今日のテーマは、遺伝子組み換え食品についてなんですけれども、あまりに悪い印象しか持たれてないから、あくまで中立的に紹介をしていきたいと思っております。
はあ、分かりました。今日もさっき豆乳飲んでまして、食品表示を見たら遺伝子組み換えではないって書いてあったんで。
あー。
多分悪いんじゃないですかね。きっとね。
印象がね。
印象がね。とはいえね。
とはいえ、キメラとかいろいろ考えるとさ、遺伝子組み換えってやっぱりどっかさ、ワクワクするとこがあるから、今日はヤバそうな回になりそうやな。
期待が高まるね。
高まってきたね。
高まる高まる。
ということでね、今日は遺伝子組み換え始めていきましょう。理系団健康論。
理系団健康論は人事総務嬉野、東海道プラクティックドクター中瀬子の理系男子2人が健康に関するトークをしながら、リスナーの皆さんと一緒に健康リテラシーを高めていく番組です。
皆さんこんにちは、パーソナリティーの中瀬子です。
同じくパーソナリティーの嬉野です。よろしくお願いします。
いきなりクイズから始めたいんですが、次の植物に共通する点は何でしょうか?キャベツ、ケール、ブロッコリー。
キャベツとケールとブロッコリー、緑色やな。
お前は年長さんか。
キャベツとケールとブロッコリー。
これメモにキャベルって書いてある。キャベツや。
年長さんや、ほんとに。
分かった、ちょっと待って。
これさ、どっかの回で中瀬子がワイルドキャベツとかって言ってたから、なんかそこから品種改良されてきたんじゃん。
だから我々が今食ってるキャベツとかケールとかブロッコリーは品種改良されてきた食べ物だ。
ファイナルアンサー。
半分くらいあってる。
これはこの3つの野菜ありますやん。
全部ケールに近い原種っていうのがあって、もともとは同じもんだ。
そうなの?
人間が人為的に後輩を続けて作った新しい野菜。
そうなんや。
もともとは同じもんでした。
オスとメスがいて、その2つから次の世代を生み出すことを優生生殖っていうんやけど、
この仕組みによって親とは違う新しい組み合わせを持った子供が生まれますわな。
父親の特徴と母親の特徴をいくつかずつシェアした子供が生まれるわけや。
犬とか猫とかもそうやもんな。
この時に遺伝子の組み替えが自然に起こってるわけですよ。
確かにな。
だから俺はもう嬉しいのは遺伝子組み替え人間なんですよ。
言わんとしてることは分からんでもないけど、なんか違わんかそれ。
組み替わってるんだから。
組み替わり方の問題で。
遺伝子ってDNAっていう4種類の核酸が作ってる二重螺旋構造の物質の中にその情報が入ってるっていうのが
これはすごい面白いんだけど、地球上の生物は全部同じ二重螺旋構造のDNAを持ってんの?
なんかよく聞くね。
二重螺旋構造持ってるし、実は人間となんとかってほとんどの箇所で一緒だよねみたいなことよく言うよね。
そう。だからその考えようによっては地球上には1種類の生物しかいないっていう風に唱えてる人もいるよね。
最初はミトコンドリアかなんか分からんけど、そっから全部枝分かれしてきたって考えるとそうかもしれんよな。
そうそう。なんか俺これ聞いた時ちょっとゾクッとしたよね。ゾワッとするっていうか。
ああそうかもなみたいな。
だから最初の遺伝子組み替えっていう話もそれに通じるとこがあるんかなと思って。
まず今日のテーマについてだけど、うれし野の子の遺伝子組み替え食品に対するイメージを教えてほしいんだけど。
例えば大豆でもなんでもいいけど例にしてさ。
なんか人為的に科学的に新しいものを作り出すってイメージだよ。白衣着た人たちが何か実験をしながら。
白衣着た人たち。それに対する印象とか感情とかない?
なんかでも遺体の知り合いもんやなっていうイメージはあるよ。
なんか遺体が知り合いなんなっていう感じ。遺体なんなんやろなってちょっと分からん部分があるなっていう印象とか。
何やってんのかよく分からんなって感じじゃない?
じゃあさ、大豆の品種改良って言ったらどんなイメージ?
なんかいいイメージやよねそれって。
イメージ的にはおしべとめしべを農家の人がちょちょいちょちょいってやりながらAっていう種類とBっていう種類をうまく混ぜ合わせて。
人為的じゃなくて自然に交配させるみたいなそういうイメージかな。
なるほど。じゃあさ、ついでなんやけど、ゲノム編集って言ったらどう思う?
これもSFの中の世界やな。
SFね。
そう、なんかキメラを本当にキメラを作ってるって感じのさ。
なるほど。
この辺りの品種改良とか遺伝子組み替えとかゲノム編集ってこの違いがさ、いまいち曖昧かもしれやんから。
まずはそこについてちょっと解説したいんやけど。
それは嬉しいな。全然分からんかったわ。
まずもってその品種改良っていうのは特徴の違う植物を意図的に交配させることによってそれぞれの特徴を持たせたものを作ることを指すんですよね。
例えばおいしいけど虫に弱いトマトと、まずいけど虫に強いトマトっていうのがあったとして、これを掛け合わせるとすると
できた次の子孫っていうのはいろんなタイプのやつがいるんよね。
中には虫に弱くてまずいっていうアカンとこ2つ引き継いだやつもいれば、うまくて虫にも強いっていういいとこばっかりを引き継いだやつもいると。
この交配自体は自然に任せるから何が出てくるか分からんわけよ。
で、出てきたやつからさらに理想に近い品種としてまた掛け合わして、だんだんこの特徴が欲しいなっていうものを作っていくわけよね。
これが品種改良。時間がかかるし、精度もあんまり高くないよね。
でも子孫ができるときに親の遺伝子がブレンドされるから、これやっぱり広い意味では遺伝子組み替えと言えるわけですよ。
自然に組み替わる。
今度は遺伝子組み替え食品とか遺伝子組み替えの植物というのは、これは放射線とか化学物質を使って遺伝子に突然変異をわざと起こさせたり、ウイルスを使って組み替えたいDNAを組み込んだりして行うわけ。
欲しい遺伝子をピンポイントで組み替えることができるから精度が高くて、あと時間も短くて済みます。
ここからは違うんだけど、品種改良と一番違うところは必ずしも同じ種類の生物だけじゃなくて、他の生物からの特徴を組み込める。
例えばどういうことかというと、トウモロコシが大好きなカメがいるんだけど、そのカメがトウモロコシを食い荒らすから被害が多い。
そのカメに毒になるタンパク質を作る微生物がいて、その微生物からそのタンパク質を作る設計図をトウモロコシに組み込むと、トウモロコシを食ったカメが死ぬようになる。
毒を入れるのか。
カメが苦手なタンパク質を作る生物からそのタンパク質を作る設計図を持ってきてトウモロコシに組み込む。
こういうふうな原理で病気とか害虫に強い作物を作る。
キメラ感あるやん。
放射線とか化学物質とかウイルスとかっていうキーワードが恐怖感を煽ってくる。
この遺伝子組み替えよりもさらに精度の高いゲノム編集っていう技術が今世界中で研究されて実用化されている。
遺伝子組み替えと大きく違うのは、その生物のそのものの遺伝子を操作するっていうところだよね。
そのものの遺伝子を操作する。
他の品種から遺伝子を持ってこないから、つまり他の生物から遺伝子を持ってきたりすることはないから、これ品種改良に近い。
これちょっと怖いんやけど、品種改良した時との区別がすごいつきにくいのと、
ゲノム編集されたものっていうのは、それがゲノム編集されましたっていうのを判別する技術がまだない。
だからそもそも安全性の審査はいらないだろうということで、
販売する時の表示義務もない。
ゲノム編集しましたって書く必要がないってこと。これってちょっと怖くない?
怖いね。何が入ってるかわからんもんな。
さっきカメの話じゃないけどさ、5年後に発症する痴行性のウイルスとかが仕込まれててもわからんもんな。
そういうことないよ。コロナの時にさ、割と流行ったっていうかさ、よく言われていたワードにさ、
正しく恐れましょうっていうのがあったよね。
あったあった。
そのためにはさ、やっぱ知識が必要やん。
なんか知らんけど漠然と怖いなと思ったりとか、
たぶん近所のおばちゃんとかメディアが言ってたからっていう浅い怖がり方はさ、俺たちとしては避けたいよね。
そうだね。それだけはやりたくないよね。
必ずさ、煽るやつとかいるやん。
あーもうなんかもうね、その辺大好物な人おるからな。
いるよね。で、遺伝子組み替え食品もたぶんなんかよく知らないまま怖がって煽ってる人が多いんじゃないかなと思ってるのよ。
でもさ、でもさ、遺伝子組み替えってさ、あのゲノムと違って表示義務あるやんか。さっき投入見たけどさ、遺伝子組み替えじゃないって書いてあったからさ。
でも怖い人はそれ避けたり通ったらええんちゃう?
そう。で、ちゃんと表示に関しての義務があるから、で次はそれをちょっと紹介していきますよ。
大豆にはね、遺伝子組み替えないってだいたい書いてあるよね。
そうだね。
で、農産物では9種類。で、加工食品では33品目に遺伝子組み替え食品が使われているかどうかを表示しなさいという義務がちゃんとあります。
で、遺伝子組み替え食品が使われている、または組み替え食品とそうでないものが分別されずに使われている場合は、これやっぱ表示しないといけないんですよ。
入ってるかもしれんものもね。ただ、組み替え食品が使われてない場合は表示義務はない。
だから遺伝子組み替え食品がすごく多いから、ちょっとずつルールが甘くなってきてるようにも見えるんだけど、
だからこそ嬉しの食品表示で大豆で見るって言ったのは、遺伝子組み替えじゃないっていう表示はその製造元があえてそれを強調するために任意で表示してるってことになるね。
ただし、ここには微妙なルールが存在するんですよ。原材料の上位3品目以外は表示義務がないっていう。
てことは野菜を4つ使ってます。一番少ない4つ目の野菜は遺伝子組み替えしてても表示しなくていいってこと?
そうです。
へー、そうなの。
これは令和5年に変わった法律があるけど、それに加えてかつては5%未満なら表示義務がないっていうルールもあった。
へー、そうなの。
だからそれとトップ3品目以外は必要ないっていうのがダブルで存在したけど、
でもそれやったらちょっとあまりにもひどいんじゃないってことで、5%未満ルールは消えた。
だからそういったところが日本人を落とし入れようとする奴らの罠なんですよ。
奴らって誰?
いやいや、奴らは奴らですよ。
マイクロソフトの親方とかさ。
奴らが日本人を滅ぼそうとしてそういうルールを追い付けてきてるんですよ。
お前その単派な陰謀論出してくんなって。
雑な陰謀論。
雑ついな。
雑ついな。でもそんな雑ついのすら信じてしまう人がいるんやから、日本で。気を付けてよ、ほんとに。
分かった分かった。リケダン健康論はそういうのは大嫌いですからね。
ダメ。ダメです。
面白がってるだけですからね。
だからルールには必ずそういうちっちゃい抜け道が用意されてるんよね。
そうだよ。だからルールはいかにそのグレーゾーンをつくかなんですよ、法律っていうのはね。
そういうことやね。
そのグレーゾーンをつくことができなくなっても、またその隙間からどっかにグレーゾーンがあるんや。
そこがあれですよ。技術のブレークスルーが生まれてくるんです。
いやいや、ほんとほんとほんと。これはさ、遺伝子組みたいな話はそうやけどさ。
俺ほら、モータースポーツF1が好きじゃん。
F1って、あんまり速くなりすぎないように曲がるスピードを遅くしようとか、ストレートスピードを速くなりすぎないようにしようっていう規制がやっぱり何年かに一回ガッツリ入ってくるんよね。
入るよね。
でもそれってレギュレーションってルールが決まってんだけど、そのルールの抜け道を探して探して結局最終的に同じスピードにたどり着くっていうね。
それがチームスポーツとしての一つの面白みがある側面であるよね。
さあ、じゃあさ、遺伝子組会職員を食べない生活はできると思いますか?
最初はさ、表示見たら大丈夫かなって思ってたんやけど。