橋本さんとキャドセンターの紹介
Location Weekly Japan です。今週は、キャドセンターの橋本さんに来ていただきました。橋本さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、じゃあ、キャドセンターおよび橋本さんについて教えてください。
はい、株式会社キャドセンターです。
創業37年、3D CGのですね、例名機から、主に建築、工藤さんの分野を中心にですね、ビジュアライゼーションをやってきた会社になります。
その後、いろいろ業務は広げてきたんですが、20年ぐらい前からですね、立ち上げた測量や地図情報を元にした3D都市モデルというのをですね、販売を始めまして、そこを利用した建築や都市のですね、表現というところに強みがあると思っている会社になります。
私自身はですね、建築系の出自ではあるんですけども、プロパーで入社して、一貫して、あのCGの政策のですね、実際CGを作る方の部門でずっとやっておりまして、その後、先ほど申し上げた3Dの都市モデルの方に関与をどんどん深めつつ、気がついたらどうしましたでしょう、こうやっているというような状況で今に至るということになります。
簡単ですが、自己紹介をお願いします。
はい、ありがとうございます。
そうか、37年なんですね。結構長いですね。
そうですね、ちょっと改めて数えたんですけど、そういうことですね。当時は本当にまだパソコンがなかったので、スーパーコンピューターでCGをやるというところで、日本だけでなくてもアメリカとか見渡してみても簡単にCG作れるような時代ではなかったんですが、そこから建築に特化してやり始めようということが始まりました。
なるほど。今、別にじゃあCADを使ってるわけじゃない?
はい、名前が古臭いってよく言われるんですけど、たまに2,3年に1回CADできますかって聞かれちゃうんですけど、CADはやっとりません。
ただちょっと名前の死にせいで知れちゃったんで、もう今更変えるのかなということで、これも今に至る。
なるほど。そうですね、初めて社名をお聞きした時、今CADなんだと思ってやられてたんですけど。
CGの製作会社です。
わかりました。ありがとうございます。CGの製作って言うと、一般的な理解としてはやっぱり映画とかエンタメ領域で活用されることが多いのかなっていう印象なのかなと思うんですけど、
どんな感じなんですかね?実はそれが目立つだけで実際はこういった産業向けに活用されることが多いとか、どんなイメージなんでしょう?
そうですね、おっしゃるように今背景もちょうど今販売している3Dデータなんですけども、なるべくフォトリアルで見せるということでいえばエンタメ、映画、放送とか映像といったところが中心にはなるんですけども、
ただお客さんに関しては、こちらその性格、CADセンターという名前もそうなんですけども、もともと性格性だったりとかそういったところも主な強みにしていましたので、
不動産の販売プロモーションだったりとか建築土木に関しては、世の計画施工のビジュアライゼーションということで、
主に産業分野の方でカチッとした市場を作るというところではずっとメインストリームでやってきたということになります。
建築や都市の表現における活用
なるほど。不動産とか3Dっぽいイメージみたいなのを、例えばマンション買おうと思ったとき、まずはあったりするじゃないですか。
あれは御社のソリューションを使ってたりするんですか?
そうですね。おっしゃるとおりマンションの方を本当にいち早く始めたのが、うちの会社ではあるかなと思っていまして。
手描きのパーツからそのCG、特に日本は青たおりでできる前に作るというのは元々の文化がありましたので、そこにうまくCGがはまったということで、
うちも会社としての形がなったのはそこがグッと伸びたというところからスタートしてます。
もうだって完全にデフォルトというか、あれがあって販売するみたいなのが根付いてますもんね。
そうですね。見た目の切れさだけではなくて、不動産の場合は契約図書として普通の図面とかそういうものと同じ取り扱いになっているので、
そういう意味ではエビデンスとしても必要なものとして今は根付いているかなと思います。
確かに。あれがあるからイメージを想起できるだけじゃなくて、実際に入ってみてこれ違うじゃないかって言われたときに、
いやいや一緒ですよっていう、そういうことになるんですよね。
それはあれですか、都市モデルとしても同じようなものなんですかね。
そうですね。なぜ都市モデルを整備したかというところになるんですけども、
そういったマンションだったりとかスタジアムだってそういう建築の単体だけではどうしても訴求しきれないと言いますか、
どんな風な雰囲気でどんな街でどんな風に建ってんだみたいなところが当然ついてもあるので、
都市データを常に置いておくことによってより反応が広がるんじゃないかということで言ってました。
なので今ではプラトンが出てきてなんていう話もありますけども、
今そういうビジュアライゼーションの中でも欠かせないものなのかなというふうには思っています。
特にそういう使われ方というか、正確性を求められるので、なんちゃっての都市じゃいけないということで、
当然地図情報それから測量にある程度準拠して、この程度の精度は担保されてますよというようなものでお出しするってことが基本だと。
ちなみにその背景データで今使われている大阪ですかね。
大阪です。中野島ですね。ちょうど今真ん中隠しちゃってますけど。
中野島のデータ。その夜景。
これをどうやって作ってるんですか。
そうですね。ちょっと手短に言うと、
弊社の単独事業ではなくて、航空測量会社さんのパスコさんと地図会社のインクリメントピースさんに
それぞれ航空測ですね。から取得した天文データとインクリメントピース。
ジオテクノロジーですね。
旧インクリメントピースなんですね。
旧ジオテクノロジーさんの地図と合わせてうちの方のプログラムで立ち上げて3D化すると。
ここまでに関してはそのプラトンとほぼ同じようなプロセスを作ってるんですね。
その後はうちの場合はちょっと手間をかけてメインとなる建物ですね。
ちょっと変わった建物とか東京タワーとか含めて
ちょっと特殊な形のものとかっていうものをいくつか選定をして、
それは基地現地取材に行って監修堂で作っていると。
その他の建物に関しては大体この辺りはこのぐらいの用途ということで
汎用テクスチャーって呼んでるんですけど、汎用的なテクスチャリングをして
都市データの活用と災害防災への貢献
全体として見ればリアルな街が見えるという真下手にしています。
さっきからプラトンという言葉が出てくるんですけれども、
プラトンは競合になるんですか?本社にとってみると。
そうですね、出てきた時はもう終わったなって思いました。
これ数年前。
今回はもちろん国交省さんとかそれを作っている促力会社さんとかとも
出始めの頃からちょっと打ち合わせとかをさせてもらって
どんなものを作るかとかっていうのとか話もありましたし、
実際今プラトンでいろいろ補助金で今何とか使えるようにしようということで
国も自治体もありしてますけど、そういったユースケース作りとかにも
我々って参加してますんで、ちょっとプラトンでもう一つ足りないとか
ここが足りないとか、表現としてはあれだけどこの使い方には
っていうような時に今うちの今まで作ってきた街づくりのノウハウ的な
市場ノウハウ的なものを加味してユースケース完成させるみたいに
いうところも出てきてますので、最初は競合ということですけど
もう出ちゃったものは出ちゃったので、あとも仲良く並走して
3Dの都市がすごく普及してですね、使われるような世の中になれば
当然うちにもそれはチャンスというふうに捉えてますので
そんなに気にしてないというか、今はポジティブ
そうですよね
やっていくしかない
なんかそのプラント関連で言うと、これすごいいいんだけど
どうやって誰がお金儲けするのっていうのがいつも言われることかな
と思うんですけど、キャドセンターさんってどうやってお金儲けしてるんですか?
都市データを利用してということですよね、プラントのような
どういったビジネスモデルなのかな
なるほど、ちょっとそこまで戻ると
最初に申し上げた建築不動産の販売プロモーションというのが
メインの一つの目的で走られています
またちょっと都市データとか建築とかちょっと動くんですが
展示ですね、よく展示施設とかでインタラクションして遊ぶやつとか
そういったものがあるんですけども、そういった
ちょっと名前あまり出せないんですけど
そういった展示施設だったり、あとは企業のPR施設であったりとか
そういったところにも当然デジタルコンテンツが使われますので
センサーとかそういったもの
インタラクションが伴ったような3DCGのコンテンツというのは
一つまた二つ目の足跡としてあります
そういう意味でいうと、キャドセンターさんにこういうのを作ってねって
依頼するのか、キャドセンターさんが提供するツールを
お客さん使えますよとかっていうのとどっちの感じなんですか?
そうですね、今は両方、今最後言おうとしてたのが
3つ目がデータ販売ってことで
好きに使ってくださいってことで後ろの都市データしっかりで
そういったものとまたセジウムとか使った
Webのプラットフォームとか
そういったものもある程度整備して
使ってくださいっていうのは今やろうとしてるんですけど
まだまだそっちは小さくて
委託ですね、最初に言った2つの字は基本的に委託なので
こういったものを作ってくださいで出すっていうのが
今もまだメインではあります
そういう意味で言うとプラットフォームを
自宅することもできるんですか?
プラットフォームを使ってこれ作ってみたいなのも
そうですね、実際やってます
うちとしては自分自身のデータを使っていただいた部分も
なくはないんですが
プラットフォームを使った
例えば防災だったり観光のコンテンツを
作りたいってなった場合は
プラットフォームを実際に持ってるだけだと何もできないので
そこをコンテンツ化するとか映像化するとか
っていうところに関しては
多分うちが都市データ取扱慣れてるので
スムーズにできるんじゃないかなという
そういう仕事です
なるほど
ちょっと防災について教えてください
災害どんどん増えてきてますし
今年の夏も異常に暑いですけれども
過去とはもう違う地球環境になってきている中で
災害も起こる前提で
物事を考えていかなきゃいけないのかな
と思うんですけど
そうなった時にGADセンターさんのソリューションを使うと
何ができるんでしょうか?
そうですね
既に実績があるものとしては
災害前の災害体験というところで
VRとかで津波のデータを入れた
プラス都市データで
実際の起きた過去の震災を体験して
次の訓練とか
避難行動につなげるという
目的のデジタルコンテンツを作ったり
しています
それはPRATOが出る前からもやってましたし
今PRATOが出てPRATOを利用して
というパターンでもあります
それがまず一つですかね
ビジュアライゼーションを活用した復興計画の開発
あとはこれはまだビジネスにもなっていなくて
むしろこれから
位置情報の関係と
うまく絡ませられたのかなという
まだイメージというかモースレベルなんですけど
例えばノートとか
ああいうものが起こりましたと
いった時にいち早く建設コンサルさんとかが
即領して
ぐちゃぐちゃになった地形を即領すると
これがかなり素早くなってきていて
それをいち早く
セシウムを使ってPRATOに入れる
そこに対して
復興用の重機だったりとか
避難所とかの発電機とか
そういったものに対しても
位置情報をすびつけて
配置計画だったりとか
復興を素早く行うための
ツールみたいなもの
人だけではなくてそういった
検機だったりそういった機材とかの
位置情報をうまく活かして
デジタルPRATOの中で復興計画を
立てるとかですね
そういったものにもう
うちの技術が使えるんじゃないかな
っていうのが妄想です
なるほど
ちょっと話変わりますけど
VRもっと盛り上がらないですかね
そうなんですよね
Apple Visionとか出てきて
なかなか盛り上がらないですね
私もちょっと
一昨年ぐらいに
いろいろ模索してみたんですけれども
これをどうやって
既存のビジネスに転用していくのか
いろんなグラスとか買ったんですけど
全部今ちょっと眠っちゃってますけど
コンテンツが
ついてってないなっていうのが
ありつつただ建築だと
それを使って
ある程度何ですかね
立てる前にビジュアライズする
で体感をしてもらうみたいな
そんな用途でマイクロソフトは結構
B2Bで儲かってますよ
みたいな話は聞くんですけど
日本ではただなかなか
そういう話がまだメインストリームに
上がってこないなというのを
そこはぜひ橋本さんのご意見を
そうですね
いや確かに盛り上がり
ということでいえばまだそんなに大きくは
ないと思うんですが
着実には来てると思ってはいます
おっしゃったような建築分野では
もちろんうち以外にも
競合たくさんいますけど
大手のゼネコンさんでもやっぱり
VRかなり取り入れられて
はいると思いますので
もう少しですねデータ化が
簡単にできるとか
使えることは分かってるんですけど
その下地となる素材というか
にやっぱりコストと時間
だいぶかかっちゃうところが
どっちかというとネックで
その辺天群の一言とか
フォトグラメトリーとか
あいった簡易に取り込めて
データ化3Dデータ化ができる仕組みの方が
逆に整ってくれば
VRが後からちゃんと
ついていくんじゃないかなというふうには
思ってます
ある程度動的なデータとか
まだ今はハードの性能で
そこまでは考えられないんですけど
静的なデータでなくて
動的なデータをリアルタイムで
入れられるようなことと
今やってるVRで体験してることが
リアルタイムでリンクするような
ものになればもうヘッドマウント
かなりないとダメみたいな
いうことにはなると思うんで
その両方整ってくればというところで
うちもその辺はどちらも研究したり
してるとは思ってますけど
ありがとうございます
そうしましたら最後に
今後の展望というか
キャドセンターさんの向かう道
ぜひ教えてください
今途中途中でいろいろ
話しちゃったんですけど
その当業の
とにかく綺麗な新しい建物を
作ってみせるという
ところからですね
世の中全体にはスクラップビルドから
リユースとかリサイクルという流れになって
そうすると
分野についてもですね
プロモーションからソリューションに
移行してるなというのはすごく感じてますし
うちはそっちの方には
大きくシフトしていかなきゃいけない
というところでその一環として
LVMAさんに
参加させてちょっとつなぐっていこう
というところもあるんですがそういったところで
展望と新たなビジュアライゼーションの可能性
何か新しい
防災しっかりし
作ってしまったもののインフラ整備
だったりとかそういったところ
に関してももちろんビジュアライゼーション
の良さが活かせるように
いろいろ探っていければな
と思ってます
最終的には
宇宙分野とか衛星とか
デブリの位置とか
取り組まれてる会社さんは
LVMAさんにもいらっしゃると思うんで
もうちょっと大きなスケールの中で
今までないところでの
可視化ビジュアライズ化というのを
広げていけたらなというふうに思ってます
ちょっとまだあまり実践がないので
バクとした話で申し訳ないです
それくらいの大きなことを
言っていただいた方がいいかなと思います
でもそうですよね
なんだかんだでそんな
ビジュアライズって儲かるの?みたいなこと
よく聞かれるんですけど
一応データに関してもそれをビジュアライズ
するっていうところが第一ステップとしてありつつ
それだけじゃビジネスにならないよね
っていうディスカッションは散々してきたんですけど
でもこの社のように
ビジュアライズで37年
どんどん拡大し続けてやっていっていただける
方がいらっしゃるとすごく
その辺いや儲かりますってはっきり言えるんじゃないかな
そうなんですよね
すいません終わるところで申し上げないんですけど
そうなんですよ
可視化だけで終わっちゃうとどうなんだ
っていう話
もちろんうちも当事者なんで
よくそういう話になるんですけど
確かに2Dがありました
情報がありましたこれを3Dにしました
ここで終わりだとやっぱりそういう話になると思うんですけど
いろんな2Dのデータも
今取りやすい
位置情報もそうですけど
2Dで取得しやすい
まずパッとすぐ3Dで見てやる
そこからまた2Dに返す
というような
意味のある情報にするとか
流れは絶対できると思うんですよ
結局人間っていう
ユーザーインターフェースというか
そういったものを返して
結果の行動が
データとして情報として
残るということなんで
絶対2D 3D 3D 2D
みたいなそういうフィードバックを
ループみたいなものがですね
もっと早く回ってくるようになれば
絶対に意味があるという思いで
なのでどんどん
突っ込める3Dと2Dデータみたいなのを
うまくループ化できるような
仕組みなんていうのもちょっと考えたい
今まではもうめんどくさいし
ポストかかるしやらなかったんですけど
なんかそういった試みもできる
またすいませんちょっと
バグなことでした
でも非常にあれですね
ヒントになりそうなあれですね
それだけじゃないっていうところ
あるところは別に2Dでも3Dでもいいと思うんですけどね
最後に役に立つものの
形に関しては
すごく考えさせられるところですし
実際にそれが
生み出す価値っていうのは
今まで誰も実現してきていない
ものなので
そこはその3Dのその先っていう観点では
実はそれが先じゃなくて
戻ってくるところだった
みたいなのが面白いですね
ぜひいろいろ実現していっていただければと思います
ありがとうございます
今日は京都センターの橋本さんに
お話伺いました
橋本さんどうもありがとうございました