00:05
今、私の言葉を聞いているあなたたちの心の声が聞こえてきます。
あなたたちは悩んでいますね。
いや、別に悩んでないで。
そう、この世はストレスばかり。あなたの気持ち、痛いほどわかります。
私と共にくれば、ストレスのない社会に連れて行って差し上げましょう。
どうしたんや、お前道に落ちてるおにぎりでも食べたんか。
そのためには、余計なものを捨て去る必要があります。
あなたが持っている、あなたが大切にしている、そしてあなたを縛り付けているもの、
お金、土地、属性にまみれた諸々のものを、すべて捨て去りなさい。
何がしたいんや。
怪しいエセ宗教とか、エセスピリチュアルの人って、こうやって寄ってくるから、みんな気を付けてくださいね。
いや、今回は嬉しいスピーカー会やけど、別に好き放題していいっていうことじゃないからね、スピーカーって。
まあまあまあ、待てって。
今回、ストレスについて話をするんやけど、このストレスをなくすっていう観点で考えると、
あながちさ、間違ったこと言ってないんじゃないかなと思ってんやけどさ。
そうか?
ん?まあ、そんなこんなでさ、ストレスについてちょっとみんなで今回は考えていこうって思ってます。
冒頭からの流れで、このまま進めていって大丈夫か、すごく心配なんやけど、
もうあかんだらこの回、もう欠売にするからな。
まあそれでいいよ。まあ今ね、皆さんが聞いてるってことはさ、
中瀬子チェックをくぐり抜けたか、それか俺が独自で出したかどっちかやから、
うん、勝手にアップロードしときゃいいかな。
よし、ということで始めていきましょう。
理系団健康論。
理系団健康論は、人事総務嬉野とカイロプラクティック特段中瀬子の理系男子2人が健康に関するトークをしながら、
リスナーの皆さんと一緒に健康リテラシーを高めていく番組です。
皆さんこんにちは、パーソナリティーの中瀬子です。今日は聞き役です。
同じくパーソナリティーの嬉野です。今日は皆さんどうぞよろしくお願いいたします。
もうやめろよそれ。
まあというわけでね、今日はストレスの話をしていこうと思いますが、
さて中瀬子さん、ストレスを感じるのはどんな時でしょうか?
いやーねー、その質問どうかな、俺あんまりストレス普段から感じてなくて。
ほんとに?
一生懸命考えるんだけど、ほんとね、一番ストレスを感じるのは、
03:01
あのご飯とか食べる時さ、口開いて食べる人いるよね。
いわゆるくちゃらーってやつか。
そう、もうあれすっごい苦手やな。
もうあれに遭遇するともうそればっかり、なんかテレビとかでもさ、すっごい食べ方汚い人たちいるよね。
あれめっちゃ苦手やな。あとは貧乏ゆすりかな。横で貧乏ゆすりされるとめっちゃ気になるな。
なんかスケールがちっちゃいな、おい。
そうなんだ、俺ストレスないんやって。
ほんとないの?
ない。
まじか。
まあその辺もさ、喋ってくんやけどさ、そもそもそのストレス、まあ今中瀬子言ったのがさ、すごいちっちゃい話なんやけど。
ちっちゃいちっちゃい言うなよ。
たださ、ポジティブかネガティブかっていうとネガティブなイメージやん。
ああ、そうやね、もちろん。
うん。で、ストレスって聞くとどうしてもマイナスなイメージがつきまとってくるじゃん。
でね、この番組最初からそうなんやけど、ストレスとかなんとか、ビタミンCもそうやけど、一番最初にビタミンCってこういうもんですよっていうところからスタートをしてるんで、ストレスもこれも原点に当たってかなきゃいけないということで、五原に当たってきました。
ああ、えらい。
このストレスという用語なんですが、もともとは物理学の世界で使われていました。
はい。
で、物体の外側からかけられた圧力によって歪みが生じた状態のことを言います。
ストレスを風船に例えてみると、風船を指でこうプシッと押すとこう歪むよね。
その抑える力がストレッサーと言って、
で、このストレッサーによって風船が歪んだ状態、これをストレス反応と言います。
で、一方でね、今回健康の話をしてるんで、医学とか心理学、こっちの領域で言うと、心とか体にかかる外部からの刺激をストレッサーと言います。
で、ストレッサーに適応しようとして、心や体に生じた様々な反応をストレス反応と言います。
っていうのが語源ね。
だからさっき中底がクチャラやだとか貧乏ゆすりが気になるっていうのは、外部からクチャクチャ言う音だったり、貧乏ゆすりをしてるワワワワっていう音が、
あれをストレッサーとして受けて、体がちょっと嫌やなっていうような反応を示してしまったというのがストレス反応ってことだね。
でですね、この語源だけを見るとさ、さっきクチャラの話もしたんだけど、
ポジティブとかネガティブとか関係なくてさ、フラットに外からの圧力によって形が変形するっていう意味でしかなかったよね。
なるほどね。そうなんや。じゃあ逆にストレッサーがどんなに強かったとしても、自分がストレス反応をしなければ、それはストレスならないってことなんやね、つまり。
06:08
そうだね。例えば極端な話さ、中瀬子から1キロ先でクチャクチャやってる奴がいても目に見えないじゃん。音も聞こえないじゃん。
そうするとそのもの自体は本当は嫌な気分になるんだけど、見えないからストレッサーではないっていうことだね。
なるほどね。だからその行為が行われてても、それと自分が反応するというか、自分がそれに対して力が及ぶところにいなければ、同じことをしてたとしてもストレスじゃないってことよね。
そうそうそうそう。
あーなるほど。でもさ、分かったけど、それは分かったよ。すごく明確な定義やし。でもそれがメンタルで言われるストレスとどう関係するの?
そこはさ、物理学とかだとさっき言った通り外部から受けたストレスというか刺激、圧力によって変形した状態って言ったんだけど、人体のストレスも同じような定義で考えていくと、外部からの圧力って言うとさ、
圧がすごい感じになってくるんだけど、その刺激?圧力って言うとちょっと分かりづらいんだけど、刺激って置き換えるとさ、例えば仕事でめちゃくちゃ上司に怒られたとき、これストレスかかってるよね。心痛いなーってなる部分もあるし。
あとは同じような圧力で考えると、彼女にほっぺをツンツンってされたときも、これ物理的にほっぺが歪んでる、これもストレス。そしてなんかこいつ可愛いなーって思う、この反応もストレス反応として置き換えられると思うよね。
その例えなんかすごいな。少年漫画のような例えだね。
最近ちょっと憧れるよね、それ甘酸っぱいやつにさ。
もうすぐ甘酸っぱい大衆がしてこようと言われるようにね。
それは華麗衆の方じゃなかったっけ?
分かった分かった。
でも今の話聞いてるとさ、体の反応ってさ、その時どんな感じになってると思う?
最初はなんか防御反応なんじゃないかなと思うけどね。
なんかそれに対抗しようとして。
もう聞こえません聞こえませんってなったりとか、もうちょっと他のこと考えて忘れようみたいな。
なんか自分の心がその刺激に侵されないように、守るような反応がするんじゃないかなと思うけど。
あーなるほどね。だからそこがさ、中瀬子さんもネガティブなイメージから抜け出せないわけですよ。
さっきの彼女にほっぺをツンツンされる反応とか。
ちょっと嬉しいなっていう反応もストレスっていうわけで。
だからストレスっていうのは嫌だなっていうのもそうだし、嬉しいストレスさが来て嬉しいストレスの反応を示すっていうこともあるわけですよ。
09:00
あーなるほど。
そうすると、つまりそのポジティブなストレスの反応とネガティブなストレスの反応があるってことだよね。
俺が冒頭にちょっと話をしたエセ教祖様。
この方はストレスをなくすっていうセリフを出したんやけど、
ポジティブのストレスとネガティブのストレス、これが両方とも全くない世界を想像してみて。
どう?想像することを恐れないで。
気持ち悪い。そのキャラ気持ち悪い。
昔、うちの亡くなった祖母は結構信心深い人で、
極楽に行けるということで一生懸命念仏を唱えてたわけだけど、
これ自分でもひねくれてるなと思うけど、子供心にさ、極楽ってどんなとこなんやろってちょっと考えて。
例えばお花畑が広がっててさ、誰も苦しい人がいないとか。
なんかすごくのんびりしてるとこって。
でもさ、そんなとこ楽しいかと思ってた、ずっと。
お前一生懸命極楽行きたいか知らんけど、行きたい?ほんとにそんなとこ。
お花畑3日おったらもう飽きんねえと思って。
そんなことをちょっと考えてたら嫌な子供やったね、俺。
あーなるほどね。さすが理屈っぽいな、お前な。
ただやっぱりほら、言う通り、ポジティブもネガティブも全くない超フラットな世界って、
これほんと楽しいのかなっていうのもあるし。
気持ち悪いね、そんなとこ。
そもそもさ、人である意味がなくなってこない。
確かにそう思う、俺も。
また漫画の話で恐縮なんやけど、ジョジョの奇妙な冒険の第2部、読んだ?
申し訳ないけど俺ジョジョちょっと映画苦手で読んだことない。
あーそうか。じゃあちょっと説明するね。
ジョジョの第2部のラスボスでね、カーズっていうボスがいたわけ。
そいつは最初吸血鬼として生まれてきてめっちゃ強いね。
でも吸血鬼だから太陽の光というか紫外線というかがすごい苦手なの。
これを克服するためにいろんなことをやってるね。
ごめんちょっと話ね、途中で言うけど、これジョジョのネタバレを含むから
ちょっと読んでない人ね、聞かない方がいいかもしれないね。
そういうこと?オッケー。まだ読んでない人はダメだよ。
ラスボスがなんやかんやあって最強の生命体に生まれ変わるのよ。
吸血鬼なんだけど太陽の光も克服しましたと。
人類が寄ってたかっても勝てませんと。
めっちゃ強いやん。
それが主人公と戦って最終的に火山の噴火の力で宇宙空間に放り出されて終わるんだよね。
12:05
なるほど。
宇宙空間に飛び出したそいつは、宇宙空間ってもうめちゃくちゃ寒いじゃん、冷たいじゃん。
全部固まってしまって動けなくなるの。
でもこいつはもう最強の生命体で死ぬこともないからずっと生きてるの。
怖い怖い、それ怖い怖い。
そのラストシーンがさ、カーズは二度と地球へは戻れなかった。
鉱物と生物の中間の生命体となり、永遠に宇宙空間をさまようのだ。
つらいなこれ。
そして死にたいと思っても死ねないので、そのうちカーズは考えるのをやめた。
これがストレスがポジティブさもネガティブさも全くない状態だと思うんだよ。
めっちゃわかりやすい。本当そうよね。
よく永遠の命とかってさ、漫画とかでもよく出てくるし、
あとは歴代、歴史上の権力者と言われる人たちがさ、
求めてきた力であるけど、そんな恐ろしいことないよね。
永遠の命って、死ねへんってめっちゃ怖いなと思って。
まさにそんな話よね、これ。
だからストレスっていうのがさ、
外部刺激が全くなくなるっていう状態になってしまうとさ、
もっと言うと自分の頭の中で考えたことで、
自情自爆になる、そんなものも全部なくなった状態ってさ、
さっきカーズの例え出したんだけど、根源的な本能、
これすら刺さってるような状態になっちゃうんじゃないかなと思うんですよね。
だから俺の考えとしてはね、
ポジティブなストレスとネガティブなストレスっていうのは、
これ打ち消しあってゼロになるんじゃなくて、
互いに存在していいんだよっていうことだと思ってるの、俺は。
ちなみにマリッジブルーって言葉あるじゃん。
あれも結婚なんだけどさ、その他にも昇進とか、
引っ越しとか、入学とか、新しい環境に身を置くことも、
思いっきりストレッサーになる。
でもこれってポジティブに捉えるか、ネガティブと捉えるかっていうのは、
これ自分次第だよね。ポジティブかネガティブかっていうのは。
だからストレスっていうのは多分なくなっていかないんじゃないかなと、
生きていく上ではって思ってる。自分次第だって。
自分次第ってことだね。
ウレシノのストレス理論はわかったんやけどさ、
そのネガティブストレスをなくす方法とかってあるの?
そんなんわからんわ。
嘘やろ。お前、答えなしで挑むなよ。
聞けってその辺はさ、例えばよ。
15:02
例えば結婚みたいに、それがマイナスになるのかプラスになるのかって、
自分の心分け次第っていうのもあるけど、
多くのネガティブストレスってそのものは、
例えば嫌な上司がいるとか、好きな人に振り向いてもらえへんとかさ、
あと虫歯で歯が痛いっていうストレスがあって、
これって解消できるわけないじゃん。
つまり自分でどうしようもできないことないんだからさ、
それに対してああだこうだ悩んでストレスを抱えるよりも、
それはもう自分でどうしようもできへんのやからさ、
虫歯が痛かったら歯医者に行くとか、
嫌な上司がいたら我慢するのか、自分が有能になるか、
場所を変えるかぐらいで、自分で上司をどうこうなかなかできへんやん。
それってでも前聞いたお釈迦様の話に
なんかかぶってきてる感じするなこれ。
そう、よく覚えてるなそのことを。
本当その通りなんだよね。
自分自身をさ、全部変えれへんじゃん。
歯医者に行くって虫歯もそうだし、
例えばがんになりましたって言ったって、
自分でどうしようもできへんやん、自分の体とかってさ。
だからよ、俺の理論でいくと、
ポジティブなストレスとネガティブなストレスがプラスマイナスとして、
ネガティブが一定以上の数値が超えちゃったと。
プラスマイナスとしてね。
その場合に頭痛やら、吐き気やら、不眠やら、
そういった反応が出てくるんやと思うんよね。
だから大切なのはさ、
ストレスを解消する、ストレス解消法よりもさ、
自分自身の体のモニタリングをしっかり行って、
ネガティブストレスがもし多いんだったら、
そのポジティブストレスを増やすっていうようにする。
もしくは考え方を変えて、
ネガティブだったものをポジティブに考えを変えるということか、
さっきの例で言うと、虫歯が痛かったら歯医者に行くっていうような
ネガティブストレスの元を減らす。
これはどちらかと思うんだよね。
だからさ、普段から自分自身を客観視して、
メタ認知することが必要ってことやと思うんだ、俺は。
そのためには、自分が近視眼的にならないように、
いろんなリテラシーを高めていってほしいな、
というふうに思うわけですよ、私は。
ただね、なかなかそれがいっちょいったんにさ、
客観視できると思わんし、
追い詰められてる時って、どうしても近視眼的になってしまう。
仕方ないと思うんで、
どうしてもダメやったら、資格持った専門家、
カウンセラーとか診療内科とかに相談してほしいなと思いますよ。
私が冒頭で言ったようなエセスピリチュアルな人たちに
かかっていくっていうのは、あんまり関心しないやり方かなと思います。
そのためのリテラシー教育ですね。
その一端を担おうと思って、俺らもこんな番組してるわけよね。
18:02
そうだね。
なるほどね。
結局最後は、自分の力でそういう問題って解決しないといけないんだろうなと思うし、
家族とか恋人って支えになってくれることはもちろんあるんやけど、
あくまでサポートであって、
さっき専門家に相談したほうがいいんじゃないのって言ったんだけど、
これも自分自身が行動を起こす一つ、
自分がポジティブな行動を起こせることになるんやから、
それも一つ自分のいいことだと思うので、
最終的には解決は自分自身でやらなきゃいけないということになると思うんですよね。
とはいえですね、
どうやってポジティブなストレスをためていけばいいか、悩む方って多いと思います。
そんな方に少しでもヒントになればと思い、
私の好きな物語の中から、これはっていうようなストレス解消法をいくつか持ってまいりました。
嫌な予感しかないけど、大丈夫かな?
そうか、とりあえず喋らせてくれ。
ストレス解消法は一旦置くとして、
中瀬子さんはSFといえば何を思いつきますか?
SFといえばもうバック・トゥ・ダ・フューチャーでしょ。
あれはもう本当に三部作が完璧にマッチしてる作品だよね。
もう完璧じゃない?だって水に落ちても自動で乾く服とかさ、
勝手に靴紐が締まる靴とかさ、
タイムマシーンだろ?
ホバーボーだろ?
もう少年の夢を全部詰め込んだようなSFだったな。
そうだよな。
最高やな。正座してみてて、俺。
正座か。
しかも三部作でピシッと収まってるとこがいいよね。
そう、でもこれ、なんでSFなの?
いやいやいや、SFの中にやっぱりさ、ストレス解消って隠れてるのよ。
そうなんや。
特にさ、SFっていろんなジャンルがあるんやけど、
例えばスペースオペラ、スターウォーズとか2001年宇宙の旅とか、
あとはアキラとかに代表されるようなスチームパンク、
そしてマットマックスとか北斗の拳みたいな荒廃した世界ですね。
で、私がイチオチしたいのがディストピアものですね。
出た。
もうそこ。そこにストレス解消法は書かれている。
ある?ディストピアの中にストレス解消法。たまるんじゃないの?ストレス解消法。
そうは言っても、ディストピアのこと何をわかってるっていうんや。
ちょっとイメージ語ってくれや。
いやいや、なんか、とにかくどうしようもない世界に行ってさ、
21:00
もう苦悩に苦悩を重ねてさ、もう助けてくれ。
もう嫌だ、こんな社会って人々が逃げ惑ってるというか、
ものすごくフラストレーションが溜まってるイメージしかないんだけど、ディストピアって。
そうか、じゃあちょっとまだまだやな。読み方が足らんわ、それは。
そうなんや。
せっかくやからさ、ディストピアちょっとここで話外れるんだけど、定義をおさらいしたいと思いますね。
はい、お願いします。
ディストピアとは、逆ユートピアとも呼ばれまして、
反理想郷、暗黒世界、またはそのような世界を描いた作品です。
否定的に描かれたユートピアを指す言葉、産業革命後に発達した機械文明の否定的、
反人間的な側面が強調されて描き出された未来社会像です。
典型的なものは反自由的な社会であり、隠れた独裁や横暴な官僚システム、
性愛制御などが描かれますということで、これウィキペディアの定義ね。
さっき中瀬子が言った通り、ディストピアってどうしようもない世界だよねって言ったんだけど、
その裏にはめちゃくちゃ世界設定というか、もう素敵すぎるんだよね。
これ今から俺のディストピア愛をずっと聞かされる感じ?
違う違う違う。
大丈夫?
ここからがストレス解消の話。
設定が素敵っていう話もしたんやけど、
ここにはなんとストレス解消法も書かれているものが多いですということで、
どんなふうにストレスを解消していくかというところを紹介していきたいと思います。
はいお願いします。
今から4つ作品を言ってきますけども、まず最初が1984年という作品。
これはディストピアの名作ですね。ジョージ・オベルの。知ってますか?
名前は聞いたことあります。読んだことはないです。
ザ・ディストピアなんだけど。
設定を言うと、1950年代に勃発した第三次世界大戦の核戦争を経て、
1984年現在、世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの超大国によって分割喪失されています。
さらに間にある紛争地域を巡って絶えず戦争が繰り返されており、
この本作の舞台であるオセアニアでは思想、言語、結婚などあらゆる市民生活に統制が加えられ物資は欠乏し、市民は常にテレスクリーンと呼ばれる双方向テレビジョン、
さらには街中に仕掛けられたマイクによって、屋内屋外を問わずほぼ全ての行動が当局によって監視されています。
最悪の監視社会です。
この絵はもちろんフラストレーションがたまりにたまってしまいますよね。
そこで独裁者が考えたストレス解消法がこちら、2分間増を2ミニッツヘイトでございます。
具体的にはどういうことをするんでしょうか。
ここに住んでいる方々は毎日これを行います。
24:03
何をするかというと、
オセアニアの党員たちは仕事中に毎日12時か1時か分からないけど、
この時間です、2分間増の時間ですと集められて、仕事を中断してホールに集まります。
そして大きなテレスクリーンの前で党の人民の敵が登場する映像を見せられて、
とにかく2分間罵倒し続けます。
大声を出して泣き叫ばんばかりの悲鳴を上げながら、
ありったけの像を見せなければならないという、これが日課ですね。
敵を外に作ってそこにストレスを向けさせるというか、そんなような行事でございます。
なるほど、それストレス解消法なりますか?
なりますよ。2分間だって、
ストレス溜まった時に車の中でワーッと叫ぶことあるじゃん、誰もいないところで。
ああ、あれね。
でもそれ決められた時間に、はい、やってくださいってなるわけね。
そうです。毎日やるからこそ、敵が出てくるからそれに対してありったけのバリ像をぶつけてですね、
日々の一日の中での変化点を見つけるというところで、ストレスを解消させるというやり方ですね。
うまいですね、独裁が。
すごいね、それ。
ちょっと見てみたいね。
映画もありますので、ぜひそちら見てください。
そうですか、じゃあ映画を見ましょうか。
じゃあ次の作品に参ります。
次がですね、マーガレット・アドウッドさんが書きました、次女の物語。
次女ってメイドさんですね、メイドさんの物語でございます。
まずこれも背景を言ってきますと、
背景はですね、ギレアデ共和国というですね、近未来のアメリカにキリスト教原理主義勢力によって誕生した宗教国家です。
有色人種ユダヤ人を迫害し、他の宗派も認めません。
内戦状態にあり、国民は制服の着用を義務付けられ、監視され、逆らえば即座に処刑、あるいは汚染地帯にある収容所送りが待ち受けています。
ということで、核戦争後の世界なんですね、実はここ。
核戦争後なんですが、極端にですね、核の影響かわからんけど、出生率が下がってきておりまして、
数少ない健康な女性たちは、ただ子供を産むための道具として支配者層である司令官たちに使える次女となるように決められているということで、
子供を産める健康な女性はですね、共和国の偉いさんの奥さんじゃないですね、次女になります。
そして子供を産む機械として生活をさせられてしまうと、そんなような状態でございます。
27:04
中々のディストピアですね。
中々のディストピアでございます。
そしてこの次女の方々も生活がですね、常に監視をされておりまして、かなり苦しいですね。
毎日周りからは、子供を産む機械だって言われてですね、子供が産めないと、
バリゾーを浴びさせられるような、そして周りから差別的な目線を向けられるような方々でございます。
それとは逆に、そういう女性っていうこと、いわゆる性行為をする女性ということで、
男性からもですね、好奇の目で見られてしまいますね。
ですが、この健康な子供を産める女性っていうのは社会の貴重なリソースです。
そのリソースに対して、やっぱりこの男としてはですね、性的な欲求が出てきてですね、
いたずらしたりとかですね、暴行を加えたりということが多々あるわけでございますね。
そんなですね、女性たちをレイプするような男性は社会の敵です。
これは罰を受けなければなりませんですね。
なので、どういう罰かと言いますと、その虐げられている次女たちがですね、
集団でその男性に対してバリゾーを浴びせ、踏みつけ、蹴り、殴り、殺します。
集団リンチでございます。
この集団リンチで。
すごいな、過激。
そう、これでストレスを解消していきます。
もう一つですね、この次女たちにはですね、ストレス解消法がございまして、
それがですね、こういった政権ですので処刑がしょっちゅう行われています。
そうするとですね、晒し首になったものが町の公園というか中心にあるんですね。
しばらくそれが放置されているんです、晒し首が。
毎日次女たちは買い物に行った帰りに、その死体を見に行きます。
見に行くの?
見に行きます。
ああ、今日も死んでるなということで見に行って。
要はですね、何も変わらない毎日にちょっとの変化を見つけるというですね、
いい漢字で言うと良かった探しですね。
日常の中のちょっと違うところを見つけに行こうということで、
今日も死体を見に行きます。
うわあ、それ。
それでもストレス解消になりますか?
私はなりませんね。
ですがさっきのね、1984年でも言ったんですけど、日々の生活とちょっと違うところ、
これを見せつけるというか見つけるというのは、
まあストレス解消に多少なるんじゃないかなというふうに思います。
あとはすごい方法ですなあ。
30:01
ということでディストピア、いろんなストレス解消が満載でございますね。
そして来ました次の作品。
中瀬子さんが読んだという歌詞451度、レイ・ブラッドビリーの作品です。
大好きですよ。
この物語はですね、情報が全てテレビとかラジオによる画像音声だけの社会ですね。
いわゆる漫画以外の本の所持は禁止されていまして、
そういった書物があるとファイヤーマンですね、消防士じゃないんですけど、
本を燃やす職業の人がいまして、その人が本を燃やしまくるという物語ですね。
物語ですねってなんかすげえ、やっはー俺ら燃やすぜみたいなね、そんなんじゃないんだけど。
もうちょっとあれよね、法律に従って燃やしますみたいなその感じよね。
そうそうそう。
それでその燃やす人が本当にこれ燃やしていいんだろうかっていう葛藤にさいなわれる物語なんだけど、
そこでのストレス解消法もちろんございますね。
先ほどテレビとかラジオしかないと言いましたが、このテレビ、テレビスクリーンに大体クイズ番組が放映されてまして、
なんと視聴者がすぐに参加することができます。
こういうことで語楽はね、そういった双方向の語楽となっておりまして、
しかも内容は国民誰もが理解できるようにすごくわかりやすく作っているんで、
どんなにちょっと頭が弱い人でも参加できるというですね、ところで、
まさしく国に与えられた語楽を毎日頑張ってやるっていうですね、
思考停止の中でちょっとした刺激を与えると、そういったようなストレス解消法になっております。
なるほど。我々が使うDボタンと一緒ですね、これね。
そうですね、Dボタンと一緒ですね。
Dボタンと一緒ですね。
あれがもっとリアルタイムでできるということで、
ズーム飲み会的な?違うか。ちょっと違う。
我々もこのレールに乗っている感じがしますな、なんか。
そうでしょ。で、もちろん今3つね、言ったのは、1984年次女の物語歌詞451とも、
毎日変わり映えしないところに、その怪しい政府というか何というかがですね、
語楽を与えてあげる、そういったような作品になってますね。
で、最後に紹介したいのが、これ日本人の作品です。
ハーモニーという伊藤計画さん、伊藤プロジェクト、この方が書いた作品ですね。
ここもなかなかぶっ飛んだ世界観でですね、まず2019年にアメリカ合衆国で大暴動が起こります。
その結果、全世界で戦争と未知のウイルスが蔓延する、そんな状態になってしまいまして、
33:06
従来の政府は全部、我解してしまいます。
その後ですね、新しい統治機構、政府、生きる府と書いて政府なんですけど、
そこでですね、高度な医療経済社会が築かれました。
例えば今私と中坂くんが喋ってて、ちょっと興奮して喋りすぎですよっていうことで、
頭の中に入っているようなナノマシンというか、そういったものが、
そういうデバイスがちょっと興奮しすぎなのでこの薬飲んでくださいということで、薬を与えてくれます。
めっちゃ怖いな、それ。
だから常に平穏な暮らしというところが守られている、そんなような物語の舞台でございます。
だからハーモニーなんね。
そうそう。
強制的にハーモニーの状態にされているってことね。
そうなんです。
このステレス解消法は、これ言いたいんだけど、
これ真面目にね、これを言ったらね、ネタバレになるから言いづらいなっていうところがあるんやけど。
紹介する気あるんか、それ。どういうことだよ。
マジで。
ここまで言っといて。
分かった。
だからこれから先、何秒間は耳塞いでおいてもらったらね。
そうですね。これ読みたいよっていう方はちょっと飛ばしてもらえばいいんですけれども、
これね、なんやかんやって最終的に人類全体の意識をなくします。
意識をなくすんだけど、日常生活は何一つ変わりなく送っている、そんな状態になります。
いや、それ人である意味なんやろ。
完全にハーモニー、調和が取れた状態です。
誰のためのハーモニーなの、それを。
ここの話を語っていくとちょっと難しいんだけど。
すごいな。
もともと人類の独りよがりだったり、暴動とか戦争とかで発達したのを、
一回こう人類が滅びかけるわけじゃないですか。
それを防止するために本当にヤバくなったら、そのシステムが発動するっていうことになってた。
すごい話やな。
はい。ということでですね、今4つ言いましたけど、全部思考停止、要はストレスっていうのをフラットゼロにしようっていうようなことだと思う。
それが共通してるかなと思います。
してますね。
ヤバいでしょ。
ヤバい。
でも、これ聞いてみて、実際こういうようなことをしている人が現実にいそうよね。
そうなんだよね。
家に帰ってきて、ずっとYouTubeの動画を垂れ流ししているとかさ。
うん。
36:00
なんかこう、ずっとテレビつけっぱなしにして何も考えずに見ているとかね。
いやあ、そうか。設定は違えど、ディストピアに出てくる人たちと同じようなことをしている現代人はかなりいそうな感じがするね。
そうだね。だから実際さっきの歌詞451度でも、俺はあれのメッセージが、本を読みなさい。本には顔蓄がいっぱいあるようじゃなくて、テレビばっかり見てるとバカになるよ。流されてばっかり言ったらバカになるよっていうことだと思ってるんだ俺は。
なるほどね。やっぱり受け身で情報を受け取っているだけっていうのは全くそこに思考がないし。
うん。
でも本って絶対読もうと思わなければ絶対読めやがるからね。
そうなんですよ。
だからその2つの対比がすごい綺麗に描かれているよね。
そうそう。だから自分の意思を持たずにさ、何事にも従っていくっていうスタイルは、ある意味ストレスが全くない人生かもしれないけど、ストレスがプラスにしろマイナスにしろあって悩んで考えてっていうのが、我々が四足歩行から二足歩行に移行した人間本来の姿かもしれないなっていうふうに思うわけですよ。
うーん。
そう、まさに満足な豚より不満足な人間である方がいいというわけでございます。
うーん、なるほどね。
ということでかなりこう、舵があっちに行ったりこっちに行ったりして大丈夫かなと思っておりましたが、何とか着地することができました。
中瀬子さんいかがだったでしょうか。
いやいや、面白かったですね。
で、そのポジティブなストレスとかネガティブなストレスってさ、別にそのストレス自体に名前がついてるわけじゃないもんね、実際。
これはネガティブなストレスですよって言って襲ってくるわけでもないし、本当に言ってみたら全部ニュートラルな圧力っていうかニュートラルな刺激なんやけど、自分がそれをどう受け取るかによってそれが、
ポジティブっていうレッテルを張るのか、ネガティブってレッテルを張るのかってことあると思うけど、聞いて考えたというか思ったのは、例えばさ、俺らもう65歳で退職のせいになるよね。
そうだね。
で、でもその後人生っていっぱいあるやん。
うん。
プラス20年ぐらいあるわけやん。
平均寿命を考えても。で、実際地方とか日常になる人って、突然刺激がなくなった後になる人が多いやん。
多い多い。
で、職業的にも大学の教授とか医師とか、普段すごく忙しかったりとか、ものすごい人数の前で仕事をしてる人ってやっぱりストレスがかかってて、
それがその人たちを、逆にその生きる力というか、頑張るための刺激になってるわけやけど、それがなくなった瞬間いきなりボケたりとかね。
うん。
だから、やっぱりストレスはいるね、俺ら。
39:01
いるよ。だから中坂さんはさ、ストレスがねえって言ってたけど、やっぱりあるんだよ、きっと。
そうやね。たぶんあるんやけど、ネガティブとして捉えてないから。
そうそうそう。
っていうことなのかな。
そう。だからそれを、たとえば患者さんというかいらっしゃって難しい性質をしなきゃいけないとか、ちょっとこう感知まで時間かかりそうだって言うとどういうふうにしようかって悩むわけじゃないですか、考えたりする。
そういうのも適切なストレスだと思うんですよ。
なるほどね。
うん。
そうだね。だからその、やっぱ考え方を変えることによってストレスに張っているラベルの名前をネガティブからポジティブに変えることもできるっていう感じよね。
そうですね。なのでね、皆さんもちょっとこう、自分今心疲れてるなって思ったら一歩引いて自分のことをやっぱり見ていくということをするのをおすすめですよということです。
なるほど、いいですね。
はい。ということでストレスの回はこのあたりで終了させていただきますが、さて中坂さん。
はいよ。
次回は何を話しましょう。
次回はね、うれし野の話とはディストピアにちょっと近いような話になるかもしれないけど。
マジで?
マイクロプラスチックについて話してみたいと思います。
マイクロプラスチックか、OK。
なんか私たちの身の回りに忍び寄るマイクロプラスチックの恐怖というか、もやもやする感じの回になると思うので、皆さんもやもやしたい人は特に聞いてほしいなと思います。
はい、ということで次回マイクロプラスチックもやもやみんな一緒にしましょうね。
それじゃあ今日も聞いてくださってありがとうございました。バイバイ。
ありがとうございました。
はい。
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