エルメスの歴史
どうもハリーです。ゴロゴロ起業ラジオは、企画が紹介しているハリーとデザインが紹介するヤーマンがお届けする企業やスタートアップに関する話を緩く紹介する番組です。
ということなんですが、本日はヤーマンがお休みです。
お休みというか、完全に僕のせいなんですけど、収録を予定していた日に私めちゃくちゃ風邪をひいてしまって収録できなかったんですよね。
で、ちょっとね、それ以降予定が合わなかったということです。
ヤーマンファンの方はすみませんが、久しぶりのソロ回としてお届けします。
で、今回はね、このラジオでは今後紹介しないだろうなという、最近読んだ本を何冊か紹介します。
まだ風邪も治りきってないんですけれども、喉が限界に達するまで話していく所存ですので、よろしくお願いします。
最初に紹介するのは【エルメスの道】という本です。
高級ブランドのエルメスの歴史を竹宮圭子さんが漫画にした作品です。
皆さんご存知のエルメスですよね。
このエルメスの歴史なんですけれども、ざっとお伝えするとですね、
エルメスの創業者というのが1801年にフランスで生まれたティエリ・エルメスという男の人です。
この人は父親が酒場を営んでいたので、そのお店に来る旅人の世話をよくしていて、
そのせいで馬車や馬の世話をすることが多くて、そのおかげで馬のクラとかハーネスみたいなものの修理も覚えた。
というのがエルメスの全ての始まりなんですね。
腕がいいからパリに行きなよって言われて、このエルメスさんはパリに行ってバグ作りの職人になります。
その後1837年に独立して自分の店を持って、その息子が2代目としてその店を継ぎます。
そしてさらにその息子が3代目なんですけれども、
3代目のエミール・エルメスという人がエルメスを発展させた人と言われています。
このエミールさんはこれからの時代は馬の時代はもう終わると、これからは車に変わっていくぞということで、
このままバグだけを作っていたらダメだということで、これまでの革職人の技術を活かして、
女性向けのバッグや手袋を作るようになるというのが現在のエルメスにつながる歴史なんですね。
このエミールさんにはお兄さんがいて、お兄さんはバグの職人さんなんですね。
めちゃくちゃ職人肩着の人で、この弟のエミールさんの方は職人ではなくて、
店舗に立って接客をしたり営業したり事業を考えるのが得意だった人ということで、
系っぽい人と職人の人という兄弟でやってたんですけれども、
弟の方がバグ以外の商品も作ろうよ兄さんと言ったら、
いや俺にはバグ職人としての誇りがある。ファッションブランドにするなら俺はもう辞めるぞと言って、
本当にエルメス社から抜けてしまうと。ゆすったもんだがあって、
この弟のエミールさんが3代目の社長になるということなんですよね。
この時ちょうど第一次世界大戦中で、このエミールさんがバグの革を仕入れるためにカナダに派遣されていたんですけれども、
その時に車のホロを固定するのに使われていたファスナーを見て、
なんやこれ、これええやんと思って、これでカバン作ろうやと思い立ったのが、
世界初のファスナー式バッグがエルメスから発売されるというような歴史もあるみたいですね。
ということで女性もののファッションアイテムやバッグが大ヒットして、
今のエルメスになっていくというのが大まかなエルメスの歴史です。
漫画の原理
同じ時代にココシャネルさんが女性向けの動きやすい服を作っていて、
エルメスのファスナーいいわねと思って、
シャネルがエルメスからファスナーを仕入れてスカートに付けようとするんだけど、
ファスナー用の服の裁断とか縫い方がわからないということで、
シャネルの服をエルメスが作っていたみたいな裏話もあったよというような歴史が書いてあります。
ざっとそういった歴史があるみたいです。
なのでこの本は学習漫画みたいな感じなんですけれども、
エルメスから依頼されて作った作品みたいなので、
中立的な視点かどうかはよくわからないんですけれども、
歴史をざっと覆うにはかなり良かったです。
漫画で読破シリーズとか、子供向けの学習漫画とか僕は好きでよく読んでいるので、
そういうのが好きな人にはこのエルメスの道、めちゃくちゃ面白いんじゃないかなと思うのでおすすめです。
次が漫画の原理という本です。
これは漫画を面白くするためのプロのテクニックが68項紹介されているという本です。
著者は大葉渡さんという編集者の方と、森香織さんというおとよめがたりなどで有名な漫画家さんと、
入江昭さんというランと灰色の世界などで有名な漫画家さんの3人が書いているという本です。
それぞれの漫画を作るときに意識していることとか、こういう書き方はNGだとかというのをかなり細かく説明している本です。
例えばこの漫画を読むときのページをめくる動作、ページをめくる前の一番最後の左下のコマからめくった後の最初の右上のコマの間、
これがめくりというらしいんですけれども、このめくりの瞬間というのは読者の意識が一番離れやすくなる漫画の世界に没頭している状態から冷めてしまいやすいので、
ここは特に注意しないといけない。なのでこの左下では次に続く何かが起きそうだと感じさせるコマを入れて、
右上の方ではその期待に応えるようなコマを入れるべしとか、他には人間らしさを出すためには鼻の穴と爪を書くべきとか、
あと漫画のタイトルは7文字以内で唯一無二のものにすべきとかね、そういうことが書かれています。
こういうプロの人っていうのがどういうプロセスで何を考えてこれを作ったのかっていうのを知れたりそれを追体験できるっていうコンテンツが個人的にすごい好きなんですよね。
この本では漫画を書くというのはセンスではなく技術だということを言っているんですよ。
その技術というのはいかに読者の読む負担を減らして見てほしい部分を見てもらうか、
それをこの紹介されている技法を駆使して漫画の世界に没入してもらうための工夫を凝らしているというふうに説明されています。
個人的には特にこの漫画の原理という本はデザイナーの人にはお勧めしたいなと思っています。
と思うとデザイナーのヤーマンがいる時に話せばよかったかもしれないなと思いましたが、
なぜデザイナーの人にお勧めなのかというと、この本の中で視線誘導というのがかなり詳細に書かれているんですよ。
その漫画の世界での視線の動きの一般法則みたいなのがあって、
一般的にどういう順番で読者が漫画を見ているかというと、
まず吹き出しを見る、その後瞳を見る、顔、手、人体、この順番で視線を移動させているということなので、
その前提で本の中では実際のページを7ページ分ぐらい移しながら、
こういうふうに読んでもらえるように私は書きましたという説明がめちゃめちゃ詳しくされていて、
すごいなと、本当すごいなと思うんですよね。
漫画のテクニック
この無限の可能性の中から自分が一番いいと思える演出意図で書いていくというのは、
もうただごとじゃないなと思わされるんですよね。
デザイナーの話ですよね。
デザイナーの人も視線誘導というのはかなり意識していると思います。
例えばそのメジャーなやつで言えば、人物の写真とキャッチコピーというのがあったら、
写真の人物がどっちを向いているのかというのは必ず意識します。
なぜなら人はまず顔に注目するからなんですよね。
理想的にはその写真の人物が見ている視線の先に、
読んでほしいキャッチコピーや文章を置くというレイアウトが基本と言われています。
もし知らなかったという人がいたら、
チラシとかウェブサイトの一番目立つところに人の顔写真があったら、
これねぜひ注目してみてほしいです。
面白いくらいみんなキャッチコピーの方を向いてますから。
その前は人差し指を立てた人物写真を使って、
その指の先にキャッチコピーを置くというやり方もあって、
それはそれで効果的なテクニック、今も効果的だとは思うんですけれども、
あまりにフリー素材集が強すぎるわという理由でみんな使わなくなって、
指先の代わりに姿勢を意識し始めたみたいな流れもあったりするので、
この辺の業界ごとのテクニックみたいなのは面白いですよね。
そういうテクニックをさらに数段上のレベルで応用しているのが漫画だなと、
この本を読んで思ったので、デザイナーの人にはめちゃくちゃいいんじゃないかなと思いましたので、
ぜひデザイナーの方にはお勧めしていきたいなと思います。
話が逸れてしまいましたが、本当に色々な漫画のテクニックが書かれていますが、
ここで書かれていることが全て正しいのかというと、人によってこの辺って変わってくるんですよね。
正解があるわけではないので。
書いてあったものの中の一つに横長一コマは減速禁止というのがあるんですよ。
それは情報量が横長一コマにしてしまうと、3コマぐらい入るのに一コマだったら情報量が減ってしまって、
本当にそれだけの価値があるのかということが書かれているんですけれども、
横長一コマってめちゃくちゃ色々出てくるんですよね。
横長一コマと言っていいのかわかんないですけど、福本信之先生の開示とか赤城とかでもあったのかな。
見開き横長コマっていうのがね、これだいぶ特殊なコマ割りだと思うんですけど、
めちゃめちゃ出てくるなと思ってたんですけど、
じゃああれはやらない方がいいのかみたいな話になると、
それは人それぞれじゃないですかねとしか言えないんじゃないかなと思うので、
どれが正しいというのが一つ正解があるわけではないとは思うんですけれども、
こういうのってコンテンツを見るときの補助線みたいなものだなと思います。
今回は漫画でしたけれども、漫画以外の絵画でも映画でも音楽でも、
鑑賞するときにこういう考えで作っていますというような補助線があると、
次からそれを見たり聞いたりするときに見え方が変わってくると思うので、
こういうプロの人の頭の中を知れるのはすごい良いなと思うので、
体調と食の再発見
この漫画の原理、おすすめです。
はい、ということでね、ちょっとそろそろ疲れてきたので、
もうこの辺にしようかなと思います。
今日は短いですけれども、本当皆さんも体調には気をつけてくださいね。
もう本当にどうでもいい話なんですけれども、
風邪ひいていると結構食べるものって限られるじゃないですか。
この前10年ぶりぐらいにね、長谷園のお茶漬けのわさび味、わさび茶漬けを買ったんですけど、
これがめちゃくちゃうまいということを再発見して、
ここ数日1日2食わさび茶漬けを食べていて、
これもめちゃくちゃおすすめなので、ぜひ試してみてください。
あと美味しいお茶漬け情報もお待ちしています。
ということで、次回のゴロゴロ企業ラジオはヤーマンと一緒にお届けできればなと思いますので、
また来週お楽しみにしてください。
では、さよなら。