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  2. #75 個性と他者視線
2023-10-11 15:50

#75 個性と他者視線

自分自身がクライアントで制作者である場合、そこに客観的視点がないので、通常のクライアントワークよりも大分不安になってしまうので、人の意見が聞きたくなるけど、そこでのアドバイスの受け取り方をどうすべきか、というテーマです。まとめると、人の意見はたくさん聞いて芯はブレない、というスタンスがよいのではないでしょうか、という話になります。よろしくお願いいたします。

サマリー

個性と他者視線をテーマに、デザイナーはクライアントワークをする場合において、個性の取り入れ方や他者の意見を聞く重要性について話しています。デザイナーは自分の個性を生かしながらも、他者の意見を聞くことが大切であり、複数の意見を集めることでブレないスタンスを保つために重要だと示されています。

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こんにちは、シロクロの伊藤です。ポッドキャスト75回目。 今回は、個性と他者視線というテーマで話したいと思います。
今日は2023年10月11日、水曜日です。 よろしくお願いします。
個性と他者視線ということで、自分自身の個性とそれが他の人からどう見えているのか、
それの意見をどう取り入れるべきか、というあたりの話になります。
最近、うちで作った自社サービスが他の人からどう見えているかというのが聞き知りたくて、
お客さんだったり、自分の同業の友達、知り合いとかにアドバイスを求めて、
いろいろ話を聞いていると、だいぶそこで気づいたこと、思ったこと、感じたことなどが出てきたので、
ちょっとそこら辺を話せればなと思いました。
デザイナーのクライアントワークと個性
基本的にデザイナー、エンジニアさんとかもそうですけど、
クライアントワークが大きな主流の仕事になると思うんですけど、デザイナーだと。
そうなると、お客さんがあっての依頼でそれをもとに制作するので、
そんなに自分の個性というよりかは要望に合わせて作る、プラスポイントに自分の個性は乗るんだけれども、
ってなるので、そんなにおかしなことにはならないというか、
もう既に自分が客観的に取り組んでいることなので、
自分の100%主観でのクリエイティブというわけではないので、
あんまりそういう人のアドバイスを求めるっていうのはあまりないかなと思うんですよね。
クリエイティブの歴をレビューしてもらうっていうのは別の話で。
どういう時に起こりうるかっていうと、
自分で作るけど自分がクライアントの場合、
例えば僕だったら自社サイトのデザインとか自社サイトのコピーとかっていうのは、
完全に僕がクライアントで、それを僕が作るっていうことになるので、
そのケースがなかなか難しくて、
他者の視線がそこに一つも入ってないんですね、制作の過程において。
なので、それが他の人にどう見えているのかっていう客観的な視点が欲しくて、
ちょっと他の人の意見を聞くっていうことがあったりするんですけど、
なのでひょっとしたらデザイナーによってはそういう機会、
要はクライアントワーク中心で自社の仕事とか自分自身のっていうのが、
あんまりない人は本当に全然機会がないかなと思うんですね、そういう時って。
自社サービスとかだったら、そのサービスっていう媒体の特性があるので、
あんまり自分の個性みたいなのってなかなかないと思うんですけど。
そうですね、デザイナーのポートフォリオサイトとか、
起業しているデザイナー社長の自社サイトとか、
あと何を載せるか、コピーをどうするかっていうのは結構悩ましいところだと思うんですね。
個性の表現と他者の意見
それがどう見えるかというところの話です。
今ちょっといろいろご意見聞いて思っているのが、
例えばコピーとかあって、自分が自分の自社サイト用にコピーを作ったとして、
例えばなんですけど、それを作った他の人からどう見えるかっていうのが、
大きく分けた3種類あるかなと思っていて、
非常にいいよね、とてもいいよね、好感が持てるっていう非常にポジティブに思ってもらえるケース。
もう一つが、なんかめっちゃダサいよね、カッコ悪いよね、ペラペラのコピーだね、
非常にネガティブな印象になるケース。
もう一つが特に感想がない、良くも悪くも思ってない、ごく普通っていう3パターン。
なので、ポジティブ、特に感想なし、ネガティブっていうところで、
例えばそうですね、僕が作ったものが仮に100人に聞いたとして、
例えばそうですね、2対6対2ぐらい、ポジティブに思ってもらえるのが2割、
ネガティブに思われるのが2割、それ以外の6割が特に何も思ってないというぐらいのバランスになったとして、
それももちろん自分自身作っただけだと、今2対6対2になってるとかも分からないので、
他の人にアドバイス、どう見えますかっていうのを聞くと、それを何人かに聞いて、
他の人からこう見えるんだ、この人からこう見えるんだと思って、その意見を取り入れて、
あんまり悪く思われないようにとかすると、多分そこで個性、その人の個性ってだいぶ削られる気がして、
今言った2対6対2の比率でいくと、1対8対1ぐらいになるんじゃないかなと思っていて、
そのネガティブな割合を少数するので、
トゲを削ったりして、ネガティブな意見は減るけど、その分そこが好きだったのにって思ってくれる人も減るから、
何とも思わないっていう人が増えて、1対8対1になる。
これめっちゃイメージですけどね。 となると、
ネガティブな人は減ったけど、ポジティブにいいねって思ってくれる人も減っていると。
そうすると、なんか結構本末転倒というか、だったら最初のプレーンの状態の方がまだマシ。
政治家の選挙活動でもそうだけど、ネガティブな意見ってあまり気にする必要性がないので、
自分にとっての好きになってくれる人、ポジティブに思ってくれる人の総数を増やした方が効果があるので、
そこを減らすのは良くないと。
なので、じゃあ効かなければいいのかっていうと、これもまた悩ましくて、
じゃあ自分で作って人の意見聞かず、何も仕入れずにリリースする。
となると、さっきの2対6対2の話だと、 0対6対4ぐらいポジティブな反応全然なくて、
ネガティブな人が4割ぐらいいて、みたいな状態になっていても自分で気づけないっていうデメリットがあるんですね。
なので、これもイメージですけど、 やっぱり自分がクライアントの場合で自分で作ったものに関しては、
ある程度人の意見聞きつつ、自分の芯はブレないようにする。
なのでめっちゃバランスだけの話でいくと、 2対6対2のその2を2.1ぐらいに伸ばしつつ、
6はそのままネガティブな2を1.9ぐらいに減らすみたいな、 ほんの少しでも自分の個性を強調して、
ネガティブな部分を減らす、みたいな微調整作業になるんじゃないかなと思っていて、
皆さんの意見を全部取り入れて調整していったら、 その個性というか軸となる部分を多分削れてしまうので、
やっぱりどこか飛び出ている部分が好かれたり嫌われたりするので、
それ自体なくすっていうのはちょっとリスキーかなぁと、 個人的には思います。
ただ本当これはやっぱりクライアントワークだと発生しないので、 自分がクライアントの場合。
デザイナー、今まで同業他社の友人とかいろいろ見てきて、 過去の自分自身もそうなんだけど、
結構そこを避けちゃうケースが非常に多いなと思っていて、 デザイナーのポートレオサイト、
もしくはデザイナー社長の企業サイトとかだと、 そこを避けることって結構簡単で、
自分の作った実績だけをトントントンと載せて、 あんまり自分のアティチュードというかその確信めいた自分の本心みたいなことって
出さなくても形になるし、 実績見てくれたらうちの会社、うちのデザイナーの良さが分かりますよねっていうスタンスで、
他者の意見を聞くことの重要性
その方が変な話、伝わりやすいし、非常に言葉を選ばずになる、 ビジュアルに逃げるというかっていうのが可能な触手なんですよね。
なかなかそこに取り組もうとすると非常にしんどいし、
恥ずかしいというか、自分自身をさらけ出す行為っていうのはなかなかね、 自分の成果物だとまだ全然別物なので、
自分の思いを言葉にするっていうのは非常に難しいなというところなんですね。
なので、あまりそれを正面からぶつかってやってるデザイナーっていうのはなかなかいない。
まあそうですね、冷静に考えるとデザイナーにとってはそこは中心じゃないので、
やるべきことはデザインだし、自分の思いとかを言語化する必要性はないですもんね。
それを会社にしている人とかはもう本当にそこを向き合うしかないので、
自分たちでやるか、もしくは最近よく見たりするのが、 実写サイトも外部の人に依頼する。
客観詞を最初から入れてもらう。
昔はなんでそんなことするんだろうと思ってたけど、 そこをもちろん忙しいとかいろいろ理由はあるんだろうけど、
客観的な視点、視線を入れることで、 自社サイト、自分たちの外側っていうのを他社に作ってもらう。
で、自分がクライアントになって、 その方が非常に他社が見た視線っていうのを踏まえた上での外側になるので、
よりよく伝わるんじゃないかっていう意味で、 だいぶ腑に落ちたというか、
そういう理由で他社に作ってもらってるんだと、 ちょっと最近になって思いました。
はい。 っていうね、ほんと、ただそれだけの話なんですけど、 ただそれだけの話を昨日か一昨日思って、
Twitterに書こうかと思ったら、 今の話を140文字に押さえるのってさすがに難しくて、
ああーって思って、 ノートに1エピソードで書くかって言うと、
うーんと思って、じゃあポッドキャストで1テーマ、 多分10分ぐらいになるちょうどいいんじゃないかっていうことで、
今まで25分から30分を一つの基準にしてたんですけど、 別に短くてもいいんじゃないか、
1テーマで一つのことをっていうことでいいんじゃないですかね。 たまにはこういう回があっても。
はい。ということで今回はそんな感じで終わります。 なので、自分の個性をきちんと生かすために人の意見をしっかり聞く。
でも芯は変えない。芯はブレない。 やるべきことは人の意見を聞いて微調整ぐらい。
それがめっちゃくちゃずれてたらもう、 0対6対4になってたらもう最初からやり直し。
一人だけの意見に頼らず複数の意見を集める
その機会を得るためにやっぱり出す前に人の意見はある程度聞く。 あと、1人だけに聞くってのは絶対避けた方が良くて、
1人だけに聞くとその意見全振りというか、 他者から見た意見が完全にそれに支配されてしまうので、
それは怖いので聞くなら複数人に必ず聞いた方がいいですね。 だから本当に今回思ったのが、
きっくりするほど評価が違う。 あ、この人からはこう見えるのか、この人からはこう見えるのか。
全然違うんですね。 かつ、またダラダラ話が長くなるけど、
ある程度、年齢が言った大人って自分の意見にすごい絶対的に自信を持っていたり、
別に良い悪いではなくて、そういうふうにならざるを得ないと思うんですけど、
なので、それが正しいと思うぐらいのスタンスで意見を言ってくるので、
でもそれに引っ張られ、その人から見るとそうだし、 自分から見たらそう、Cさんから見たらまた別のっていうふうになるので、
いや絶対そうだよっていうふうなスタンスで言われても、 一意見にしておかないとブレてしまう。
もうその人寄りの作品になってしまう、作風になってしまう。
なので、どのぐらいの温度感で言われたとて、 一意見として聞く。
それをたくさん集めてると、本当にいろんな角度から言われるので、 だいぶフラットに思える。
一つ一つそれぞれの意見があるんだなっていうふうに見れるので、 必ず複数人に聞く。
一人だけに聞くのはだいぶ危険。 だったらもう聞かないほうがいいぐらいですね、一人だったら。
そういう感じでした。
なので、できるだけ人の意見を聞いて、 自分のスタンスはそこまでブレないように微調整する っていうスタンスが良いんじゃないんでしょうか。
ということで、今回はこれで終わります。 ありがとうございました。また次回。さようなら。
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