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『1cm』のセンシングが革新する現場のDX


ネクスティエレクトロニクスは、カナダ発の『ZeroKey』は、超音波を使い、人・モノの位置情報を高さも含めて、『1cm』の範囲でセンシングするソリューションとして展開する。既存技術で「だいたいの位置」であったセンシングの範囲が、『正確な位置』に変わることで、FACOTORY AUTOMATION自体のあり方を変え、本質的なDXを実現することに貢献します。製造現場での活用のみならず、流通業、プロスポーツなど様々なシーンでの活用についての展望を語って頂きました。

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Location Weekly Japanです。今週は、ネクスティエレクトロニクスの中村さんに来ていただきました。中村さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
はい。そうしましたら、早速会社紹介、事業紹介、自己紹介等お願いします。
はい。我々はネクスティエレクトロニクスという会社なんですけれども、弊社はトヨタ通商の100%公開社にありまして、主に半導体、それからソフトウェアの開発等を担当する技術長者になります。
トヨタ系の会社ということもありますので、自動車関係の仕事が多いんですけれども、今回このNBMAに参加しているのは、我々は屋内一足位のセンター、そういったものも扱っておりますので、
我々がやっているその工場に対するDX、あるいはスマートFAといった商題も扱っているんですけれども、その中で非常に将来性のあるデバイスとして、このゼロキーという会社の屋内一足位のデバイスも扱っているというような状況で、今、事業を始めているというところになります。
私はその中で、県立漁水新聞のFA技術企画のグループリーダーをやっている中村と申します。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
早速ですが、FAって何ですか。
ファクトリーオートメーションですね。
すみません、ローカルな略語が出てきました。
ファクトリーオートメーションって市場規模としては大きいんですよね。
そうですね。
これまでロボットとか、実際に自動機と呼ばれるようなもののところが非常に大きな市場だったんですけれども、
世界的な情勢としてそれをデジタル化して、デジタルの力でそれをより良くしていこうという流れの中で、
今後スマートFAと呼ばれるようなファクトリーオートメーションのソフトウェア、デジタル化、そういったところが今すごく大きな市場になってきているという実感を持っております。
何か具体的にどう変わってきているとかあるんですか、10年前、20年前と比べて。
そういう意味で言うと、工場自体が今までは現場での合わせ込みであるというかすり合わせ、
特に日本の場合には非常にそこのところに避けていて、現場の改善とかそういったところで精査性をよくしていこうというところが大きかったんですけれども、
やはりドイツを中心としたファクトリー4.0というようなところに始まって、
すべての数値を見える化をして、それを工場の中で生産性を上げていくために活用していこうという流れが非常に今強くなっているのかなと思います。
わかりました。そんな中で中村さんの事業部として注力している商材というか、その辺について教えてください。
先ほどもちょっとお話ししたんですけれども、カナダのZeroKeyという会社の屋内特異システム、
こちらを今非常に大きな商材として取り扱っております。
これまで屋内の特異というと、UWBであるとかVLE、あるいはRFIDのような電波を使ったこういったソリューションが主流だったんですけれども、
こちらのZeroKeyの屋内特異というのは、超音波を使うことで非常に精度が高い、しかも高さ方向にも特異のできる、そういったシステムを提供しておりまして、
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我々のほうで今実際に見ている中でも、プラスマイナス1センチ以内というような精度が実際に実現できている。
そういった世界で唯一のシステムになっております。
なるほど。超音波を使って物だったり人の位置を見るという、1センチってすごいというか、他に聞いたことがない規模かなと思うんですけどね。
超音波の直接波を使っておりまして、超音波というとやはり反射波を使って距離を測るというのが皆さんイメージされると思うんですが、
実際にそのアンカーノードと呼ばれる固定極を工場内とか倉庫の中に配置をすることで、
そこのアンカーノードと実際に人やAGVやフォークリフト、そういったところにつけたモバイルノードからの超音波を表示に拾うことで、
これの音波を使ってその距離を測定して、その距離が4つ分かるとそのXYZの座標が1位に決まるという、そういった仕組みを使って実際の測位を行っているので、
電波に比べると音波の方がスピードが遅いことによって逆に正確にというか差が大きくきちんと出るので、正確性が電波に比べて散歩できると。
そういったような性格を持っているシステムになります。
なんとなくわかったような気がするんですけれど。
簡単に言うと他のものは結構電波ですかね。
電波を使っているものに比べて、ゼロキーは音波を使っていますよというところで。
音波を使っているシステムであるがゆえの、はっきり聞いてしまうと、
これで値段って変わるんですかねって安くなるんでしょうか高くなるんでしょうかみたいなのってあったりするんですか。
音波を使うということで、以前はスペシャルなITとかそういったものを使わなくていいというところで、
結構既存部品で構成ができてしまう。
そこが一つの部品としてコストを下げられる要因になっていると思います。
ですので一般的なUWPとかのシステムに比べると、
比較的リーズナブルなお値段で提供できるのかなというふうに考えています。
工場に導入するとなったときに、
時々聞くのが電波とかを飛ばすと何かと干渉しあってしまうとか、
そういったケースもあるのかなと思うんですけど、
音波の場合っていうのはそういうこともあったりするのか、それともないのかっていうのはどうなんですかね。
音波の場合でもやはり音を通さない障害物があると、やはり底の部分の職員ができませんので、
そういった意味で固定極を通す方ですね。
こちらは少し冗長に配置するという必要が出てまいりますし、
あとやはり音波の場合も電波と同じように反射波、そういったものを拾う可能性がありますので、
それに対して反射波をフィルタリングする、そういった技術がXカーゼロ機の場合には入っておりますので、
それで正しさを担保するというところを行っております。
今度ですね、4月の中旬に正式にリリースされるのですが、
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リビジョン2.0という新しいバージョンが出ますので、
それですと内蔵されているIMUですね。
こちらのセンサーとのセンサーフュージョンで、反射波等で変な値が出る場合に、
実際に動いていないように画像が撮れるというようなことがないように。
そういったセンサーフュージョンを使って、より正確な位置取りができるように、
そういう形に変化をしてまいります。
なるほど。ちなみに、音って人に聞こえる音なんですか?
50kHzの超音波でして、そういう意味では人間が聞こえる限界は20kHzですので、
その2.5倍なのでほぼ聞こえません。
5kHzとしたらかなり特殊な方だと思います。
子供だと聞こえるとか。
いや、50kHzは少し人間を超えて、コウモリだったら聞こえるかもしれないというそういう意味ですね。
なるほど。わかりました。ありがとうございます。
そしたら、実際にどういった事例というか、
家庭用方法があるのかみたいなのを教えてください。
そうですね。日本では工場内物流、
例えば工場の中でフォークリフトとかAGV、あとAGFなどですね、
こういったものがどう動いてるかを把握したり、
あと人の人流動きですね、こういったものを見たり。
あるいはですね、これは非常に精度が高いので、
人の手につけてですね、この手に腕時計のようにつけることで、
その人の手の動きがすべてトレースバックできるというところで、
例えばベテランの方とその新人でどういうふうに動きが違うのかとか、
そういったところを実際に測定をしてフィードバックをするというようなところで今使われたりしております。
あとアメリカの予伝なんかでは、バーチャルセンスという形で、
実際にその危ないところに人が入らないように、
そこに入った場合にはすぐに警告を出すシステムと本人に警告を出すというようなところで、
実際にもう4年ほど前から1000台以上が使われたりしております。
なるほど。予伝とかだと立ち入り禁止時で事故だったら全部爆発しちゃうとかそういう話ですね。
はい。あと毎日その場所を変えることもあります。
今日はここが危ないので入っていけないと。
あーなるほど。
そういうこともできるのがバーチャルセンス。
要は物理的なセンスではなくて、プログラマブルにそのセンスの位置を変えられる。
しかも3次元で高さ方向にもセンスを張ることができるという。
そういった特徴を持っております。
ありがとうございます。このゼロキーを最初に伺った事例で、
例えば人の手の動きをパワーアップすることができるみたいなところで言うと、
熟練校の手の動きを全部トレース、デジタル化してみたいな、そんなイメージになるんですかね。
デジタル化はプレイバックはできます。
今使われているのはどちらかというと、新人の手の動きと比べるとどこが違うんだろう。
どこが改善すればよくなるんだろうというようなところに今フィードバックしています。
人の手の動きをデジタル程度全部再現できるかというと、
人ではできない形だと思うので、将来的にはロボットでそれをトレースして
同じ動きをするというようなことはできてくるのかなと思いますけれども、
それは少し将来的な話かなと思います。
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なんかあれですね、そうなってくると人いらなくなるんじゃないか説。
結局人がいらなくなるというよりは、ロボットは人間がやったことをトレースする、
あるいは再現することはできると思うんですけども、
新しい動きを生み出すことはできませんので、そこはやはり引き続き人間がやると。
これから労働人口が減っていく中で、やっぱり人間はただ物を運ぶとか、
ただ毎回同じ動きをするというようなところからは解放されて、
どんどん人間しかできないところに人を配置していくことで、
これから生産性を高めていくのかなというふうに思っています。
そうするとこのソリューションの一番の利点としては、
本当に細かいところまでデジタル化できる、センシングできることで、
工場全体の生産性を高めていくというような、そういった認識になるということですね。
そうですね。今までのソリューションだと、
大体この辺りにいるというような位置情報というのは取れたと思うんですけれども、
このゼロキーの場合にはX,Y,Zの座標情報がデジタルデータとして、
そのままソフトウェアの中で使えるような形式で出てきますので、
そういった意味でその位置情報を本格的にDXの中で、
デジタルデータとして工場の中で活用していけるというような目的に、
これからどんどん使っていけるかなと思っています。
なるほど。なんか業種、業態、個々が良くて個々はイマイチみたいな、
そんなこともあったりするんですか。
今やはり入っているのは、より大きな動きのあるところですね。
自動車メーカーさんとか重工さんとか、大きく手を動かす、
あるいは大きな物の運搬の動きなんかが見える化するというところでは、
今活動が始まっているんですけど、
例えば半導体工場のように動きが非常に小さいところだと、
ちょっと他のセリューションになってしまうかなというところはあると思っています。
そういう製造工場以外にも活用事例とか、
広げていかれようとしているところがあれば教えてください。
今やはり運輸業界ですね。
装甲とか、あるいはeコマースにおけるピッキング業務とか、
こういったところでも使えないかというところで、
いろいろお話をいただいたりしてますし、
もう少し珍しいところで言うと、
スポーツ選手が屋外だとGPSでトラッキングして動きを見るというようなところはありますけれども、
屋内ではそれができないので、
それを屋内でこういったゼロ機能のようなものを使って、
例えばフィギュアスケートの選手をトラッキングできないかとか、
競輪の屋内の選手をトラッキングできないかとか、
そういったご相談を受けることが最近増えてきてますね。
そうですね。スポーツのトラッキングもいろいろ活用が見始めてますもんね。
大谷選手がちゃんと活用してますからね。
なるほど。ありがとうございます。
そういう意味で言うと、
例えばeコマースのピッキングみたいなものは結構良さそうかなと思ったんですけど、
うちの娘の彼氏がそのバイトをしてて、
行ける日自分で決められるみたいな、
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そんなアルバイトの形式でみたいな話をしてて、
そうすると要は熟練しないんですよね、多分。
その時々で違う人たちが入って作業していることに対して、
マニュアル化も教育も難しいだろうしな、みたいなことは思ってたんですけど、
そういうところだとうまく活用ができそうな気がしますね。
そうですね。実際にアメリカのほうでゼロキーとシューリップルというものを組み合わせて、
倉庫の中に何がどこにあるかっていうのを常に把握できるようにすることで、
誰が行ってもリスト通りに場所に行ってピッキングすると、
きちんとセットができあがるっていうような、
そういうシステムが実際に実用化されたりしておりますので、
そういったものを日本でもこれからどんどん活用されていくのかなというふうには思っております。
なるほど。NEXTEさんの守備範囲は日本国内なんですか?
はい。現状は日本国内ですけれども、
日本に本社の会社の東南アジアの工場であるとか、
そういったところは我々のネットワークを介して提供できるかなというふうに思っております。
それが実現すると現場監督はいらなくなる感じですかね?
まあ使い方によってはですけれども、
逆に言うと、なくなるというよりは現場監督さんの負担が減っていくとか、
時間がより短く済むとか、そういったところになるのかなというふうには思っております。
なんかもう仲介しなくてよくなる、そんな感じになりますか?
まあリモートでどこまでできるかっていうところではありますけど、
まあ可能性はあるんじゃないかなと思います。
そうですね。細かいところが全部パソコンのダッシュボード上で見れたら、
デイ・トゥ・デイは3人行かなくて1人でよくなるとかそんな感じのことはあるかもしれないですね。
そうなる可能性はありますね。
それができるとすごいコストカットになる。
そうなんですよ。
このあたりは結構アーキテクチャというか、工場とか倉庫の在り方自体を変えていくような、
そういう話になると思うので、非常に大きな点で捉えていただく必要があるかなとは思います。
いいですね。せっかくその工場自体の在り方っていう話も出たんで、
こんな未来像が描けますよみたいなところ、そこでできる内容があれば教えてください。
そうですね。やはり今まで工場の中で人とか物とか、実際にそのワークチューは動くもの、
それが今どこにあるかっていうのを、原文はなかなか誰も把握できてなかったと思うんですよね。
それがきちんと見えるようになると、
例えば途中に積み上がってる地下刈り品とか、それからいろんなものが見えてくると、
工場自体の効率化っていうところも、どんどんそういったデータを使って進めていけるのかなと思いますし、
そういう意味で、この位置データを工場の中でも活用することで、
今後の工場の在り方とか、人の配置とか、そういうところを含めてどんどんいい形に変えていけるような、
そういったことができるようになるのかなというふうに考えております。
そこを今ちょっと思ったんですけれども、こういったソリューションを使って可視化しますとか、
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データが見れるようになります。
それに対して、もっとこういうことをやったら効率化するっていうのを決めるというか、
考えるのは誰になるんですかね。
工場主の人なのか、そういうコンサルティング御社が提供されてるのかとかすると。
そういう意味で、今の時点で我々はコンサルティングまではできていないんですけれども、
実際にその生産技術にそういった自動化について考えてらっしゃる会社の方とかとは、
そういったことをどうやっていこうかというディスカッションをさせていただいてますし、
先ほどちょっとお話ししたTULIPという我々のところでもう一つ扱っているものと、
ゼロキーというのは本社同市のほうでボストンにある会社なんですが、
密接に共同開発をしっかりしておりますので、
データを活用してうまくつなげるというところのプラットフォームというのもできあがりです。
ですので、このLBMに入っていらっしゃるいろいろな会社さんともいろいろコラボをしながら、
そういった解決策というのを提案できる、提供できるような、
そういったリレーションもつけていきたいなというふうには思っております。
ありがとうございます。
そういうことであれば、何社か具体的に本社とおつなぎしたいところが今頭の中にあるので、
また後ほどご紹介させていただきます。
そうしましたら最後に、どういった方々が本社に対してご相談をすればよいかとか、
こんな人に話しかけてもらいたいみたいなことがあればぜひ教えてください。
そういう意味ではですね、これまで屋内一族居という意味で、
その大体の位置というのしか見えないということで困っていらっしゃる方とか、
今後ちょっと工程の実際の効率化というのをデータを基にシミュレーションしてちゃんとやっていきたいとか、
そういったことを考えていらっしゃる皆さんであれば、
我々のこのゼロキーだけではなくて、先ほど言ったチューリップであるとか、
あと工場シミュレーション、倉庫シミュレーション、
そういったところもできる会社ともパートナーシップを持って行っておりますので、
いろいろなそういったご提案できると思いますので、ぜひご相談いただければと考えております。
ありがとうございます。
では今日はMXT Electronicsの1cmの技術について中村さんにお話をいただきました。
どうもありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
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