチの田山博勝さんにお越しいただきました。
来月はまた新しいゲストをお呼びしてスポーツと地域について深掘りしたいと思っております。田山さん4章にわたりまして本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
常田幸永がお送りしているビルダップローカル。本日はここまでとなります。
番組の感想は各媒体のコメント欄か、Xでハッシュタグビルダップローカルをカタカナでよろしくお願いいたします。
そして、いつも番組をお聞きくださっているリスナー様に素敵なお知らせ。
公益社団法人日本トライアスロン連合様よりプレゼントをいただきました。
日本トライアスロン連合オリジナルドライTシャツとスポーツトートバッグのセットを抽選で、計3名様にプレゼントいたします。
詳しくは渋沢くんFM公式Xをご覧ください。
皆様のご応募、どしどしお待ちしております。
お相手はビルダップローカル番組ナビゲーターの常田幸永でした。
それではまた。
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