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Location Weekly Japanです。今週は、ESRIジャパンの桑山さんに来ていただきました。桑山さん、よろしくお願いします。
ESRIジャパンの桑山です。よろしくお願いいたします。
はい、えーっと、そしたら早速ですけれども、ESRIジャパンについて教えてください。
はい、じゃあまず会社紹介からですかね。はい、ESRIジャパンと申しまして、ESRIジャパン自体は何をしているかというとですね、
世の中にあるあらゆる地理空間情報を最大限に活用できるGISのプラットフォームですね。
ソフトウェアとかサービスを提供している会社です。一言で言うとそういった会社ですね。
ブランド名としてはArcGISというブランドで、さまざまな製品を展開しておりまして、
もともと開発自体はアメリカのESRIという会社がですね、1969年から設立してますので、
もう50年以上前からですね、その後GISのソフトウェアの会社を立ち上げて、
初めてGISのパッケージを出したのが1981年ということで、それで初めて商用のGISパッケージが展開されて、
それを日本国内に輸入して販売しているという会社ですね。
アメリカの会社だったんですね。アメリカです。ずっとヨーロッパとかと申しました。
そうなんですね。アメリカの西海岸ですね。レッドランズっておそらく聞いたことない地名だと思うんですけど。
ないです。
ないですよね。ロサンゼルスから大体内陸に150から200キロぐらい入った、もう砂漠地帯ですね。そこに会社があります。
ラスベガスに行く途中みたいな感じですかね。
ラスベガスとはちょっと方向違うんですけど、ファームスプリングスってわかります?
はい、それはわかります。
こちらに行く途中にありますね。
なるほど。ちょっと1回ぐらい通ったことあるかもしれない。
あるかもしれないですね。
なるほど。エスリって何ですか。何の役なんですか。
役称ですか。Eがエンバイロメンタルですね。Sがシステムズですね。Rがリサーチ。Iがインスティチュートなんで、エンバイロメンタルシステムリサーチインスティチュート。
なので、もともと環境系なんですね。環境系のコンサルで始まってるんですよ。
だって69年ですよね。
そうですね。
69年に環境問題に取り組もうとしてたってことですか。
そうですね。創業者、今でも同じ創業者、ジャック・デンジャモンドっていう創業者なんですけども、もともとランドスケープっていう増援系の大学を出てですね、
そういう環境にやっぱり興味があって、やっぱりそういう環境問題とか、今でもそうですけど、やっぱりグローバルな環境問題に注目してそこを何とか取り組んでいきたい、解決したいということでコンサルの会社を始めたのがもともとのエスリっていう会社ですね。
でもだってその時に環境問題っていうと何だったんですかね。まだオイルショック前とか。
そうですね。その時はちょっとそこまで当時何に注目してたかっていうのはあれですけれども、やっぱり先見の目があるというか将来こうなっていくんじゃないかっていうところはある程度考えてらっしゃったんじゃないかなと思います。
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なるほど。で、81年にパッケージを出されてっていう。
そうですね。商用パッケージという意味では1981年ですね。だから40年前ですね。
それ何で動いてたんですか。
汎用機だと思います。私もまだ生まれて間もないのでそんな見たことないんですけど、おそらく汎用機で動かしてたんじゃないかなと。
オフコンとかですかね。
はい。
なるほど。で、そこからいわゆるGISっていうシステムというか。GISってシステムなんですかね。ソリューションなんですかね。何ていう表現をしたらいいかいつも迷うんですけど。
そうですね。GIS自体はSはシステムなのでシステムでいいとは思うんですけども、やっぱりGISっていうのがどんどん認知されるようになって、今ではGISも一つの科学、サイエンスっていう風に呼ばれてたりします。
なので他のそういう地理学とか物理学とかと同列にもサイエンスですね。その地理情報に取り組むサイエンス科学であるっていう風に今は言われてたりします。
大きな意味ではそれぐらいのサイエンスぐらいのイメージで見ていただければと思います。
なるほど。で、そこからいつ頃日本に来られてっていう感じなんですか。S3が日本に入ってきたっていう意味では。
S3が日本に入ってきたのは多分ですね、90年代からは当然入っては来てたはずで、私が入社する前からですね、GISのパッケージ自体はもう国内で取り扱ってたので90年代だと思います。
80年代にもしかしたらもう入ってたかもしれないんですけども、はい、そうですね。
私が98年に会社に入ってGISを扱い始めたんですけども、その頃からはもう普通のPCで動かすようなGISソフトっていうのも出始めていて、
そういう汎用機ワークテーション型からどんどんどんどんPC版に移り変わってたっていうような感じですね。
で、2000年代に突入しますっていうところで、やっぱりそこからGISの需要っていうのはだいぶ増えていってっていう感じなんですかね。
そうですね。GISの契機ってよく言われるんですけど、1995年の阪神淡路大震災ですね。あそこがGISの契機ってやっぱりよく言われてはいますね。
その震災で情報がいろんなところに散らばって、どこに何があるんだ、救援物資どこに届ければいいんだとか、どこで風邪起きてるんだとか、そういう情報がやっぱり全然うまく集約できずに、
それで被災者がやっぱり多く死者が出てしまったっていうのが教訓でGISが注目されたとは言われてはいますね。
ただ2000年に入るとやっぱりインターネットの普及ですかね。
それが契機でかなりそのウェブで地情報、地図を扱おうというのが増えてきてて、そこからだいぶやっぱりGISが進化しているかなっていうのは思いますね。
エスリーさんのArcGISっていうのは技術的にはというか開発はアメリカで引き続きやってらっしゃるって感じなんですか?
そうです。基本的な機能についてはもうすべてアメリカの方で研究開発やってますね。
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ただやっぱりそれだと日本のお客様向けに個別でこういう日本の特殊な事情があったりとかそういうところに要望を叶えられないので、
そういったところはやっぱりカスタマイズして弊社の方でツールを提供したりですとか、そういったことは当然やってますけどね。
じゃあ日本でも開発部隊持ってらっしゃってカスタマイズ開発するっていうようなサービスを提供してるっていうのがありますかね。
はい。なんかアドオンを作って提供したりですとか、変換ツール作ったりとかそういったものをですね。
小山さんはずっとマーケティングやってこられた方なんですか?
いえ、私は入社当初は技術者としてですね、入社をいたしまして、結局はアメリカの方からパッケージソフトウェアに輸入するので、
そのままだとやっぱりユーザーインターフェースとか英語のままなんですよね。
そういったものを日本語化したりですとか、日本のお客様向けにマニュアルを作ったりですとか、資料を作ったりとか、そこからスタートしてるんですよね。
で、そういったソフトウェアのいわゆるローカライズと言われてるんですけども、ローカライズ業務からスタートして、
2016年までそういった業務をずっと製品担当をやってたんですけども、そこからもうちょっとソリューション寄りに立ち位置を変えまして、
ソフトウェアをいかにお客さんに使っていただけるか、その課題に対してどう課題を解決できるかみたいなソリューションの提案の方の舞台について、
ソリューション開発っていうチームを2016年に立ち上げたんですけども、そちらの方に私、立ち上げで移らせていただいて、
主にやってたのは自治体向けのソリューションパッケージみたいな、開発提供している舞台をやってました。
そこまではまだ技術なんですけども、2022年ですね、ちょうど1年前ですかね、にマーケティングの方に移りまして、
今度はそういったArcGISというブランドを世の中の皆さんに、トイレモークの皆さんに知ってもらうという活動に移ったというようなキャリアになります。
どうですか、アフターコロナと言われている。コロナが終わったって何が終わったかわかんないですけどね。
私もちょっと前に家族全員でかかって、2,3日熱出て終わって、これ何だったんだろうと思いながら、こういうこと言うと怒られますけど。
マーケティングというかお客さんへのリーチ方法というのはオンラインでずっときましたけど、この2,3年。
そこからのシフトというのは結構あったりするんですか。
そうですね、本当に私が2022年に移ってからは、まだリアルでイベント開催というのは当然できない状況だったので、当然ウェビナーを中心としたオンラインのコミュニケーションですね。
その資料とかもデジタルにしてお客様に提供したりとか、とにかくデジタルにシフトしていく、デジタルマーケティングということでずっとやってきてはいるんですけれども、
ようやく今年に入って、いわゆるコロナというのがある程度は緩やかに落ちてきている状況で、これから今年も5月にGISコミュニティフォーラムという大きなリアルイベントを六本木のミッドタウンで3000人ぐらい集まりましたかね。
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3000人ぐらい集めてやったんですけれども、そういったリアルイベントをきっかけにこれからは徐々にリアルイベントとウェビナーの併用をしながら、
秋にもいろんな都市でですね、そういったリアルイベントを開催していくというようなことを考えていますね。
でもすごいですね、そんなにどういう方が3000人もいらっしゃるんですよ。
すごいですね、3000人ってまあまあなイベントですね。
2019年ちょうどコロナが始まる最後の年、2019年のリアル開催でも3000人ぐらいだったんですけれども、
4年間やっぱり待ち望んでましたってことがかなり多かったです。
業種は本当に足したようで、もう官民問わずですね、お客様がいらっしゃってくださってますね。
一番多いのはやっぱり健康系の会社さんが一番多いのが多いんですけれども、
建設コンサルタント業の皆様が一番多くは来てくださるんですけれども、
そこだけではなくて当然立体の職員の方ですとか、教育機関も研究機関も民間のビジネスの方ですね、流通小売、製造業。
もう本当にいろんなお客様がいらっしゃって、昔からいらっしゃっているお客さんも、
やっぱり久しぶりのリアル開催はいいですね、楽しいですねとおっしゃっていただいて本当に良かったなと思います。
そうなんだ。それってどうなんですかね。
じゃあアフターコロナっていう定義をしたとして、GISの活用方法って変わってきているもんなんですかね。
本質的にはそんなには変わってきてはいないかなと思うんですが、
やっぱりコロナになってリモートワークがやっぱり多くどこの企業さん、組織も活用していっているっていうのは、
状況的にはこれからも続いていくのかなと、働き方改革も含めてだと思うんですけども、
そういった中ではやっぱりデジタルで何か業務を行っていくっていうのはもっともっとやっぱり加速していくと思うんですよね。
そのためにデジタル庁っていうのもできたゆえんではあると思いますし、
そういうことで従来まだまだパミキズとかで情報管理しているお客様っていうのはこれからもっともっとやっぱりデジタル化していくと思うので、
そういったお客様がGIS地図を活用していくっていうニーズっていうのはもっともっと増えていくんじゃないかなと思います。
ちょっとじゃあ話を人流にしたいと思うんですけれども、
人流ですか。
はい。ロケーションデータですかね。いわゆる位置情報データというか、
そういったデータが扱ってらっしゃると思うんですけれども、
それっていつ頃から使われだして、お客さんの認識にそういうのって今どうなんでしょうっていうのを。
人流ですよね。人の流れっていうことですね。
人の流れですね。
そうですね。結構昔からGPSの位置情報とか携帯の位置情報、
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共振会社さんとかの情報っていうのはデータとして取り扱っておりました。
どれくらい前ですかね。7、8年くらい前からそういう話はやっぱりあったんじゃないかなと思うんですけれども、
基本的に私たちが位置情報のデータを集めている会社ではないので、
そういったデータプロバイダーさんが集めた情報を、
AppGIS当社のソフトウェアの上に載せて課題解決していただくということでやってますので、
当社の場合はどこどこの会社さんとがっちりというわけではなくても、
いろんな会社様とお付き合いしながらあらゆる位置情報を取り扱っているというような状況です。
なんかその位置情報以外にもいわゆるPOIデータというか、
ポイントオブインタレストデータとして最近面白いものありますか。
面白いものですか。難しい質問です。
特殊なものですかね。
そうですね。最近の取り組みだとやっぱりカメラとかそういうのと連動した位置情報とかですかね。
やっぱりリアルタイムな現場の状況を確認するためのカメラというのは当然、
いろんなところで建設現場とかでも使ってはいるんですけど、
そこの位置情報とやっぱりセンサーと組み合わせて本当の現場の何でしょうね。
体温とか湿度とか気象条件とかそういったものも最近はもうセンサーで逐一取ってますので、
単なる映像を映すだけじゃなくてそういったセンサー情報と組み合わせてGISの上で重ねることで、
現場の状況というのがより鮮明にはっきりと分かるようになってきてるんじゃないかな。
そうすることで何がいいかというと、今もちょうど台風が来てますけれども、
台風が来そうなというところの予知とか早期対応ですね。
そういったものがGISの上でも可視化して迅速に行動に移せるんじゃないかなと思います。
ありがとうございます。無茶ぶりをちゃんと答えていただきました。
いえいえすいません。
じゃあそしたらせっかくなんでエスリさんのArcGISの競合優位性というかここがすごいと思います。
ぜひ教えてください。
はい、そうですね。最初の方にも申し上げた通り、エスリという会社自体がかなり50年以上の歴史があるという中で、
やっぱりその基本的な機能って今多田さんもあまり変わらなくはなってきてるような気はしてるんですけども、
やっぱり歴史っていうのは絶対に追いつかないかなと思ってます。
その歴史の中で培ってきた知識とかノウハウとか、あとユーザーからの要望に応じた機能開発、
そういったものが今のArcGISの中には全部詰め込まれてるんじゃないかなと思います。
で、実際に基本機能以外にも非常に機能っていうのは、これ誰が使うのっていうようなニッチな研究者が使うような機能というのも標準で搭載されていて、
だいたい今そういった標準ツールって1000人以上あるんですね。
この機能の1000人以上あるっていう機能自体は多田さんにはない部分かなと思いますし、
それだけ機能があるということは、ある業務フローの中に1情報を活用する業務フローを作る中では、
個別に都度開発をすることなく、そういったツールを呼び出して実行すれば業務が実行できるんじゃないかな、
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それによってコストを削減できるんじゃないかなっていうのは1つあるかなと思います。
あとは組み合わせで使っていただけるところが1個違うところがあるかなと思います。
それこそ単体のPCで使うデスクトップアプリから始まりますけども、それ以外にスマホで現地調査で使うアプリですとか、
当然地図データもエンタープライズ、要は社内にサーバー立ててセキュアな環境でJSの業務をすることもできますし、
クラウドからデータを取得してクラウドで重ね合わせて業務を遂行することもできますし、
あと当然開発者の方は開発向けのAPIとかSDKを使って自分独自のアプリケーションとか開発もできますし、
いろんな組み合わせでニーズに応じたシステム形態が取れたりとかできるところっていうのは違う部分かなと。
柔軟性があるところも違うところかなと思います。
あとはそうですね、違いとしては、これはArcGISの違いというか全体的な会社のコアバリューになると思うんですけども、
やっぱりコミュニティを重視しているというところで、先ほど申し上げたように非常にJSコミュニティを作っていくという活動を続けていますし、
お客様のサポートもしっかりとやっていっているので、そういったコミュニティ形成、JSを使って課題を解決していただくようにですね、
最大限の支援をしていると思います。
ちょっと申し上げたかったんですけれども、S3ジャパンの経営日記念自体がですね、地理空間情報の利活用を通じて、
人類と地球の未来に貢献するというのがミッションとしてやっています。
なので、どうしてもミクロな課題に注目をしがちなんですけれども、もう少しやっぱり最終的にはやっぱりグローバルな社会課題にあらゆるものが通じると思うので、
そういったグローバルな視点で人類と地球の未来に貢献していくというのがS3ジャパンのミッションであるということで、そこを非常に重視してやっています。
ありがとうございます。
なんかもう締めの言葉言われちゃったんで。
すみません。
その後聞くことがなくなっちゃったんですけど。
どうですか、採用って積極的にやってらっしゃるんですか、今。
はい、採用は順調に増やしてます。人数は増やしてますよ。
多分採用活動されている中で求職者の方というか、メッセージがあれば一言。
そうですね。私もそうだったんですけれども、まずとにもかくに地図を見ることが好き、地図を見てワクワクする人っていうのが結構向いてるんじゃないかなと思います。
そういった地図を見て、そこからこことここはこういう繋がりがあるんだなとかっていうですね、ちょっと一見そのマニアックな見方になるかもしれないですけれども、
そういう視点で見ていくと、じゃあこの地図とこの地図を重ね合わせると何が見えてくるんだろうっていう興味がどんどん湧いてくるんですよね。
そういうような興味が湧く方っていうのが非常にこのGIS業界、引いては弊社の人材としても求めているものにはなるので、
ぜひそういった地図に興味がある方っていうのをですね、一度ホームページとか見ていただけるといいかなと思います。
ありがとうございます。ちなみに加山さん何学部で何勉強しててGISやろうと思ったんですか。
えっとですね、私は工学部。工学部で情報学だったんですけれども、もともとあの研究自体がオゾンなんですね。
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地球レベルのオゾンがこれからどれだけ減少していくかみたいなシミュレーションやってたんです。
で、その時はまだGISも知らずにシミュレーションをやってました。
ただ地図自体はやっぱり非常にこう見てて面白いなっていうのはやっぱりありまして、
そういったグローバルな地図を見て、こういう風にオゾンが減少していくっていうのを見ていると、
そこからちょっとGIS、GISっていう言葉をその後に知ったんですけれども、
こういう解析ができるソフトが世の中にあるんだなっていうのが分かったということで興味を持ち始めました。
ありがとうございます。そんな感じで締めとさせていただきたいと思います。
どうもありがとうございました。
はい、ありがとうございました。