マップルの紹介とデジタル事業の展開
Location Weekly Japanです。今日は、マップルの吉橋さんにお越しいただきました。吉橋さん、よろしくお願いいたします。
はい、株式会社マップルの吉橋と申します。よろしくお願いいたします。
はい、じゃあ早速会社紹介と自己紹介をお願いします。
はい、マップルはですね、皆さんご存知かどうかは分からないんですが、本屋で売っている地図帳のスーパーマップルですとか、ガイドブックのマップルマガジン、ポトリップを出版する省運社のグループ会社になります。
マップルでは様々な地図、観光情報のデータベース及びそれらを利用したデジタルソリューションを提供しています。
どうしてもマップルという言葉を聞くとですね、本のイメージが強いと思うんですけれども、マップルではデジタルのB2Bを中心に地図、ガイドのデータを使ったソフトウェアをご提供したりも行っております。
今回ですね、LBMAの方にはそういったソフトウェアの提供というようなところをよりもっと深く展開していきたいというふうに思ってですね、参加させていただきました。
じゃあ、吉橋さんのご紹介をお願いします。
はい、私は吉橋と申します。経歴的なところをお話ししますと、マップルが弾けた頃にですね、社会人になりまして、位置情報とはちょっと関係ない中堅のSIベンタに入ってですね、保険のシステムとかを開発を行っていました。
それからですね、何年かしてですね、ちょっとした転機がありまして、地図のパソコン用ソフトウェアを作っています。そういった会社に入社することもして、そこからこういった地図関係、位置情報のビジネスというようなところを始めたという経歴を持っています。
古くは1995年ぐらいですかね、地図ソフトの開発というのに関わってから、もうすでに30年近くはずっとその業界でやらせていただいているというようなものもあります。
ありがとうございます。マップルさんっていうと、もちろんやっぱり本が有名ですし、最近で言うとコトリップとかすごい人気の出版物があるのかなと思うんですけども、やっぱりデジタルのところってはっきり言ってそこまで有名じゃないんですよね。
多分、だから分社化したというか、子会社として切り出したという感じですかね。
そうですね、その通りになります。やっぱり出版という仕組みの会社組織の中だとデジタルの取り組みというのは非常にいろいろと難しいものがございまして、別組織にしてスピードを早く回していきましょうといったようなことで分社化したというようなことになります。
コロナの影響と観光業の復活
マップルさんになったのはいつでしたっけ。
初期上は2019年になるんですけども、実際に稼働しているのは2020年4月から。
結構あれだったんじゃないですか。ちょうどコロナですよね。
そうですね。ちょうどコロナの時にスタートだったので、あまりよろしくないタイミングでしたね。
そうですよね。
特に私も観光ガイドブックのデジタルデータをご提供させていただいておりますが、コロナでその辺の観光業界が大打撃して非常につらい思いをしたといったところではあります。
安康業の方々はある意味補助金も出たじゃないですか。でもマップルさんこれ始めたばっかりで補助金とかもなかったじゃないですか。
全くないです。なので観光のところはほぼ何も期待できないという状態で始まりました。
なるほど。今もうアフターコロナの世界に入ってきましたけれども、この4年間ちょっと事業的にはどんな展開をしていらっしゃるでしょうか。
そうですね。今観光というお話が出たのですけれども、観光の方はある程度復活はしてきておりまして、特にインバウンド系ですよね。
インバウンド系のお話はいろいろとお誘いいただきと言いますか、お問い合わせいただくというようなことは多くなってきました。
とはいえ、そちらのインバウンド業界のお仕事よりも、やはり私どものメインとなるところは地図のデータですとか、そういったところの提供。
もしくは地図を使ったソフトウェアの提供といったようなのがメインのビジネスになりますので、そちらの方を今は一生懸命伸ばしというような状況になります。
なるほど。そうですね。じゃあちょっと先に聞けばよかったんですけど、マップルさんの主力商品というか、どんなビジネスを展開していらっしゃるのかちょっと教えてください。
業務用カーナビとPOIデータの役割
マップルでは地図データの提供ですとか、POIの提供、あと地図やPOIを使ったSDKやAPIの提供を中心に行っております。
昨今、弊社が力を入れているのはカーナビ関連のビジネスになります。今さらカーナビかというようなことになるんですけれども、私どもが取り組んでおりますのはコンシューマーのカーナビではなくて、働く車で利用する業務用カーナビというようなところですとか、カスタマイズしたカーナビを簡単に作れる、そういった商品を非常に力を入れて進めているといったところになります。
なるほど。ちょっと今のお話をお伺いしたいんですけれども、SDKだったりAPIを、これってどちらかというとB2Bでビジネス向けに展開されているのかなと思うんですけれども、どういった業種だったり業態の方々が活用されるんですかね。
はい、今お話ししたカーナビの話ですが、カーナビは業務用カーナビSDKというような形で提供している一つの商品となります。こちらの商品ですけれども、警察ですとか消防、あと道路の管理者、水道、ガス、電話、そういったインフラの点検車両ですとか、あとゴミ収集とかバス、タクシー、
そういったいろいろな働く車を提供しているような事業者さんにご利用いただいています。
なるほど。あとPOIっていうお話ありましたけれども、POIっていうPoint of Interestの略だと思うんですけれども、実際に御社が提供されるPOIデータってどんな種別のものがあるのかぜひ教えてください。
はい、私の提供しているPOIはですね、住所データですとか、コンビニですとか、ガソリンスタンドですとか、そういったような地点情報のほかにですね、ガイドデータといわれる観光情報を提供していたりもしております。
なるほど。そういった情報があるからこそ御社が提供する地図データ、それがSDKないしはAPIで使われているのかと思うんですけど、なんかその業務用カーナビに特化した情報とかっていうのもあったりするんですか?
業務用カーナビの方では情報を特化するというよりかは、機能の方を特化させてお客様のやりたいことを実現できるようにといったところをやっております。
それは具体的にどんなものでしょうか?
そうですね。特徴にもなるんですけれども、複数の目的地を指定して効率の良いであろう順番を返すルート探索機能があったりですね、あと車両の高さですとか幅、重量を加味したルート探索ができたりですとか。
あとこれはあまり他の会社さんでやられているのは聞いたことないんですけども、走りたい道路を移動経路の点列で指定することによってその点列を再現するようなルートを作成するというような機能を持ってきたりします。
走りたい道路ってどういう感じなんですかね?
そうですね。例えばゴミの収集車みたいなのを走るルートを想像してもらいたいなと思うんですけども、ゴミの収集車は別に近い道を行くというよりかは、この道をこういうふうに走って町の中を巡りますよというルートが決まっていると思います。
そのルートをですね、乗って運転する人が誰であってもそのナビゲーションの左折案内を頼りに走ることでゴミ収集ルートを走っていくことができるというような機能です。
なるほど。
その意味で言うと、今2024年で運送業に関して言うと、2024年問題、人が足りなくなる、ロード時間が足りなくなるっていうような、そういった社会課題もあったりするんですけれども、そういったことに対して本社のナビゲーションを使うことでより運行を効率化することができて、そういった課題にも対応できるとか、そんなイメージで考えてればいいですか?
そうですね。ゴミ収集者の例で言うと、例えば病気でいつもの運転手の方が運転できないといったときに、ゴミ収集を休むわけにはいきませんので、他の方が運転をしなければいけないと。
マップルのデータ提供
ただ、日頃走ってる方じゃないと、やはりその複雑なルートというものがわからないということになりますので、こういった社内ITを駆使してですね、目的の道路を走っていくということができるようにするというのは、一つの社会課題の解決になるかなというふうに考えております。
なるほど。ありがとうございます。ちょっとPOIデータについてまたできれば詳しく教えていただきたいんですけれども、せっかくMappleさんなんで、いろんな楽しい情報とか便利な情報を持ってるんじゃないかなと想像するんですけれども、どういったデータをご提供いただけるのかというのをご紹介いただいてもよろしいですかね。
はい。私どものほうで特徴的なものはガイドデータというものになります。ガイドデータというものはですね、観光ガイドブックのMappleという本があると思うんですけども、あれに載っているような観光施設ですとかホテルですとか、そういったところの情報がまとめられて提供されるデータになります。
普通に地点情報だけを持っているわけではなくてですね、その中にテキスト情報でそこの施設はどういう施設ですよというような説明の文章があったりですね、あと写真ですね、写真の方を用意しておりまして、その写真によって施設の雰囲気を感じていただくことができるような、そんなような情報です。
そうすると、本の書籍のMappleに入っているデータ全部APIだったりSDKで活用いただける、そんなイメージで大丈夫ですかね。
そうですね。全てというふうに言うとちょっと語弊があるところはあるんですけども、本とほぼ同じような形でご提供させていただいています。
なるほど。ありがとうございます。今、カーナビのお話は伺ったんですけれども、他にこんなサービス提供しているよとかっていうのってあったりしますか。
はい、私のものは今もう一つデコ入れをしたいというふうに考えているものは、地図のAPIのサービスになります。
多分皆さんは大体他の会社さんも地図APIをご利用なさっているというふうに思うんですけれども、そもそもMappleの方で地図のAPIを提供しているというようなことを認知されてないんじゃないかなというふうに思っていて、
これは知る人ぞ知るみたいになっているのは残念な状況かなというふうに思っております。
Mappleが地図のAPIを提供しているというようなことは、ぜひちょっと皆さんに知っていただきたいなというふうに思っています。
なるほど。どこがいいんですか、Mappleさんの地図APIは。
はい、Mappleの地図は特に広域の表示のほうに特徴がございます。
紙の地図を作成するためのデータというところにもなっておりますので、地図面をパッと見てですね、場所を把握しやすいよう目印になるものがはっきりしていたりします。
限られたスペースに有効な情報を詰め込むというものが、紙の世界では非常に必要な要素になっておりまして、
デジタル特有の重なり間引きを表示するというような機能とうまく融合してですね、
今後の展望
街の雰囲気が地図から伝わるといったら大げさだと思うんですけれども、そういったものを目指しています。
なるほど。より有機的なデジタルサービスを提供することができるというイメージでいいですかね。
そうですね、見た目がちょっと違うぞというようなところをパッと見て感じていただいているんじゃないかなと思うので、
ぜひちょっと皆さんに一度見ていただきたいなというふうに思っております。
はい、ありがとうございます。
まあね、みんな同じGoogleマップ使っててもつまらないですからねっていう。
そうですね、ちょっとその社名を言うのはどうかなと思ったので言えなかったんですけれども、
皆さんね、お手軽に使えるのでそちらの商品を使うことが多いとは思うんですけれども、
私どもも頑張ってやっているといったところで、
ぜひですね、日本独自の、日本ドメスティックなところの地図というものも目を向けていただけたらなというふうに思っております。
はい、ありがとうございます。
そしたら最後に、マップルさんの今後の展望について教えてください。
はい、私ども先ほどお話ししました通り、地図のデータの提供ですとか、
地図を使ったSDK、APIの提供というようなところを今現在はやっているんですけれども、
地図のデータの提供ですとか、地図のAPI、SDKの提供ではなかなかですね、
使っていただけないお客様も増えておりますので、
それらを使ったサービスというようなところを増やしていきたいというふうに考えております。
ただ、サービスを増やすと言ってもですね、なかなか今の時代、
一社だけでどうにか作れるというようなものではなくなってきていますので、
ぜひともいろんな会社様と連携しながらやっていきたいというふうに考えておりますので、
ぜひよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
今日はマップルの吉橋さんにお話を伺いました。吉橋さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。