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こんにちは、シロクロの伊藤です。
Podcast 41回目、今回は編集についてという内容で話したいと思います。
今日は、2023年1月18日、水曜日です。よろしくお願いします。
はい、編集について。
私はデザイナーなので、編集者ということではないんですけれども、
畑的に隣ぐらいの畑なので、よく編集する側の人と一緒に仕事をしたり、
知らず知らず自分で編集という役割をしていたりすることがあって、
あと多分、シーンによって編集がどこを指しているのかとか、
あと業界によって編集するという行為が何を指しているかがちょっと違ってくるなというところと、
あと編集においてどういうスキルが必要で、今後どうなっていくかというところをちょっと隣の畑から見ていきたいと思います。
広く一般的な意味でいくと、編集というのは雑誌とか新聞とかそういったものに載せる、
情報の整理して載せる、資料をある方針目的なものに集め、
書物、雑誌、新聞の後の形に整えることを編集というらしいですね。
だから雑誌出版部の中に編集部というのがあって、編集する人たちが雑誌を作っていくと。
なのでパッと思いつく役割としては、編集者が企画して構成して文章を書いたりして、コンテンツを作る。
その作業を編集、読んだりすると。
あるいはもう少し競技でいくと、誰かライターさん相手、
このライターさんに対してコンテンツを依頼して書いてもらって、それをちょっと修正したりして、
割とデザイン業界でいるところのディレクター的な立ち位置を構成して、
デザインしてもらってそれを修正して取りまとめるというような立ち位置があるのかなと。
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あとは、これは個人的に感じた感覚なんですけど、編集というのは特に修正もしないし、
要は原稿を集めてくることを編集と言ったりする機会をたまに見たりしていて。
僕も学生の頃、地方の出版社で編集のアルバイトをしていたことがあって、
編集の仕事を横目で見たり、自分もインタビュー行って撮影したり文章を書いたりしていたんですけど、
そういったことも編集と呼ぶし、比較したコンテンツを作るのも編集というし、
外のライターさんに文章を書いたものを、原稿を取ってくること、集めてくることを編集。
編集とわざわざ言わないですけど、漫画家さんの編集の方とかも外から見る限りだと、
そのものの内容に対してもとても意見を言って、
本当に編集行為をしていたり、あるいは純粋に原稿を取りに行くみたいな。
今はこんなデジタルの時代で取りに行くとかあるのかどうかわからないけれども、
とにかく原稿を責任を持って集めるというのも編集者の仕事みたいな。
それも本当にディレクターとかと近いですよね。
デザイナーが作ったものを取りまとめるという意味では。
僕はそういうふうにいろいろ仕事があると思うんですけど、
やっぱり自分で企画して構成を書いて、
何なら自分でも文章を書いて撮影してコンテンツを作る。
もしくは撮影と文章は外部の人に書いてもらって、
最終的にコンテンツを作る能力が編集だと思っていて。
ことこのウェブサイト制作業界、もしくはグラフィックデザイン業界においても、
大半はやはりその対象物があって、その情報をどう表現するか。
企業のコーポレートサイトしかり、企業のパンフレット、サービスのパンフレットしかり、
とにかく情報があって、それをうまくターゲットにきちんと伝えるために情報を整理しないといけない。
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僕が一番最初にこの業界に入ったのが20年くらい前なんですけど、
その時ってまだ会社のホームページを作るとなると、
パンフレットをもらって、特にその時代理店が入ってたんですけど、
パンフレットをもらって、そこから情報を抜き出してウェブサイトを作るっていう流れがほとんど一般的で。
これは余談なんですけど、当時はまだデジカメってめちゃくちゃあったんですけど、
パンフレットに使った写真をデータで撮っている会社ってほとんどなくて、
だからこのパンフレットに使っているこの写真のオートデータないですかって言ったら、
もうほとんどないんですね。ないですっていう返事が返ってきて、
だからそのパンフレットをスキャンして、その写真をフォトショップに持っていて、
ちょっと毛割れを消すためにぼかしを薄くかけてとか、
その上でアンシャープマスクかけてとか、そういったことをやっていました。
あれは今考えるとなかなかですよね。
ということで当時はまだウェブ業界の編集というスキルは求められていないというか発動していないというか、
でも結局そのパンフレットを作った人が編集をしているわけだから、
昔からその技術は存在していて、
今は企業のホームページを作ろうとしてパンフレットを渡されているということはほぼなくて、
きちんと話をして聞いて取材して内容を作っていって写真も大変が撮り直してということになるので、
そうすると企業のウェブサイト制作において編集というスキルがめちゃくちゃ求められていると。
じゃないと、うちはデザインだけできますよ、制作だけできます、実装だけできますと言っても、
その軸となるもの、情報がうまく取りまとめができないとそもそもサイトなんて作れない。
そこで編集ウェブサイト制作でいくと出てくるワードとしては情報アーキテクチャ。
いいやん、編集ウェブは持ってはしまうんですけど、そういう言い方をしていると。
そのユーザーエクスペリエンス的にいくと、よく言われる5段階の戦略、要件、構造、骨格、競争というところの中で言うと、
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この要件から構造にかけて、骨格までか、の情報アーキテクチャ。
情報を整理して、戦略だという形で、情報分別して、ワイヤーに起こして、
ラベリング整理して、デザイナーにバトンタッチみたいなことを言えるんですけど、
それにも編集が抜けているというか、元となる情報がどこから来ているのか、
まずインタビューも必要だし、文章を書く必要も必要だし、その上で情報整理という段階になると思うので、
まずコンテンツを作る作業のほうがより重要になってきているのではないかと個人的には思っています。
どこだったっけ。もうちょっと社名を忘れてしまったですけど、
アイターさんが主体のWeb製作会社。Web製作会社とWebコンテンツ製作会社。
ちょっと名前が分からないんですけど、
アイターさんが主体のWeb製作会社。Web製作会社とWebコンテンツ製作会社。
ちょっと名前よく聞かれる会社さんだったりとかがあって、
例えばオモコロさんとかもある意味そうですね。コンテンツを作る会社ですもんね。
ちょっとユニークに特化してますけど。
自分たちでコンテンツを作るっていうスキルは今後めちゃくちゃ重要になってくるのではないかと思います。
僕がデザイナーだけどデザインが嫌いなのは結局そこで、
これもう若干横に話が逸れるんだけど、
やっぱりデザイン作業っていうのは元となる情報をいかに成形してユーザーに届けるかっていうところの架け橋みたいな作業になるので、
であれば元となる情報を作る方が尊いなというか、よりダイレクトだなとずんずん感じていて、
デザインってっていう風にいつもなってしまう。
なので個人的にはより一層編集スキルっていうのを磨いていかなければなとは思うんですけど。
で、編集スキル。
あとどういったものが必要か。
一つはもちろん企画構成力っていうのは必要になってくるんですけど、
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自分でどう考えて、こういうお客さんのためにこういう目的に乗ってこういうコンテンツが必要であるということを考える能力。
で、それと同時に同じぐらい必要なのが市場調査力というか認知力というか、
例えば漫画の編集者もそうですよね。
今どういう漫画が流行っていて、過去どういう漫画がクラシックとして存在していて、
今どういう流行があるのか、他社の媒体どういうものが盛り上がっているのか、
ネットでは、SNSではどういうものが存在して喜ばれているのかっていう市場を分かっていないと、
今どういったコンテンツを出せば受けるのかっていうのが分からないので、
そこに対して非常に敏感である必要があると思います。
漫画編集者だとそこは漫画というところで限定できるので非常に分かりやすいんですけど、
Webとかの企業相手の編集スキルっていくと、結構話がだいぶ広くなる。
でもWebという媒体としてやるのであれば、どういったものが今ユニークで、
どういう文脈が存在して、要は最近も減ってきている印象ですけど、
エプリルフールネタのコンテンツとかもきちんと現在に似合ったものになっているかどうか、
若干ちょっと古いよねっていうコンテンツがたまに出たりするんですけど、
そういうのも多分ちょっと調査力が足りていないというか、
今のWebはどうあるべきか、どういうものを出せば、
今でも1月1日に出したものとして受け入れてもらえるかという、
大雑把に言った空気を読むスキルというかが必要になってくるんじゃないかなと。
特にWebでユニークなものだと難しいですよね。
滑りやすいというか、よっぽどうまくやらないと、
ただ寒いことずっと延々とやっているみたいな。
アモコロさんとか本当にすごいですね。
企画構成や力はもちろんだし、今の状況、受け入れ体制というのがよく分かっている。
だから面白いコンテンツがどんどんどんどん出てくると。
資料調査力と企画構成力。
プラス、マネジメントスキルというか、
やはり編集者という価値打ちでライターさんがいて、
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カメラマン撮影をする人がいたり、何なら撮影をする人がいたり、
何ならデザイナーもいて、そういった人たちにきちんと企画意図をうまく伝えて、
面白いものだったら面白く作ってもらうように。
ディレクションスキルというか。
ここは本当にデザイン業界で言うところに、
ディレクタースキルとほぼ一緒。
でもさっきのそれもそうか。
企画をセレクトして、
認知力とかもディレクターが求められるスキルだから、ほぼ一緒ですね。
もう一つは、
執筆力というか、やはり編集者自らが文章、コンテンツ作れないと個人的には思います。
自分でコンテンツ、文章は書けないけどっていうのは、
弱いっていうと弊害がある。
自分で企画して文章まで書けるコンテンツ作れるっていうスキルがあって、
非常に今後強いのではないか。
こと、ウェブ製作業界においても、
そこの編集スキルに特化した組織、チームがあって、
そうすると自分のコンテンツを作ることができる。
何かしらウェブ製作が発生したときに、
とりあえずそのチームに声かけて、編集はそこに任せようっていう風な製作の流れ。
それがもう既にいくつもの会社が存在しているっていう話なんですけど、
そこがもっとどんどん膨れるんじゃないかなと思います。
その辺、両方できる会社も多分たくさんあるとは思うんですけど、
割と俗人的スキルというか、
どうしても製作会社だと製作がベースにあるから、
ライターさんが作ってもらって、
製作会社が作ってもらって、
製作会社が作ってもらって、
どうしても製作会社だと製作がベースにあるから、
ライターさんが、ライターとか編集者が一人二人いたとしても、
その人たちが辞めてしまったら、残らないものになってしまったり。
であれば組織を別にして、
デザインチーム、編集チーム、
で実装、システムエンジニアさんみたいに分かれていってもいいのかなと思いますけどね。
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あと文章、文章を書けるスキルとインタビュースキルってまた別物で、
インタビューって結構難しくて、
地元ではプロインタビュアーとかもいるぐらいなので、
本当に難しい。
仕事柄、よく僕も人に話を聞いたりするんですけど、難しい。
もちろんきちんと最初にどういう内容を聞こうとして、
質問とかいろいろ準備するんですけど、
特に話をする人ほど難しいというか、
どんどんどんどん話が膨らんで、取材から外れていったり、
それはそれで面白いんですけど、
こちらがうまくリードすることができなくなるので、
そうなると相手によるのでばかずも必要だし、細かい技術も必要だし、
さらに文章を書く技術、これも必要だし、
一応僕もギリギリ文章を書けるのが、
学生の時に出版部でアルバイトさせてもらってたのが非常にデカくて、
あれはでも今考えると本当にありがたくて、
アルバイトだったんですけど、
毎月出る地方誌の、
よくある新しいお店紹介みたいなコーナーをアルバイトが担当していて、
月の1回の冊子に10数点ぐらい、4、5ページぐらい載っていて、
1点、毎月何件だったっけ、4件ぐらい僕が担当していて、
アポ取りから全部やらないといけないんですよ。
リストだけ渡されて電話番号と店名だけ。
アポ取って、取材に行く日決めて、取材に行って挨拶して、
このお店の話を色々聞き出して、撮影で大きなカメラ借りて持って行って、
確か2枚だったんですね、内観と外観、もしくは内観と商品だったりとか、
その撮るべき写真も自分で考えて、
それを確か400字とかだったかな、400字ぐらいにまとめて、
編集長に見せて、めちゃくちゃ赤いっぱい入れてもらって、
書き直してもう一回見てもらって、
それで撮ったやつを現像に回して、
使う写真これとこれというふうに指示して、デザイナーにお願いしてということをやっていて、
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1件あたりいくらかちょっともう忘れましたけど、
時給にしたらめちゃくちゃ効率の悪い内容だったんですけど、
でもあれはいい財産でしたね。
唯一あの時に文章を書くノウハウというのを少し教えてもらって、
できるだけ短く区切るんだよとか、
そういった細かいテクニックというのを教えてもらって、
手によっはきちんとというところを教えてもらう。
写真の撮影スキルというのもそこで教えてもらったり、
こういうふうに撮るんだよという基礎的なところ。
あれはありがたかったですね。
だから編集に行きたかったんですよね。
なぜか。
そこで大学4年の時にもそこでバイトしてて、
そのままその出版社に残る道もあったんですよね。
当時の編集長がこのままどうするっていう話があって、
やりたいなと思ったんですけど、
ちょうど同じタイミングで別の事務所に遊びに行くことがあって、
それを面白そうに見えちゃったからそっちに行ったんですけど、
そのまま編集の仕事に残ってたら、
それはそれで楽しかったしやりがいもあっただろうな、
という気はしています。
油断でした。
はい。
なのでそういうふうに文章を書くことを一つとってもめちゃくちゃ技術がいって、
インタビュースキル、これも勉強したいんですけど、
なかなか文を読んだぐらいではうまくいかないので、
実践ある程度しないとうまくならないですよね。
知識を仕入れつつ実践、何でもそうですけどね。
自分の知らない分野の細かい技術って本当に面白いですよね。
そんなスキルがあるんだっていう。
細かく言うとほとんど全てのことは技術者というか、
細かい技術がたくさん存在する営業とかにしても、
技術者イコールエンジニアとかだけだと思ってたんですけど、
みんな論職しても技術者じゃんってちょっと思ったりしますね。
っていう編集スキルで困ったのが、困ってないけど困るのが、
今後AIがどこまで進捗してくるかってことですよね。
ある程度の文章だったらうまくちょっとGPT回せば、
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せいせいできてしまうのがもう既にいろんなところで表現されているので、
じゃあ今上がっているのが、とか言いつつも監修するプロが必要だよね。
って言ってるんですけど、今現時点ではそう思うんだけど、
そこも近い未来、近い将来、監修の役割すら
AIが十分機能するんじゃないのとは思います。
ここまで来ていて、これで終わりのはずがないので、
こっからどんどんいろんなことが進化していくので、
今回のちょっとGPTしかり、AIしかり、出てくるときは多分突然なんですよ。
ドーンって。もちろん裏ではいろんなのが進んでるんですけど、
世に出てくるのがバンと突然出てくるので。
そうなって奪われていくだとやっぱり遅いので、
きちんと今の時点でどのくらい準備してそれだと向き合っていけるか。
かつ自分のスキルをどこを伸ばすべきか。
っていうのを、今現時点での状況と自分のスキルと自分が勉強したいこと。
自分が勉強したいことだけ見てたら不安なので、
きちんとその市場とニーズとAIがどこまで食い込みそうかっていうのは考えていかないと。
そうしたら学んできたものが無駄になったりとか。
っていうことは十分あり得る。
技術者、スクリプトとかでどういう言語を扱ってとかも近いし、
デバイスが消えていけば、
昔は柄形用のCHTMLとかフラッシュライトとかも存在したわけで、
そこで得た知識が他のものに引き継がれるってことはあるにしても、
直接的には消えていく技術だったりとか。
で、なると、これだけ今編集が大事っていう話を20分以上話してて、
ではゆっくり見てAIが全部やってくれそうっていう未来が大いに来そうっていう。
多分理想は企画者みたいな人間がいて、
これこれこういうことのためにこういうことをやりたいんだよって話したら、
AIがちゃんとヒアリングして企画者みたいに出してくれる。
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今、編集会社にお願いしたら帰ってくるみたいなものがAIで帰ってくるじゃないですか。
これこれこういうためにはこういう企画でこういうコンテンツがやって撮影はこういったシーンで。
撮影もいらなくて、写真はこのAdobe Stockのこれとこれとこれがいいと思いますとか。
いや違うか、AIで生成か。
デザインもパッケージ、テンプレートがこれとこれ。
企画書じゃないか。成果物が出てくるか。
なんでデザインだけは大丈夫。デザインでもダメですよね。
だからそうか企画だけじゃなくてデザイン込みでバロンと出てくると。
そうなると、ほぼ間違いなくそうなるから、そうなると人間がそこで伸ばしていくべきスキル。
学んでいく後々、奥に立つスキルとしては何なんだろう。
編集、デザイン周りで何を軸に学んでいけばいい。
指示を出す側、ディレクションスキル、監修スキルも多分もう無理だと思うんですよ。
だからそこじゃないところってなるとどうなんですかね。
パッと思いつかないですけどね。
それがうまくできると、そもそもそういう製作会社みたいなのがなくて、
企業が直接AI使って、製作会社のお願いしちゃったことをAIに全部お願いして生成するとなると、
製作会社自体が無用になってくる。
そうなるとグラフィックデザイン事務所とか、
デザイン事務所とかウェブ製作会社とかシステム開発とかどうなるんだ。
でもそっちも格好のいい時期な気はするけれども、
むしろ逆でそこは難しい領域なのかどうなのか。
でもそっちはよその畑だからいいとして、
デザイン業界、ウェブ製作業界として今後どこを学んでいけばいいのかっていいとこですよね。
目の前の仕事だけやってたら本当危ないですよね。
すごい暗い話でもう29分50秒。
ちょっと考えていかないといけないですね。
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今度AIの話をもう一回撮ろう。
以上です。ありがとうございました。