2024-07-29 12:43

三浦 淳 (株)イーアールアイ IoT・DXグループ グループマネージャ

もっと知って欲しい!位置情報屋内測位


岩手県盛岡市に本社を構えるERI株式会社。元アルプス電気の従業員たちが2003年に設立し、「組み込み」をキーワードにシステム開発を行っています。2012年に発表したビーコン「BLUETUS」をはじめ、iPhoneアプリ「PDR測位」、そして「ヒト」「場所」を“見える化”するサービス「InQross カイゼンメーカー」など。気軽・手軽に利用できる屋内位置測位サービスに提供するERIの思いを聞かせて頂きました。

サマリー

イーアールアイは2003年に設立された会社で、Bluetooth Low Energyとプリンター関連の開発を得意としています。三浦さんはグループマネージャーとして、特に屋内位置情報の開発に取り組んでいます。PDRとインクロスを使った位置測位物の技術を世の中に広め、屋内地測位を使いやすく、精度高いものにすることが目標です。

イーアールアイの会社紹介
Location Weekly Japanです。今週は株式会社イーアールアイの三浦さんにお越しいただきました。三浦さんよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、そうしましたら早速会社紹介と自己紹介をお願いします。
はい、我々ですね、岩手県森岡市にあるイーアールアイという会社になります。
2003年に設立した会社で、今年で22年になります。
元々ですね、2002年にアルプス電機の森岡工場というのがあったんですけど、そこが廃止になった時に仙台社長がですね、スピンアウトして作った会社になります。
元アルプス電機の従業員が何名かからスタートしたような会社でして、今でもアルプス電機の資本が入ってないんですけど、血の濃いような会社になってました。
組み込みっていうキーワードをですね、大事にしている会社でして、イーアールアイという社名もですね、エンベルトリソースインテグレーションという言葉の造語で、組み込み資源を集大成できる、そんな会社を目指して作ったというような会社になってました。
特にですね、Bluetooth Low Energyとかプリンター関係の開発を得意としている会社になってます。
Bluetooth Low Energy、BLEともよく言われますけど、BLEメーカーのSOCで世界シェアナンバーワンのNordic Semiconductorという会社がありますけども、そこの開発パートナーに選ばれるぐらい、特にですね、BLE関係のところには技術力を持った会社になってました。
私の方はですね、そこのIoT DXグループっていうところのグループマネージャーをやっておりまして、特に無線系とかセンシングだとか環境発演とかですね、あと屋内職位だとか、そういったところのIoTデバイスの開発とか、そういったところを得意としている部隊の、私はグループマネージャーという立ち位置となっておりました。
ちょっとグループ会社のですね、無線コネクトという会社の取締役も今、編任させていただいておりました。
はい、ありがとうございます。こういう意味ではもう20年先週なんですね。
そうですね。
結構あれですか、森岡に本社がある会社って多分僕初めてお会いしたのかなと思うんですけど、どうなんですか、地理的な優位性とか得意性みたいなものってあったりするんですかね。
もともと東北人はですね、無口で我慢強くて誠実だみたいなところをよく言われますけど、お客さんからもよくそういうふうに言われることは多いではありますね。
誠実であるごとに仕事は困ったことはないと思いますけれども。
なるほど、ありがとうございます。
アルプスからのスピンアウトっていうのも初めて聞いたんですけれども、どうですかね、その屋内位置即位に関してのデバイス提供がメインになる感じになるんですか。
それともそういったデバイスだったりを先ほどおっしゃられた通り組み込むっていう観点で言うと、お客さんのソリューションに組み込んでいくソフト面でハード面でとかそんなイメージになるんですかね。
業務内容としては。
そうですね、屋内としてはその住宅開発っていうところがメインビジネスなんですけど、仙台社長がずっとですね、自社の強みを形にするような製品開発をしていきなさいよっていうことで、自社製品をずっと考えてきてたんですね。
屋内位置即位っていう意味では自社製品自社サービスのものになります。
当然お客さんの屋内位置即位をお手伝いするっていうところもミッションの一つではあるんですけど、一旦自社製品という枠組みで今日お話しできればと思っています。
ありがとうございます。
そしたら屋内位置情報即位を活用した自社サービスについてがっつり教えてください。
2008年ぐらいのリーマンショックの時代からですね、あまり我々の会社の方も業績が良くなかった時期がありまして、その頃に何か面白い製品作れないかなっていうふうに社内でも盛り上がった時期がありました。
ちょっとその時リソースが空いてたっていうのもあってですね、ちょうど時間をかけれてたっていうのも要因としてはあるんですけど、ちょうどスマートフォンが出始めた時期とかぶっていまして、2012年にBluetoothというビーコン発信機を我々発表することができました。
これはですね、IPコンが出てきたのが2013年なので、それよりも前にビーコンっていうようなスマートフォンに対して情報を発信するっていうようなそういった製品を我々思いついて世に問うことができたっていうのはすごく当時画期的だったようでですね、展示会に出展するとすごい人だかりができるような製品になっていました。
今では当たり前のようなビーコンですけども、そのビーコンっていうのは当時はですね、O2Oっていう文脈でよく語られてまして、オンラインとオフラインとかオフラインとオンラインとかですね、そういうキーワードになっていまして、スマートフォンみんなが高機能なインターネットデバイスを持ち歩く時代がようやくやってきて、場所とインターネット世界っていうのをつなげて、そういったことで何か新しいサービスができないかなっていうところでみんなが考えてた時代ではありました。
つまり場所っていうところとつなげるっていうのが位置即位の最初のきっかけだったかなっていうふうに思います。
PDRを使った位置情報の推定
ビーコンを使って我々の中でも屋内位置即位っていうのをいろいろ取り組み始めまして、ちょっと屋内位置即位についてあまり詳しくない方に先にお伝えすると、屋外ではGPSの電波っていうのが誰でも無料で受信できて、位置が分かるんですけど、実は屋内ではGPSの電波取れないので、
そうすると屋内で自分がどこにいるかって把握するのはすごく難しいんですね。
この屋内位置即位の手法っていうのはデファクトスタンダードになるようなそういう技術も今のところなくて、いろんな人がいろんな技術を提唱しているっていうような、今でもそういう状態になっています。
ある技術は精度が悪かったり、ある技術は機器の設置がすごく大変でお金がかかったりとか、統一した企画を誰かが作ってくれてるっていうわけでもなかったりっていうところで、
まだ混沌としている世界っていうのが屋内位置即位の世界になってました。
我々の技術の中でいうと、大きくビーコンを使った位置即位のものと、PDRっていう技術を使ったものがあります。
PDRの方は歩行者自立広報っていう技術になってまして、歩行者がスマートフォンを持っているとすると、
スマートフォンの中に内蔵している加速度センサーとか、ジャイロセンサーを使って位置を推定するような技術になってます。
この技術っていうのは、歩行者が持つスマートフォンを使いますので、精度の高い位置即位が可能な技術になってます。
我々、このPDRを試せるアプリをiPhoneのストアで公開してまして、PDR自体あまり知らないっていう人もいると思いますし、
PDRを知ってても試したことないよっていう人も結構いると思うんですよね。
そのiPhoneアプリ、すぐ試せるようになってますので、ぜひ試せる方は、こういうPDRの技術を使うと、
人の位置が簡単に分かるんだなっていうところを実感してみてもらえると嬉しいですね。
何ていうアプリ名ですか。
PDRっていうところのアプリになるので、iPhoneアプリでですね、PDRとあとERIっていうキーワードを載せてもらえれば、すぐダウンロードできるかと思います。
はい、わかりました。ありがとうございます。
実際にこの技術を使って、どんなビジネスを展開してらっしゃるんですか。
PDRについては、我々ライブラリーという形で用意してまして、大手企業さんがですね、
そのPDR技術と別の何か技術と組み合わせて、さらに精度のいい立地即位を行ったりとか、別のサービスを売ったりとかですね、
そういった形で展開してました。我々はライブラリ提供というところですね。
実際にそれがどんなことに使われてるんですか。
PDRとインクロスの活用
はい、例えばなんですけど、建設現場とかそういったところでですね、歩行者、歩行者って言っているのは、
現場監督者がですね、カメラで撮影しながら、どこの場面を撮影しているのかっていうのを、
歩行の位置とカメラの画像と組み合わせながら歩いて確認していくようなものに使われたりはしていますね。
なるほど。今後、基本的にはライブラリ提供をしていかれるっていう方向なんですかね。
はい、PDRについては基本的にはライブラリ提供っていうところを主軸にしていきますが、
我々の製品の中、特にIoTデバイスの中に組み込んで何か面白い製品できないかなっていうふうなところは考えているものですね。
さっき建設現場っていう事例の話があったんですけれども、
どんなことに活用できそうみたいな、どういった業界の方々が御社に興味を持てますかねっていうのをもう少し具体的に教えていただけると。
PDRっていう技術はですね、絶対的な位置そくいにできないんですね。相対的な位置しかわからないっていう技術なんですね。
なので、他の技術と組み合わせてしっかりとした絶対位置を把握するっていう技術なので、どういったお客さんがいいかっていうと、他の位置そくい技術を持っているお客様。
そのお客様がPDRを組み合わせて更に精度を高くするとか、そういった用途になるかなと思います。
BLEの方はいかがですか。
はい、リーコン技術からですね、我々今取り組んでいるのがインクロス改善メーカーっていう製品サービスシステムになっております。
これはですね、工場とか物流倉庫とかで、作業者の位置状態を簡単にデータ収集して見える化する分析ツールになってます。
無線通信と屋内地測位の進化
いつどこで誰が何をしているかっていうのを見える化して、人と場所についての改善活動を簡単にしていくっていうようなものでして、
特にですね、取扱いが簡単っていうところに特化しているっていうのがポイントになります。
即時導入可能っていうふうに我々呼んだりもしていますね。
こういうツールって柏さんに結構あるんですけど、やっぱり設置するのにですね、専門家がこう言ってどこの場所に設置しなきゃないとかですね、
設置するのに電源工事が必要だとか、ネットワーク工事が必要だとか、そういった形で設置をするものがほとんどです。
我々のアイテムっていうのは簡単っていうところにすごく特化していて、ユーザーさんがですね、この場所を見たいよねって思ったらそこに取り付けて、
あと作業者にもタグを持ってもらってっていうところで、すごく簡単に取り組みできる。
レイアウト変更があったらすぐにユーザーさんが自分で設置変更できるっていう、そういったところがすごくスモールスタートしやすくてシンプルだねっていうところで喜ばれているものになります。
そういったデバイス設置して新機を持ってもらってっていうような、それを実際に可視化するのは、そういったダッシュボードを御社としてご提供していらっしゃるんですか?
はい、そうですね。まずですね、ロケタグっていうビーコンを作業者がよく行く場所に設置します。
で、次にヒトタグっていうビーコン、これを作業者が持って歩くんですけど、このヒトタグはロケタグからのビーコン電波を受信してですね、
自分はどこのロケタグに近いんだっていうのを判断して、自分はこのロケタグの近くにいるよっていう情報を、これをパソコンの方に送信します。
で、パソコンの方で高機能な分析ツールを持ったアプリを積んでまして、パソコンの方で電波を受信して、このヒトタグを持った人はこのロケタグの近くにいるよとか、
その結果から分析して、この人はこの場所に行きやすいよねとか、こことここの行き来が多いけど、ちょっとここ無駄だよねっていう分析に使ったりとかっていうような、そういう想定をしています。
ありがとうございます。
そうしましたら最後に、今後のこの屋内地情報作為のサービス農舎の展望というかを教えてください。
はい、今日お話ししたようなですね、PDRとかインクロスっていう、ベーコンを使った位置測位物の技術っていうのを、世の中にもっと知ってもらって使ってもらえるようにしていきたいなと思ってます。
最近ですね、電波を使ってデバイス間の距離を測る即序技術っていうのも結構活発化してまして、よく言うUWBっていう技術だとかですね、
あとBluetoothの方でもそういった技術ができるようになるんじゃないかっていうような噂もありますので、そういった無線通信を利用して即序する技術、こういったものを使って、さらに屋内地測位を使いやすく、精度高いものにできればなというふうに思ってました。
はい、ありがとうございます。
今日はERIの三浦さんにお話を伺いました。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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