ナビットの会社と創業の背景
Location Weekly Japanです。今週はナビットの福井さん、皆さんよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、じゃあまず自己紹介からお願いできますでしょうか。
はい、株式会社ナビットの福井康代です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
株式会社ナビット、BSA業部1階営業課長の井上と申します。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
同じくBSA業部の中島と申します。よろしくお願いいたします。
じゃあその皆さんに、まずそうですね、ナビットの会社紹介をしていただいてよろしいですか。
はい、株式会社ナビットでございます。東京都千代田区下原下に会社がございます。会社の成り立ちとしては、乗り換え便利マップというのはございまして、
私が創業の時に、趣味で発明をやってまして、何両目に乗ったら何が近いかっていう、乗り換え便利マップを考えまして、それが元で創業した会社でございます。
さらっとおっしゃいますけど、すごい発明だと思いますし、福井さんもちろんそれで伝説的な方だと思うんですけれども、あれ結局お一人で作ったんですか、あのマップは最初は。
そうですね、下の子供が生まれた時に、ベビーカーに乗せて都内に買い物に行った時に、駅は日暮里駅なんですけど、日暮里駅でエスカレーターとかエレベーターがなくて、
ホームの端から端まで歩いてしまって、ベビーカーに乗ってた赤ちゃんが降ったりしちゃったっていうのがきっかけで考えました。
考えるのはみんなできると思うんですけど、それをマップにして販売するってすごいなと思ったんですけれども、そこはイメージがあったんですか、最初から。
最初、本にしてもらおうかと思って、いろいろ出版社に売り込んだんですけど、黒い字で書いてある看板を写真撮ったりして、それで本を作ろうと思ったんですけど、いろいろこういう局接があって、必要なのは車両のところだけだって言われて、今の形に考えて出版社に売り込んで、その後、運用局接があって、メトロさんの方で採用いただいたのがきっかけになります。
あれ、あのマップって今、日本全国に展開していらっしゃるんですか。
駅に貼ってあるものもあれば、今ですとGoogleさんとかYahooさんとかの乗り換え案内に入っていたりします。
なるほど。そこでデジタル化に取り組まれたっていう感じなんですかね。
そうですね。
Navitさんって、その乗り換えマップもちろん有名ではあるんですけれども、その後、会社としてはPOIデータプロバイダーみたいな感じですか。
そうですね。井戸経路がついたデータをたくさん販売させていただいております。
ですが、GIS屋さんとか、ナビゲーションとか地図屋さんなんかに、いろんなデータベースを販売しています。
ただ、データベースじゃなくて、バス停とか銀行のATMとか、井戸経路がついた情報をたくさん売り込んでいるような会社になります。
創業された時に、その乗り換えマップですか。から、そのデータベース、POIデータ事業に、どうやって進化していかれたんですかね。
もともとは鉄道の調査をしてまして、乗り換えベースじゃなくて、全国展開しているものですから、全部調べていたんですけど、結構大変なので、もともとは鉄道研究会の学生さんにお願いしていたんですね、大学ごとに。
駅が新しくなると、鉄道研究会の学生さんに新しくしてもらうというのをやったんですけど、だんだん鉄道研究会の学生さんが絶滅危惧種になってきて、やってくれる大学がなくなって、
あと、いろんな他の調査、駅のデパ地下の調査とか、いろいろ頼まれるようになったんですけど、鉄道研究会の学生さんはやってくれなくて、それで仕方ないんで、主婦のネットワークにしたんですね。
それがきっかけで、全国の主婦の地域特派員の整備をしまして、総合図スタイルって言うんですけど、それで全国調査をしてまして、その流れでいろんな調査、リサーチとか、地図の調査とか、そういうのをしだしたのが、もともとはきっかけです。
あと、カーナビの交差点調査とかですね。そういうやつですね。
なるほど。で、こんないろんなデータを取り扱うようになられて、何か会社の規模って、今何年ぐらい経ったんですか?20年ぐらいでしたっけ?
25年ぐらいですね。
はい。
なるほど。もう、じゃあ、そのベビーカーに乗ってた子も、もうだいぶ大きくなって。
POIデータの展開と現状
そうですね。もう大人になってます。もう私もだいぶ年です。すみません。
ありがとうございます。じゃあ、具体的に今どんなデータを取り扱ってらっしゃるみたいなところを、ぜひ詳しく教えてください。
ありがとうございます。具体的なところを言いますと、例えば今一番大きいところ、先ほどちょっとGoogleとかLINEやHooみたいなお話をさせていただいたんですけど、そこに記載している住所ですとか、電話番号の所っていう個人電話帳データ、電話局のデータを整備して提供させていただいているデータっていうのが、
今一番大きいところになってくるかなと思っています。
法人様、680万箇所のデータというのを毎月整備させていただいて、移動経路情報だったり、電話番号、住所、あとは業種みたいなところを皆様にご提供させていただいております。
あとはすごくちょっとマニアックさ出てくるんですけれども、バスのデータベースの整備だったり、あとは駅関係っていうところで、駅の出口情報、どこの出口、例えばA5番出口とかA4番出口がどこにあるのかっていうのを移動経路情報を整備させていただいて、それもやはり交通関係とか、あとはウェディングとかそういったところのアプリとかの中で道案内のために使わせていただいたりとか、そういったような整備をかなり大きくさせていただいているのが最近は大きいかなと思っております。
これあれですか、日本語のみで提供していらっしゃる、他の多言語対応なんかもしていらっしゃるんですか?
吉田 基本大きいのは日本語なんですけれども、地図とか駅地図とかですと一応最大13カ国語とか対応させていただいて、最近やはりインバウンド需要もかなり大きくなっていますので、そのあたりも広く対応できるようには整備は進めさせていただいております。
なるほど、ありがとうございます。駅って言うとどうなんですかね、日本の駅って何駅ぐらいあるんですかね?中でどのぐらいをカバーしていらっしゃるんですかね?
吉田 今大体日本の駅は9,800ぐらいあるんですけど、駅のコーナイズは全国の76%のシェアを持っております。
やっぱりあれですか、シンプルな駅だとあんまり需要がないんですかね?やっぱり乗り換えがあるところっていうのが需要があるとか、そういうあれではないんですか?
吉田 駅のデータベースもランクがありまして、SABCってあるんですけど、Sランクは大手町とか梅田駅とか東京駅っていうところで、Cランクとかだと各駅の駅のみとかそういう感じで、あと機動電車とかもありますので、そういった形でSAぐらいはみなさん整備されますね。
そうですよね、梅田駅とかダンジョンですもんね。
吉田 そうです。今ですと新宿駅がまだ、渋谷駅もまだできてないので、逆にまだ整備してないんですね。できてから作らないと、まだ付け足し付け足しなんで。なんでか、空港とか鉄道駅とかが新しくなるとすごい忙しい会社です。
なるほど。実際できてから調査をガーってやるっていう感じなんですね。
吉田 そうですね。できる直前に、ヘルメットに体中電灯みたいなのつけて、デザイナーが行って起こしてくるみたいなのをずっとやってます。
データの質の変化と新たな取り組み
なるほど。最近、駅の乗り換えから始まって、さまざまな駅中文化というか、多分この20年とかでだいぶ変わってきたと思うんですよね。そういった中で、御社で提供されるデータの質とか内容とかって変わってきたんですかね。
吉田 そうですね。すごいトレンドがあって、一時期は避難所、東日本大震災の時は避難所マップが結構たくさんどこのところも作ってくれっていうので作っていて、その後女性専用車両というのが出てきたので、女性専用車両への対応が始まって、今はインバウンド対応がメインです。
吉田 で、結構公衆電話が、あと切符売り場が極端になくなっているので、それ撤去ですね。なのでデータを撤去して、そこに新しいものが置かれていくみたいなすごいトレンドがあります。
吉田 今で言うとあれですかね、ワークデスクみたいな内部駅に。
吉田 なるほど。そういうあれなんですね。補助金を獲得するためにはそういう方針に従いなさいみたいなところで形作られていくんですね。なるほど。ありがとうございます。
吉田 じゃあせっかくなんで他にもこんなデータあるよみたいなところを教えてください。
吉田 そうですね。他にもというところに行くと、最近弊社が力を入れさせていただいているところですと、例えば工場のデータベースを整備させていただいたりとか、あとは要するに工場があった中で運営会社さんまで知りたいですっていうような問い合わせたりするので、そういったのを整備させていただいたり。
吉田 あとは地方自治体ですね。自治体様は全国にありますけど、この部署とかもかなり細かくありますので、それを全部一つの課とか局とかでやっていくとだいたい12万レコードぐらいになってくるという。なのでやっぱりそれがどこのところ問い合わせしたらいいのかってやはり皆さん困られるっていうので、結構そこの整備は毎年行使でさせていただいたりしておりますね。この辺りとかは多くあります。
田窪 そんなの自分たちでやらないんですか。大変すぎるんですかね、それとね。
吉田 地方分類みたいなのつけさせていただいて、環境関係だったらこの部署ですよとか、教育関係だったらこの部署ですよっていうのを振り分けさせていただいてるんですね。なので、じゃあそこに対して連絡を取れば大丈夫ですよね。結構それがマップ系のシステムなんかに落とし込みたいみたいな事業も結構あったりしまして、その中の内部のマスターデータとして使っていただいたりとか広く使わせていただいてます。
でもおっしゃる通り、自分で調べれば確かにできるんですけど、それをやろうと思ったらどれだけの膨大な時間がかかるんですかというようなところでご利用いただいてるんですかなと思ってます。
吉田 ありがとうございます。じゃあそろそろ稲葉さんいきますか。
稲葉 ありがとうございます。今中島側のお話させていただいた通り、弊社の方だと単なるデータベースだけだと25年間やっぱり持たないです。やっぱり弊社の強みとしてはさらにそこにプラスアルファソウホーズスタイルというところに登録いただいている方たちの力があってこそ、この20数年の歴史がございますので、
POIデータベースの活用
例えば本当にデータベースを一から作ってくださいということも全然賜われます。例えばそれこそ駅の出口の移動経路を集めたときもそうですが、ピンポイントにこういう業種業態の移動経路を取得してきてほしいということであれば、そこは弊社のソウホーズスタイルを活用していただいた上で、人海戦術を持ってデータベースを1個作り上げることをゼロベースから作れますので、
なので、そこは多種多様な業種業界の皆様に使っていただけるものにはなるのではないかなと思います。
なるほど。我々位置情報データ業界なので、位置情報データ観点で見たときに、こういうプロジェクトをやったことあるよみたいなことが事例があれば教えてください。
例えば、スーパーの出店計画であったりとか、あとは競合調査であったりとかですかね。やはり法人電話帳というデータベース、そもそも出どころが電話局電話帳ですので、信憑性がすごく高いデータ。
さらに毎月更新しているので、更新性というところもかなり高く評価いただいているんですが、例えばスーパーで行くとコンビニとかドラッグストアが競合店になりますので、
近くのセブンイレブンがファミリーマートになったからちゃんとファミリーマートになっているかとか、ドラッグストアが増えているか減っているかみたいなところのマーケティングをしっかり行った上で、
じゃあここにスーパー立てようかみたいなところのプロジェクトに広く使ってもらったりとか、またさらにその先に売上予測を立てたりとかもしているみたいです。
そういったところに、中にはLBMM協会に加盟されている企業様のマップを使って、その上に弊社のPOIデータという移動経路の情報を提供しているような形です。
なるほど。ちょっとPOI観点から見たときに、生成AIってどうなんですかっていうのをコメントいただけるところがあれば。
これは正直結構そういった検索エンジン様とも取引させていただいている都合、結構いろいろそういったところについての分野についてお話しさせてもらっています。
ただどこの会社様も同じく口を揃えているのは、だいたい70%ぐらいの正解率を今出されているというところ。
今現状でいけば手軽に70%の答えが導き出せるという点ではすごく今は重宝されるんですが、
ゆくゆくはその残りの30%、なので最終的には100%の答えを求められる時代が必ず来るので、
その時には今の生成AIであったりとか、チャットGPTだけではまかり取れないところ。
ここはやはりNavitが持っている、目と頭と手で作ったようなデータベースというのが必要になるでしょうという言葉を常日頃からいただいておりますので、
うまく共存できればいいなと思っておりますが、そこは弊社としてもしっかりと情勢を確認しつつというか、うまくできればなと思っております。
そのデータ自体、デジタルマップ等々に向けてお社のデータ提供とかをされていらっしゃるかなと思うんですけど、
生成AIのクローラーってすごい何でもかんでもいろんなところから引っ張ってきちゃうんじゃないかなと認識していて、
それってどうなのっていうのはちょっと気になってたんですけどね。
そうですね、おっしゃる通りです。
結構大きな会社様でいきますと、倫理を通す際にPOIデータを使いたいからということでクローラーデータ、クローリングデータを使おうと思っていたけれども、
それに対する出どころ、これに対する懸念があって倫理が通らなかったということで、やはり弊社にお問い合わせいただいたりとかというケースもやっぱり多々ありまして、
そういう点では弊社としてはしっかりと倫理もかけていただきつつ、コストパフォーマンスにしっかりと合ったデータをちゃんとご提供できるかなと自負しておりますので、
何かあればぜひお問い合わせいただければ幸いかなと思います。
ありがとうございます。
この25年ですか、展開されてきている中で、このプロジェクト大変だったなみたいな苦労話ありますか。
そうですね、いっぱいあるんですけど、空き家のサービスをやったりするんですけど、空き家調査とかですね、全国の空き家の調査をしたりとか、
そういうのもなかなかマネタイズができなかったりとか、あと以前スーパーのチラシ情報を集めてたんですけど、そこもやっぱりちょっとマネタイズできなくて決断したりとか、なかなか失敗も多くやっています。
空き家でも今やったらまたなんかあるんじゃないですか。
やっぱりね、いろいろ本当にシュシュザッタなのを調べているので、いろんなニーズがあるので、それに合わせてやるんです。
なかなかこう全部自分たちで集めると売るのがちょっと大変だったりとか。
結構、一常法系の会社さんがたくさん、御社さんも入られていると思うんですけど、うち仕入れて売ることもやってますので、なんか面白いデータベースがあったらご紹介いただければ、お客さんはいろんなところに多いので、販売させていただくこともできるので、なんか面白いのがあれば、ぜひご紹介いただければと思います。
分かりました。それは多分いろいろご紹介できるんじゃないかなと思います。
個人で集めたような情報とかも売ってたりするので。
なるほど、面白いこと聞きました。
そんな人たくさんいるんで周りに。
ゴミの日の情報とか、あとクイズ自分で作ってたりとかいう人も、クイズ販売してたりとか、結構売れたりとかするので。
これだけでいただければ。
分かりました。
趣味の一匹でも。
ありがとうございます。
そうしましたら、最後に今後のNavidとしての展望みたいなところをお聞かせいただけますか。
当時85種類のデータベースを販売してるんですけど、いろんな260くらいのサイトに提供してるんですけど、すごく鮮度がなってたので、一つ変えたら全部変わりますっていうリバースプロジェクトっていうのをやってまして、
なので飲食店とかで入り激しいですので、そういった本当はオセロプロジェクトって言ったんですけど、オセロさんから使わないでくれって言われちゃったんでリバースプロジェクトって言ってるんですけど、そういうのを一生懸命やってデータの鮮度をどんどん上げていこうっていうのをやっています。
GPTに負けないように頑張ります。
ぜひ頑張ってください。
ありがとうございます。
どうもありがとうございました。
今日はナビットの皆さんにお話を伺いました。皆さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。