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2025-04-28 1:06:51

epi153 旅するように走る。吉川くんのネパール「マンジュシュリー100」の記憶。

今回のゲストは、7trailsのグループランにもよく参加してくれるランナー、吉川くんです。

最近、ネパールで開催された100マイルレース「マンジュシュリー100」を完走してきたとのことで、その挑戦についてお話を伺いました。

吉川くんと出会ったのは、約3年前のパタゴニアのイベント。本格的にランニングを始めたのもその頃で、会うたびに走る姿が変わっていき、「これはかなり走り込んでいるな」と感じていました。気づけば、力強いランナーへと成長していました。

わずか3年で、「信越五岳トレイルランニングレース100km」、ラオスの「ルアンパバーンウルトラ100マイル」、そして今年の「マンジュシュリー100」と、挑む距離もスケールも着実に広げています。

今回のエピソードでは、彼がなぜ走り続けるのか、その奥にある「走る理由」に迫りました。そこには、吉川くんならではの想いと、生き方につながるストーリーがありました。

走ることの先に、何を見つけたのか。そんな話をお届けします。


MC紹介:


石川博己(イシカワ) @rolleinar

九州のランニングメディア「7trails」主宰 @7trailsfun 。福岡市でデザイン会社「F_d(エフ・ディ)」営む。天然パーマがトレードマーク。最近まじめに走っている。次のレースは「阿蘇ボルケーノトイレル」。


ゲスト :


吉川裕樹(よしかわ・ひろき) @yoshikawa.yogi.hiroki

1987年生まれ、福岡市出身。学生時代にインドやネパールを旅し、旅するように生きる感覚に魅せられる。2020年、コロナ禍をきっかけにベアフットランに目覚め、身体と感覚が変わっていく面白さから、山を走るトレイルランにのめり込む。記録よりも風景や土地と身体でつながる時間を大切にし、走ることを“旅の延長”として楽しんでいる。ローカルレースの温度、ギアの奥深さ、山と人との出会いを愛し、アジアの無名レースにも積極的に参加。福岡を拠点に、ラオスやネパールをはじめとするアジアのカルチャーとランのあいだを、自由に行き来する日々を送っている。


【マンジュシュリー100(Manjushree Trail Race)】

ネパール・カトマンズ盆地をぐるりと囲む山岳エリアを舞台に開催される、同国初の100マイル(約175km)トレイルランニングレース。ジャマチョ、シヴァプリ、ナガルコット、プルチョウキ、チャンパデヴィ、バスマンドゥール、チャンドラギリといった名だたるピークを縫いながら進み、それぞれに異なる風景と挑戦が待ち受ける。走る者に、ネパールの大自然と文化の奥深さを全身で体験させてくれる大会である。

吉川くんのマンジュシュリー100の完走エピソードは「Glocal Trail Podcast」#11・#12・#13でも話されているので、ぜひそちらもお聴きください。

https://open.spotify.com/show/6H7hw2HoY3CpzgGQEmZgDM?si=94c763dd632d4181

収録 : 2025年4月15日


#マラソン #トレイルランニング #吉川裕樹 #7trailsラジオ練 #7trailsfun #7trails


このPodcastは、九州のランニングメディア「7trails(セブントレイルズ)」のメンバーが、日々のランニングにまつわるローカルな話を配信しています。


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サマリー

吉川さんはネパールで参加した100マイルレース「マンジュシュリー100」についての感想を述べます。彼はランニングを始めたきっかけや、海外でのレース経験をシェアし、バックパッカーとしての過去を振り返ります。吉川さんはカトマンズ周辺の「マンジュシュリー100」に参加した際、過酷な条件の中で美しい風景を楽しみながら走ることの重要性や自身の走力向上を実感する体験についても触れています。また、彼はこのレースに挑戦し、驚くべき自然と共に貴重な体験を語ります。コースの難しさやネパールのランナーとの交流についても言及します。さらに、吉川さんは現地の美しい風景や民族の優しさについて語り、トレイルランニングを通じて文化や人々とのつながりを深めることの重要性についても触れます。このエピソードでは、吉川さんが「マンジュシュリー100」レースを通じて旅するように走る楽しさや、周囲の人々とのつながりを探求します。

吉川くんのランニング経験
ポッドキャスト、7trailsラジオ練。このポッドキャストは、九州のランニングメディア7trailsのメンバーが、日々のランニングにまつわるローカルな話をお届けしています。
こんにちは、石川です。今日は、4月の15日、18時15分を回って、事務所よりお届けしたいと思います。
今日のゲストをご紹介します。今日のゲストは、福岡のランナー、僕らのグルーダーでもよく来てくれてるんですけど、吉川くんです。
初めまして、吉川です。よろしくお願いします。
吉川くん、フルネームで言うと、吉川ひろきくんです。
はい。
いいね、ひろきってね。僕もひろきだったら、ちょっとギリギリね、ギリギリじゃないけどね、ドンピシャ石川ひろきさんと同じ名前になっちゃうんですけど。
吉川くん、今38ですか?
今年38の年ですね。
僕が57で言うから、38は落ち着いてるねとか言うんだけど、普通38は落ち着いてるよね。
結構いい年ですね。
吉川くんが今日来てくれたネタというか、どういうことを話してねっていう内容なんですけど、もうちょっと時間は経っちゃったんですけど、吉川くんはネパールで100マイルレース、マンジュシュリー100というのに出てきて感想してきました。
その話、感想したてホヤホヤで聞きたかったんですけど、なかなかちょっとタイミング合わず今日になってしまったんですけど、こちらの話をちょっとじっくり聞きたいと思っております。よろしくお願いしますね。
よろしくお願いします。
マンジュシュリー100、ネパール。
はい、ネパールです。
ネパールは僕も一度行ってみたい国であるんだけど、なぜこのネパールまで行ったのかっていうところをまずちょっとお話ししていただいてもよろしいでしょうか。
去年の10月に初めて海外のレース、それはラオスのルアンパバーンというところで開催された110キロのレースに出る機会があったんですけれども、たまたまそこで知り合った日本人の選手で松山さんという方がいらっしゃって、その方に紹介をしていただいて、ネパールでもレースがあるよということで教えてもらったのがそのマンジュシュリー100で。
ちょうど合わせて仕事でネパールに行くタイミングがあったんで、一緒にちょっとレースも出てみようということで行ってみました。
マンジュシュリー100の前にラオスの110キロ、それも僕らレベルでは飛んでるんだけど、そもそも110キロとか100マイルとかの出る前の吉川君のランニング歴っていうのはどのくらいあるの?
海外でのレース参加
ランニングを始めてからっていうのは本当コロナ以降なんで、トレイルのレースに出たのは2022年の3月の岡山セフリークロストレイル。
それがやっぱりすげえなと思って、2023年?
2年ですね。
2年って言ったらまだ3年じゃん。
3年なのに海外の100キロレースとかに出るまでに総力がつくっていうのは本当そういう人たちたくさんいるんだけどすげえなって思うんだけど、
それまでは国内で出ないの?
岡山は福岡でもどっちかって言ったらローカルなイベントじゃないですか。
あれだって32キロくらいでしょ?
そうですね。
100キロの海外レースまでは積み上げないの?
岡山セフリーを2022年3月出た後に、その後4月平尾大出て、その時ロングですね。平尾大ロング出て、たまたまその年の9月に新越の110キロが走れることになったんで。
もう110キロいたトレイルの。
すごいね。そんなにその日々走り込んでた?
その時は1日たぶん2,30キロは走ってましたね。通勤ランで、労働ですけど走ってましたね。
2020ぐらいから走り出して2023年に行くまでっていうのはどのぐらい走り込んでるの?
距離で言ったらそこまででもなくて、たぶん月間2,300キロとかそれぐらいですね。
山は全然その時はまだ入ってなかったんで、本当にひたすら通勤ランだけで走ってましたね。
でもそれってかなり貪欲にガンガン上げていってない?30キロから。その半年ぐらいには新越ってことだろう?
逆にでも新越走るから頑張らないとっていうものになったんで、新越がなかったらそこまでたぶんやってないと思いますね。
今本当にレースってたくさんあるじゃん。僕が始めた頃っていうのはそんなにって言ってもあったとは思うんだけど、
その情報をその次から次にこのレースこのレースって言うほど入ってこないんだよね。
よく五日山をやった後に新越だなんだっていう風に入ってくるね情報が。
それもたまたま知り合いが100マイルの方に新越出るからって言って連絡をよこしてきて、
僕も酔った勢いかなんかで110キロ行きますみたいな感じでエントリーをしたんですよ。
そしたらその時もクリック合戦だったんですけど行けたっていう感じです。
バックパッカーとしての過去
新越エントリーできるだけでもラッキーだからね。
そうですね。
じゃあもう2023年新越。
2022年の9月が新越ですね。
すごいね。それは完走したの?
完走しましたね。
すごいやんそれも。初めてね。たかだか2年そこらで。
後半でも長径が痛んでほとんど下りは走れなかったですね。
走らんとあれクリアできんもんね。
そうですね。
じゃあ新越の110キロの次は?
その次はちょっとレースはお休みしてて、
翌年の23年の五日山セフリー走ってまた平和台走って、その年はあと霧江日を走って終わりかな。
ああそうなんだ。
はい。
そこからのどこ?ラオス?
はい。
名称難しいね。
ルアンパバーンですね。
ルアンパバーン?
はい。
有名なレースなの?それ。
全然有名じゃなくて。
そうなんだ。
エントリーが始まってから全然埋まらなくてですね。
そうなの?
なんでそんなマイナーなレースに出ようと。
それもたまたま2023年の8月に夏季休暇でラオスに行った時に飛行機の上からすごい良さそうな山が見えて、
あの辺走れたら楽しそうだなと思ってちょっと調べたらコースが出てきてですね。
そこでやってるレースがあるっていうのをFacebookで知ったんですよ。
見たらそれが10月だったからちょっと今年は難しいから来年2024年の10月は走りたいなと思って、
ちょっとそれでずっと目指とくチェックしてたのがそのレースですね。
仕事でたまたまって言うけど、吉川くん聞けばわりと旅で、若い時旅でバックパッカーやってたって言うから、
わりと海外のレースに近いってわけじゃないんですけど海外思考はあるわけだよね?
そうですね。海外思考はおそらく自分の軸かなというふうに思ってますね。
その時もその地域をバックパックしてたの?
20代前半ずっとバックパッカーやってた時はもうインドとネパールばっかりで、ラオスは行ったことなかったんですね。
似た地域って言ったらすごいざっくりしてるけど、向こうのカオスチックなところが好きなんだよね。
そうですね。混沌としてて。
ちょっと人間くさい感じだよね。
バックパッカー時代っていうのは何年くらいあるの?
大学4年間プラス社会人になってからもう3、4年はやってたんで。
結構喫水のバックパッカーじゃん。
そうですね。小説の深夜特急とかバイブル的なものを参考にしてたというか、そういう世界観に憧れてたので。
結構古いね。
そうですね。オールドスタイルというか。
俺らっていうかクリエイティブの写真好きな人はやっぱり藤代明さんのライドライドライドだけどね。
じゃあネパールとかインドは何年くらい滞在したことなの?滞在というかずっと住んではないでしょ?
旅では最長1ヶ月半とかだったんですけど、結局就職して最初のその会社で3年目かな4年目か。4年目の時に転勤を言い渡されたのがインドで。
そんな海外に転勤があるような会社に就職したん?
そうですね。最初にメーカーに就職したので、もう本当に海外手を挙げれば希望者が行けるぐらいの環境だったんですよ。
じゃあもう願ったり叶ったりじゃん。
そうですね。それもちょっとあの専務の前で大口叩いて飛ばされたのが。
そうなんだ。でもむしろ大口叩いてラッキーだったんじゃないの?
そうですね。その時ははい。
インドとかね、好きな人だったら好きでしょ?転勤。
僕もすごい好きで本当大喜びで行ったんですけどね。やっぱまあ住んでみるとというか仕事するとなかなか大変でしたね。
何が大変だったの?
やっぱあの、何でしょうね。若くしていくっていう時点でそんななんかマネジメントとかできないんですけど、仕事の内容は結局そのインド人のマネジメントをしないといけないとかで。
ちゃんとやってるか?
そうですね。それをだから自分より年上のインド人にするっていう大変さですね。
結構恥ずかしそうね。
めちゃめちゃ難易度高いのと、本社と現場の板挟みというかいろんなところの板挟みで、もうもがき苦しんでましたね。
2年で結末った?
まあもうもともと契約が2年で、もうちょっと長くなるかなと思ったらもうそれで帰ってこいって言われたタイミングで、まあちょっと転職をして福岡に戻ってきた形ですね。
じゃあまあ福岡はもう転職で戻ってきたね。
そうですね。Uターンで帰ってきました。
そこから福岡はどうだったの?
福岡はやっぱり居心地がいいというか、本当もう目つぶっても歩けるぐらいの感じだから、
まあやっぱりその、なんて言うんでしょう、自分が生まれ育った場所だからこその居心地の良さもありつつ、
初めてでも仕事で見る福岡っていうところもあったんで、そういった見たら新鮮味もあって、すごくそのタイミングで戻ってきたのは僕は正解だったなと。
本当?
はい、思ってますね。
福岡に戻ってきた時に何を知ってた?
その時に、登山用の地図アプリのヤマップっていう会社に入ってですね、
その時に営業を担当していたので、特に地方創生系のお仕事をしていたので、
その中で結構トレイルの関係者の方と多く仕事を通じて会う機会があったっていうのはきっかけの一つではありますね。
トレイルランニングっていうのは知ってたというか、その時わりと身近にあったんだ。
周りにはいらっしゃったんで、レースの存在とか、だいたいどういう人たちがやってるかみたいなのはなんとなくは、
仕事上でね。
仕事上では知ってましたね。
走ってはなかった?
その時は走ってはなかったですね。
インドにいた時にちょろっと月間100キロぐらい走ってた時期もあったんですけど、
結局そのマックスでも10キロ走るぐらいが限界だったんで、そんなに長い距離も走れなかったですし。
でもインドにいる時にそうやって走ってたっていうことは、もっと前で言えば学生とかで走ってたりとかはしてたの?
僕一切運動を経験してないんですよ。
本当にたまたまインドで走りだしたの?
そうですね。もうそれぐらいストレスが溜まってたというか、ちょっと体重も増えてたっていうのもあったんで、
さすがにやばいなと思って健康づくりのために始めたっていうことですね。
ランニングがそんな好きっていうわけじゃないって。
健康を維持みたいな。
それが目的でやってましたね。
じゃあヤマアップに入ってからそういうトレイルランニングの関係者とかと会いだしたりとかして、
じゃあちょっと走ろうかなっていうぐらいの意識にはなった?
そうですね。でも結局コロナまではそんなに周りの人たちはかっこいいなと思ってたんですけど、
自分は別に走らなくてもいいやぐらいに思って。
そこまでまだ行動は起こさなかった?
起こさなかったですね。
そんなにハイクものみり込んでたわけでもないんで、山って言ったら本当に仕事でちょろっと行くぐらいの感じだったんで、
全然今とスタンスは違うなっていうふうに思いますね。
そこからじゃあグイってトレイルランニングに入っていくの?
そうですね。やっぱり本当にコロナが大きいきっかけで、
特にあの頃やっぱりステイホームがコロナの最初の2020年の早先ぐらい。
他県にも出て行けなかったもんね。
そうなんですよ。だからもう本当に家の周りでどうにかするみたいになってた時に、
ちょうど僕その時のこの島に住んでてですね。
そうなんだ。
会社行ってた時もそこからフェリーで渡ってたんですけれども、
結局コロナでもう家から出れないというか会社行かなくなって、
でもこの島だからちょうど家をスタートにして8キロぐらいコースが取れるっていうのに気づいて、
周りをね、ぐるっとね。
そうです。外周でちょうど累積200ぐらい取れますね。
まあまあね。
結構それが毎朝走るようになってからめちゃめちゃいいルーティンだなと思って、
ランニングの習慣
で結局そのステイホームが解除された後、博多にオフィスがあったんですけれども、
この島からだいたい12、3キロ毎朝それで通勤なんを始めるようになったっていうのが結構大きいですね。
じゃあもうランニングはもう日課でなおかつランニングの距離も長いんだ。
そうですね。
じゃあもう相当走れるようになってきたやろう。体つきも変わるでしょ。
そうですね。結構その時には体型とかも変わった気がしますね。
僕はいつかな、吉川君と初めて会ったのってパタゴニアのイベント?
そうですね。2023年のあれは11月くらいですよね。
なんか今の吉川君よりももうちょっとなんかぷっちゃりじゃないけど肉付き良かったような気がするんだけど。
あの時もネパール行ってすぐ帰ってきた後かなんかだったんですよ。
翌週に福岡マラソンかなんかを控えてた時に吉川さんとパタゴニアでお会いしてて、
全然福岡マラソンの準備ができてないまま突っ込んだ時ですね。
今よりちょっとぷっちゃりしてただろ?
あの時で多分今プラス4キロぐらいはあったと思います。
次会った時ちょっと雰囲気が違うなと思ってて。
そうですね。
そうか。2023年とかだったのか。
そうですね。
そこぐらいからじゃあ起伏のあるところを走る程度までは行ったけど、まだトレイルランニングに入ってないじゃないの?
そうですね。それもまだトレイルランには入ってなくて。
どこかな?その後ちょうど2020年の9月ぐらいにルナサンダルを履くようになって、
それですごいそのベアフットランニングというか、そういうのに対して自分の体をカスタマイズするみたいなところの面白さにちょっと惹かれていって、
その流れで山に入っていくようになった感じですね。
ルナさんに会いましたか。
それまではそういうルナさんとかいうあんなもので走るとかいう概念なし?
全く知らなかったですね。
なんとなくインスタとかで見てそういうの履いてる人がいるんだぐらいには思ってたんですけど、
まず実物をその時見たことがなかったんですよ。
たまたまシーズンで税払ってたやつの唯一在庫が福岡のストライドラボに残ってたのがあったんで、
それを買ってみてちょっとまず履いてみようと思ったらすごいドハマリして。
僕も初めてワラーチャ履いた時はちょっと衝撃だったね。
これで歩いていいの?っていうぐらいのね。
山に行ってる人の写真とかワラーチで行ってる写真とか見て信じられんかったもんね。
自分が行くとなんでこんなに楽しいんだって思ったよね。
そこからルナさん履いて山っていうのは足の裏から伝わる刺激をより味わいたいみたいな衝動なのかな。
アスファルトよりは山の方がさもっと足裏から来るような刺激ってたくさんあるじゃん。
そうですね。
あと何があるのかな。
あとやっぱレインウェアとかそのギアの性能なかなか持ってるけど確かめる機械が実際レースだけだったらないし、
週末もそんなに雨降るかって言ったら降らないんで。
平日山を越えて走って出社するみたいなこともちょいちょい始めたのもこの2020年の秋とかそれぐらいですね。
山を越えて?
はい。
さっきまだノコノシマにいるよ。
ノコノシマにいるんですけどちょっと遠回りして山の方行って出社してみようとかっていうちょっとそういう気持ちにはなってたんですけど、
実際その家が島だったんでなかなかそれはできてない時期ですね。
総力がついたからそこぐらいまで考え出したよね。
そこでじゃあお礼談って今ルナさん履いて山にっていう風に言うけど、
がっつり山やろうとすると靴履いてしっかり走るっていうことになるじゃん。
はい。
そういうのやりだしたのってどのぐらい?
靴を履いて走るっていうのは本当にレースの時が初めてでした。
そうなんだ。
なので。
ほぼずっとルナさんで日々ウロウロしてるの?
日々ウロウロして、山の中がつがつ走るっていうのもそんなにしてこなかったんですけど、
本当に山を走るっていうのはもうトレイルのレースが決まった2022年の3月だとかっていう時に初めてちゃんとやった感じですね。
ルナさん履いて走ってる人ってちょっとなんかフォームも独特やもんね。
マンジュシュリー100の挑戦
そうなんですかね。そこが全然気づかなくて。
そんな気がするなぁ。ニチカ君とかもルナさんとか履いてるけど、ニチカ君もなんか似たような雰囲気あるもんね。
じゃあそこからトレイルランニングやりだした。
そうですね。
山に入るようになってどうだった?
それもコロナの影響だと思うんですけど、地元の山ってすごくいいなっていうそこの良さに気づいたのがトレイルのおかげなんですよね。
なんかそのハイクで、例えばですけどそのアブラ山行っても正直あんま面白くないなっていうふうに昔は思ってたんですけど、
でも走るっていうことをやった時に全然見え方が変わったっていうのと、
森の空間とかに意識が行くようになって、
全然その興味の方向が、昔は眺望とかだけを求めてた気がするんですけど、じゃなくて本当トレイルの斜度とかそこにの触性がどうだとかそういうところになんか興味が湧いてって、
全然なんか視点が変わったなっていう気がしますね。
僕もハイクしてて、走ってるのとハイクって移動のスピードが全然違うんだけど、
だからといってそのハイクだとこれが見えない、トレイルランニングだとこれが見えないわけじゃなくて、それぞれのその速度によっての見え方がね、なんか違ってて気づきがあるなっていう気はするんだよね。
トレイルランニング、さっきなんかその眺望を追い求めてたっていうのってすごく俺もよくわかるんだけど、高くないと山じゃないみたいなところあるけど、
僕ら走ってるのってだいたい低山じゃんね、2,300メートルぐらいの。
それって休日に山行こうよっていう時の対象になりづらいんですよね。
1000メートルぐらい、千何百メートルある九十とかああいうところ行こうよとかいう気分になっちゃうんだけど、
僕らトレイルランニングやると日々のことなんで割と2,300メートルの山走ってるんだけど、
楽しいんだよね、やっぱりその2,300メートルでもね、移動距離も長いし、たくさんのその速くよりも見えるものがたくさんあってね、
そういうのもなんかスピードによってはなんか視点が違うなっていうのもわかる気がする。
日々行ってるのはじゃあ油山?
そうですね、今家が金山、セフリー山系のふもとに2021年の7月に引っ越したんですけど、
ちょうど福岡の土地関係で言ったら一番南側にセフリー山系があって、福岡市内との間にその油山があるので、
ちょうど僕が家から会社に出社しようとしたらその山を越えないといけないっていうのが。
めちゃくちゃいいね、あえてそうしたの?
いや、そこはたまたま妻が家を見つけてきて、何の縁も怒りもない場所なんですけど、
前から場所はなんとなく知ってたんですけど、本当に走りに行くときぐらいにしか寄らないような場所だったのが、まさかそこに住むことになるとはっていう感じで。
いいね。
結果はい、すごいいいですね。
いいよいいよ。
日常の中にトレイルを組み込めるようになったんで、すごいそれが良かったですね。
起伏走、死体放題じゃない?
死体放題ですね。
トレイルもね。
はい。
あけんどんどん強くなっていくんよ、やっぱし。
いやー、でもなんか本当誰も知らないルートを開拓するとか、
昔はここなんか人がどうやって使ってたんだろうみたいな、ちょっと鼓動みたいなところも残ってたりするのを探索するのがすごい楽しくてですね。
なるほど、そんな人が通ってないような道もまだたくさんあるんだ。
探したらあると思いますね。
あるだろうね。
油山の裏側は残ってますね。
油山、結構なんか見えるみたいだもんね。
はい。
なるほどね。
いいところ住んでるね。
だからもうめきめき見てても走力上がってるなって気がしてたけど、やっぱそういうロケーションのいいところにいるんだね。
ありがとうございます。
ロケーションのいいところですね。
なるほど、じゃあ吉川君がそうやってトレイルに入ってくるまでは大体わかりました。
そうやって走力が上がるような環境にいるっていうところから海外レース、マンジュシュリー100までにつながるジャンプアップのスピードもちょっと理解できました。
でで、マンジュシュリー100ですよ。
はい。
これはまた僕もちょっといろいろお話の中で理解しないとなと思って調べたんですけど、まあまあ結構な累積評価。びっくりしたんやけど。
そうですね。
これはちょっとざっくり説明してもらっていいですか?
ネパールの首都のカトマンズがボンチなんですけど、そこのボンチの周囲をぐるっと一周するトレイルランニングのレースで、他にも100マイル以外にも100K、50K、30K、10Kとカテゴリーはあるんですけど、僕が出たのは100マイルで本当にそのボンチを一周するレースですね。
カトマンズっていうのはどのぐらいの規模の都市なんだろうね。僕らが理解しやすい。
レース中の経験
人類はアソのカラデラの中だけぐらいですよみたいな。
イメージでもそれぐらいの規模感に近い気はしましたね。
そうだよね。100マイルだからね。
カトマンズ自体がもう1300、400ぐらいの標高があるんだよね。もうすでにね。
そうですね。はい。
その周辺だから2500とか?
一番高いところが2700で、だいたい2300から2500とかを行ったり来たり。
アップダウンしてね。
そのボンチの周辺の山々って言うけど、何個の山があったっけ?7個ぐらいあったっけピークって?
えっとそうですかね。チェックポイントで言ったら14とかあるんですけど、そのうち山が…
7つのピーク?
7つですかね。ちょっと調べてなくて。
そういうのがギザギザ上がりながらぐるっと回っていくっていう感じ?
そうですね。
それで最終的には12500累積標高?
おそらくそこまではない気はするんですけど、僕の手元だったら最終的には9500とかで。
そうなんだ。
それもちょっと低く見積もられてそうで、たぶん1万ちょっとが実態としては正しいんじゃないかっていう話でしたね。
僕の体験で言えばレイクビアですね。
それぐらいに近いとは思います。
6000ぐらいの時に、まだ4000大丈夫?とか言って思えるよね。1万ぐらいあるとね。
もうバグりますよね。
ちょっと不安になってくるよね。
これでこんなにきついのにあと4000とか大丈夫?いける?みたいな。
これどうですか?どんなレースですか?
すごいきついし、やっぱ酸素も薄いんで、めちゃめちゃ…
薄いか、そうか、酸素もか。
あまり僕は感じなかったんですけど、一緒に走った日本人の、さっき言った松山さんとか、
その一人、タミさんっていう方が松山さんと一緒に走られてた方は、結構最初、先頭の方に行ってらしたんですけど、やっぱ酸素がすごい薄いっていう話をしてて。
本当動かんよね、酸素が薄いところね。
僕はそこまで追い込まなかったんで、あまり実感なかったんですけど。
それは良かったね、っていうか強いんじゃない?やっぱ。
全然もう、本当に追い込まないで心拍も全然上がらないところで走ってたんで。
僕はそこまで酸素の薄さにきつさは覚えなかったんですけど、むしろ寒暖差ですね、そっちがきつかったですね。
今時期で言えば寒期にあたるんですかね。
そうですね、ちょうど4月5月が雨季に差し掛かる時期で、寒期の終わりですね。
気候的には安定してるっていう感じ?
安定してますけど、時折雨が降って、地上の地理がきれいになるっていう時があるんですけど、それに伴ってやっぱりすごい気温がどんどん上がってくるんで、日中は気温が30度近い地上ですと。
暑いし、そうやって標高の高いところとか空気が澄んでそうなところは紫外線がね、やばいよね。
紫外線も強かったですね。
きれいだったですか?
きれいでしたね。
常にカトマンズが見えるっていう感じ?
カトマンズ、そうですね、ずっと右手にカトマンズの街中が見えて、左手にヒマラヤが前半は見えて、
後半は下半分に差し掛かると、右手にカトマンズの街並みで、その奥にヒマラヤが見えます。
そのスタートとゴールって一緒のところなの?
スタートゴールは同じですね。
じゃあもうきれいにラウンドして帰ってくるんだ。
ネパールの美しい自然
ラウンドしてます、はい。
ここがきれいだったとかありますか?
そうですね、僕は2日目の朝を迎えるぐらいのところで、場所で言ったらちょうど時計で言ったら4時とか5時の方角にある場所なんですけど、
そこがすごい最高地点に近くなってくるんですけれども、一番ヒマラヤがきれいに見える場所があって、
ちょうど朝、まだ空気が進んでいる時間帯にそこを通ったので、
インスタのストーリーとかにもちょっとあげてましたけど、走るのがもったいなくてずっと歩いてましたね。
そういう気分になるよね、きれいなところに行くとね。
アルプスとか行っても絶好の時間帯、夕暮れ時とか朝とか、足が止まるもんね。
止まりますね。
周りに人はいるの?結構単独?
先週は結構一人の時間は多かったですけど、僕ロストしちゃったんですよ。
なんか見たけど、余裕かましてたら急に余裕がなくなったっていうふうなこと書いてて。
そうですね、前半、しかも20キロ地点とかで。
前半も前半やん。
本当は尾根筋に上がらないといけない道を僕は気づかなくて、林道の下りを気持ちよく下れる場所をそのまま行っちゃって、その分岐に気づかなかったっていうのがあって。
上り返しか。
上り返しに全く気づかなくて。
前半で良かったんじゃないの?
そうですね、前半で良かったです。
ロストも楽しめたっていうか、こんなこともあるよねぐらいの気持ちでまだ復帰できたんで良かったですけど。
制限時間でも大丈夫だったの?
そこでロストして、結局もう関門1時間前、40分前とかにチェックポイントついてっていうのがずっと続いてて。
関門ファイターやん。
ほぼ再開になって、だいたい自分の前走ってる人を追い越す時にみんなびっくりして、まだ自分の後ろがいたんだみたいなことは言うんですけど。
相当ロスト時間があったんじゃないの?
10キロ1時間ロストしてたんで。
10キロ1時間ロストしたとしても割とこの関門厳しいんだ。
厳しいですね。
おそらく60人が出走してて、半分以上はもう前半の足切りでDNFしてますね。
結構厳しいね。関門時間何時間あんの?
関門時間ちょっと忘れちゃったんですけど、もう前半の50キロで11時間とかか。
最終的には何時間?
最終的には52時間がカットオフタイムですね。
よしか君は?
僕は43時間48分。
52時間出して43時間。
余裕は多少持ってゴールしました。
結構9時間ぐらい巻いとるやん。
9時間巻きました。
すごいね。
1時間ロストしてて43時間悪くないんじゃないですか?
ですかね。
悪くないと思うな。
そうですね。
コースマーキングとかはわかりやすい?
結構しっかりコースマーキングがありまして、ロストした自分が言うのもなんなんですけど、めちゃめちゃしっかりしてました。
そうなんだ。ちゃんと運営とかはしっかりしてる?
運営はしっかりしてましたね。
とはいえコースが崩れてるところとか、結構危ないところはあったんですけど、
ただネパールでレースするって言ったらしょうがないかなっていうところもあったんで、
その中で運営チームは一生懸命ベストを尽くしてくれてるなっていうのも感じられたので、すごい良かったですね。
サーフェス的にはどうなの?
挑戦とロストの経験
祝いはしたとこばっかり?
そこまで祝いはしてもなくて、結構走りやすい感じで、全然テクニカルな場所もないです。
森みたいなところってあるの?
森みたいなところはありますね。
基本的にただ階段がめちゃめちゃ多くて。
一般登山者が往来するところ?
登山道って感じも普通の?
ネパールって結構昔からトレッキングルートを整備して、外国人の外貨獲得を進めてきてたんですけど、
そういう感じのトレッキングルートをつなぎ合わせて、一部その集落の中を通したり畑の後ろを通したりしてるんで、
基本的に走りやすいしっかりした道が多いんですけど、
集落に入ってくると、倉庫の裏とかすごいところにマーキングがされてて。
水上バウンデンパーティーでも一日の通る場所が一箇所あったりとかあるけど、
そういうのも楽しみやなって思う。
ここ通うのかよみたいなね。
周辺の人たちはそうやって整備されたトレッキングルートということで、
普段ハイカーとかが通ってるから理解はあるんだ、そういう競技者に対しての。
おそらく結構理解はある人たちが多いと思いますね。
すごい慣れてる?
慣れてらっしゃる方が多いですし、沿道で応援してくれてる家族連れとかがいて、
道こっちじゃないよ、あっちだよとか教えてくれたり。
すごい雰囲気はいいですね。
これ何人ぐらい出てんの?
100枚は60人っていうふうに聞いてましたね。
まあね、少ないと言えば少ないか。
そうですね。
そんなもんなのかな、海外レースって。
僕もそんな経験がないからわかんないですけど。
ラオスの時はちなみに20人だったんで。
運営できるんかね、20人出たらね。
どうでしょうね。
対応して。
ちょっと申し訳ないぐらいですもんね。
そのエイドはどうですか?補給関係のエイド。
エイドはスイカとかバナナとか果物系と、あとスニッカーズですね。
どこ行ってもスニッカーズと果物が置いてあって。
料理したみたいなものはないの?
ドロップバックが置いてあるエイドには必ずネパールの国民食というか、ダルバートっていう。
ダルがご飯で、豆の汁だ。
バートがご飯で、味噌汁定食みたいな感じのものが出てくるんですけれど。
割と食い慣れてるもの?
僕はすごい好きですね。
それがあるから、今回ほとんどジェルとかも持っててないんですけど、全然それで完走できましたね。
なるほど。
普段食い慣れてないとね。
外国のレッスンに出た人がチーズとかそういうのがあって、それが自分にとってどうなのかっていうのはちょっと緊張するとか言って聞いたことあるんやけど。
その点、結構日本人はダルバートとかスープとかちょっとしたカップラーメンみたいなのは出てくるんで、それさえ口に合えば全然問題なく。
水とかどうなの?海外で水を汲むって。
水は結構ウォーターステーションも含めて潤沢に用意はあったので。
ちゃんとミネラルウォーターなの?
ミネラルウォーターでしたね。
水に当たるの怖いよね。
そうですね。水も厄介ですもんね。
でもレースはちゃんとミネラルウォーターを出してくれてたんで問題なかったですね。
じゃあそういうところで失敗はなかった?補給関係に。
補給系は全くなかったですね。胃腸トラブルもなく。
失敗することある?吉川君強そうやけど。
胃腸系は全くないですね。
バックパックしてたら胃腸系強そう。
そこはあるかもっすね。ご飯も別に当たりもしないですし。
食べられないってことはないですね。
ネパール人ランナーとの交流
それってロングに必要な能力ですよ。
じゃあロストした以外のトラブルないの?
ロストした以外のトラブルらしいトラブルはないんですけど、
そうですね。
順風満帆にゴール?
順風満帆にゴールというか、
途中からぼっか的な景色がずっと続くんで、
全くその繊維がなくなるというか、
レースっていう感覚がなくなるぐらいぼっか的でしたね。
人と競うっていうことに対して全く何も興味が湧かなくなっちゃって。
そのコースって別にレースじゃなくても、
ネパールに行って2泊3日でトレッキングで回りますよっていうぐらいのコースでもある?
それには厳しいという感じ?
それには多分厳しいと思います。
100マルでだって50何時間だから、2泊3日じゃ無理か1週間ぐらいか。
そうですね。あとやっぱり営業があるから何とかやれるっていう気はしますね。
普段そこ行こうと思ったら全部自前で持っていかないといけない感じ?
そうですね。持っていくか、一応商店とかゲストハウスとかは割と揃ってるんで、
何かあったらそこで補給とかはできるんですけど、
とはいえやっぱりそこを時間かけて回るっていうのはちょっとレース以外ではしづらい気はしますね。
そういう意味で僕らトレールランナーっていうのは、
それを回ることができるっていうことだよね。
そうですね。
自分の足でね。
ハイクじゃなかなか無理だっていうことだもんね。
ハイクだったらそうですね。一応トレッキングルートをつなぎ合わせてるんで、
それぞれのセクションを2日とかで行くっていうのはあるんですけど、
多分一周をするっていうのはないと思いますね。
このコース以外の何か思い出ってありますか?
そうですね。
本当にネパール人の選手と最後一緒に。
ネパール人がやっぱり多いの?
ネパール人が6割7割はネパールの選手ですね。
結構みんなその100マイル初めてとかそういう人が多くて。
でもなんか強そうね、あっちの人ね。
めちゃめちゃ強いですね。
その高さに住んでるんでしょ、要するに。
住んでる人もいますし。
カトランザ系でもね、1300とか400とか。
結構上位も今回トップ10のうち7,8人がネパール人で、
しかもネパールの中でもいろいろとそのルーツがあると思うんですけど、
チベット系とかそっち系の本当にそのコーチ順のしてるであろう。
ひたすらシェルパーが走ってるようなもんやろ?
そんな感じですね。
そりゃ強いよ。
絶対強いですね。
本当そういうネパール人のローカルのランナーと一緒に走るっていう経験ができたのは、
すごい良かったですね。
いろいろ話したりとか。
あとレースが終わった後も。
ネパール何語?
ネパール大体英語でも通用します。
そうなんだ。
じゃあ英語で会話するの?
英語がはい。
でも全然もうブロックンで行けますね。
海外のランナーとの交流。
現地のネパール人の。
そうっすね。
彼らどんなこと考えてるんだろうね。
普段それだけの雄大な自然に囲まれて走ってるわけじゃない。
そうっすね。
そこはすごい僕も気になりますね。
言うたら別に走らんでもいいじゃん。
僕らも雄大さを見ると溜め息つくけど、
彼らだって日常でしょ。
ひたしたらその周辺の村からかとまんずに出てきてるぐらいの、
もともとはもっと田舎に住んでるよみたいな人もいるわけでしょ。
僕らがいちいち立ち止まって写真撮ってるような場所って見飽きてるでしょ。
僕ら福岡タワー撮ってるのと一緒のことじゃない。
撮らんしみたいなさ。
そういう感じでしょうね。
でも彼らは走る。
彼らなりにも走るっていうことに意味があるんやろうね。
なんとなくですけどすごい根性がある気がしましたね。
粘りもあるし。
根性はあるだろうね。
女性とか見るの?
女性もいましたね。
結局4人完走してるのかな。
そうなんだ。
女性もでもめちゃめちゃ早かったですよ。
現地の人?
現地の方ですね。
タラウマラ族とかもね、女の人だってスカートみたいなの履いてるから、
結構太ってるけど早いもんね。
夜はどうでした?
夜はですね。
単純な話、星が綺麗なんじゃないかなっていうぐらいしか思いつかないんだけど。
ブリーフィング、その事前の説明の時にヒョウが出るって言われたんですよ。
童貌な。
童貌なヒョウが出るって言われて。
で、去年も一人会った。
うんぬんかんぬんみたいな話をしてたんですけど、
確かに僕も夜中ヒョウの鳴き声聞いたんですよね。
ニャオーンじゃない?
本当に動物園で聞くような、低い唸り声ですね。
あんな感じの声が聞こえて。
で、別の選手で6人パックで走ってた人たちが見たとかっていう話を後で聞きました。
夜はね、目が光るからね。
言ってました言ってました。
それで気をつけろって言ってましたね。
分かるよね。
俺はマーモットとか見たいけどな。
マーモットは見なかったですね。
可愛いでしょうけどね。
マーモットとか本当に見てみたいな。
じゃあ危ないこともなかった?
特に危ないことはなかったですね。
ポール使えるの?
ネパールの美しさと準備
ポールを使います。
で、結構みんなポールは持ってきて使ってましたね。
ポールなしじゃちょっときついね。
そうですね。
ただもう日本人は誰もポール使わずに行きましたね。
え、石川君も?
僕も使わなかったですね。
すごいね。
使い慣れてないんで下手に使うと。
杖があれでもやっぱりあるとさ、足が終わった時にさ。
体支えてくれるからいいなと思うけど。
朝とか綺麗だった?
朝はすごく綺麗ですね。
本当に空が変わって見える瞬間。
アンナプルナとか見えるの?
アンナプルナも見えますね。
見えるんだ。
エベレストも。
それってどのぐらいの時間帯で見えるの?
アンナプルナが見えるのは僕がちょうど朝11時ぐらいの時には、
その場ではどれかわからなかったんですけど、見えてたらしいです。
でもすごい綺麗でした、その辺りの山域が。
あそこら辺はね、もう別格の高さがあるからね。
もうなかなか僕ら行くことないだろうけど。
ちなみにこのレースに出ようと思うと、どういうふうにやれば出れますか?
興味のある人に情報を出ようと思って。
これはもうオープンが確か10月、11月とかにエントリーがオープンになって。
現地のホームページから?
ホームページが入ってきまして、
そこから本当にGoogleホームみたいなのを送るだけでもエントリーはできます。
外国人はクレジットカードで結局支払いができたんですけど、
150ドルですね、100マイルは。
高くないね。
全然この内容を考えたら僕は高くないと思いましたね。
高くないと思うね。
いくらぐらいですか?
150ドル、その時のレートで22,000円とか。
それで一応全パックの宿もついてて、あと箱も何だかんだ付けてくれたので。
そうなんだよね、直取さんとかと話してても決して高くないんだよね、エントリーフィーはね。
全然お得ですね。
おまけに商品とか景品とかあったりするらしいじゃん。
そうですね、このレースも結局3位までは100マイルだったら、
男性女性共通してトップ3まで75,000円、4万円、2万ルピーなんで。
もう現金が出るんだ。
日本円と同じと考えていいので、75,000円、4万円、2万円が3位までもらえますね。
それは結構現地の人はやる気になるね。
それもあると思いますね。
めちゃめちゃ彼らはやっぱり貪欲にそこを狙ってると思いますね。
そうよね、牧歌的なとか言って弱いよね。
もう日本人くらいですよ。
でもエントリーはわりとしやすいという感じですね。
レースの魅力とエントリー
そうですね、本当に現地の運営チームも来年はぜひ友達連れてきたよとかって言ってたんで。
ネパールの民族的にも優しいよね。
優しい人が多いですね、やっぱり。
こっちに福岡でも借り屋さんでネパール人の人とかいるんだけど、やっぱり優しいもんね。
優しいですね。
アクセスどうですか?
アクセスは福岡からだったらやっぱりアジア経由というか、直行便も出てはいるんですけれども、それはどっちだっけな。
東京まで行かないといけないのかな。
僕は中国経由で今回行ったので往復で5万5000円とかでサーチアジ込みで受けましたね。
すごいじゃないですか。まだ10万足してないじゃないですか。
本当にだから滞在もプラス前後泊つけたとしてもカトマンズの本当に街中から近いので、
街中に泊まったとしても1泊2000円とかの宿もありますので、全然抑えようと思ったら抑えられますね。
そうだね。実際走ってる間は金使わないしね。
使わないですね。
これどうしたの、この前後っていうか。これだけで行ったわけじゃないでしょ。
そうですね。レースの2日前にネパール入りをしたんですけど、終わった後はちょっと仕事を絡めてですね。
ネパールの他の村というか、ちょっと仕事がそういうネパールの山の中に住んでる少数民族の人とお仕事をしてるっていうのがありまして。
なんかインスタで見ました。今奥さんとやられてるって感じでしょ。
そうですね。もともと妻が始めたところにちょっと僕が合流したというかですね、入れてもらってる形ではあるんですけど。
ヤマップ辞めるときにね、どうするのって言って僕ねメールで聞いてて。
聞いて。
扱わしく聞いたんやけど、こういうふうに妻を一緒にいてって言ってて。
それも素敵だなというふうに思ってね。そことネパールもつながってるし、自分トレイルランニングと学生時代というか昔からやってたバックパックでネパールインドにつながってるし。
なんかいろんなものがギューって集結してる感じだね。集約してる感じ。
そういう感じはありますね。
もうこうライフとビジネスといろんなのがギュってこう合わさっちゃったじゃん。輪っかがね。重なってるね。
そうですね。
いいね。逃げ場ないけど。
逃げ場がないです。本当にそうなんですよ。
だから結構最初はその仕事を優先してくれって言われてレースに出るのも妻は反対をしてたんですけど。
あまりにも僕がその100マイルの練習をしてないっていうふうに彼女は感じたらしく。
行くなら絶対乾燥してこいっていうスタンスに変わって。
優しい優しい。
でもちゃんとね仕事はね。
でも仕事と合わせられるからいいね。
そうですね。
レースだけで行ってるわけじゃなくてさ、行くのは仕事でも交通費かかるわけだし、その分の3日レースにちょっと時間くれれば、帰ってくるのは3日遅いだけだよみたいなさ。
そうですね。
そうか。
じゃあこれからもその仕事柄、割と向こうに行くことはあるんじゃないの?
インドとネパール。
大体インドとネパールなの?
多いのはもうラオスとネパールですね。
でまたちょっと10月にラオスもネパールもどっちも今度は行こうかなと思って。
1年に2回くらいは?
理想は3回行けたら行きたいと思ってますね。
ビジネス的にも3回行く意味がある?
そうですね。ちょっと今現地の村との関係を作らないととかいうのがあるので、直接やっぱり行って村の人と会話を合わせというか、しっかり覚えてもらうっていうのをやった方がいいよねっていうのが出て。
なるほどね。
じゃあまた今度は10月に行くんだ。
またレースをちょっと計画してます。
レースもちょっと探してはいますね。
そうなんだ。割とでもあるんでしょう?どこかしら。
やってはいます。ネパールもこのマンジュシュリーが唯一の100マイルって言われてるんですけど、100マイルにこだわらなければ草レースも含めていっぱいやってるみたいですね。
でも小手で行くんだったら100マイルはちょっときつくねえか?
ちょっとそれも思いましたね。仕事の前に行くんで絶対に怪我できないっていうリスクも。
人とのつながり
絶対そうだし絶対きついよ。
ちょっとそこは今後は変えようかなと思ってます。
そうだね。怪我したら話にならないからね。
そうなんですよね。
海外のこの地域で言えばネパールだけど、レースに出る魅力ってどこですか?
そうですね。僕はアジアのレースもまだ2つしか出てないというか、ラオスとネパールだけではあるんですけど、
そういう場所のトレイルランやってる人たちも全然言葉も違うし文化も違うし年齢ももちろん違うはずなんだけど、結構共通する感覚を持ってるなって思うことがあって、
そこに何か気づけたのが僕はすごく収穫ですし、そういうアジアのレースに出る良さだなというふうに思ってますね。
具体的にありますか?
常人とは違うというか、みんな自分たちの国で変人扱いされてるのかわからないですけど、
やっぱり走るっていうところに対してちょっとネジが外れてる人たちなんで、そういったところでのものの考え方とか、何を走るモチベーションにしてるかみたいなところもそうですし、
人生観的なところも結構似てるなこの人みたいに感じることもありますし。
吉川君的に走るってどういうことなの?
僕にとってそんな大層なことを考えたことはないですけど、やっぱり人とつながるツールだったり、
自分自身が今年38の年なので、年齢的に言ってもそんなに若くないところに差し掛かってると思う。
まだ若いけどな。
そういうところもあるんですけれども、やっぱり本当に僕はあまりタイムとか順位に興味がないんで、
どちらかというと競争とかってよりも文化としてのランニングだったり、そういうコミュニティがまずあって、
そこの自分自身は仲介役として今後存在できたらいいなっていうふうには思っててですね。
本当にその海外と福岡っていうところもそうですし、
世代的なところとしてもやっぱり上の世代の方々から次世代の方々にバトンをつなぐっていうところで、
自分自身ができる役割を果たしていかないといけないなって仕事も含めて思うことがありますんで、
その辺りを今後ランでやっていけたらいいなというふうに思ってますね。
昨日ね、南圭介さんのGR10っていうピリネ山脈のフランスとスペインの国境沿いの山脈をFKTやるっていう、
やった時の記録のドキュメンタリーフィルムがパトガニアフィルムとして上映されてて、
僕それ言ってて、吉角もね、言っててね。
あれ結構やっぱり今日のこの話題に僕つながるなっていうふうに思ってて、
もう南さんとかめちゃめちゃすごいチャレンジする人だし、
僕はだからか100マイル何回かしか走ったことないんだけど、
それぞれやっぱりみんな走る意味っていうのがあるなっていうふうに思ったのね。
南圭介さんは自分が他者に与えた痛みみたいなものを自分が走ることで気づけて、
日常のありがたさとかも気がついて、
それに対して他者に与えた痛みみたいなものを自分が今後出会う人に優しさっていう部分で返していければなっていうのを気づけた、思ったっていうような話をね、
革新部分で言えばざっくりだけど、そういうことを話されてたんだけど、
走ってるとすごく内政か内面に対しての自分自身向き合って、
俺は何で走ってるのかっていうことがだんだん解像度上がってきて、
俺はこれがやっぱりやりたいんじゃないかなとかいうことに気づくっていうか、気づける場面があるんだよね、割とね。
そうですね。
そこで吉川くんが今何で僕は走るのかっていうのを、下の人と上の人のつなぎ役みたいなものだったりとか、
ネパール海外と福岡のつなぎとか、そういうことを自分が役割としてっていうふうに感じてるっていうのっていうのも、
大なり小なりっていう表現がどうかわからないけど、やっぱりみんなあるなっていうふうに思ったな。
そういうのが昨日のフィルム見て思ったよね。
今日は吉川くんとこうやって収録するときに、吉川くんも何で走ってるのかなっていうのを、
ちょっと深く聞きたいなとかこう思ってて、
だから今聞いた中で言うとね、
海外のバックパック経験からトレードランニング始めて今っていうものを見ると、
まさしく今言ったみたいなそういうところなんだろうね。
そうっすね。
好きなんだろうね、やっぱね。
やっぱ人との触れ合いとか、仲間と一緒にその場を共有するとかっていうのが本当に好きなんだろうなと思いますね。
そう、好きなんだよね。
現地の人がそれだけ走ってて周りが理解されないっていうのって、僕らでも一緒じゃない?
一緒ですね。
なんでそんな走るとってやっぱ言うよね、周りはね。何が面白いのとか。
でも結局それってあなたが居酒屋で焼酎をニコニコして飲んでることと一緒ですよってよく言うんやけどさ、
一緒なんだよね、全くね。好きなんだよね、やっぱね。
それしてる時やっぱ自分がね、一番。
そうやって走る、海外を走るっていうのはきっとそうやってまた誰かをつなげるとか、
人をつなげることもそうだし、文化をつなげることっていうのもずっとつながってるんだろうね。
と思ってますね、はい。
今回松山さん、たまたま、たまたまって言ってね、さっきからこれもたまたまで、これもたまたまでって言ってきたけど、
つながってるわけじゃない?そうやってね。
なんだかんで言って松山さん紹介してもらって、それにレッスン出て、また今度はまたたまたまって言ってどんどんなるんだろうけどさ、
昨日の三上さんも思ったけど、人がつなぐものってすごく大きいね。
そうですね。
旅するように走る
大きいなと思った、あの人もどれだけ友達がいるんだろうって思ったけど、海外に行ってからお金使わないって言ってたからね。
なんかバックパッカーそういうところがあるね。
まあバックパッカーもいろんな楽しみ方があるんで、どこにその楽しみを覚えるかっていうところかなとも思いますけど、
本当なんか三上さんもなんか人がお好きなのかなっていう感じはしましたね。
人が好きやし人から好かれるね。
あのなんかナチュラルさっていうのかな。
これがやりたいっていうことに対しての純粋さ。
なんか僕らの周りでもそうだけど、なんか一見無謀だなっていうふうに思っても、それをすごく僕と通してやり出した人間っていうのは誰か周りにサポートっていうか協力者が現れるんだよね。
そういう純粋さっていうのはやっぱり人を惹きつけるものがあるなっていうふうに思うね。
長々としておると純粋っていうのは難しくなってくるんやけどさ、利己的になってね。
なんかアレスチするからね。
今後どうですか?またさらにどんどんいろんなレースに出たいですか?
そうですね。やっぱり旅的な捉え方をできるレースをもっと走って、いろんな人と知り合っていきたいなっていうのはありますね。
そうだね。旅が繋がっとるもんね。
今38歳で福岡住んでて、僕さんとネパールに特化したビジネスっていうわけではないか?
ネパールは国には特定はしてなくて、アジアの山岳地帯に住んでる少数民族の方々が作っている手工芸品を販売するということをやり続ける。
そうですね。もう一回始めて関係者も増えてきてるので、しっかり受け皿としてちょっと大きくしていくっていうのをまず一緒に妻とやっていこうっていう話を仕事の面ではしてますね。
いいね。常にそういうトレールランニングもそうやけど山のごと考える生活になっちゃったね。
もう切り離せなくなってますね。
切り離せないね。
不思議やね人生ってね。なんだかんだ若い時にちょっと味わったものって体験したものっていうのがまた文明なのに戻ってくるんだなって思ったね。
頑張ってもらいたいな。ランナーとしても強いしね。
競技志向はないにしても競技としても完走するのが難しいレースにチャレンジしたりとかそういうのもね。
ランナーとして楽しんでもらえたらいいなっていうふうに僕は思いますけどね。
またなんか面白いレース出たら話してくださいよ。
地味にあの僕らの南公園のグルランっていうのも来てね。
ありがとうございます。
今日はもう楽しい話聞けました。また引き続きよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お疲れ様です。
ありがとうございます。
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