デジタル地図が全てのビジネスに新たな価値を創る


ベクトルでデジタルマップを変革するマップボックス。純粋な地図サービスだけでなく、モビリティ、広告、ゲームなど様々な業種、業態にて活用が進んでいる。無限のカスタマイズ性を実現するために磨かれたAPIやウェブツール、生成AIを活用した『MapGPT』など、常に最新の技術・サービスとの連携による価値を作り出すマップボックスの活用事例などを詳細に語って頂きました。

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Location Weekly Japanです。今日は、マップ・ボックスの矢澤さんに来ていただきました。矢澤さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
では、自己紹介及び会社紹介をお願いします。
はい、私、マップ・ボックスジャパンの矢澤と申します。
私についてですが、もともとですね、マップ・ボックスジャパンが設立される前に、マップ・ボックスに参加させていただいておりまして、
ちょうど4年と数ヶ月前ですね、日本で活動を始めました。
当時は主にご存知の方が多いんですけど、私たちの大きなクライアントでもあるYahooさんですね、の移行などを担当させていただきまして、
私、マップ・ボックスジャパンでテクニカルアカウントマネジメントチームのディレクターをやらさせていただいてますが、
このチームはそういったクライアントのサポートだったりとか、アドバイスをしてですね、プロジェクト管理をさせていただくというのが主な業務となっております。
マップ・ボックスについてですが、ご存知の方は結構、特にGIS業界だとマップ・ボックスという名前を聞いたことがある方は非常に多いかなと思うんですけど、
2009年にですね、アフガニスタンで選挙活動を監視するNGOの団体を支援させていただくにあたってですね、デジタル地図が必要であるというところからスタートしてですね、
2010年代に入ってから多くのオープンソースのGISツールなどをですね、マップ・ボックスが開発をいたしまして、
特に一番最初はですね、ベクター地図のデータフォーマットと、あとそれをレンダリングする、描画するためのツールですね。
それがWeb用だったりとか、iPhone、Android用だったりとか、そういったところがですね、主な起源となっておりまして、
今後またいろいろ広がっていくところもあると思うんですが、ちょっとそれは後ほどまた案内させていただきます。
はい、ありがとうございます。
どうしたらマップ・ボックス、ジャパンができる前からマップ・ボックスってアメリカですかね?
そうですね、マップ・ボックスはもともとはですね、ワシントンDCスタートでして、その後本社をサンフランシスコに移しておりまして、
今はですね、拠点としてはアメリカが本社機能を持っていまして、あとはフィンランドと、あとヨーロッパですね、全域とシンガポール、日本といった形でボックスが置かれております。
ありがとうございます。
そうしたら安澤さんはアメリカ本社で勤めていらっしゃったんですか?
そうですね、当初最初の1年間は所属としてはアメリカなんですけど、実際に仕事していたのは日本ですね。
はい、じゃあ当時からリモートワークを。
はい、そうですね。ちょうど2019年で2020年からすぐコロナが始まってしまったので、最初の数ヶ月間はアメリカに何度も行くことがあったのですが、コロナになってからなかなかちょっと出張もできなくなって、日本からも完全にリモートワークになっております。
なるほど、ありがとうございます。
多分マップボックスさんってオープンソースおよびGIS業界ではすごく有名なんだろうなと思いつつ、思いつつというか私は知ってるんですけれども、そうじゃない人たちのためにそもそもどんなマップなんですかっていうのをちょっと初心者向けバージョンでお話していただいてもいいですか?
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はい、まずはもともとスマホ以前というのは地図っていうのはビットマップというか普通の画像を使った地図というのがガラケージ代とか、またはブラックベリーとかああいう時代っていうのはそういった画像をベースにした地図というのが主流だったと思います。
その後ですね、Googleマップも出てきたりとか、あとはそれについてマップボックスが出した地図というのがベクター地図、ベクトル地図というデータフォーマットとそれを描画するためのエンジンを提供しております。
ベクトル地図が何かっていうと、ビットマップ、普通の画像の場合ですとRGBのピクセル単位での地図、色とかが全部ピクセル単位でRGBで表現されてるわけですけど、
ベクトル地図になるとその元のデータというのが線のデータですね。道路の線だったりとかビルだったりとかですね、いろんなものが地図の中に入っているんですけど、それが表現するのがピクセル単位ではなくて線で表現された元データがあります。
さらにそれに加えてですね、その線をどのようにデザインするかといったデザインを定義するファイルですね、などがありまして、そういった情報、以前の古い端末とかだと重すぎてできなかったかもしれないものが、こういった線のデータを使うことによってですね、その中に何が入っているのかというのはなかなか表現ができなかったんですけど、ベクトル地図を使いますと地図の中に入っている地物の内容ですね、などがメタデータとして中に含まれていますので、
そういった情報をですね、単純に見るだけではなくて機械でも読めるような地図というのが出来上がるといったものになっております。
はい、ありがとうございます。さっき冒頭でそのヤフーさんの地図の移行という話もありましたけれども、じゃあ今のヤフマップっていうのはマップボックスさんを使ってらっしゃるんですかね?
はい、そうですね。ヤフーさんですと、当時私が移行をお手伝いさせていただいた時というのは、大体30ぐらいのサービスでですね、マップボックスを使っていただいておりまして、代表的なものとしてはヤフー地図だったりとか、ヤフー天気だったりとか、あとヤフーカーナビの地図の部分だったりとか、そういったところでですね、採用していただいておりまして、
特にヤフー地図なんか非常に有名かなと思うんですけど、それもですね、私たちのデザインツールを使ってコーディングをですね、ほとんどせずにそういったところが全て可能になっているという形です。
ありがとうございます。なんか他にシェアできるこのサービスとかこういうもので使われてますよみたいなのってあったりしますか?
そうですね。最近熱いのはゲームですね。私が実はマップボックスに入った理由の一つでもあるんですけど、ゲームがやりたかったと。地図を使ったゲームを開発したかったというのがありまして、やっとですね、最近ですね、いくつか大きなタイトルが出てきておりまして、一番最近出てきたものですと、ドラゴンクエストオークですね。
最近マップボックスの地図が採用されていたりとか、あとは他にも人気作品でですね、信長の野望ですね。出陣といったゲームなどで採用していただいております。
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はい、私信長の野望はやってるんですけど。
ありがとうございます。
すごいスムーズですよね。もっとローディング時間かかるかなと思ったんだけど、結構ちゃんとそんなにアイドルタイムなくできてるのすごいなぁと思いながら遊ばせていただいてます。
そうですね、ゲームとかですと実は私たちはゲームの仕組みとか内容とかっていうのは基本関わらないようにしてるっていうのと聞かないようにもしています。
というのは、それはそれでゲーム会社さんの非常に秘密な部分なので、私たちとしてはもう基本使用通りに地図を提供するというのが主な仕事になっておりまして、中身がどういう風になってるかっていうのは実はあまりわからないです。
知らないように、聞かないようにしてるっていうのもあります。
そうですよね。デザインツールってさっきお話もありましたけど、マップボックススタジオの配信ですか?
そうですね。私たちは地図のAPIとしてデータを配信させていただいているのと、ベクトルデータなのでそれに対してのデザインをするためのインターフェースというのが必要になってきますので、
それをウェブのツールとして地図の様々な要素に対して色合いだったりとか見え方ですね、というのを編集するためのツールというのを提供させていただいております。
これがマップボックススタジオというツールになっておりまして、誰でも無料で使えるツールになっております。
私たぶん2年前ぐらいにマップボックススタジオを使ったプロジェクトを1個やったことがあって、展示会の地図を作ることをやったことがあるんですよ。
そこに色々なメタ情報を掛け合わせて、例えば展示会のマップを作って、それぞれブースがあってブースをクリックするとオンラインブースが出てくるみたいな仕組みを作ったことがありまして、3年前かな。
結構大変だったんですけど、その後だいぶ進化しましたか?
デザイン自体はですね、どういったところが大変だったのかちょっとわからないんですけど、テンプレートがあって大きな範囲でデザインする場合っていうのは非常に簡単かなと思います。
ただ展示場とかっていうのは非常にズームインして、それでその場所単位だけの地図のデザインを作らなくてはいけないと思うので、
そうするともう色合いとか見え方から全部ゼロから考えなきゃいけないことが多いかなと思うので、そうするってやっぱり手作業でどういうふうにデザインしたらみんなに使ってもらえるかっていうのを考えなくてはいけないので、それはそれで大変かなと思います。
そうですね。別にツールが難しくて大変だったってわけじゃなくて、コンセプトからそれを実際にプロダクトに落とすっていうのがすごく大変だったなっていうのが、
うちのチームのデザイナーが頑張ってやってましたけど、結構その時僕その皆さんと一緒にああだこうだ言いながら作ってやらせていただいたことがありましたっていうところをちょっとお伝えしつつ。
そうですね。ただ無限にカスタマイズできるっていうところと、やっぱり思った通りの3次元空間を作れる地図としてっていうのはすごい可能性を感じたところだなと思っていたんですけど、
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その後、そういった有名なゲームにも導入されていくところをお聞きするとすごいなぁと思いながらゲームを楽しませていただいております。
ありがとうございます。そうですね。多分2年前から多少は進化はしておりまして、いくつかインターフェースとかでもグループでデザインの地物だったりとか道路だったりとかを1個のセットで編集できるような機能を追加したりとか、
そういった細かい修正などはさせていただいておりますが、用途などによって本当にいろんな使い方ができてしまうのと、あとやっぱりカスタマイズ性が非常に高いので、
もともとはFOX STUDIOっていうのは結構大きな範囲で見るための地図を作るデザインツールではあるんですけど、実際にはかなり数センチ単位の本当に詳細地図っていうのも作ることができますので、
なのでそうなるとまたカスタマイズ性が高いので、そういったところはやっぱり大変かもしれないですね。
いや、まあでも結局本当にクリエイターのこだわりに沿った内容のものが作れるっていうところがポイントだと思うので、なんかうまくそういったのを事例化していってもらえると嬉しいなと思ったりがしております。
ゲーム以外にもどうですか?
そうですね、すいません。ゲーム以外ですと、最近ですとマップボックスはもともとはそういったデザインだったりとか地図のデータだったりとかっていうところから、さらに自動車用のナビゲーションという方向にも手を伸ばしておりまして、
さらにそこからAIナビゲーションだったりとか、そういったところにもどんどん事業が拡張していっている状況です。
そうだ、その話聞かなきゃと思ってた。何でしたっけ?マップGPTですね。
マップGPTですね、はい。
ちょっとマップGPTについて教えてください。
はい、マップGPTは皆さんご存知のチャットGPTをベースにしたロケーションアウェア、実際にナビゲーションの方でどういったロケーション情報をさらに追加でフィードして、それをナビゲーションに組み込んでいこうという形になっております。
昔のテレビ番組で言うとナイトライダー的な、そういった車が実際に何らかの考えを持ってですね、
さらに話しかけた時に単純にどこに行くかとかどうやっていくかっていうだけを説明するだけではなくてですね、いろんな予約を入れたりとか、
あとはロケーション以外のチャットGPTでできるようなその会話形式のものっていうのがマップGPTでできるようになっていくという製品になっております。
これでも御社のオリジナルのサービスなんですか?
そうですね、ベースとしてはチャットGPTを活用させていただいておりますが、
さらにそこに私たちの追加の機能をですね、サービスを作らせていただいております。
ありがとうございます。
広告周りでの活用ってどんな感じですか?
マップウォークスではですね、特に日本ではアドネットワークというのを展開させていただいておりますが、
実際にはこのアドというのはちょっと面白いところがありまして、
単純にどこかのマップにですね、広告を載せる、ピンを立てて何らかの形でそれをアピールするっていう方法もあるんですけど、
実際には応用方法によってはですね、アドというよりはカスタマイズしたピンというもので、
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その機能をですね活用することができるようになっておりまして、
特にどうやって人が地図を使ってピンまでたどり着いたかっていうのをですね、
そういったアドの機能を使ってさらにですね深掘りして、
実際にまあ人の誰もがそのクリックしてどれだけ人を集客できたかっていうのを知りたいと思いますので、
そういったそのアドの機能を使ってさらにですねもうデータ収集といったものをスクロールする地図の上でできるというのが一つ面白い点で、
ぜひいろんな方にですねそういったところを活用していただきたいなというふうに思います。
ありがとうございます。
そうしましたらぜひ今後の展望というか、
特にその日本市場においてどんな方向性で事業を進められていくのかとかぜひ教えてください。
そうですね、あの日本ですとまずは車向けのナビゲーションというのが今後来年以降ですね、
弊社のクライアントさんから実際に市場に出回る形になってきます。
なので自動車向けのサービスですね、というのも非常に強化されていくという形になります。
あとは当然ゲームのところというのもちょうどリリースされましたので、
さらにその辺の業務のですね強化だったりとかそういったところをですねどんどん進めさせていただきたいと思っております。
あとは12月、2023年12月頭に私たちのママボックスからですね3Dのレンダラーなどをですね提供開始させていただいておりまして、
こちらの3Dのレンダラーと一緒にですね日本向けの3Dのデータというのも提供開始させていただきました。
こちらですね、フルに私たちの方でモデリングをさせていただいておりまして、
今後ですねこの3Dのデータというのも日本でですね充実させていく予定となっております。
ありがとうございます。どうでしょう?
どんな業界の方が本社のマップ使いたいよみたいなところをお声掛けしたらいいですか?
そうですね、まずはやっぱり自動車会社さんにはぜひ使っていただきたいですし、
今後私たちのデータの種類というのも自動車会社さん向けの3Dデータだったりとか、
あとはさらにですね高度な3Dの道路データだったりとかそういったところもですねどんどんレンダラーも含めてリリースをしていきますので、
ぜひ使っていただきたいと思います。
あとはゲーム会社さんだったりとか新しいゲームだったりとか、
あとは意外と地図が入っているけどあまり地図というところであまり認知されていないところで言うと天気ですね。
天気アプリだったりとか天気を含むもの、
基本私たちのマップボックスで一番地図の消費、APIの利用率が高いというのは実は天気だったりするんですね。
天気を含むものっていうのがそれこそカーナビでも天気って表示できますし、
アウトドアのアプリだったりとかいろんなところで実際には天気って使えるんですけど、
こういったところをですね活用できるアプリだったりとか会社さんがいましたらですね、
ぜひお声をかけていただきたいなというふうに思います。
はい、ありがとうございます。
そしたら今日はマップボックスの矢澤さんでした。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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