2024-08-19 11:07

田中 準二 矢崎総業㈱ モビリティ事業本部 モビリティ事業企画統括部 計装商品企画部 データ商品企画チーム

世界を含め約24万人の従業員を擁する矢崎総業株式会社。矢崎総業が提供する「商用車プローブデータ」は、商用車のデジタルタコグラフの運行データを活用したもので、多くは建設コンサルタントの道路交通調査などに活用されているといいます。
さらには、国内トップシェアを誇るタクシーメーターを活用したデータ事業の展開、カメラ搭載のデジタコを活用した今後の展開など、自動運転の活用可能性などについてのお話も伺いました。

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ロケーションウィークリージャパンです。今週は矢崎総業の田中さんにお越しいただきました。田中さんよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
はい、じゃあ早速会社紹介と自己紹介をお願いします。
矢崎総業なんですけども、設立がですね、1941年、従業員が全国、あと世界含めてであるんですけども、24万というようなひもの会社になっております。
主に会社の方の紹介なんですけども、車のワイヤーハーネスと言いまして、電線ですね、が作っているのがメーカーとなっております。
それと車のメーターですね、車両のメーターと周りというのがありまして、主にカーメーカーに収めているものが主になっております。
本日、プログデータというのはですね、デジタルタコグラフと言いまして、運行記録系というのも作ってますので、そこからのデータとなっておりますし、
あと皆様がですね、よく目に作れるものになりますと、タクシーメーターも実は矢崎が作っているものとなっております。
簡単ですけども、会社紹介としては以上とさせていただきます。
そして私の紹介なんですけども、私のほうですね、矢崎に入りまして、デジタルタコグラフのですね、周辺機器というのを少し設計開発を長年行っておりました。
その中でですね、いろいろとデータのものとかですね、センサーも扱ってきたということで今に至ってますけども、
この約10年ぐらい前にですね、その開発設計部門からですね、企画部門に入りまして、今に至っております。
簡単ですが以上となります。
はい、ありがとうございます。24万人もいらっしゃるんですね。
そうですね。結構世界の方がですね、多いということなんで、日本よりも世界各国で活躍している人たちがいらっしゃいますということですね。
日本だとどのぐらいの人数いらっしゃって、どこの地域が一番多いとかってあるんですか?
日本だとだいたい今、18,000人を切るぐらいですかね。
やはり工場系が多いものですから、静岡県が結構多いと思いますね。
なるほど。海外ではどこが?
海外ではそうですね、一番多いのはやはり北中米が一番多いですね。
そこでだいたい9万人弱以上がね、いらっしゃいますので。
へー、なるほど。そしたら、さえずに今びっくりしちゃったんですけど、デジタルタコグラフって何ですかっていう、分かりやすく教えてください。
そうですね。デジタルタコグラフ、軍工記録系というものなんですけども、1962年ですね、ところほぼ成長期に入ったところなんですけども、
トラックがですね、ボンボンボンボン飛ばすと、速度上げてどんどん飛ばして事故も多いよということでありまして、
そこからドイツのキンツレさんの方に軍工記録系というのがありまして、そこの技術を日本に持ち込んで作ったものなんですけども、
基本的には速度、時間、距離、この3つですね、放散要素と言われているものをしっかりとって、事故をなくす、安全運転を起用するというもので始まったのが軍工記録系というものです。
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今ですと主にですね、緑ナンバーの車、トラック、バスというものが対象になっています。
実はタクシーもね、整列指定都市とかも対象になっていますけども、主にトラックとバスというのが対象になっている製品となります。
それにアナログとデジタルっていうのがあるんですかね。
そうですね。当初はアナログと言いまして、丸いチャート紙というものに描いて、速度とかエンジン回転とか時間というのを描いていたんですけども、
これがですね、1999年ですかね、デジタル化ということになりまして、当時は本当に大きいカードを入れて収集していたんですけども、
それが時代とともにCFカードになってみたり、今はSDカード、そしてこの10年ぐらい前に通信型というのもできるようになりまして、
今、またチャート紙というのはまだ本当は生きているんですけども、アナログからデジタルというのが移行してきているというものになります。
なるほど。これは法律で取らなきゃいけないというのは決まっているんですか。
そうですね。基本的に法律として決まっているのは、最大積載量4トン以上とかですね、そういうふうに決まっている車両については必ず取りなさい。
この4月になんですけど、通常でしたら運行記録を付けなさいなんですけども、貸切バスにおいてはデジタル多国論を付けなさいというふうな法も変わったというようになっていますね。
実際に取得したデータを運輸局か何かに提出しなきゃいけないとかそういう感じなんですか。
そうですね。基本的には数年間保存してくださいよというのが義務付けられております。
なんかあれですね、明金のレシート取っておきなさいというのと同じような話ですか。
そうですね。
なるほど。実際にそういったデータ、10年前にという話ありましたけれども、通信型になって、いわゆるそのデータをビッグデータとして扱えるようになってきているという話なんですかね、今回の矢崎さんのお話としては。
そうですね。本当に10年ぐらい前にビッグデータという言葉が生まれたときにですけども、弊社の中に何かないかというふうな感じで探してたところなんですけど、蓋を開けてみたら運行のデータ結構あるじゃんっていうような感じで。
運行のデータを取るというわけではなくて、たまたま通信型になっていて、それを弊社のサーバーにあったものですから、これをうまく活用できないかなということで、このプログデータという販売を開始した次第でございます。
なるほど。実際にこれを販売されたのは去年とか一昨年でしたっけ。
そうですね。3年ぐらい前かですね。
なるほど。開出されて、実際にそのいわゆる商用車の走行データがビッグデータ化されましたというものになりますか。
そうですね。主にトラックとバスのデータということになります。
これを購入するのはどんな人なんでしょうか。
そうですね。私たちも初めていろいろと探してたんですけども、建設コンサルトさんが地方自治体とかっていう行政に対して提案をする際に、提案の元となっているデータっていうのを探しているところ、商用車のデータがいいんではないかということで、結構お取引はあります。
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なるほど。それは実際にこういった施設を作りますとかいった時に、こういう商用車がこのぐらい走りますよとか、そういう妥当性を証明するようなそんなイメージになりますかね。
そうですね。建物っていうよりもどちらかというと道路なものですから、基本的には新しい道路ができた、高規格のバイパスができたらどういう風な交通流変わりましたとかですね。
交通安全に起因しているものについてはどんな風な速度が変わりましたとかですね。何か施策を打った前後でデータを見ていただけるっていうのが結構お問い合わせがありますね。
なるほど。その商用車っていうのはタクシーのメーターも作ってらっしゃるんですね。
そうですね。ただ今タクシーのほうは今収集始めたばかりですので、まだビッグデータまでいかないデータ数なので、そこはもうちょっと将来のほうになりますかね。
なるほど。タクシーメーターってほぼほぼ本社なんですか?
そうですね。結構私たちがシェアを取っていると自負はしておりますね。
なんか商品群として今まだまだアナログのタコグラフを積んでる車も多いっていう話なんですけど、そこは徐々にやっぱりデジタルおよび通信型に移行しているがゆえに今後もカバー率っていうのが今以上に上がっていくようなそんなイメージになるんでしょうか。
そうですね。今カードを使っている方はどちらかというと通信の方にだんだん移行しているっていうのが実情ですね。
アナログに関してはやはりなかなか導入っていうのがなかなか難しいものですので、その時に費用がかかってしまうので、国のほうもそういった施策を立てているんですけども、弊社としてはまずはアナログから一番簡単なデジタルカード型にしていただいて、そこから先通信にしていくというステップアップをしていってお客さんのほうに提案をしている次第でございます。
なるほど。なんかその通信型のものを導入するに際して、その導入した側にそのデータを利活用できるようなそんな施策って今後考えていかれるんでしょうか。
それはあれですかね。今自社のデータではなくて他社さんも入れたデータでなんかこう展開するっていう。
自社のデータだけでもいいですし、通信型でデータをサーバーに上げますよってそれをビッグデータ化しているので、みたいななんかそのデータ提供に対しての対価みたいなところってなんかあるのかな。
そうですね。今そこまではちょっと言ってないのが実情ですね。通常の労務管理とか運行管理っていうものはですね、ご提供していますし、その中で安全運転どうしたらいいよとか経済運転どうしたらいいよっていうのもある意味ソフト化をして提供しているのは事実なんですけども、今後このビッグデータを使って皆様方にご提供するっていうのはですね、今考えているところですね。
分かりました。ありがとうございます。そしたらちょっと最後に矢崎さんのこのデータ戦略ですかね、という観点で今後の展望をお聞かせください。
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そうですね。まず一点はデータの量ですね。量を大きくするっていうのはですね、先ほど言ったように通信型がだんだんシールになってきてますので、そういったので大きくする。
なおかつやはり災害量がやはり弱いので、そこをタクシーのデータでカバーするっていうのをですね、今考えているところですね。
それと新しいデジタルタグラフがですね、カメラがついていて、そのカメラで撮った映像からですね、いろいろな判断をするっていうことがありますので、今やっている車間距離とかですね、路面の速度を読み込むというのもやってますので、そういったのを活用して他にないデータのね、項目っていうのをもっと増やそうかなと思います。
やはり今一番問い合わせが多い車格ですね。2トンなのか4トンなのか、それとも大型の本当に10トンを超えるものなのかっていう車格、この車検情報っていうのをですね、今家用とシステム化で検討しているところでございます。
ありがとうございます。そういう意味ではあれですね、今お話が上がってて、やっぱりこれから全部自動運転になってくるときにこういったデータが必要になってきますね。
そう言っていただく人もありませんけど。
いやー、そうか、そうだ、そこですね。結局自動運転って現状の映像から判断して、今こう動くべきとか今止まるべきみたいな、そういったことはできると思うんですけど、そうじゃなくて予定全体がどう設計されていて、そこにはどんなリスクが内在しているかっていうのをデータを使って、
過去の走行記録からこの道はこんなことが起こるんじゃないかみたいな、そういった想定をするとかいうときにこういったプローブデータが必要になりますよねっていうのはちょっと今聞いてて思いました。
ありがとうございます。
はい、その辺考えていらっしゃる方は是非矢崎さんにお問い合わせいただければと思います。
はい、よろしくお願いします。
ありがとうございます。今日は矢崎創業の田中さんにお話伺いました。田中さんどうもありがとうございました。
はい、どうもございます。
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