受賞の背景と技術紹介
Location Weekly Japanです。今日はですね、先日開催をさせていただきました、 第3回位置情報アワード2025、見事に最優秀賞を獲得されました、
MetCom株式会社および株式会社ブログウォッチャーのMetComのチカさん、それからブログウォッチャーの二村さんにお越しいただきました。お二人よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、まずは受賞おめでとうございます。
ありがとうございます。
あの、第1回、第2回と同点1位っていうので、2次案が受賞してたんですけれども、なんかそれ絶対わざとやってるだろうってずっと言われてきたんですけど、
これあの、亀井企業間の投票なので、まあ本当ガチで投票していただいて、最多得票のものが最優秀賞として表彰させていただいているという内容になっておりますが、今回はこのコラボ次案が最優秀賞となりました。
そしたらですね、まずちょっとその次案の前にそれぞれ会社紹介、自己紹介を一言ずついただきますと幸いです。チカさんからお願いします。
改めましてMetComのチカでございます。よろしくお願いいたします。
弊社はGPS、GNSの弱点を補うというのが目標で作られた会社でございまして、最終的には総務省から電波割り当てをいただいて、
GPSと同じようなシグナルを地上から発信して、ジャミング、スプーフィング、ナイスマシンに障害の高い位置情報をサービスするというのが目標で作られた会社でございますが、
そのシステムそのものは電波を発射するだけじゃなくて、気圧を使った高さ情報の位置情報をやるという、そういうハイブリッドシステムなんでございますが、
電波免許の方は今、総務省の方に審議をいただいて、これから割り当てをいただけるような状況になっておりますけれども、
それに先立ちまして、弊社では高さ情報サービスというのを先行して全国の中央整備提出所でサービスさせていただいております。
今回はそれを使った形でのサービスをブログチャーさんと一緒にやらせていただいて、今回のお話になったんですけれども、
まずはスマホの位置情報、気圧情報と、私どもが全国に展開してます気圧センサーネットワークを組み合わせることで、
気象の状態に関わらず雨風吹いても台風が来ても正確な高さが国内外を問わず分かる、
こういったサービスを提供させていただいております。
よろしくお願いします。
じゃあ、新村さんお願いします。
ありがとうございます。改めまして株式会社ブログウォッチャー代表取締役の新村と申します。
弊社は人流データを主に扱っているプレイヤーでございまして、分析並びに広告というところを主軸にしております。
実際のデータ元というところできますと、140種類のアプリプレイヤー様から提携させていただきながら、そのデータを基に事業運営をしておりまして、
10年弱程度ですね、運営をしておりまして、今回鹿さんと含めたことによってより高さ、気圧の高さというところでさらなるユースケースが生んでいけるといいなというふうに思っておりますので、
今回のような受賞できたことを非常に光栄に思っております。本日はよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
そしたらですね、今回受賞いただきました3次元人流ビッグデータで高さ情報による階層分離技術を実用化と、
高さ情報サービスの実用化
ちょっと何回も噛みそうになるあれですけど、よくこんな長いタイトルで受賞できましたねと思いつつ、概要について教えてください。
はい、じゃあ私の方からかいつまんでご紹介させていただきます。先ほど申し上げましたように、私どもはスマホの気圧センサーデータをですね、
私どもの気圧センサーネットワークと組み合わせた形で、絶対的な高さをお出しするサービスということでございまして、
XYの方は普通のGPSとかスマホで出られているXYのデータを使って、3次元情報を出すということをサービスしておるんですが、
このサービスをですね、三浦さん、ブログ調査者さんの2次元のビッグデータと組み合わせることによってですね、
今まで2次元でしか分からなかった人流を3次元化して、都市はもう全部3次元ですし、人間は3次元空間に生きていて、
今まで2次元だけでは分からなかったような都市内部での人流データの動向であるとか、さまざまな人流の新しい分析がこれからできるということを提供させていただいたというのが今回の概要でございます。
ブログ調査者さんからするとどんな連携なんですかね、今回の話は。
ありがとうございます。我々、水平方向のXY軸みたいなところは当然ありまして、一応GPSでも高さみたいなところは取得ができておったんですけれども、
今回気圧というところで本当に精度が高く、階層というところまでコンテナという技術を活用しながら安心安全に使えているというところが非常にポジティブだなというふうに思っております。
実際にユースケースといたしましても、やっぱり都市型の日本において、空中界ビルだったりとか商業施設においては南海にいらっしゃるかというところは非常に重要な情報になってきておりますので、
ここを活用しながら小売の展開も可能ですし、防災であったりとか逃げ遅れであったりとかそういったことがないようなどんな経路を作っていけば良いのか、安心安全なまちづくりというところにも展開ができるのかなというふうにも考えておりますので、本格的にどんどん広げていくための土台というところが整いつつあるなというふうに考えております。
ありがとうございます。市場ニーズという観点で教えていただきたいんですけれども、なんでこれはブログウォッチャーさんになるかと思いますが、今まで二次元、要はXとYで様々な位置情報データを活用した展開等々されてきたと思います。
そういった中で高さ取れないのみたいなことがよく聞かれることなんじゃないかなと思うんですよね。
具体名出していただかなくてもちろん結構なんですけど、どういった業種業態の方々から高さって求められてきてたもんなんでしょうか。
ありがとうございます。これは具体名出しても問題ないかなと思ってるんですけども、我々リクルート伝説のジョイントベンチャーでございまして、リクルートって例えばホットペッパーだったりとか、
俗に言う8階ぐらいある中に4階にはこんなビル、こんなテナント、5階にはこんなテナントというようなそういった密集されているようなお客様がある中においても、XYだけだと判別できないところがZがあるというところでできるというのはポジティブかなというふうに思います。
加えて先ほど触れた部分のどれだけ適切かというかこの技術的な部分もお話しできるかと言いますと、今まででいくと高さだいたい5メートルみたいなところとかそういったところは5メートルから10メートルぐらいの幅感では分かっておったんですが、今回一定何階の層に居そうだよっていうような階層変換みたいなところも踏み込んでいただいているというところがポジティブだなというふうに思っております。
そういったものも含めて飲食業界だったりとかっていうところもありますし、先ほどのような町づくりだとか商業施設、不動産とかっていうところにも展開できるなというふうに思っております。
GPSでも撮れるっちゃ撮れるんですかね?
撮れるっちゃ撮れるみたいなところはあったんですけれども、やはりメートル単位でいくと天井が高いビールだったりとか、そうするとこれは2階なのか3階なのかとかっていうところが幅広にでしか特定ができないということになると、やっぱりここはもちろんないよりはいいんですけれども、そこが2階だ、4階だ、5階だというようなレイヤーで分析ができるようになってくると、このパワフルさというところは気にならないなというふうに感じています。
先ほどの3次元の話というところで実際可視化したものがございますので、そちらも見ていただけたらなというふうに思います。
このような形でそれぞれのビルだったりとか、何階に居そうかというところを横軸で見れたりだったりとか、町間図見れたりだったりとか、そのような動きができたりするというところが、今回の先ほどの階層分離というところがこの色ごとに違うというところがありますので、
こういった技術を活用しながら立体的にどのように人が動いているのか、XYだけじゃなくZというところを活用できるというところは非常に進歩に乗ってきているかなというふうに思います。
これはどっちかというとポイントデータというところをご連携しているような形で見えるんですけれども、もちろん集計地であったりとかそういったことも可能でございますので、ニーズに合わせてぜひご相談いただけたら幸いでございます。
さっきおっしゃってたようにまずは小売などで活用がされているというようなイメージでされていくんですかね、これから。
そうですね、私たちから見ているニーズというところでいくとそういったところがあるかなというふうに思いますし、一方で地下さんたちと取り組ませていただいているのは国交省様との案件であったりとかそういったところが先行して動いておりますので、その辺りぜひ地下さんからも添えていただければと思います。
防災計画と安全性の向上
そうですね、今都市計画みたいなところで随分のご活用がいただけるんじゃないかと、あと防災計画、そういったところにはニーズが広がっていくんじゃないかというふうに今思っております。
防災計画っていうとどんな感じですかね、避難経路の。
いくつかあるんですけども、今まで二次元で人類をもって避難経路のシミュレーションとかビッグデータをもとにした避難シミュレーションなんかも何回か行われているんですけれども、実際はそのビルに例えば40階建てのビルと1万人ぐらいの人がいらっしゃるわけですけど、その人たちがみんな1階にいる前提でシミュレーションが行われているんですね。
だけど実際に人は40階とか30階にいるわけで、ビル出てくるだけでも何十分も時間がかかるわけですから、三次元でシミュレーションすると全く違う結果が得られるということが、しかも含めてですけど、そういったところが今まではできなかったところができるようになったというふうに言えるんじゃないかと思います。
なるほど、冒頭安心安全っていうようなキーワードを何度かおっしゃっていらっしゃったんですけれども、既存のデータ及び技術だと何が危険なんでしょうか。
ちょっと三次元の話題としては微妙なとこありますけれども、GPSは今残念ながら戦争でいろんなところで実態として上がっていることなんですけれども、戦争を切ると敵味方問わず自分にミサイルが飛んでこないようにGPSを妨害したりとか、鳴りすましといって全然場所を移したりとかいうことが頻繁に行われていますし、GPS、DNSがそういった危険性の高い技術だというのが改めて最近起きぼりになってきていて、
日本でも意図的ではないにしてもそういった妨害が起きて、GPSのナビゲーションによる飛行機の着陸が2日間ぐらいできなかった事例なんかということで、もともと軍事技術だったGPS、DNSを暗号を解くことで公開している実態があるので、そういう意味で非常に今のGPS、DNSには脆弱性が高いというふうに言われているんですよね。
それをMETCOMさんの技術だと。
そうですね。弊社の技術は衛星がとにかく2万メーター上にあるので、地上に来るときにはもう電波が非常に弱いですし、暗号化もされていないというところを、私どもは地上の携帯電話の機色みたいなところから電波を出します。非常に強いシグナルになりますし、暗号化もすることによって鳴りすましを避けられる。そういう意味で安心・安全な時刻情報、位置情報がご提供できるというのが、私どもの技術の基礎になっています。
なるほど。ありがとうございます。
三村さん、さっき小売り観点での話はしていただいたんですけど、ブログウォッチャーさんってお出かけウォッチャーに代表されるような観光に向けたソリューションの提供とかもされていらっしゃると思います。観光観点でいうと、その3次元人流ってどんな活用ができたりするんでしょうか。
実際に国交省様と別の案件でやらせていただいたものがそういったものになるんですけれども、例えば年型でいくとペデストリアンデッキのような、上で動くような層と地下で動くような層であったりとか、そこにおける観光動線というところが大きく満足度に関わってくるというところがございまして、
そのあたりを高さということを分けることによって、より今後インバウンドで日本に来ていただく方の快適な観光体験だったりとか、もちろん国内の観光体験というところをより良いものにしていこうというような形で期待をいただいております。
それ以外にこれが活用できるような事例って、今なくてもいいんですけど、どんなものが見据えられるとかってもしあれば。
ユースケース的な観点で、不動産の中においても、もちろん土地をどうするかというところもあるんですけれども、空間の区分によって価値を変えていくであったりとか、そういったことも十分あり得るというふうには思っておりますので、
このまちづくり観光不動産で、我々がやっているドメインにおいても非常に親和性が高い技術だというふうに期待をしております。
今後の展望
METCOMさんとして技術的に、これから認可許可が下りるに際して導入を広げていく、実装を広げていくという計画なのかなと思いますけれども、現状の課題というか、この先全国展開していく上での課題みたいなものがあれば教えてください。
その前に、ひょっとした応用例として私、実は考えてますのは、携帯電話会社さんの品質調査みたいなのにこれを応用しようというお話はちらちらと伺っております。私自身も携帯業界出身ですけれども、5G化が始まって以来、ビルの中の携帯の品質を知りたいというご要望が携帯電話会社さんに増えてまして、そういったところで3次元で一時が分かるということですね。
それぞれのビルの階は遅いけど、真ん中の階ぐらいはちょっと速くて、上行くとまたちょっと遅いみたいな、一般的なそういうことはあるんですけれども、そういったところにも応用ができてくるんじゃないかなというふうに思っています。
あとは、今後、私どもの安心・安全の位置情報というところで言いますと、今まさにこれから電波割り当てをいただければ全国に寄宿をつけていかなきゃいけないのと、あとはデバイスも電波受信ということになりますと、特殊な私ども電波ですので、普通のスマホが明日から使えるわけじゃないんですね。
そういう意味で早期にネットワークを展開していくということと、当初はいわゆるGPSのトラッカーみたいなデバイスになってきますので、その辺のどこからの導入ということになっていくので、最後はスマホに入れたいんですけれども、そこに向けてもう少し導入に時間はかかっていくかなとは思っています。
何年後にスマホに入りますか?
頑張ります。
コミットしなかった。
実はこの技術はアメリカでは既に大統領命令というのは2010年から20年に出ていまして、重要なインフラはGPSのバックアップ、GNSのバックアップを取りなさいという大統領令が出ていまして、これに応じてスマホの例えばナビゲーションだとか携帯電話の屈辱であるとか、そういったものはどんどんバックアップを取ることになっているんですね。
そういった流れがだんだん日本のほうにも移っていけば、日米ともにやっていくことによって決してこれはガラバーゴスな技術じゃないものですから、アメリカのエコシステムのバックアップを得ながら日本でも普及が進んでいけば自然とスマホのほうには入ってくるという、そういう大きな技術的な流れがあるので、明日できますとか来年できますというふうには言えないんですけれども、時間とともに普及が進んでいくというふうにご期待いただければと思っております。
ありがとうございます。
最後に一言ずつ、今後の展望を踏まえ、いろいろ話してもらっちゃいましたけど、いただければと思います。
新村さんからお願いします。
ありがとうございます。
我々の事業の相性というところが非常に良いなというふうに思っておりますので、このデータによってより良い社会を引き続き良いものにしていきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
鹿さん。
本当に今回の受賞を続いて、我々もようやく位置情報業界の中に認めていただけたというふうに思ってまして、我々は3次元空間に住んでいるので、3次元でいうこれからもいろいろ活用を皆さんにしていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
今日は位置情報アワード2025最優秀賞を受賞されました、メットコム株式会社鹿さん、それからブログウォッチャー新村さんにお話を伺いました。
お二人どうもありがとうございました。
ありがとうございました。