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2024-05-20 19:30

山下大介 (株)プライバシーテック 代表取締役

ITでいうところのプライバシーって結局何?「プライバシーxテクノロジー」という未来を切り開くために起業した山下氏にインタビュー。

プライバシーの未来は?欧米日の違い、倫理観など。各企業が向き合うべきプライバシーの整理は何?をざっくり解説してくれています。



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皆さんこんにちは、Location Weekly Japan。今日はですね、株式会社プライバシーテックの代表、山下大介さんにお越しいただきました。山下さんよろしくお願いします。
よろしくお願いします。株式会社プライバシーテックの山下と申します。
えっと、プライバシーテックって何ですか?
はい、プライバシーテックというのは、
X-Tech、いろんな領域で使われていると思うんですけども、例えばフィンテックであったりとか、ヘルスケアテックであったりとか、いろんな領域があるかと思います。
プライバシーテックというのも、そういった新しいテクノロジーの領域の一つだというものとして表現をされています。
私たちは、プライバシーテックという、あるいはカテゴリーの名前をその会社名に使っていただいているというような形になっています。
実際にデータを企業が使う際に、企業がパーソナルデータを使うときに、プライバシー上のいろんな懸念が出てくるもの、そういったものに対してテクノロジーを使って解消していこうという、そういうテクノロジー技術になっています。
じゃあ、プライバシー×技術っていう感じなんですかね。ITでプライバシーを何とかするみたいな、そんな感じなんですか?
そうですね。そういった意味です。基本的にはそういう意味です。私たちの考え方としては、こういう形もできるなと思っていて、テクノロジーを使っていく上で発生するプライバシー上の懸念を解消する会社ですよと。最近はこういうふうに自分たちの会社を紹介しています。
なるほど。テクノロジーを使っていくと、プライバシーに対しての、あれどうなんだっけとか、これってまずいんだっけみたいな話が出てくるから、それを何とかするみたいな、そんな話なんですかね。会社としてはまだまだ新しくてって感じですよね。
そうですね。2022年の1月に創業したばかりですので、まだ1年半経っていないくらいになります。
プライバシーを仕事にしようみたいな、まあまあ珍しいっちゃ珍しいのかなと思うんですけど、そこに至った経緯というか、その辺を厚く語っていただけると。
そうですね。これは私がまさにこのLBMJapanの仕事をしていなかったら、この会社は絶対できなかっただろうなというふうに思っています。
LBMJapanの仕事をなぜ立てていただくかって、そこの経緯から話すと分かっていただけるかなと思うんですけども、もともと私がLBMJapanに今も参画しているブログウォッチャーという会社で、データを増やしていくという部門の仕事をしておりました。
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ブログウォッチャーのデータの増やし方というのはですね、ブログウォッチャーが出しているSDKというのをアプリを運営している会社さんに実装してもらうと。
まさにそこのSDKを広げていくという活動をしている中で、単にSDKを入れてくださいと言ったら、もちろん誰も入れてくれないですと。
もちろん経済的なメリットとか事業的なメリットはあるんですけども、そういったものに応じてもらったら、次はこれでプライバシーは大丈夫なの?というそこの壁に必ずぶつかるんですよね。
それをどうやって乗り越えようかというところで、社内のホームの人とか、社外だと学術機関の先生方とかという人にいろいろケンケンガクガクやりながら、こういった形だったら取引先の企業も、その企業の責任ある消費者の方も安心させられるようになるので、そういったことを一つ一つ形作ってきたというところが最初のきっかけになります。
そこから、LVM-A Japanを作るという話があってですね、業界団体、業界としての統一のルールを作ろうという、そういう動きにもなったので、では、プロフォームを作るということにも参画させていただいて、加わらせていただいたというところですね。
その経験を通してですね、技術を使っていくという方向とか、新しいサービスを世の中に生み出していくというところにおいて、必ずしも私、エンジニアでもなければデータサインディストもないんですけども、そういう人間でも結構貢献できる余地ってあるんだなという経験があり、それをある意味形にするとですね、結構いろんなものが進みだすなみたいな、そういったところを経験したというところが、
きっかけとしてあります。それが一つ、これを自分の所属している会社だけじゃなくて、いろんな会社と一緒にやっていくと、結構面白いうねりがつけるんじゃないかなという、それが会社を作ったきっかけになってますね。
なるほど。そうですね、これ、なるべく硬いワードは柔らかくして話してもらえるとありがたいんですが、SDKとか誰でも知ってる手で言われても困るんですよね。
そうですね。
SDKとは何でしょう。
SDKとは、アプリケーションを開発するキット。もう少し分かりやすいと思いますね。スマートフォンのアプリケーション、例えばスマートフォンのアプリケーションを使うときに、いろんな機能を実装していくんですけども、ゼロからコードを変えていくとすごく大変です。
なので、あらかじめパッケージされているものをポンって入れてしまったら、その機能を簡単に実装できますよ、そういうものがSDKというふうに呼んでいるものですね。
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ありがとうございます。
さて、皆さんがSDKが何か分かったところで、プライバシーって何ですか?
プライバシーって何ですか?本質的な質問ですね。
本質的に、はい。
本質的ですね。
みんなプライバシーとか個人情報とか、その辺しっかり頭の中で整理できてる人ってそんなにいないんじゃないかなと思うんですけどね。
そうですね。
結構プライバシーに関する法律・法令って国によって違うは違いますけれども、とりあえず日本なんで、日本の法律・法令においてプライバシーって何ですかねっていうところと、何が問題なんですかっていうのをざっくり語りませんか。
そうですね。
分かりました。
プライバシーってすごく分かりやすい言葉で言うと、あんまり人が生きていて、あんまり人に知られたくない情報というふうに言うことができるかなと思っています。
それって全て法律で守られているのかというと、実は法律で守られている範囲ってものすごく限定的ですと。
日本において個人情報保護法というものがあるんですけれども、その個人情報保護法に準拠していれば、人に知られたくないような情報とかデータの使い方ができるのかというと必ずしもそうじゃないなと。
そういうところがあり、法令の中に限定されない外側の不安とか気持ち悪さみたいな、そういったところまで含めたものをプライバシーというふうに私たちは定義をしているというふうに思います。
なるほど。何が問題なんですか。
何が問題なのかというと。
企業からした、企業かけるプライバシーって何が問題なんですかね。何かもやもやみんなしてるというか。
そうですよね。まさに個人情報保護法とプライバシーってどの違いがあるのかというところも、私自身も全然わかってなかったです。
あとは、言ってみれば結構不安と気持ち悪さとか、ものすごくふわっとしてるし、人によって感じ方が全然違うじゃないですか。
そこを企業としてどう配慮していくのかっていうところの安定とか基準みたいなところが必ずしも明確になっているわけじゃないので、
そこを合意形成を図っていくとか、事前にプライバシーというところを侵害しないようにどうすればいいのかみたいなところを対処していくみたいなところがすごく難しいんだろうなと思います。企業の中でやっていくというか。
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なので、それを何とかしてくれるのがプライバシーテックス。
そうですね。何とかする方はあるかなというふうに思っています。
それを何とかするというのが私たちの仕事なんですけども、すごくざっくり分けると、一つ一つも局所対処的にというよりも、コミュニケーションを通じてそういったものを配慮していく方法と、
そもそも仕組みとかシステムを使って配慮していく方法というのがあるかなというふうに思っています。
コミュニケーションのところで言うと、例えばユーザーが自分のデータでどう使われているのか不安になったときに、しっかりとこういうふうに使っているんですよということをコミュニケーションに伝えていくみたいな方法がありますし、例えばあるし、
仕組みというところで言うと、自分がこのデータ使われるのが嫌だと思ったときに、それをちゃんと乖離できるようなものであったりとか、拒否できるような仕組みがあるとか、
あとは企業側がそもそもデータを使っていく中で、ユーザーを不安にさせるような使い方をそもそもしないような企業の中のガバナンスの仕組みを使っていくとか、そのシステムを作っていくとか、そういったアプローチがあるかなというふうに思っています。
必ずしもこれ一つに入れてたれるものじゃなくて、いくつかいろんな手法を組み合わせてやっていくものかなと思うので。
なるほどね。大変じゃないですか、それ。
大変です。
じゃあそれってホームの仕事だよねって言っても、でもホームからしたら、いやだって事業側が何してるか分かんないじゃんみたいな。
はい。
どこに意図を持ってやってるか分からないのに、我々だけでこれ作れるのかみたいな。
そういった会話とかってよく聞くのかなと思うんですけど、そういったジレンマみたいなのをプライバシティテックさんが結構改善してくれるっていう感じなんですかね、それは。
そうですね。まさにホームと事業部のジレンマっていうのはすごく大きいんだろうなというふうに思っております。
当然ホームとしては守っていくっていうのが一番重要になってくるので、あんまりディスクのことを許容しないというのはこれもう一般的なホームの役割でもあるので、そういった方向に行くかなと。
事業側からすると、いやホームがせっかく新しいことやろうとしてるのにホームが邪魔をするよとか、誰かがブレーキかける、ぶっちゃけそういうの結構いっぱいあるじゃないですか。
まあそうだよね。
で、やっぱりそこをお互い絶対歩み寄れると思ってるんですよ、同じ会社の中にいらっしゃれば。
だからそこを、例えばお互いが同じような共通の言葉を持てるような形で、ホームだけが分かっているような専門的な知識をもう少し分かりやすく噛み砕いて事業部側の方でも認識できるような、そういった教育ツールとかコンテンツをちゃんと用意していくとか。
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あと一方で、ホーム側も必ずしも法律の外側にあるプライバシーというところまで配慮できるかというと、ホームの人たち別にそういったことをスペシャリティもないし、必ずしもそういう勉強をしてるわけじゃないので、
だからあたりもこういう観点に基づいて整理していくといいですよとか、こういった人たちに助けを求めるといいですよみたいな、そういったこともできるかなと思ってますね。
そうですね。この先、例えばAIとか、今の時点でいうとChatGPTみたいなね、そういったものも出てきて、その辺のAIってプライバシーをちゃんと守ってくれるんでしたっけみたいな、そういうのが結構ホットなトピックになるのかなと。
例えばね、GDPRももうすぐそのAIに関しての法令を導入し始めるしとか、なんかその観点でこの先日本どうなってきますかねっていうか、なんか見解があれば。
予言、予言ねこれ。ポッドキャストなんで残るんだよ後に。半年後にこれ聞いたときに、やべえ山下さん超嘘ついてんじゃんみたいな話になるかもしれない。
そうですね。まさにその国とか地域がどういう考えに基づいて法律を作っていくかみたいなことが、一方の技術開発であったりとか、
そうですね。その国の、言ってみれば次の競争力経済力っていうところに大きく左右しているという、なんかそんなめちゃくちゃ大きいテーマなんだろうなというふうに思っています。で、日本の立ち位置としてはすごく柔軟な立ち位置にいるかなというふうに思っております。
これは欧米って一言なんですけども、欧と米では全然考え方が違っていて、ヨーロッパってのは基本的には事前にちゃんと同意を取得すると。同意を取れたデータじゃないと、そもそも取っちゃいけないし使っちゃいけませんという考え方に基づいてGDPであるとなっています。
一方で米国においては、データを取るところは取りましょうと。ただその後、使っていくところの倫理観であったりとか、ガバナンスが大事だよね。データを提供した後にユーザーが嫌だと思ったときに、拒否できるような選択肢をしておくことが重要だよねと。そういった考えに基づいてCCPAが作られているかなというふうに思っています。
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日本は結果、ネガティブな人たちからすると、欧米に比べてそういった法整備が遅れているというような声も聞こえてきているんですけども、私は結構このLBMAを通して行政と係りを持たせていただいている中でも、すごく慎重に競争力であったりとか本当のプライバシーとかを踏まえながら、どっちがいいのかということを考えて法令を作られているなというのがすごく感じています。
今まさに2つの考え方。ヨーロッパ的な形で、ちゃんともっともっとプライバシーを守るということを前提として、法律を厳しくしていくなという考え方と、それはそれで大事だけども、やっぱりデータを使って競争力を高めていくということが重要だから、それにちゃんと注意を取っていこうよという考え方の2つがあるような状況かな、存在している状況かなと思っています。
私はおそらく、米国型の取るところは取って、使うところでちゃんとガバナンスをかけようとか、それを拒否した人に対してちゃんと透明性であったりとかセンター機械を提供しようという、その方向にきっと流れていくんじゃないかなということを期待をしているところであります。
これはもうデジタル上ができたりというか、最近オープンAIの拠点を日本に作って、それを広げていこうというところ、政権も含めて大きくそこに注力していこうという流れを感じているので、これは結構私としては日本のビジネス、日本の企業にとってはいい流れになってくるんじゃないかなと期待を込めてそういうふうに思っています。
なるほどね。いいじゃないですか。それをリードしてくれるのがプライバシーデックスなんて感じですかね。
そうですね。プライバシーデックスという名前からするとハードメインを掲げるとか、補修的な形に聞こえるかもしれない。冒頭で申し上げた。テクノロジーをガンガン進めていくために守りのところをしっかりしておきましょうよというところ。
守りさえしっかりしておけばガンガン進められるようなビジネスができましょう。そこを支援するのが我々のミッションだと思っていますので。
なるほど。面白い。ありがとうございます。
はい。
ちょっとね、また半年くらい経って実際にそうなったかどうか聞きたいと思います。
そうですね。
いいのもありつつですけど。ちょっと最後に聞いてくださっている方々にメッセージをお願いします。
はい。そうですね。
Podcastを聞いていただいてありがとうございます。
今後、音声コンテンツを通して学習していくとか、いろんな情報を得ていくみたいなこともどんどん広がっていくかなというふうに思いますので、
このシリーズが皆さんのお役に立てるようなものになっていくとすごくいいなというふうに思っております。
18:02
ありがとうございました。
プライバシーテックとしてのアピールとかしてもらっちゃって構わないんですけど。
大丈夫ですよ。このPodcastについてあれしてもらわなくても大丈夫です。
はい。プライバシーテックという会社は本当にとにかく面白いことが好きで、
とにかくですね、やばそうなことをやっている人たちが僕たちはすごく大好きです。
こんなデータの使い方をしたら炎上するんじゃないかとか、誰かに怒られるんじゃないかという、
それでもそのデータを使うことに意味を感じているとか、
未来がそれに切り開くみたいな、そういった思いを持っている人たちと一緒に仕事をしたいなと思っています。
我々も決して危ないことをするんじゃなくて、
そういう形で周りを固めていけばとか、論拠を作っていくと、
そこでやれるよねっていう三つ字を作っていけるかなというふうに思っていますので、
それを仕事をしたいなと思っております。
いいですね。未来を切り開くために炎上を表当というのを、このPodcastのタイトルにしたいと思います。
これちょっと誤解を見そうですけど。
大丈夫です。
いや、でも今日は楽しかったです。
今日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
19:30

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